ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

映画「みとりし」を、観る。

2019-10-03 20:00:00 | エンタメ


いわゆる「看取り師」の仕事を通じて死生観を考えさせてくれる映画「みとりし」の上映がもうすぐ終わるというので、行ってみた。

主演の榎木孝明は当初は中間管理職役で、過労死した名古屋支社長の後任として転勤を命じられるのだが、その支社長に対する会社としての愛情のなさから会社を辞め、看取り師になる事を決意。
岡山県の山中の高梁市に赴任し、新人の看取り師、医師と共に地方の老人や重病患者、およびその家族と向き合うなかで、それぞれの「死に様」が描かれるのである。

榎木孝明の優しさ溢れる演技、そして新人看取り師役・村上穂乃佳の演技がとにかく素晴らしい。特に村上が、小さな子ども3人を抱えながら末期がんに冒される若い母親とどう向き合うかなど、とにかく悩むのだがそれだけ看取り師としての責任の重さがよく伝わってくる。

私は他の人より大きく重いため、死ぬ時は出来るだけ遺族の負担にならぬようになりたいと願っている。
出来ればある日突然風のように去りたいが、仮に病院で死んでも葬式など挙げずそのまま火葬場にベルトコンベアで運んでもらってもよい(笑)。
自宅で死ねれば幸せかもしれないが、死ぬまでに家族にとんでもない負担をかけてしまう。

しかし、この映画のように最期の最期まで優しく寄り添ってくれる看取り師さんがもし本当に居てくれるなら、自宅の臨終も悪くない、と思った次第である…