学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

シャーロック・ホームズの思い出(前編)

2008-11-05 07:08:21 | 読書感想
私が小学5年の時分、友人の一人に「シャーロック・ホームズ」がとても好きな人がいました。彼が読んでいたのは、岩崎書店から出版されていたシリーズで、休み時間になると図書館や教室で熱心に読んでいたのです。

私は彼があんまりよく読んでいるものですから、ためしに一冊借りて読んでみることにしました。「赤毛れんめいのひみつ」、「ボヘミアの悪いうわさ事件」の二話が入っていたと思います。推理であり、冒険である、そのワクワク感に私もすっかり魅了され、すっかりホームズのとりこになりました。図書館にあるシリーズを読破したい!と強く思ったのです。

けれども、疑問に思うこともあって、ずらりとならんだシリーズの背表紙を見ると、中盤に「最後の事件」、終盤に「最後のあいさつ」があるのです。「最後」はどうも死のイメージが頭から離れない私はホームズが二度死ぬのかと単純に思ったのです。随分先を読んでいた先の友人に聞くと「一度は死ぬ」と意味深長なことをいいました。やっぱりね…と子どもの私は自分の推理があたったことに満足しました…しょうがない子どもですね(笑)