学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

霧からはじまる

2014-12-11 21:52:01 | その他
霧の街、といえばロンドンですが、残念ながらロンドンのことを書くにはあらず。今宵、私の住む街は濃い霧で覆われているのです。今年はどうも霧が多い。理由はわからないけれど、日中と夜の気温差が関係しているのかもしれません。

私は車で通勤しているのですが、駐車場は戦国時代の古城跡。しかも、取ったり取られたりしたお城なので、当然のことながら戦で命を失った武士たちがいるわけで…。そこは夜になると明かりがほとんどなくて、すこぶる怖いのです。今宵は濃霧のせいで格別の怖さ。勘弁してもらいたいものです。

幽霊、あるいは妖怪といえば、漫画家の水木しげるさん。私は子供のころから水木さんの漫画が好きでよく読んでいたのですが、最近もまた夢中になっています。特に南方熊楠の生涯を描いた『猫楠』、世界中の奇人をセレクトした『神秘家列伝』シリーズなど、人間にスポットを当てた作品を読んでいます。水木さんの世界観は、不思議で、不気味で、どこか愛らしい。何度読んでも飽きません。

今夜のような霧の夜には水木さんの漫画はぴったりかもしれませんね。霧に包まれた街のなかで、今夜は水木さんの漫画を読みながら寝ることにいたしましょう。