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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

高校2年国語4月授業全記録2011③

2018-06-20 20:23:26 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-20

2011年4月29日up後削除記事
高校2年国語4月授業全記録2011③
(6)文中の俵万智の和歌三首の解釈ワークシート。
   サッサと終わらせる。
(7)三つ短く言いたいことを言う。一つは例えば
   「始まりのチャイムで着席しなさい」
(8)前回の授業で「逆説」の意味がわからなかったようなので
   家からスピーカーを持ってきて歌を聞かせた。
   最初に歌詞を配り読み聞かせる。逆説表現の二か所を指摘する。
   森山直太朗の『生きてることが辛いなら』聴かせる。
   じっと聴いていた。
   授業感想票書いてちょうど終わり。

<5時>4月19日(ふしぎということ1)
(1)部首フラッシュ。
(2)「ふしぎということ」の意味調べ宿題語句ノート。
(3)本文に段落番号。
(4)読み聞かせ。約9分間。途中から一人一文読み。
   丸つけコンビ交替一文読み。残り最後まで一斉に競争読み。
   読めない漢字にはふりがな振らせる。
(5)文章評価挙手。
   Aランクのみ。
   1うまさ 2興味 3知識
(6)「指書きなぞり書き写し書き」やり方を教える。5問練習。

<6時>4月27日(ふしぎということ2)
(1)部首フラッシュカード。
(2)第2回一斉漢字テスト用「指書きなぞり書き写し書き」冊子配布。
   B5を7ページ分全員分綴じて用意した。
   「僕の給料にも評価にも関係しない。
    しかし、あなたたちが、今まで漢字の練習方法を習わず、
    自分は漢字が苦手だと思い込んでいることが悔しいだけだ」
(3)5問練習。
(4)「ゴールデンウィーク期間中死んでもやらない、間違いなくなくす、という人は預かります」
   そう言うと男子5人だけが返却した。
   予想よりずっと少なくて嬉しい。
(5)本文、丸つけコンビ一分間交代読み。
   二回繰り返し。
   読むたび相手を褒めさせる。
(6)本文、指示語38語中、33語まで四角で囲ませて、番号を振らせる。
(4月高2以上)
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高校2年国語4月授業全記録2011②

2018-06-20 20:11:53 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-20

2011年4月29日up後削除記事
高校2年国語4月授業全記録2011②
(4)一斉漢字テストの練習方法の確認
   (練習を殆どの生徒はしてはいる)
   (「そのうちすごくいい漢字練習方法を教えるかも」と言って終わる)
(5)授業「俳句・雀らも」
   最も得意な授業を残り20分ほどしてみた。
   変な汗をかいて終わる。
(6)授業感想票記入

<2時>4月13日(さくらさくらさくら1)
(1)僕の自己紹介
  方針を転換。自己紹介というか、過去の話をズバリとしてみる。
(2)国語に関するアンケート
   国語、漢字、作文の好き嫌いや、進路希望についてアンケートを作ってみた。
   とにかく、相手を知らねばならない。
   全員、全項目を丁寧に書いてくれた。
(3)教科書「さくらさくらさくら」音読
   教科書は東京書籍。
   勤務二週間前に国語科主任から借りて3回読んだ。
   最初読み聞かせて、眠そうなので途中から一人ずつ少しずつ読ませる。
(3)漢字読みフラッシュカード
   試しにやってみる。時間でパッと終わる。

<3時>4月15日(さくらさくらさくら2)
(1)部首フラッシュ
   とにかくやってみる。
(2)アンケートの傾向説明
(3)「さくらさくらさくら」音読
   一人一段落読み。前回読ませた次の生徒から。残り全員まで。
(4)文章評価挙手
(5)教材の意味調べ語句をノートに書かせる。
(6)発問と指示
 1 「この文章は何という種類の文章か」(随想。教科書に書いてある)
   随想、とはどんな文章か教科書にメモさせる。
   「日本にある文章の種類は他に何があるか」
   韻文と散文に分けてメモさせる。
 2 題名の意図は
 3 和歌とは(短歌)対するのは(長歌)
 4 一行目の「桜」とは何という桜か。
 5 日本の桜の種類をメモせよ。

<4時>4月19日(さくらさくらさくら3)
(1)部首フラッシュカード
(2)丸つけコンビ交代音読
   1分間で交替。2回繰り返す。これは結構乗ってやった。短かったほうは「ごめん」と言う。
(3)発問と指示
 1「不思議なもの、とは何か」
 2「その心情、とはどの心情か」
 3「わくわく、のような言葉を何というか」
 4「和歌に逆説的な表現がされているが、他にどんな例があるか」
 5「別格、とあるが別格だとわかる理由を三つ探して書きなさい」
  (桜前線というものがある、で授業終了)

<5時>4月19日(さくらさくらさくら4)
(1)別格、の理由。残り二つ。サッサと終わらせる。
   もうとにかく、この教材は今日中に終わらせることにする。駄文だ。
(2)意味調べ語句三つ追加
(3)14段落だけ丸つけコンビ音読。同時に読ませて短かったほうは「参りました」と言う。
(4)「桜は…最も詠いたい、とあるがなぜか書きなさい」サッサと終わらせる。
(5)「桜は…最も詠いにくい、とあるがなぜか」サッサと終わらせる。
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5月授業日記高2もう終わり?過半数に③

2018-06-18 18:47:46 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-18
2011年5月30日up後削除記事
5月18日
1 中1。うっかり中1クラスだけ蛍光チョークの説明をしていなかったらしい。
  授業開始後。
  「先生、聞こうと思ってたんですけど、なんでその色のチョーク使うんですか?」
  <赤緑色覚異常><蛍光チョーク>の関係教える。
  「見やすい、と思ってた人?」
  と聞くと、一人を除き全員が手を挙げる。
  「今、説明したとおりなので、**君には悪いけどちょっと続けて使わせてください」
  と言っておいた。
◆◆◆5月19・20日・中間試験◆◆◆
  勤務校初めての定期試験。
  大人の事情で完成まで莫大な時間がかかった。
  採点後「漢字の読み書き」の点数だけ別に記録した。
   <漢字平均点>
   中1Hyoko担当2組
   :平均17.0点/20点満点 (3)人
   中3Hyoko担当2組
   :平均 9.5点/10点満点(15)人
   高2Hyoko担当
   :平均15.8点/読み10+書き10
   <試験平均点>
   中学1年
   1組:平均(50.4)点(A)点
   2組:平均(62.0)点(A+11.4)点
   中学3年
   1組:平均(74.2)点(B)点
   2組:平均(79.3)点(B+5.1)点
   高2:平均(58.0)点
5月20日
  1 中1、中3試験採点済。
5月23日
  1 高2試験採点済。
  2 中3試験内漢字10点中、満点62.5パーセント。
    漢字のみの平均点、9.5点。
    試験(100点満点)平均点差5点。
    漢字読み書きと試験平均点の相関関係はある。
5月24日
  1 中1試験内漢字20点。漢字のみの平均点17.0点。
    試験(100点満点)平均点差11.4点。
    漢字読み書きと試験平均点の相関関係はある。
5月25日
  1 すべて楽しく授業した。
    僕が楽しければそれで良い。
    生徒の楽しさはあとからついてくる。
  2 「社会科」の新卒男性教諭が授業の相談に来てくださった。私語の対応について。
    相談してくださるのは有難いことだ。
5月30日
  1 土曜補習第3回。
    毎回、中学2年・3年・1年の順に。
    午前中いっぱい。
    もう、本当に楽しい。
    共通購入のテキストを読ませて、解かせる。
    ただ、それだけの50分間だが皆楽しいという。大好評。うれしい。
5月30日
  1 家庭訪問週間。午前30分授業。
  2 次年度版中学校教科書、4社12冊一気に評価とコメント。ただし、主教材のみ。四時間。
5月31日
  1 同じく30分授業。
  2 昨日一仕事終えたので何もしないで直帰。明日の日記。今日書いちゃった。ま、いっか。
6月1日追記:
これは自分だけのための覚書ですが、野口芳宏先生はこう言っています。
「授業で生徒にやる気などは期待しない。やる気を引き出すのも授業のうちだ」
生徒がやる気がないのは当たり前。
生徒が勉強が好きでないのは当たり前。
もし、やる気があって勉強好きな生徒に逢えたらこの上ない幸甚です。
大人も同じです。
やる気がないのが当たり前。
授業が苦手なのが当たり前。
大人にやる気などは期待しない。
期待すると無駄な感情が湧く。
しかも、大人には授業するわけではないから、やる気を引き出す責任もない。
大人にあるのは自己責任です。
他の人間にその人の人生の責任を負うことは出来ない。
「他人は決して変えられない」

そういうことです。……考えがまとまりました。
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5月授業日記高2もう終わり?過半数に②

2018-06-18 18:35:00 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-18
2011年5月30日up後削除記事
5月授業日記高2もう終わり?過半数に②
5月11日
1 高2。授業アンケート「もう終わり?」票数が過半数になる。
  4月の初授業以来、初めてだ。非常に嬉しい。
5月13日
1 高2。「もう終わり?」票数、さらに一票増える。
  アンケートを出しに来るとき「今日も感想書いたよ」と女子が言ってくれる。
  丸をつけるだけで感想は書かなくてもいいのだ。アンケートより。
  「授業が最初より楽しくなった」
  「国語は楽しいから寝ません」

  有難いことだ。
5月14日
1 二度目の土曜補習の日。三学年とも大好評。
2 中3クラスで、熟字訓フラッシュカードをやってみた。
  1組は教えていないので初体験だ。
  教えている2組がどんどん読むのにまったくついて来られない。
  1秒に2枚くらいめくる速さだ。
  口をあんぐり開けてカードがめくられるのを見ている。目が点だ。
  僕も意外なことに驚いた。
  「ほら。すごいだろ。積み重ねって」
  教えている2組の生徒に言うと、うんうんとうなずく。1組には、
  「必ず同じようにしてあげるから」
  と言う。
5月16日
1 中1の授業前に女子が二人、職員室にやってくる。一人が、
  「ファイルを忘れてしまいました。大丈夫ですか?」
  「大丈夫」

  こんなことをわざわざ言いにくるのだ。くぅ~っ。かわいい。
  すると、もう一人の女子が突然言う。
  「先生の机、きれいでしょ」
  「えっ、見えるの?」

  僕の席は入り口からはるか遠くだ。見えない。
  「ううん。たぶんそうかなって」
  中1恐るべし。
  僕の机はどこの学校でも一番すっきりきれいなのだよ、と小声で教えてあげる。
5月17日
1 今日も三クラスとも楽しかった。とても幸せな気分だ。
2 中3授業前の休み時間。
  僕が使っている蛍光オレンジチョークが黒板に一本置き忘れてあったらしい。
  男子B
  「理科の先生が、このチョークすごく見やすい、ってどんどん使ってましたよ」   
  Hyoko
  「へえ。嬉しいねえ。このチョークの良さが広まるといいね」
  男子B
  「いくらするのかって聞いてたから、一箱二千円とからしいって言ったら、
  おっ高級チョーク、使っちゃおうって言ってました」

  Hyoko
  「あはは」
  男子B
  「他のチョーク、しまっちゃいましょうか?」
  Hyoko
  「いいねえ」
  男子Bはすぐ本当に他のチョークを全部しまいこんだ。
  それ以来、中3クラスには、わざと一本蛍光オレンジチョークを置き忘れることにした。
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5月授業日記高2もう終わり?過半数に①

2018-06-18 18:23:20 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-18
2011年5月30日up後削除記事
5月授業日記高2もう終わり?過半数に①
5月6日
1 中3。授業参観日。授業始まってすぐ。
  男子A「今日かっこいい」
  Hyoko「50点。一字足しなさい」
  男子A「今日はかっこいい」
  Hyoko「30点」
  男子A「今日もかっこいい」
  Hyoko「100点!」
  ……予想したとおりの会話だ。長くやっていると予想通りのことが起こる。
2 中1。授業参観日。授業後の感想用紙。
  「素敵な授業にびっくりしました」
5月7日
1 初の土曜補習の日。
  僕は全員分のファイルを自腹で買い、年間予定表を作りファイルに貼りつけた。
  予定表の一番下には『皆勤賞添付欄』を作った。
  土曜補習は希望制だ。
  土曜にわざわざ勉強しに来て、年間一日も休まないのは大変なことだ。
  補習がつまらなくて、価値がなければ休むようになるのが当たり前だ。
  「全員、皆勤させる」
  と僕は教員の説明会のとき決意した。
  で、ファイルと予定表を勝手に用意した。
  1校時中2、2校時中3、3校時中1で、僕は上クラス担当。
  担当教師は発表されていなかった。

2 中2。1校時。
  中2は授業をしていないので全員初対面。授業ひとこと感想。
  「先生のオーラがすごかった」

3 中1。3校時。
  廊下に行くとワラワラと1年生が寄ってきた。
  「先生、上クラスですか?! 中クラスに来て下さい~~~」
5月9日
1 今日は中1だけ授業がある日。
  GW明けで四月以来、初めて生徒が落ち着かなかった。
5月10日
1 中3。漢検用一斉テストの日。
  4月に説明を受けていたが、覚えることが多くて生徒に予告し忘れた。
  成績に入るテストだ。
  こういうミスは十数年来したことがない。(最初はよくやった)
  しかも、朝、問題を渡される。狼狽する。
  中3の生徒に、
  「今日は一斉テストの日でした。僕は来たばかりで予告し忘れました。ごめんなさい」
  「しかし、一斉テストなのでやらざるを得ません」
  「もし、予告していたら勉強していましたか?」

  ほぼ全員一斉にうなずく。
  ここは生徒が落ち着いているからなんとか済むかもしれない。
  だが、普通こんなミスをしたら、一年間授業が成立しなくなるほどの不信感を生む。
  僕はその辛さを体で覚えている。
  だから、中3の生徒に謝りながら、
  タラタラと変な汗が出つづけて授業中止まらなかった。
  最後に生徒に言った。
  「僕の責任です。成績にはうんと低い比率で入れると他の先生に頼みます」
  ところが、他の古い教員の皆さんも予告していなかった。
  それで何とかなると思っていた節がある。
  ……なるはずがない。
  ならないことがテスト後わかったらしい。
  「今回のテストは、成績には一切入れないことにしました」
  そう翌日に言われた。
  ほっとする。
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社会科K先生参観7校時 中1・復活掲載

2018-06-16 20:06:47 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-16

2011年6月7日up後削除記事
社会科K先生参観7校時中1
社会科初任のK先生が参観してくださった。
7校時の中学1年生の授業だ。
まずは、その感想を。
「生徒が必ず前を向いていて、
 学ぶ姿勢というものが出来上がっているのが、まずすばらしかったです。
 また、生徒の一人一人の発言に対し、返答し、
 良ければ必ずほめていて、生徒が学ぶ喜びに満ちあふれていました。
 安先生の立ち位置はほとんど邪魔になることがなく、
 指示を出す時は少し厳しめで、明確で、後ろまでよく聞こえていました。
 指示と指示の間隔が短く、無駄がなく、
 教科書のページ数を大きく黒板に書く事で、生徒に混乱がありませんでした。
 評価基準も明確で、生徒が目標設定がしやすかったと思いました。
 さらに、必ず次に作業が移る時には、一回切ってから移っていたのが非常に参考になりました。
 聞きたかったのですが「ありの巣」って何の事ですか?」


わざわざシャーペンで下書きして、上からボールペンでなぞって、消しゴムをかけた感想文で恐縮した。
でも、そういうことをすると疲れるから走り書きでよいと教えてあげないとならない。
授業中に殴り書きして、終わったとたんに休み時間に手渡しする。
これが一番だ。
そうしないと、参観が負担になる。
以前の仲間うちでは、いつもそうしていた。
かなり良く見てらっしゃると思う。
K先生には今年度初めて「授業評価用紙」を渡してから見てもらった。
なるべく隠しておくつもりだったが、先週教育実習生が二人参観してくれたとき
「見る観点を示さないと、僕自身の勉強にならない」
と思ったからだ。
実習生の感想は月末の授業評価一欄に載せる。

今日の授業は、宮沢賢治を紹介する随筆のような何かが教材だ。
1漢検用漢字テスト第3回
2熟字訓フラッシュカード
3本文音読(丸つけコンビで一文交代・短文なので5分くらいで全文読み終える)
4発問三問
5本文中の賢治の詩を次回音読テストする練習
 (計11回読ませた・評価は
  「声の大きさ」
  「はっきり」
  「つっかえない」
  「工夫」
  の四点を全部できたらAAで一つだけできたらB)

こういう授業でK先生のような感想になった。
いやもう、僕自身が本当に楽しかった。
1年生は答えをノートに書くと、走るどころか三段跳びで教卓に跳んできた。
賢治の妙な詩をもう夢中で練習した。
終わりのチャイムがなると誰かが
「あ~楽しかったっ」
と言った。

ところで今日はどんより蒸し暑い日で、7校時の1年生は不調だった。
教室に行くと次々と6人の男女が
「なんだか頭がいたいんですけど」
「ちょっと熱っぽいんですけど」

と言いに来た。
言いに来るのが1年生だしこのクラスのかわいいところだ。

若いときは分からなかったが、今はその対応ができる。
最初の男子は肩と首を軽くもんであげた。
何しろ僕は元プロだから間違いない。

だが、今日は次々初めて6人も来たから、天候と7校時の疲れのせいだと思った。
「今日はみんな具合が悪くなる天気なんだよ。あんまり気にしなくて大丈夫」
「授業中にもっと具合が悪くなったら言いなさい」


大丈夫と言ってあげると大丈夫な顔になる。
ちょっと肩をほぐしてあげると安心して顔が明るくなる。
そういうことが年をとってわかってきた。

7校時だから本当に我慢出来ないなら帰るしかない。
そのときは途中でも帰してあげればいい。
でも、具合が悪いと言った男女も三段跳びでやってきた。
よくやった。
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教室に花束をテストに花丸を②・復活掲載

2018-06-15 17:36:37 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
(2018-6-15再掲載)2011-05-14up記事

五重丸をつけて、いつか満点を取らせると書くとき、
「俺に中学1年で習っていれば」
と思う。
俺でなくてもいい。
正しく、指書きなぞり書き写し書きを教えてくれる国語教師に習っていればと思う。

そうすれば、ここにいる全員が間違いなくひとけたを取ることはなかった。
これは自信過剰ではない。
自己流ではないプロの技術だからだ。
僕が考えたわけではない。本物のプロから学んだ、本当にできるようになる方法だからだ。
この六年間の実践が証明している。
(間はあいていますが(-.-;)

「漢字は楽しい」
「スラスラ書けるようになる」

生徒が口をそろえて言う。
最後の授業の感想には、どの年も「ゆび書きなぞり書き」の言葉が散りばめられる。

「僕は教員になって、ただの一度も、やればできる、と言ったことはありません」
と高校生に授業で言った。
やればできると言う人の気が知れない。
よほど平穏な人生だったのだろう。
「そんなうまい話はありません。
そんなことを言うのはオリンピックや何とか大会で優勝した人だけです。
また、学校の先生はこの言葉が好きです。
しかし、僕はこう思います。
努力してもうまくいかないことばかりだ。
うまくいかなくても努力を続けるのが人生です」

と高校生につづけて言った。
野口芳宏先生が同じことを書いている。
野口先生が書いているのを読んでからますます意を強くして言うようになった。

「けれども、中には努力してできることもあります。
漢字がそうです。
高校生の皆さんに、指書きなぞり書きを教えるのは、
うまく言えませんが、成績のためではなく、当然僕の給料が上がるわけでもなく、
他のクラスに勝ちたいわけでもなくて。
なんというか、ライフスタイルの問題です」

そうとしか言えなかった。まだうまく言えない。

彼らは、自分が漢字の覚え方を習い、実際に点数が上がったとき初めて信じるだろう。
いくら指書きなぞり書きを教えても、点数が上がらなければ信じないだろう。
ところが、彼らはちゃんとやる。
どこかで信じたいのだと思う。
ほんとかな。
今まで覚えられたことないのにほんとにできるようになるのかな。
ちょっとそう思っているような気がする。

あさっての月曜日に二度目の漢字20点テストがある。
僕は前回のテストのあと、悔しさのあまり、指書きなぞり書きを教えはじめた。
配った自作の練習ワーク(ブログで度々紹介した)に、
『目標点  点』
と赤字で書かせた。
「前回より、1点だけでいいから高い点数を書きなさい」
そう言って全員に書かせた。
何点と書いたか確かめてはいない。
授業でも五、六回しか練習できなかった。
高校の国語の時間は少ないからだ。

僕と彼らとどちらがより強く月曜の20点テストを楽しみにしているのだろう。
僕は少しだけ楽しみだ。
そんなに甘くはないから、平均点は変わらないか、低くなるかもしれない。

でも、全員に五重丸をつけて返そう。
次のテストもそうしよう。
せめて、少しだけテストが楽しみになるような練習を続けよう。

早く月曜日が来ないかな。
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教室に花束をテストに花丸を①・復活掲載

2018-06-14 21:44:46 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
(2018-6-14再掲載)2011-05-14up記事

教室に生花を活けた花瓶を置く。
触れれば倒れる壊れものだ。
だが、よほど荒れていても花瓶が壊されることはあまりない。
ないとは言わない。
だが、花を飾られて喜ばない生徒は少ない。

漢字テストにはすべて五重丸をつけて返す。
10点の生徒にも五重丸。20点の生徒にも五重丸。
ただし、100点の生徒には五重の花丸をつける。
100点を取るのは難しい。
どれも、紙いっぱいの大きな五重丸だ。
野口芳宏先生がどの作文にも美しい五重丸をつけて返すと話すのを聞き、
安心して丸はますます大きくなった。
生徒は、
「あれ。いっぱい丸がついてる」
とつぶやく。

10点しか取れなければどんな生徒でもがっかりする。
たいていは続けて10点を取る。
漢字の書き方を教わらないからだ。
誰も漢字の覚え方を教えないからだ。
教えないがテストはする。
点数はつける。
低い点数に五重丸はつけない。
それが普通だ。

10点の漢字テストに五重の花丸がついたからといって、
「これでよかったんだ」
と思う生徒はいない。
できない生徒に五重丸をつけるのはおかしいだろう、という教員もいるかもしれない。
だが、おおきなバツだけつけて返すよりはずっとましだ。

10点を取り続ける生徒は、自分は漢字ができない人間なのだと思い込む。
小学校からそう思い込まされて高校生になる。
やり方を教わらないのだから、苦手な生徒はできるはずがない。
できるほうがおかしい。
やがて、練習しなくなる。
練習してもできるようにならないからだ。
いつから練習しなくなったかも覚えていない。
人は大人でも子どもでも、
「できるかもしれない」
と思うときしか努力しない。

できないと悟って努力を続けるのはよほどの人だ。

小学校で漢字の覚え方を習えば、高校生になるまでずっと困らない。
中学1年生で習えば小学校の漢字の書き方を中学3年生までには取り返す。
高校生になるまで習わないとなかなか大変だ。
自分はもうできないと十年間思い込まされている。
「できるようにさせる」
と言っても信じない。

信じられない。
当然だ。
普通の人ならそんなことは信じない。
経験が証明している。
「自分は漢字を書く能力に欠けているのだ」
と思っている。

僕は高校生の漢字テストにも全員五重丸をつけて返した。
20点満点で5点の生徒にも9点の生徒にも五重丸をつけた。
まだ、20点テストは一度しか実施されていない。
だから一度だけのことだ。
ひとけたの生徒の解答用紙の下に赤鉛筆で、
「いつか満点を取らせる」
と書いて返した。
これは「約束」ではない。
僕の勝手な「決意」だ。

「約束」ではないから一年間かかってできなくても嘘をついたことにはならない。
そう勝手に心の中で思っている。
とても難しいことなのは知っている。
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実習生研究授業に渡したコメント2018

2018-06-13 20:26:47 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-13
実習生がついでに指導案を渡しに来てくださった。
空き時間だったので指導案を頂いたお返しに参観に行った。
いつもどおり授業中にシャーペンでメモした紙のコピーを、授業直後に指導教官の机上に置いた。
B5白紙1枚。メモそのまま。
2019年6月某日3校時10:50~11:40 高1*組教室
保健 **先生 (国語科 安智一)
◯ 指導案・本時は、S先生から?それとも大学から?教わったのでしょうか。
  とても見やすい。
  私は<教師の指示・発問>と<生徒の動き>の二つに分けます。
  授業はそのどちらかしかありません。

◯ 「書けたら、顔上げて。ペン置いて」→ 確認
    今日は詰める所ではなかったけれど、必ず聞かせたい時は全員置かせるスキルを。
    「あと3人。まだ一人持ってる」など。

◯ 「みんなで話し合ってみて」
    みんなは、は誰だかわからない。
    これを一年間続けると、クラスの中に一度も誰とも相談も話もしない生徒が出ます。
    私は「丸つけコンビ」を強制的に決めます。
    「コンビで5秒で解決」
    「コンビでじゃんけん。負けた方から相手に説明」

◯ 生徒の活動の「種類」と「量」
    外の「体育」の場合、生徒の活動時間をストップウォッチで計りますよね。
    教室も同じです。「量」が少ない。=講義。
    高校では多くが講義。それも授業の一種ですが、スキルや原則はほとんど不要。
    授業力がつきません。

◯ 「みんな書いたかな?」
    確認の方法(スキル)を。
    (書けたらペン置いて)(まだ書けてない人)
    (書けたよとコンビに言う)(あと*人)
    クラス全員を見ることのできる力が必要。

◯ 教卓に両ひじで寄りかかるのはよろしくありません。
    教卓の陰にいると安心します。
    つま先まで全身を見せて「指示」「説明」をするのは、
    <教室の空間を支配する力>を強めます。
    授業者の力を上げますし、生徒が受ける圧力(良い意味)も強くなる。

◯ 35分間(11:25)で、「あの~」20回。そして「え~」は3回くらい。
  ものすごく少ないです。 
  「え~」をひとコマに、200回とか100回言う教員がざらです。
  「あの~」が0回になるだけで授業の力が爆発的に伸びます。とても難しいですが。

ーーーお疲れさまでした(11:28)ーーー
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2011年4月授業日記4・復活掲載

2018-06-13 19:50:24 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
(2018-6-13再掲載)2011-04-28up記事
4月27日・つづき
 中1は割と元気だ。
 中1で国語辞典の授業をしたあと、休み時間に女子がやってきた。
 「先生、国語辞典引くのすごく早くなりました。
  とっても楽しかったです」

 もう、とろけそうにニコニコしている。
 「よかったね」
 幸せな一か月間だった。

4月28日
 昨夜は、最後に書いてくれた授業感想をブログに打ち込んで、
 「さあ、投稿!」
 とクリックしたら、全文消えた。
 2、3週目の感想票は、昨日の2クラス分以外捨ててしまった。
 数百の宝石のような、素敵な言葉がみんな消えてしまった。
 自分の作文は再現できる。
 しかし、生徒の作文は絶対に再現できない。
 ひと文字、句読点までがその生徒の今できる表現で誰にも真似できない。
 落胆が大きすぎてパソコンを落として床に入った。

 考えた。
 このことには何の意味があるのだろう。
 またゼロから始めるのが大切だということか。
 心の中に残っていればいいじゃないかということか。
 わからなかった。

 一度床に就き、起きだして外のゴミ捨て場をあさった。
 昨日出したゴミが間違って残っているかもしれない。
 そんなわけはなかった。
 部屋に戻って燃えないゴミを集めてあるカゴをあさった。
 間違ってここに感想票を捨てたかもしれない。
 そんなわけもなかった。

 まさかと思って、今いっぱいになっているお洒落なゴミ箱をあさった。
 底の底に、数十束のちいさな感想票が溜まっていた。
 一つ一つ拾い上げたけれど、一度落胆しすぎたので喜びはなかった。
 ベッドの上で整頓したら、全部残っていた。

 今朝、さっき起きだしたら元気になっていた。
 打ち直せばいいんだ。

 こんなことをくだくだ書くのは、この二週間書いてくれた感想が、とても素敵な言葉の塊だったからだ。
 今日、木曜日は授業がない。
 あわてず、ワードに打ち込んでから、ブログにコピペしよう。
 そして、読者と授業の喜びを分かち合おう。

『言葉こそすべてじゃないか。
 人は自分の魂をちぎって投げるんだ。
 それが言葉だ』

(「ガダラの豚Ⅱ」中島らも)

(4月授業日記以上)
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