ズームニッコールED180~600mmF8S
通常プロ用の器材というものは民生用とは異なるものが多いのですが、スチールカメラはなぜか
プロも同じものを使っています。そこがカメラおたくとしては嬉しいところだったりするのですが・・・
「プロ仕様」を標榜する機械を逆に遊びで使うと楽しくないときもあります。
なんか撮影していると仕事をしているような気になってしまうフィーリングというものがあります。
ニコンでいえばいちいちロックのかかる各種スイッチ類や妙にごつごつしたインターフェイスなどですね。
普通の撮影なら良いのですがなぜか「旅行」にはもっていきたくありません。旅行ならOMとかライカと
一緒に行きたくなります(^^)。
ただ、ニコンの「プロ用」といわれるとおじさんは年甲斐もなくトキメいてしまうので困ったところです。
いつもチェックしているカメラ屋さんに新入荷として紹介されていました。
実はこのレンズの存在をそれまで知りませんでした。私はそもそもズームレンズが物欲対象外なので
普段はカタログや雑誌も飛ばして読んでしまうのですが180~600mmという私にストライクな焦点距離にたまげました。
F値は8と暗めですがEDレンズ採用でピントもシャープだとか。
かててくわえてなんと受注生産品だそうです。おそらく1ロット500本くらい?ならますます希少価値にわくわくです。
ニコンならデジカメにもマニュアルや絞り優先で使える機械が多いのに、最近のマニュアルフォーカス望遠レンズの
暴落ぶりのすさまじさにたがわない超リーズナブル価格です。とうとう私のようなものにも購入の決意をさせてしまいました(^^)ゞ。
ニコンF5 ズームニッコールED180~600mmF8S 1/250 F11 ベルビア100F
ニッコールらしく解像度番長な描写です。水平線に見えるフネのマストもばっちりです。
ベルビアパワーですさまじい色になってしまいました。本物はこんなに赤くなかったのですが・・・
フィルムの神さまのいたずらなので良しとしましょう(^^)ゞ。
このレンズはみかけどおりのヘビーウエイトでなんと3,600gです。でっかい鏡胴ですが動きのスムーズさや精密感には
ほれぼれしてしまいます。Φ95mmでこれだけ直進リングがスムーズなのはさすが天下のニコン様です。
F8というある意味平凡な明るさではありますが、反射式とちがってピントのキレも良く、ファインダーに遠景のデティールが
みちみちと見えてフォーカシングも楽チンです。Ais仕様なのでFAや301ならプログラムでも使えちゃいますね(^^)。
ズームレンズの特性を生かしてなんと600mmにもかかわらず最短撮影距離は2.5mと寄れてしまいます。
レンズの描写力を楽しむ前に己の筋力をきたえなければならないのがしんどいところですが
他社の望遠ズームも試したくなってきました(^^;)。
流石に使った人が居るから中古があるのだけど,ある所にはあるんですね.
撮影画像初めて拝見しました.凄いなあ,学生時代には憧れる資格すらないほど高嶺の花レンズでした.
180-600って野鳥には短く風景には長いのですが,船舶とか航空機には直撃なんでしょうね.バックネットの報道カメラマン御用達かしら.
この辺は現実的にはタムロンやトキナーの一番長いズームと被りますが,やっぱおニコン様はさぞ凄かろう,です.
受注生産ってピンの中のピン,過剰品質でしょうし.
キヤノン辺りはもう一回り明るいのを出してたりしますが,取り回しは非現実的,結局ニコンの方が落としどころかも.
目的とする被写体が定まっておられたら,かつての超弩級レンズ価格が下落するのは見逃せない.
現存数は稀少でしょう,うーん,究極の世界ですねえ...
コメントありがとうございます。
バズーカタイプのレンズですが最近とんとみかけなくなりましたね。今回見逃すと二度と出会えない子のような
気がしてついつい保護したような次第です(^^)。
幸い海も近くフネも大好きなので使い道にはこまりません。おっしゃるとおり高校野球などで活躍していたのでしょうね。
反射式と違いピントのキレも良く、ヘリコイドもスカスカ
ではないので想像していたよりずっと使えます。
最短が2.5mですしズームなので夏になったらハスの花などねらってみようかと思っております。