Facebookに、最近やたらとNHKのこの記事が出て来て目障りだ。
公にされている広告なので、そのまま転載させていただく。
「手話の人めっちゃ好き 表情豊かでいいね」
「オリンピックの手話の人しか勝たん」
「手話の人がわあ!って驚いててかわいいというか一緒に見てるみたいで楽しい。笑」
踊ったり、楽器を演奏したり、身振り手振りとともに豊かな表情で伝える手話通訳者。視聴者の方々のご要望を受けて、東京オリンピックの閉会式、パラリンピックの開・閉会式で手話による生放送の実況を行いました。式典の臨場感を伝えようとする通訳者の姿が話題になりました。
そのひとり、鈴木美彩さんは、自身も耳の聞こえないろう者です。式典の雰囲気を手話でどのように伝えればいいのか。鈴木さんがこだわったのは、当事者だからこそできる表現です。「私たちは、生活の中で手話を使っているので、ろう者によりわかりやすい表現を自分の引き出しから素早く出せるのが強みだと思っています。手話が付いて、耳の聞こえる家族などとも一緒に見て楽しんでもらえたらいいなという想いを込めて通訳しました。」
聞こえない人も、聞こえる人も、楽しめる放送を目指して
NHKでは1990年から放送している手話ニュースのほか、手話を学べる番組や、ろう者・難聴者の暮らしに役立つ情報を提供する番組を放送しています。しかし欧米などでは、テレビ放送への「手話付与」が幅広く行われていて、中には耳の聞こえる人たちの間でも話題になるほどの番組もあります。
そこで、「聞こえない人も、聞こえる人も、『一緒に楽しめる』番組をつくる」ことを目指して、2019年、新たなプロジェクト「手話で楽しむみんなのテレビ!」を発足しました。福祉番組を担当するチームが、ろう者のみなさんを監修に迎え、どんな番組に手話を付け、誰に手話で語ってもらい、どんな衣装を着るのか、企画段階から放送に至るまで、聞こえないスタッフと聞こえるスタッフが議論を重ね、番組の制作を進めています。
プロジェクトでは、総合テレビの「ドキュメント72時間」「ダーウィンが来た!」などにも手話を付けて放送。視聴者のみなさまからは「聞こえない家族と聞こえる家族が一緒に楽しめた」、「ろう学校の児童が食いつくように見ていた」という声や、「手話付きで見ることで、今までの番組が新鮮に見えた」という番組の新たな可能性に言及したご意見などもいただきました。
これからも聞こえない人も聞こえる人も、手話が分かる人も分からない人も、誰もがそれぞれに楽しめる“共通体験”の機会を演出し、互いの違いを認め合える豊かな社会の実現に少しでも寄与していきます。
「手話で楽しむみんなのテレビ!」動画集はNHK福祉情報サイト「ハートネット」で紹介しています。
必要とする人がどこかにいるのなら、放送を続ける
広く一斉に情報を届けることが可能な「放送」という手段で、「すべての人」の知る権利を守る。税金ではない受信料制度という独立した財源をもとに、国や特定の企業・団体に配慮することなく、健全な民主主義の発展に寄与する。「いま」あなたにとって必要でなくても、それを必要とするだれかのために放送し続ける。これは、公共メディアNHKに与えられた使命です。受信料制度という仕組みによって、あなたや誰かの「知ること」を実現していきたいと考えています。
…私はこの記事に対して、違和感しかない。
民放と違って受信料を徴収する理由を手話放送の実施に求めているだけのように思えるのだが、ものすごい恩着せがましさを感じる。
さらに言えば、断固として受信料を払わない視聴者が
「こちらがTV受信機を買ったというだけで、なぜオマエらが勝手に放送しておいて、受信料を払わねばならないのだ!」
と詰め寄ってきたら
「文句があるなら、障碍者に言って下さい」
と居直っているようにしか見えない。
私は朝ドラ、大河ドラマをはじめ数々のNHKの番組をキッチリ受信料を払って視聴しており、言わば客なので意見する権利はある。
NHK自体が誤解されてしまうようなこんな記事はやめて、受信料を徴収するためのもっとまともな理屈をこねてもらえないだろうか…?