円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

今を崩したら100%教師の責任

2019-04-11 22:57:05 | 中高国語など指導案
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2019-04-11
職員室で1
「*年*組も、最高に良かったですよ」
「最初だからね。このあとどうなるか」
「???????????????
  いえ。
  絶対に、3月までこのまま行けます。
  もし崩れたら、100.00パーセント僕の責任です。
  アレとアレのクラスの生徒が、今週どれだけ耐えて授業したと思いますか。
  去年、うるさくて誰にも授業が聞こえなかったんですよ。
  彼らの辛抱に、応えられないのは、ありえません。
  すべて、大人の責任です」
 

他「・・・・・・」
(俺)も(他)も、今年同じクラスの授業を押しつけられたんだ。
同じ「覚悟」を持とうよ!
(押しつけられた)は勘違いだろ~、と思いますか。
……違くない。
非常勤、若手、外様、俺のような老人が、集中して或るクラス達に割り振られた。
「組織」には、立て直そうなんて気は1ミリもない、と考えるのが自然だ。
つぶれたら、代わりの非常勤を雇えばよいということだろうか。


職員室で2
尊敬していた、大先輩の教諭が珍しく声をかけてくださった。
「先生、あの盛り上がりは何ですか。隣の教室で授業だったんですが」
「??? いつのことですか」
「さっきの1年*組です。
  先生が廊下に出てドアを開け締めして。
  ものすごい、異常なハイテンションで」

「・・・・・・あぁ??? あれですか。
  ……僕の授業はいつもああです」

「・・・・・・」
あれで「ものすごい」なのかぁ。
四年目だけど、僕の授業が全然伝わってない。
公立中学校では、もっと驚くだろうなあ。

本日、初めて会うクラスの授業をした。
最高の授業だった。
よく聞きよく動きよく発表し、大笑いして笑顔がキラキラ光っていた。
過去、中学校の授業や、俺の授業と比較して「最高レベル」だ。
昨日までのクラスの生徒も同じだった。
教科主任と管理職の、スバラシイ授業配分のおかげで俺の何かが覚醒した。『アキラ』と同じ感覚で、ドッカーーーーンと脳の一部が爆発した感じがする。
『アキラ』、わかりますか。
僕は、中学校だけでなく高校でも授業力の確信を得ましたね。
……笑える。
でも、本当だ。
この4月前後の日々は、間違いなく僕を一段階変えた。

給料は変わらない、大卒並み二十万台、他の約半分。
高校生相手でこのレベルに高めて下さった方々に心から感謝したい。
 「あなたにも、このチャンスを差し上げたい」

omaetatiもやれ、同じクラスで。五十万代のプライドはないのか。

蛇足)
職員室で2、について。
そのクラスで、前回の「広めたい言葉・なくしたい言葉」の集計結果を配った。
紙を配る。
僕が、広めたい、から思い切り表現して読んで聞かせる。
ただ配って「読んどきな」と、力のある教師が読んで聞かせるのは十数倍の差がある。
「読むから聞いていなさい」
生徒はさっさと先を読んでいる。
だが、僕が読むときにどかんっと湧く。
僕は、生徒が受ける言葉はわかっている。
「***。(大笑) これってさ、いいのこれで(大大笑い)」
「これを広めたいの? ***って? じゃあ朝来たらドア開けて***って言うの?」

僕は、引き戸の外に出て、戸を閉め開け、手を振りながら「***、***」と言う。
生徒は、呼吸できないくらい笑う。
「だろ? おかしいだろ? ***、***」
これは説明できないが、使えるネタは何度も使う。
生徒が男女40人腹を抱えて笑う。
とても素敵で、幸せな時間だ。
(あのハイテンションで、と言ったのは、尊敬していた大ベテランだ。残念)
コメント (2)
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絶望から希望へ 最初の授業200点

2019-04-09 21:04:08 | 中高国語など指導案
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2019-04-09
倒れそうに眠い。

今朝は、十年ぶり以上に授業前に緊張した。

(これだけ考えて、準備して、もう手がない。
 これで、最初の授業が荒れたらどうしよう。
 すさまじく、俺の腕が落ちたということだ)

だが、最初の授業は、すべて200点超えのできだった。

一人も無駄口ひとこと言わず、よく見てよく聞き、よく動き、最高に楽しく発表した。

昨年度、誰にも聞こえなかった授業クラスの担任は相当何かの努力をしたはずだ。

新入生は偶然、元気で前向きで明るくやる気で、ひとコマ目にしてもう目に入れても痛くない。

今まで学んだことは、今年もやっぱり間違いなかった。
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状況最悪で顔も見知らぬクラスだけ割り当てられた授業開きのための妄想

2019-04-08 21:54:13 | 中高国語など指導案
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2019-04-08
これはすべて今週始まる最悪に育ったらしい授業クラス達のイメージトレーニングです。
三年前とまったく同じ様子らしい。
まったく同じ*+のクラス達。
不思議すぎる。
ただ、俺は少しは変わった。
もう二度と経験するつもりのないひどさだったので、手に負えなければ辞めるか休むかする。
そういうつもりだと、何人かには話した。
本気を出させてくれた授業クラス配分担当者には、刺し違えたいほど感謝している。
2019最初の授業流れ
1 5分前に入ったら教材を教卓に置く
2 板磁石「チャイム着席」と紙「チャイム後に最後に座った一人を1点減点します」を貼る。
  (最後の一人、の理由は「なんで俺ばっかり注意しやがるんだよ」の古典的生徒がいるらしいから。
   複数でも迷わず断定する)
3 黙って教室を見る。
4 黒板とみぞが汚かったらそうじする。
  毎時間ぞうきんを持っていきたい。壊れたクラスは必ず黒板が汚い。

チャイム着席
「チャイムが鳴る前に座れ」と予告する。
全員座ったら、黒板に大きく「0人」と書く。
遅れた生徒が居たら、<氏名丸マグネット>からその生徒のを、はずして黒板に貼る。
(中学生の授業以来、丸マグに金と時間の自腹を切った。約200個)
貼った瞬間か、その前に
「あいさつはいらない。全員起立」
と言う。
「机に手を突くな」

国語班確認
「これから名前を呼ぶ人から座りなさい」
**、**、座ってください。国語班の1班です。**、**、座る。国語班の2班です。

最初の話
いらない。 
「**です。生徒に自己紹介はさせません。
 一日中自己紹介と予定の説明ばかりだったはずです。
 授業を始めます」

「アンケート」
1 国語班の中で一人、プリントを取りに来てください。
2 オレが読みながら同じ早さで書かせる。
3 「さっきと別の人が集めて持ってきます。早く。もっと早く」

「早口言葉テスト」
1 これから発表のテストをします。クラスの雰囲気を見させてもらいます。
2 黒板に「評価基準」書く。C立たない言わない0点・B全部言った・A聞きやすく速く言った
3 バスガス爆発 ???でいくか???
4 「また別の人が、テスト用紙を取りに来ます。速く」
5 氏名記入。読み聞かせ。
6 班内の順番を決める。苦手な人は最初にしてあげる。3人班は誰かひとり2回言う。
 「順番を決め終わったら座ります。全員起立」
 練習はじめ。
7 一班ずつ、ストップウォッチで計時。「C・B・A、**秒、拍手を」

授業予定コマ プリント
①漢字テスト ②語彙学習 ③授業予定 ④減点 ⑤加点 ⑥他、国語班・マル付けコンビ
★「マル付けコンビ」のあいさつと30秒ホイ!で終了。
授業開始アンケート
1去年のクラス全体で国語授業はどんな様子でしたか?
アほぼすべて落ちついて集中していた
イ時々集中できないことがあった
ウたまには落ち着いている日もあった
エほとんど集中しないでうるさかった
   
2去年あなた自身は国語・現代文の授業中どんな様子でしたか?
アほぼすべて落ちついて集中していた
イ時々集中できないことがあった
ウたまには落ち着いている日もあった
エほとんど集中しないでうるさかった
   
3今年のあなたは現代文の授業中どうするつもりですか?
ア毎時間落ちついて集中します。成長したいです。
イ時々集中できないかもしれませんが努力します。
ウたまには集中するかもしれません。迷惑をかけるのは平気です。
エやる気は無いし好きなようにするつもりです。「1」でも構いません。

4国語の授業で身につけたい力はどれですか。いくつでも選んでください。
アスラスラ音読できる
イ漢字の読み書きができる
ウ作文400字がスラスラ書ける
エ全員に伝わる発言ができる
オ敬語を正しく使うことができる
カ面倒なので別に何もない

5私は荒れた授業は嫌です。
やる気ある人が嫌な気持ちになる授業はもっと嫌です。絶対に。
努力は加点し、妨害は減点します。それをどう思いますか?
アもちろん私も嫌です
イどっちでもいい
ウ私が荒らします
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趣意説明の有り無しで

2019-01-08 20:47:36 | 中高国語など指導案
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2019-1-8 書くの忘れていた……

過日、年末の12月授業でドキュメント動画を見せた。
『愛のゴスペルシンガー レーナ・マリア』
生徒はもちろん教員ももう殆ど誰も知らない。
(ネットで今調べたらもう売ってない。2013年盤なのに。名作なのに)

たまたま最初が、いちばん落ち着いて静かでがんばる2年X組だった。
X組だからと安心して、前置きも説明もなしに短編と本編レーナマリアを見せた。
結果、本編が始まってすぐ、ほぼ全員沈没、寝てしまった。
こういうときはあぶら汗が出る。
ドーンと暗く落ち込む。
18年前に中学1年に見せたら、クラスの半分がボロボロ泣いて僕もつられて泣いた。
そういうドキュメントだ。
でも、高校生は寝てしまう。
高校生では遅すぎるのだ、と思うことは度々ある。

だが、これに関しては、いやそんなはずはないと汗を拭きながら考えた。
すぐ次のY組で、最初に、
 感受性を 広げる 鍛える
と板書した。
生徒は、カンジュセイヲ、とか言いながら見ている。いい感じだ。
そして説明した。
「これから、動画を見ます。
 古典とは関係ありませんが、生きているうちに一度は見せたい動画です。
 感受性というのは、何かを見たり、読んだり、聞いたりしたときに、
 心で感じ取る能力のことです。
 けれども、感受性は鍛えないと伸びません。
 本を読んでも、絵を見ても何も感じない、理解できない人もいます。
 悪いわけではありません。
 でも人間に与えられた能力ですから、せっかくなら豊かな感受性があったほうが、
 人生の喜びとか、幸せの幅が広がるはずです。
 この前から話している、人間の幸福とは何か、の続きです。
 この動画が、皆さんにとって面白いかどうかはわかりません。
 人はたいてい、自分の好みの方向をたどってたどって、楽しいことを探していきます。
 すると、どうしても経験するものの傾向が決まってしまいます。
 だから、時々、自分の方向をはずれて、試してみる、ああこれもいいじゃないかと。
 それで、別の面白いことを見つけたら、感受性が広がったということです。
 だから、もしつまらなかったら申し訳ありませんが、試してみましょう」

全員、目を丸くして聞いている。
僕は全力で身振り手振りを交えてニコニコと話した。
話しながら、何を言えばいいか考えた。
短編3本は、絶対生徒が惹きつけられるものだけど、ちょっと合いの手を入れながら見せた。
三つ目のでは女子が一人、二人ボロボロ泣いた。
X組でもこうしていれば! あんな良いクラスなのに。無念。
本編は、歌で寝るのがわかったのでどんどん飛ばした。
もう、見方が全然違った。生徒の目が真剣だった。数人寝るのはきっと鉄が冷めてしまったのだ。
次のクラスは、もっと削った。
合いの手も上手くなった。

公立中学校のときには、こんな工夫を山ほど考えたのだ。
そして、同じものを読んだり見せたりしても、違うもののように吸収させた。
そういう力が、どんどん無くなっていく。
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図書室へ来てよかった80%

2018-11-11 22:01:20 | 中高国語など指導案
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2018-11-11
図書室へ来てよかった80%!!!201810
来てよかった 80% 79人
どちらとも 17% 17人
いやだった 3% 3人

時間割の関係で4クラスだけだが、図書室へ連れて行った。
中学生だと「行く」と言ったとたんに大喜びする。
もちろんまっすぐなやる気のある学校の場合だ。
崩れていれば何をしてもだめだ。
高校生に「行って本を読ませる」と言ったら、大喜びはまったくなくて、
ゲーという人がいるクラスはあった。
だが、授業最後に図書室で感想を集めると、結果は、
「来てよかった」79人・80%
「どちらとも」 17人・17%
「いやだった」  3人・3%

であった。
 ひとつのクラスは時間の余裕があったので、全員借り出しの手続きをさせた。
「簡単に借りられるんだ……」
と誰か男子が小さく言うのが聞こえた。今はバーコードを光で読み取るだけで一瞬だ。
 もうひとつのクラスは、どうしても続きが読みたいらしく、女子が三人自分から借り出して言った。
 ここ数年、高校生は
「この1年間1冊も本を読んでいない」
という生徒がクラスのほぼすべてを占める。オソロシ~。
日本語も読まずに、英語や古典をできるようになるはずがないのに。

[来てよかった・感想より]
高2
1良い本に出会えたから。
2本が嫌いだったので読むことも苦痛だと思っていたけど、読んでみたらおもしろかった。
3久しぶりに静かな時間を楽しむことができたから。
4久しぶりに本を読む機会になったので。
5自分に足りないものを満たしてくれるものができた。
6本を読みたいと思ってたから。
7忙しい日々でなかなか時間がなかったから。
8普段小説しか読まないので評論を読む機会をつくってくださりありがとうございました。

高1
1知らない本を見つけられたから。
2本を久しぶりに読むことができた。
3すてきな本と出会えたから。
4活字が見たかったから。
5興味深くて良い本に出会えたから。
6とてもよかった。本を読む時間を作ることでよい知識を得られるから。
7ずっと読みたい本が読めて良かった。
**************

図書室で羽の舞い落ちる音さえしない中、生徒が三十、四十人本を読む。素敵だ。
2年の女子が「先生も本、読みますか?」と言った。
「読みますよ。本が人生を救ってくれました」と答えた。

最後に。一部の生徒が、本をまったく片付けなかった。
ココに隠し、アチラにはさみ、帰った。誰かわからない。翌日図書室の先生から知らされた。
久しぶりで僕が甘かった。
試験の点数より百倍重要な能力だ。借りた本を片付けられない人が成功したのを聞いたことがない。
そこの、あなた・・・何が大切なのか、学ばなければなりません。
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高2年百人一首講座感想と要項2018

2018-11-10 18:12:20 | 中高国語など指導案
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2018-11-10
高2年百人一首講座まとめ/2018年11月
とても楽しかった 32人
ふつう       6人
いまいち      0人

■『今日の感想』より抜粋
1「初めて百人一首をやってみて、覚えるのは難しいと思ったけど、
  だんだん覚えられて楽しかったです」

2「今回、20枚×2だけでも覚えるのは大変だったのに、
  100枚となると覚えてもすぐ忘れそうだと思いました」

3「覚えている札があるととれて楽しいと思いました。
  Nさんには勝てなかったから悔しかったので、またやりたいです」

4「授業でやったときよりも緊張感がありました。
  数枚しか覚えてなかったが、とてもたのしめました。
  でも、もっと覚えるとすごくたのしくなるんだなと思いました」

5「話したことない子とも話せて良い機会でした!!」

6「いろんな人と話せた。覚えてたらもっと楽しくなると思った」

7「たくさんの人と百人一首ができてとても楽しかったです」

8「色んな人とできたので楽しかった」

15「思いっきり百人一首をできて楽しかったです。
  また、みんな強くなってきてて、負けらんない戦いがいっぱいありました」

9「みんなとても上手ですごかったです。また機会があればやりたいと思います」

10「授業中で習ったという方がとても強かったです。
  集中力も必要とするものでしたし、とても有意義な時間だったと思います」

11「覚えてるとどんどん早くとれるから、覚えたらもっともっと楽しくなると思う。
  少し頭に残っているだけでもちがってくるから、もっと覚えたいと思った」

12「中学のときにもやったことがあったが、1年以上たtっているからほとんど覚えていなかった。
  みんな集中してふだを取っていたのが良かった。1組の人強い!」

13「いくつか覚えているのがあったので、その分とれたのでよかったです。すごく楽しかったです。
  百人一首はけっこう好きなので、覚えられたらいいなと思います」

14「色々なクラスの人と百人一首をすることができて楽しかったです」

※取った枚数累計最高は、Aさんの[159枚]でした。1回に15枚ずつかぁ。すげぇ。

■目的・目標達成
目的は「百人一首の楽しさを経験する」、目標は「黄5回、青5回戦以上」でした。
[とても楽しかった]31人で、黄色5回・青6回対戦しました。充分達成、です。
始める前の「よろしくお願いします」も、
移動前の「ありがとうございました」も、とても気持ちよく言えました
[言葉を言ったら二人とも1回休み]方式は、授業でもやっていなかったけれど、
ひと言も聞こえないカルタもいいものでしょう?
「楽しい!」っていうレベルが高くなりました。
感想にあるとおり
【覚えて取る楽しさ】と【コミュニケーションの楽しさ】
が両方あることが分かります。
五色百人一首は、国語科のあいだでは「教育界20世紀の大発明」と言われています。
クラスがどんどん良くなる学習&ゲームです。
参加の皆さん、幸せな時間を作って頂いてありがとうございました。(国語科:安智一)

『百人一首入門』実施要項2018年11月(一週間前に参加生徒に配布)
2年生 42人 /担当 安智一
●持ち物
①筆記用具だけ
(カードに一回ずつ、取った枚数と対戦相手、を記録します・参加証明として提出)
<カバンは持ってこないで下さい・狭くて入りません>
●座席[最初の位置]
   略
●目的
「百人一首の楽しさ」を経験する。
●目標
 1 「黄」カルタ5回戦・「青」カルタ5回戦=計10回戦以上行なう。
 2 1回でも多く対戦して、他クラスや男女でコミュニケーションを取る。
 3 勝敗だけにこだわらず、一回ずつあきらめないでゲームに参加する。
●覚えて欲しいこと
★百人一首の楽しさは、勝つことよりコミュニケーションを取ることにあります。
 ……ただ、後輩によれば、百首覚えると早稲田文の古典は楽勝だったそうです。
★優れた集団・個人は、ルールに従い、カルタのゲームを楽しむことができます。
 (動きが良い・本気でやる・ルールは守る・マナーが良い)
 ルールだけ守る。マナーは悪い。それを「下品」「品が無い」といいます。
●お願い
 たった1時間です。どの人とも礼儀正しく、いい感じ、を保つ努力をして下さい。
 5・6組には、ルールフォローします。
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高校国語指導案授業記録・永訣の朝6時間全指示発問2011

2018-09-30 14:17:06 | 中高国語など指導案
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2018-09-30
高校国語指導案授業記録・永訣の朝6時間全指示発問2011
『永訣の朝・宮澤賢治/東京書籍』
■1「とし子について」2011年12月2日
1 指なぞり写し書き③
2 あらすじ等説明
  賢治の妹、とし子の死についての詩
  賢治出身・他の作品
3 読み聞かせ
4 思ったこと・気づいたこと・考えたこと
  ノートに書かせる
  指名発表・座席はじから順に全員
5 行番号振り
  教科書にシャーペンで行の番号を振らせる・1~57
6 音読練習
  マル付けコンビ1行交代読み57行まで
7 発問
 1「永訣、とはどういう意味ですか」
 2「妹とし子は、死んだ、生きている、どちらかノートに書きなさい」

   (挙手確認。死んだ、が多数いる)
 3「とし子は、結局死ぬ、生きのびる、どちらか書きなさい」
   (挙手。全員、死ぬとわかる)
 4「とし子は、事故、病気、どちらで死ぬのか」
 5「とし子は何歳だと思う? 書いてありません」

   (5歳くらい、10歳くらい、10代、20代、30以上で挙手させる。
   一人だけ男子が20代に挙手。他は10歳以下がほとんど。
   24歳というと驚く。結核。兄、賢治は二つ上で26歳だった。岩手出身)

■2「とし子の死」2011年12月8日
1 指なぞり写し書き④
2 読み聞かせ・2回目
  シャーペンを持たせて振り仮名を振らせながら
3 音読練習
  マル付けコンビ1行交代読み・前回と順番を変えて
4 発問・指示
 1「とし子はどこにいますか」
 2「あなたは今病室にいます。想像して目に浮かぶものをノートに書きなさい」

   (全員起立。一つずつ言わせて板書していく。すべて言われたら座る)
 3「ありえない物、まちがいを消しなさい」
   (板書は40語以上で埋まっている。自由に言わせてベッドなどを消す)
 4「2分間で残ったものを写しなさい」

■3「とし子の言葉」2011年12月9日
1 指なぞり写し書き⑤
2 読み聞かせ・3回目
  (この教材は、教師の朗読の力が授業を大きく左右する。特に第一時)
3 音読練習
  音読テスト予告
  「好きな行を5行選ぶ。
  とにかく読めば5点。
  プラス、
  大きさ/はっきり/感じを出す/グッと来る
  で各1点。最高9点」

  コンビ練習
  (選んだ5行を読み聞かせあう)
  コンビ模擬テスト
  (受験者起立・聞いた教師役は点数とアドバイス)
  5人列指名で教師が採点して見せる
  (厳しさがわかる・これで火が付く)
4 発問
 1「あめゆじとてちてけんじや、とは方言です。何と言っていると思いますか」
   (一人指名して言わせると結構いい線までいく。だがやはり“賢治や”だという。
    解説してノート視写)
 2「とし子はこのせりふを4回言った。マルかバツか」
 3「では何回言ったのか」
 4「1回目の他は何なのか」

  (一般的な解釈は、賢治の頭の心の中の言葉だと解説、視写)
 5「とし子は、なぜあめゆきを取ってきて下さい、と頼んだのですか。書きなさい」
   (コンビ相談のあと何人か指名発表。
    ①熱いので冷たい物がほしい ②兄に手助けすることを作って喜ばせてあげた)
   ※板書
     みぞれを とってきて ください・・・けんじや、は方言でていねいな言い方
     /とてちてけろ=こうなると、取ってきてねとなる
     けんじや=賢治や、ではない

■4「音読テスト」2011年12月11日
1 音読練習
  起立させて教室の一番遠くの人を向かせる
  その人の耳に届くように、読み聞かせるように読む
  全員後ろを向かせて、隣のクラスに聞こえるように一斉に読ませる
  起立のまま、ろうか・後ろ・窓・黒板、に向けて4回読んで座る
2 音読テスト(9点満点)
  じゃんけんで負けた後ろ隅から開始。
  5行読んだらすぐ点数を言う
  高校2年生の音読テストは初めてだ。
  しかも詩だ。
  だが、驚くほどうまかった。
  一番うまかった男子にはリクエストが出て、もう一度読んでもらった。
  9点をつけた。
3 一斉漢字テストプリント配布・読み仮名振り
4 発問
 1「Ora Orade Shitori egumo」
   (すぐ語訳を板書、視写。行きますは、逝きます、につながる)
 2「これを聞いた賢治の気持ちは?」
   男子「できれば一緒に行きたい」「本当に死んでしまうのか」
   (遠くへ行ってしまうのを認めたくないのだ、と解説)

■5「とし子と日蓮宗」2011年12月15日
1 指なぞり写し書き⑥
2 音読練習
  マル付けコンビ1行交代読み
3 肉筆原稿・配布して読み聞かせ
  「賢治は書き直しが多い作家」「作家はこうして消したり直したりして作る」
  「最後の数行は教科書と違う。天上のアイスクリーム、が最初に書いた言葉」

4 とし子せりふ・うまれで
  うまれで くるたて
  こんどは こたに わりやの ごとばかりで
  くるしまなあ よに うまれてくる
  (少しだけ意味を尋ねてすぐに語訳を視写)
5 発問
  「このせりふに変なところがある。普通の人はこんなことは言いません」
  (日蓮宗の、輪廻転生思想の説明。賢治の影響)

■6「わたくしの愛」2011年12月18日
1 マル付けコンビ1行交代読み
2 発問・指示
  1「まがつたてつぽうだまのやうに。たとえを何という? 比喩を漢字で書きなさい」
  2「誰が、どんなふうだという比喩ですか」
  3「賢治はなぜそんなに急いだのですか」
  4「視写しなさい」

   (18、19、20行を視写)
  5「54行、これとは何か」
  6「おまえ、とは? みんな、とは?」

   (みんなには、人類・あの世の人、二種類の解釈がある。普通は人類)
  7「聖い資糧をもたらす、とは?」
  8 その他妹との関係解釈の解説

(以上)

高校国語指導案・2012年版永訣の朝音読テスト
※これは、2011授業記録翌年の高2の音読テスト。
 2011の音読テストも、生徒がすごくこだわり本気でやって心に残っている。
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心配した1年生の今のかわいさ

2018-09-21 20:58:02 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-09-21
行事の関係で3年生の教室へ自習監督に行った。一年ぶりに近くで見た。

イ組は二年前授業した生徒がほとんどで部屋に入ると(オー。久しぶりに)と小声がした。
次がロ組とハ組の合同かつ移動教室授業で42人もいた。
ロ組は時間に全員来てハ組は三人だけ来た。
ハ組の二人が呼びに行ってくれた。
「別にいいんじゃね、行かなくても、自習だから」
だそうで、誰も来なかった……俺も仕事だから処置はしたが屑共の出来事は省略する。


やはり行事の関係で、次が(二週間ぶりの)1年生の授業だった。
4月から現代文の授業ではなく、ほぼ躾の時間だったクラスだ。
今日の予定は三つ。
漢字の5問小テスト。語彙の定期的テストのワークシート。作文試験の下書き続き。

「先生~。漢字のヒントは?」「今あげる(で小芝居)」
「コンビのどちらか集めて持ってくる」
 早い生徒に前回小テストを数枚ずつ返してもらう。
「話を止めて聞きなさい」
「男子4人、足を机の中に入れなさい」
「口開きっぱなしの人いるね」
 
電車でスマホ見てる人観察してみな。口をダラーンと開けっ放しの人何人もいる。口呼吸と言うんです。
(スマホ依存と口呼吸でほんと馬鹿っぽい)

語彙のプリントを六分割して持ってこさせてスタンプ押す。
ものすごい勢いで持ってくる。
終わった生徒から作文。

「Aくん。なんだか顔が変わったねえ。リリしくなったよ。いいねえ」
「Bくん。その身なりは何ですか。ああ、雨でワイシャツが濡れて。
 じゃあ、この時間の終わりには着替えなさい」

持ってくるプリントに一人ひとり力を込めて、
「よくやった」「きれいだなあ」「見やすい」「こんなにやったの」
「これはだ。努力は認める。でも読めない」
どうよこれ、と前の生徒に見せる。キタナーイ。
ひとりひとり「**くん、++さん、よくやった」と名前を言う。

その、可愛らしいこと。
その、授業態度のステキなこと。
切り替えは早いし、聞き方は良い。
聞き方の良さにも程度があり、全員の両目が僕に向いているのが、今も写真のように思い出せる。
「本当に良い。良くなった。クラスに来るのが楽しみ!」

中学生と同じだ。年取って育つとは限らない。
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授業行事をなぜ書かないのか

2018-09-13 21:40:31 | 中高国語など指導案
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2018-09-13
授業と行事のことをなぜ書かないのか。

行事は、書く意味がないからだ。
公立中学校では二十数年前に行事の「無駄をなくし」「意味をもたせた」時期があった。
行事ばかり続けざまにするのをやめた。
授業する暇がなかったのだ。
行事、行事、定期試験、行事、行事、行事、定期試験、行事……。
本当にそういう教育課程だった。
生徒も教員も落ち着かなかった。
行事ばかりする理由は「行事で荒れた学校を正常に立て直すため」だった。
部活こそ学校を立て直す、というのと同じ理屈だ。
効果はあったのか。
省略。
とにかく、まあ、精選された意味と価値ある行事が続くようになった。
僕の知る高校というもの、の行事は二十年か三十年遅れている。
役に立つ行事指導は、既にブログに書いた。
僕の、知らない高校、の優れた行事指導はあるのかもしれないがどう仕様もない。

授業は、公開したらあまりにおいらの授業だと分かりすぎるからだ。
今年、古典授業はワークシートをノートに貼らせている。
僕が高校生だったときは、ノートに原文・現代語訳・文法解説を写した。
写したっていうか、予習させられた。
させられた、っていうのは悪い意味ではない。
高校生が予習するのは当然だ。
まず、先生は、誰かをランダムに指名する。
起立させる。
「二段落を現代語訳しなさい」
と言う。
毎時間その繰り返しだった。
僕はほとんど予習しなかったので、毎時間怖くて怖くて体中の筋肉がこわばった。
当たらないでくれ、当たらないでくれ、と顔を伏せたまま毎時間祈っていた。
時々指名される。
起立する。
さっぱりわからない。
黙ったまま硬直する。
クソまじめ少年だったので、たぶん立って震えていた。
だが、今同じことをしたら生徒がひと言も言わずひとコマの授業が終わり一年が終わるだろう。
「そういう方法は、終わった。時代遅れだ」
数年前の、以前の職場で読んだ、古典教科書の指導書に書いてあった。
指導書にも、いいことが書いてあるのを初めて知った。
それで、ノートに黙って写させる時間を「音読」に替えた。
今でも40年前通りノートに原文・現代語訳・文法解説を写させている人もいるのかもしれない。
授業研究も、方法交流もないからわからない。
僕の古典授業ワークシートを公開するのは簡単だ。
画像を並べれば良い。
そのまんま授業できる。
でも、高校では古典授業の専門教員は山ほどいる。
こんなドシロウトの授業は誰の役にも立たない。
立ったらおかしい。
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研究授業模擬授業だけが力をつける・きのこさんへ

2018-09-08 21:12:31 | 中高国語など指導案
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2018-09-08
【きのこ先生 研究授業、いるのかなあ】

小学校は、ものすごく多すぎるほど授業研究会とかがあるらしいです。
中学校は、授業研究会はあまりありません。
高校は、ありません。

ツイッターで言葉を拾いました。
【研究授業、いるのかなあ】
【他の授業の教材研究が疎かになってしまっている】

研究授業は、いります。
研究授業は、どんな状況でも必要です。
「教材研究が疎かに」なろうが何だろうが必要です。
僕の世代の就職のとき、自殺しないのが不思議でしたが、研究授業はありました。
僕は、良い出会いと教えがあり、毎年全校研究授業に立候補しました。

僕の授業力はじわじわ落ちている。自分でも分かる。見てもらって評価されないからだ。ましてや、素人高校授業者だ。うまくできたらおかしい。たった二、三年で優れた授業ができたらおかしいだろう。プロとは何だということになる。

上記ツイッターには、
【何日もかけて準備して、残業して、つらい…】
と書いてありました。

「何日」ではなくて、「何か月」かけたら、きっと分かります。
研究授業が、カッコよく終わってもズタボロでも同じです。

研究授業の翌日。
教室が、昨日までと違う場所に見えます。
自分の授業が、どんなにひどかったかが冷静にわかります。

僕は大学生のとき、禅寺で二泊の体験座禅をしました。
「終わって帰るとき、世の中が違って見えます」
二十代らしい坊主が言い、その通りでした。
寺の門を出ると、空も建物も電車も、初めて見たものに見えました。
座禅の経験をしたかたには分かるはずです。
特別に日常と異なる努力・経験をすると、感性と思考と行動が変わります。

僕たちの国語科の知人は、幸運でした。
小・中学校で合同の授業研究会が残っていました。
小・中合わせて、参観教員は200人ほどです。

僕は三十くらいにその研究授業をさせてもらいました。
誰もする人が見つからなくて、俺がやる、となりました。
毎年、200人相手の授業者を見つけるのは難しいことです。
僕は、その6人の企画委員の一人でした。
依頼し、断られ、見つからず、俺がやる、ということになりました。

大変な幸運でした。
思い出したくないひどい授業でした。
でも、それ以来いつ誰に授業を見られても緊張することは全くありません。

授業修行にも、スポーツのように体力と気力の頂点があるはずです。
授業の苦労は、体力のあるうちにやらないとなりません。
アラ還は徹夜はできません。
20時、21時まで一人で「授業練習」は、もうできません。

空き教室で、一人で、誰もいない教室で、指導案のようにエア授業をする。
四十代で何回か、そういう練習をしました。
そして、学校の研究授業で見てもらいました。
もっと前からすべきでした。
しなかったのは、そういう授業上達方法を知らなかったからです。

でも、どんなことも始めるのに遅すぎることはありません。

【研究授業、いるのかなあ】
【他の授業の教材研究が疎かになってしまっている】
この言葉を見ると、小学校のことではないでしょうか。
辛いんだな、やっぱり。やることが多くて。

「研究授業」は授業の力を育ててくれます。
間違いありません。
5分間の模擬授業でも、同じ効果があります。
「見てもらって」「言って、書いてもらう」
それ以外に授業の力を伸ばす方法はありません。

でも、生きていてなんぼですから。
テキトーに。
もう、どうせ、日本の教育はたいして変わらない。
なんくるないさー。
ケ・セラ・セラ。
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