ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

友ヶ島に、渡ってみる。

2015-06-21 20:36:51 | 旅行・レジャー
加太の温泉宿をチェックアウトし、20分ほど渡し舟に乗る。

お目当ては、「友ヶ島」という無人島群である。ちなみに「友ヶ島」という島はなく、地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の総称なのだそうな。
不安定な予報とは裏腹に、天気は最高。沖ノ島の野奈浦桟橋到着。

この沖ノ島は、特に廃墟マニアには絶大な人気がある。明治から第二次大戦まで、陸軍の要塞とされそれらの施設が現存するのである。もちろん大砲などは撤去されているが、砲台跡や弾薬庫はそのまま残されているのである。



さらに登ると、大展望台からの絶景に出会える。

煉瓦造りを「レトロ」の通り一遍な表現で片付けてしまう事は、たやすい。しかしこれらの施設がこれだけ風光明媚な処に造られたのは、戦争のため。すなわち、人殺しのためである。

今年は、戦後70年にあたる。折りしも国会では、集団的自衛権をめぐる憲法解釈の議論、というか水掛け論が盛んである。しかも1票の格差問題においては違憲状態で選出された議員の皆さんの間で。
しかし戦争というのは、どのように言い繕ったとしても人殺しなのだ。
このような施設が、もう新たに造られない事を祈る。その意味で、これらの施設は戦争の悲劇を語り継ぐために、大切にされなければならない。

いい戦争と、悪い平和はないのだから…