高校の化学の授業で「北関東は落雷が多いので、農作物がよくできる」と聞いたことがあった。雷が起こると、その放電エネルギーにより、大気中の窒素がイオン化して雨とともに地面に降り注ぐ。雷の多い地域は、土中に窒素成分が多くなり、肥料分の多い肥えた土地になるというしくみのようだ。
「稲妻」は「稲の夫(つま)」であり、イネが実る時期に雷がイネを育てるという意味があるという。本当に北関東に雷が多いのか、気象庁「雷の観測と統計」から年間の雷日数を見てみた。確かに宇都宮(栃木県)の雷日数は、全国10位に入っているが、年間の雷日数の多いのは東北から北陸地方にかけての日本海沿岸となっている。
しかしこれを月別に見ると、日本海側では11月から2月までが多い。一方、宇都宮では、5月から8月と農作物の育つ時期に多くなっていた。前橋(群馬県)、熊谷(埼玉県)など関東の内陸部は夏の雷が多い。
雷は農作物にはいいが、人には被害をもたらす。大きな建物やバス、電車などの乗り物に避難すると安全だという。
□南雲つぐみ(医学ライター)「稲妻の利点 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年6月3日)を引用
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「稲妻」は「稲の夫(つま)」であり、イネが実る時期に雷がイネを育てるという意味があるという。本当に北関東に雷が多いのか、気象庁「雷の観測と統計」から年間の雷日数を見てみた。確かに宇都宮(栃木県)の雷日数は、全国10位に入っているが、年間の雷日数の多いのは東北から北陸地方にかけての日本海沿岸となっている。
しかしこれを月別に見ると、日本海側では11月から2月までが多い。一方、宇都宮では、5月から8月と農作物の育つ時期に多くなっていた。前橋(群馬県)、熊谷(埼玉県)など関東の内陸部は夏の雷が多い。
雷は農作物にはいいが、人には被害をもたらす。大きな建物やバス、電車などの乗り物に避難すると安全だという。
□南雲つぐみ(医学ライター)「稲妻の利点 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年6月3日)を引用
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