学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

大地の芸術祭

2015-08-04 21:06:42 | その他
今年は、新潟県の十日町周辺で開催される「大地の芸術祭」の年です。

毎年暑い盛りの7月末から開幕して、夏の余韻が残る9月に終わりを迎えます。


私は、3年前に大学時代の友人に誘われて、一緒に「大地の芸術祭」を楽しみました。

友人が運転をしてくれて、私は助手席でナビをする係。

地図を見ながら、ああでもないこうでもないと様々なアートを探して歩くのは、まさに冒険のようでした。

私にとって、それは忘れられない思い出です。


今週、そのとき以来、久しぶりの「大地の芸術祭」へ行く予定です。

十日町周辺と、うぶすな・下条飛渡方面へ出かけます。

今回はどんな作品で出会えるのか、今からとても楽しみです!

夏休みのワークショップ

2015-08-03 22:46:29 | 仕事
慣れた職場である美術館を離れてから、おおよそ2年ほどになります。

慣れぬ慣れぬ、と口では言ってみても、2年もなれば新しい職場のことがだんだんわかってくる。

わかってくると、何か新しいことをやってみたくなる。

学芸員の性というものなのかもしれませんね。

今の職場で夏休みのワークショップを提案したところ、その企画が通り、先週土日に開催することができました。

内容は、小学生を対象にして木版画を作ってみようというもの。

美術館時代のネットワークを使って、木版画家の先生をお招きしました。

一版多色刷や3色の絵の具を使って版木をそのつど回転させながら刷る、というテクニックに子供たちは大喜び。

子供たちは休憩するのも忘れて、一心不乱に取り組んでいました。

作品は、版画ならではの色の重なりがとても面白く、子供たちだけではなくて、参加したスタッフも驚きでした。

私も2日間、先生のお手伝いをさせていただきましたが、作品を制作するというクリエイティブな行為は見ているだけでも楽しい。

楽しいからには、美術というものは、きっと私の性分にあっているんだろうと思うのです。

美術館がちょっと恋しくなってきた、8月の2日間でした。

花火

2015-08-01 11:38:04 | その他
妻と知り合ってから、夏には各地へ花火を観に行くようになりました。

それまでは、花火にさほど興味もなければ関心もない。

ただでさえ暑いのに、軒並み連なる屋台と、それに群がる人混みがひどくて、わざわざ不快になりにいかなくってもいいだろうと思っていたのです。

それが、いざ花火を見に出てみるとなかなか良い。

私たちは、なるべく人混みを避けて、地方の小さな花火大会で出かけます。

花火を見るときには、わざわざ浴衣に着替え、小さな団扇を片手に眺める。

それぞれの街によって、花火の趣ががらりと違います。


隣の公園で打ち上げた花火が、目の前で大きく眺められるところ。

川沿いの土手に寝そべりながら、リラックスして眺められるところ。

1つの会場に集まった人たちが、大きな家族にように仲良くなって眺められるところ。


そう、花火の見事さはどこもいうべきもあらず。

私は花火が打ち上げられる場所、その空間が楽しみだったりするのです。

今宵も花火を見に出かけて、夏を味わってきたいと思います。