久しぶりに、難波界隈をほっつき歩いた。
たっかぁ!800円!
えっ、肉吸いって、600円ぐらいと違ったか?
肉吸いとは、今は亡き吉本新喜劇の巨匠・花紀京が二日酔いを覚ますために
covid-19以降、街を歩く事がめっきり減ってしまったが難波・心斎橋あたりのいわゆるミナミは、covid-19以前からそのインバウンドに迎合しすぎた街づくりに辟易し、
「…こんなん、日本ちゃうわ」
と敬遠していた。
それかcovid-19になりインバウンドは人っ子一人居なくなり、その中国語だらけの街並みから人が消えて余計に気持ち悪さを増し、もちろん健在な老舗やブランド店もあるのだがあまりにインバウンドに迎合した店舗は次々と閉められ、無残な姿を晒している。
誰も悪くはない。悪いのはcovid-19だ…
そんなわけで久しぶりに難波だし、昼にごはん・キムチ食べ放題で600円だった「金龍ラーメン」に行こうとしたら
たっかぁ!800円!
あれだけ食えて600円だったからこそ金龍は良かったのであり、800円出すなら違うところに行く。
しばらく歩いて、「肉吸い」でおなじみ「千とせ」へ。すると、
えっ、肉吸いって、600円ぐらいと違ったか?
2015年の自分のブログを見ると、その時点で650円。
定番の卵かけごはん(小)を付けると、千円になってしまうではないか。
しかし寒いし、もうこの店構えを見るだけで口が肉吸いになってしまった(笑)。
肉吸いとは、今は亡き吉本新喜劇の巨匠・花紀京が二日酔いを覚ますために
「オヤジ、肉うどんを、うどん抜きでひとつ!」
と無茶ぶりしたのが起源で、いつしか大阪を代表する名物になった。
ダシ、肉、ネギの香りのハーモニーは、いつ食べても本当に感激する。
私は、決して値上げが悪いと言っているわけではない。
この国は、いつの間にか先進国の中で最も給料の安い、貧乏な国になってしまった。
本来なら私が社会に出た平成初期からすれば初任給なんて倍にはなっていなければおかしいのに、ずっと額面20万かそこらのまんまだ。
先述のインバウンドが、「ダイソー」を訪れて
「ウチの国で作られているのに、ウチの国で買うより安い!」
とのたもうたそうな。シャレにもならない。
肉が値上がりし、小麦が値上がりし、ガソリンもずっと170円のままとなれば、あらゆる食品の原価や輸送費が上がってしまうのは当然だ。
タラレバで恐縮だが、もう少し経済が発展していれば今ほどの事はなかったのではないのか?
私には何の恩恵もなかったが、アベノミクスで儲かった企業はその儲けを一体どうしたのか?留保しただけなのか?
私は経済学部の端くれで、不況下のインフレ、すなわちスタグフレーションが最悪だと学んだ。
しかし今は、不況下でモノの値段は上がるが給料だけは上がらない、もっと最悪の状況ではないのか?
岸田さんでも、どうにもならんのか…?