西宮に来る用事があり、ここに顔を出してみた。
言わずと知れた神戸ラーメンの老舗、「もっこす」の支店だ。
カウンターのみ10席ほど。
メニュウも、至ってシンプル。
奇をてらわず、中華そばの大盛り1点買い。
奇をてらわず、中華そばの大盛り1点買い。
卓上トッピングは、こんなん。
ニラと唐辛子の和えたもの、ニンニクなど。
ニラと唐辛子の和えたもの、ニンニクなど。
この阪神西宮界隈は、30年ほど前によく来た。
この界隈に住む若者のバンドのドラムがいないのでサポートを一時期務め、ステージにも数回立った。
全員が沖縄出身だったが、ブリティッシュロック的でありながらも全曲打ち込みを使うオシャレなサウンドでありそのぶんドラムの私は全曲ヘッドホンをかぶってクリックを頼りに叩かねばならず、負担は大きかった。
ドラムがジャストになればなるほどクリックは聞こえなくなり、反対にクリックが聞こえているという事はズレていると言う事なので、相当の修練を要した。
「もっこす」は、そのバンドの練習の帰りに寄って以来かもしれない。
あの時のメンバーは、今どうしているだろうか。
私より少しだけ年下だったので、みな50を超えたオッチャンになっているはずだ(笑)。
中華そば、着丼。
ノーマルなのに、チャーシューが多い。
ノーマルなのに、チャーシューが多い。
ノーマル850円と聞くと高いと思われるかもしれないが、よその店のチャーシューメンぐらいはありそうだ。
箸を上げてみる。
そうそう、この細打ちストレート麺。
そうそう、この細打ちストレート麺。
スープは野菜と豚足だそうで、ものすごくこっくりとしたウマさ。
ただ、野菜を使っている割に甘みは少ない。
おそらくスープはチャーシューを煮た醤油をタレにして味付けしているのだろうが、チャーシューを煮る際に甘みをほとんど加えていないのだろう。
よきところで、味変のニラ唐辛子。
後半、脂がしんどくなってくるので辛味を足すのはヒジョーに効果的だ。
後半、脂がしんどくなってくるので辛味を足すのはヒジョーに効果的だ。
こうしてみると、「もっこす」「らーめん2国」「宮っ子ラーメン」など、阪神間のラーメンは京都の「第一旭」や「らーめん藤」などに極めて近い、こってり濃口醤油味に青ネギだという事がわかる。
30年ぶりに「もっこす」を食べて、単なるバンド時代の回想とは異なる懐かしさを覚えたのは、やはりこのタイプのラーメンが私のDNAに染み込んでいるからであろう…