円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

2011年4月授業日記3・復活掲載

2018-06-12 13:59:04 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
(2018-6-12再掲載)2011-04-27up記事
■4月授業日記3■
4月19日
 1 高2。授業終了直後、「もう終わり?」の声数人。
   感想用紙にも「早く終わって驚いた」の記述一人出現。テンポを迷わなくなってきた。
4月20日
 1 中3。井上ひさし『握手』読み聞かせ。約19分間。
   途中で顔を上げて俺の顔を見ながら聞く生徒がニ、三人出てくる。
   僕は朗読中、全員の顔を見ながら読むのでわかる。
   授業感想に
   「先生の読み方がうまい!だからよくわかった」
   多数。
 2 高2。感想
   「もう終わり?」
  10人到達。
4月22日
 1 高2、中1に「指書きなぞり書き写し書き指導」
   押しまくる。高2も「効果」を必死に説明したら、一生懸命やった。
 2 トイレで中3担任と会う。
   僕 「3年生すごくかわいいです」
   担 「クラスで、どの授業楽しいと聞くと、国語!ってみんな言います。
      3年間持ち上がってますが初めてです」

   僕 「いやいや、有難うございます」
4月25日
 1 中3。指名なし発表、教える。
 2 中1。追い読み、教える。
 3 完全に僕のペース。
   かつ生徒が素直だからスポンジのように僕のやり方を吸い込んで、
   一時間ごとにグイグイ伸びていく感じ。
4月26日
 1 中3のみ。聴写特訓。聴写で作文指導1と2の両方をちょうど45分間で終える。
   先生役も4人まで全員回した。とても好評。
 2 休み時間に隣りのクラスの女子が言う。
   隣女子「**子をもらってやってください」
   安  「嫁に?いいよ。十六になるの来年だね」
   **子「わたし、早生まれだからさ来年です」
   安  「わかった」
4月27日
 3クラスとも4月最後の授業。
 中3と高3はヘロヘロに疲れている。シーンとしている。
 高3はでも、押して押して最後の1秒まで押して終わった。
 中3は進んでいるので、初めて自分の話をしてあげた。

4月18日
※『赤緑色覚異常の見え方について-教えて!goo』
   黒板は黒板と言っても深緑。
   それに赤のチョークで書くと色覚異常の人には見えなかったり、見えにくかったり。
   学校の先生でも色覚異常について正しい知識のある人は、赤のチョークは使用されません。
※『諸国民の理科 教材・教具・資料』
   緑色の黒板に赤いチョークで字を書くと、色覚が弱い生徒にとって見えづらいです。
   特に男子の20人に1人は赤緑色覚異常といわれています。
   だから字を書くときは白か黄色のチョークを使いなさい。
   赤はラインを引くときに使います。
※『色覚異常-Wikipedia』
※『「カラーユニバーサルデザイン」って知ってますか?』
※『カラーユニバーサルデザイン機構』
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2011年4月授業日記2・復活掲載

2018-06-11 19:57:26 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
(2018-6-11再掲載)2011-04-27up記事
■4月授業日記2■
4月11日
 1 中3。初授業。大成功。大好評。
 2 中1。とてつもなくかわいい。
4月12日
 1 高2。二十年ぶりの沈没。俺の授業でつまらなそうな顔をする生徒を二十年ぶりに見た。
 2 中1。初授業。大成功。大好評。食べてしまいたいくらいかわいい。
4月13日
 1 高2。意識を変えたらだいぶ楽になる。
 2 中1、中3。すごい。力ある。楽しすぎる。
4月15日
 1 高2。慣れた。
 2 楽しすぎる一週間でした。
4月18日
 1 中3。僕は自分で箱買いした橙色のチョークを使っている。
   白いチョークは使わない。すべて板書は「橙色」だ。
「なんでその色のチョーク使うんですか?」
「これは七、八年前に教室用に開発された蛍光オレンジチョークです。
  実験に自分で買って使ってみています。
  見やすい? 見にくい?」
「見やすい!」

(ほぼ全員)

※日本理化学工業・グリーン購入法適合/ダストレス蛍光チョーク橙ハコ2100円
※横山浩之氏によれば「橙」がもっとも適切である。
※『ADHD/LD指導の基礎基本(横山浩之)』(p79)より引用
  「赤緑せきりょく色盲とか色弱…何パーセントぐらいいると思いますか。
   男の子を中心に5パーセントいます。」
  「(プロジェクター画面で)一番左側のピンクと赤のやつ、これなんか読めないです。
   背景と文字が分離しないんですね。同じになっちゃう。
   ぱっと見てきれいに見えるからいいかと思ったら大間違いです。
   極端なことを言うとですね、
   黒板で普段使っていいチョークの色は、白と黄色しかありません。

   赤緑せきりょく色盲の子、あるいは色弱の子がいることを考えたら、
   赤色ってのは使えないんです。
   青いチョークも同様です。
   どうしても他の色を使いたかったら蛍光チョークを使う必要があります。
   逆に言うと蛍光チョークを使っていたら、
   それだけでも素晴らしい教師だなと私は思います。


※『特別支援教育教え方教室13号』06年9月(新潟市・中野山小(当時)藤崎久美子氏記述)
  「今私がしていることは次の三つである。
  1教室環境を整え、見せる。
   =教室前面に、何も貼らない。置かない。
   =黒板に緑色のマジックで線を引く。
   =蛍光オレンジチョーク(安:これは何だ?)を使う


※(注:当時、中野山小学校は直接、横山浩之ドクターの指導を受け、研修会を開き、
    特別支援教育を学んでいた。僕は同僚と実際に中野山小に行ったから知っている。)
    (これは何だ?)と書いているから、僕は06年10月に雑誌を読み、
    「蛍光オレンジチョーク」の存在を知った。
    そのあと調べて、すぐに箱買いした。)
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素敵な授業にびっくりしました・復活掲載

2018-06-10 16:01:49 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
(2018-6-10再掲載)2011-05-09up記事
さきおとといの金曜が授業参観日だった。
中学1年生のお母さんがひとこと感想を書いてくれた。
1 「あっという間に1時間が終わりました。」
2 「テンポが良くてスバラシイです。姿勢はとても大切なので注意して下さりうれしく思います。」
3 「①先生のクラスは楽しそうでした。
   ②1人1人にほめていたのでよかったと思いました
   1時間はすぐ終わりました。」
4 「できないときに、必ずできるようにしてあげる、  
   と言って下さっていることが、子どもに響くことを願いつつ、又、うれしく思いました。
   テンポが速いですね。」
5 「素敵な授業にびっくりしました」


「素敵な授業……」って。
初めて言われた。
素敵な、がつく言葉を考えてみた。
素敵な星空、素敵な月夜、素敵な青空、素敵な海岸、素敵な花束。
素敵な映画、素敵なオードリー・ヘップバーン、素敵な小説。
素敵な逢瀬、素敵な出会い、素敵な別れ、素敵な口づけ。
素敵なごちそう、素敵な食器、素敵な家具、素敵なドレス。
素敵な……もうやめよう。
心がときめくもの。わくわくするもの。
ドキドキするもの。憧れるもの。見とれるもの。いつまでもそこにいたいもの。
素敵な、がつく言葉はそんなものばかりだ。

「素敵な授業」かぁ。
いい言葉だ。しかも、
「びっくりするような素敵な授業」
何度書いてもいい言葉だ。
うれしいな。

参観日ということで、隣席の大卒の国語科C教諭(男性)も見に来てくれた。
感想を書いてくれた。
「計算されつくされていると思いました。
 授業の入りやペアなどの体制づくりができているから、生徒が内容に集中できる。
 声をだすのと作業の切替により集中を高める。
 作業にレベルを設ける。
 意欲が向上する。細かく言えば多々ありますが、感動しました。
 肩もみ券はお返しします。
 Q.あらすじの採点基準は何ですか?」


※肩もみ券=僕はCさんが見に来てくれると言ったときこう言った。
「授業は見に行くより、見て頂くほうが貴重です。相手の時間をもらうことになるからです。
 見に来てくださるなら、お礼をします。
 肩もみ券、一日召使い券、投げキッス券から選んでください」


Cさんは聞き違えて言った。
「どれを上げようかな」
「いや、僕が上げるんだよ」
「え? もらえるんですか?」
「そうだよ。僕がお礼をするんです。見てもらえるんだから」


※あらすじの採点基準=中3にあらすじを書かせる授業だった。
ノートさせて、持ってこさせて、黒板にトップの5人を板書させた。
板書の下に、名前磁石を貼らせた。
次々、持ってくるノートに丸をつけて席に帰す。
最後の5人目が書いている途中から、一人目に音読させた。
4人目が読み終わるころ、5人目が板書し終わり同時に前で読ませた。
そのあと、10点満点で採点した。5点から9点までつけた。
<ルロイ><わたし>が入ることと、20字以内を確認して
「もう一度書いて持ってきなさい」
また、5人板書させた。最初と違う二人がトップ5に入った。
同様に音読させた。
採点した。

前置きが長引いたが、採点基準は
「キーワード一つにつき3点。三つあれば9点。
 20字以内でプラス1点。で、10点。
 キーワード二つなら6点、プラス20字以内で2点、
 日本語がおかしければマイナス2点。おかしくなければ10点。
 単純な基準を自分で決めておいて、サッと採点します」

と説明した。
無論、向山方式だ。真似をしようと努力している修行中だ。
そのあと少し話をした。

◆C教諭
「生徒も楽しいと思いますが、一番楽しいのは安先生かと」
◆安
「そうなんですよ。そう。
 生徒が楽しいって言う、見るCさんが感動するって言う。
 誰が楽しいってやってる俺が一番楽しい。
 もう、これ以上楽しい時間はないよ。酒より女より世の中で一番楽しいのは授業してるとき。
 でも、三年目までは今日みたいな授業は一時間もできなかった。
 五年目までは、年に一度か二度、少し近い授業ができた。
 十年目は、生徒が授業中につまらない顔をすることはまずなかった。
 今は、一年中、毎時間今日みたいな授業。
 見て感動するんでしょ。
 ほんと、勉強してきてよかったよ」


他人は決して変えられないから、こちらから教えるのはもうやめた。
でも、話しかけてくれれば喜んで応える。
参観用の、漢字の勉強と音読が八割の、入り口の授業だった。
1年生が討論するようになったら、また見てもらいたい。
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担任から依頼の授業の様子高1

2018-06-08 19:40:09 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-8
20180601記述/1年担任に渡した授業の様子(後半は昨日の記事と同じ場面です)
保護者会で使うということで、高1担任からもらった紙に手書きしたのを写した。

□□□ここから□□□
【先生の取り組み】
①「良い状態が何か教える」
  集団になった時、生徒はどんな授業の様子が望ましいのか、自分たちではわかりません。
  姿勢・足を入れて座る・私語を指摘(叱るのではない)して、
  【シャーペンの音だけがする時】や
  【全員が声を出して音読をしている時】などに、
  「いい集中力だなあ」
  「みんなの声が先生まで聞こえる」

  などと、全員に伝わる声で、タイミング良く、力強く指摘します。

②「形から入る」
  机の上は、左上に教材を積んで置かせる。両足を机の下に入れさせる。
  カバンをイスのうしろに置かせる。机の並び方をそろえさせる。毎時間。

③「丸つけコンビ」
  交代音読・10秒相談・プリント配布と回収・進度チェック等、授業の重要システム。

④「ほめる」ということは
 「こんなにがんばってくれて、うれしいよ」 (感謝&成長を共に喜ぶ)
 「よく努力した」 (結果でなく、経過を評価する)
 ・・・これらの効果はネットに山ほど出ています。

【授業の様子】
    (11行詩の場合の実例)
「コンビで、親切なほうの人。プリントを取りに来てください」
   (走ってきます)
「名前を書いたら起立」
   (スピードアップ・いやでも全員やらせるスキル)
「ろうか、うしろ、窓、黒板。向きを変えて4回読んだら座る。ヨーイ始め」
   (スピード・いやでもやらせる・かつ確認のスキル)
「マルを4個ぬる」
   (達成感)
「コンビで1行交代。まちがっていたら相手に教えます」
   (しつこく正しさチェック)
「上手! 今度はコンビでピッタリ声をそろえて読みます。スタート」
   (向かい合っている)
   (途中で「終わったら、パッと前向く」 できたコンビに「++さん、**さん、うまい!」
「今度は難しいよ。クラス全員で一人が読んでるようにそろって読む。普通はできない。
 いくよ。サンハイ」

   (1行ごとに
    「あれ?」「うまいね」「いい声」「そろってる」
    「まさか」「まさか最後まで」「できるの」「すごい! コンビに拍手」

□□□ここまで□□□

保護者会でどう使ったのか、又は全然使わなかったのかは伺えなかった。
わざわざ聞きに行くことでもないし。
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高校国語授業記録・向上的変容の指折りのひとコマ

2018-06-07 19:11:25 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-6-7 5月末の高1現代文授業
体育のあとのこの授業は、2か月間、開始が5分以上遅れている。
女子が間に合わない。
男子は余裕で間に合う。
体育はとても大変だし、女子は更衣室が遠いから仕方がない。
他の授業とは違うのだろう。

この日は重ねて、初めて席替えした翌日だった。
席替えあとで、ザワザワして落ち着かない。
どのクラスも同じだが、この1年生は注意が必要だ。
学んできた、生徒対応のスキルをフルに使う学年だ。素敵だ。

女子に、トイレに行って、水を飲んで、どんどん準備して、と声をかける。
10分近く遅れて、
「挨拶省略。漢字テストですね」
二回分やりますと言い、紙を配り、5問テストを終えて、丸付けコンビを決めた。
僕は席替えのたびに、丸付けコンビを決め直す。
授業の根幹を支える重要なシステムだ。
「赤ペン用意。交換」
正解を板書する。事情で今日は二回分やらなければならない。
教室は、ずっと小さくザワザワし続けている。
一度目の答案(B6版)を集め、二度目の用紙を配りながら汗が流れ始める。
うるさい。
良くない、いやな感じだ。

2か月かけて、やっと落ち着かせたのだ。
崩すのは絶対に嫌だ。

平静を装い、試験範囲の詩四編のページを板書して教える。
ひとつ目のページを開かせる。
行番号を振らせる。
読み聞かせて、ふりがなを振らせる。
かなり読みにくい11行の文語詩だ。

「全員起立。ろうか・うしろ・窓・黒板。四回読んだら座ります。ヨーイ始め」

「一人一行ずつ読み方チェック。敬称略。++から。++。++。
 一行目に戻る。**。**」

全員読み方がとても小さい。
そんなことは指摘しない。無駄だ。

「コンビで1行交代。ヨーイ。ハイ」
終わったら、順番変えてもう一度。
ここで、グッと良くなる。
声がよく出て、教室の雰囲気が明るくなる。
コンビで読ませるのはとても効果が高いのだ。
11行詩だから、時間差はほとんどない。

「今度は、コンビでピッタリ声をそろえて読みます。向かい合って。サンハイ」
これもよくやる。
とても注意が必要なクラス・学年だが、地力はある。
しつけられなかった生徒が集まっただけなのだ、きっと。

これはいける。
いい感じだ。
「今度は難しいよ。クラス全員で、声をそろえて僕に読んで聞かせてください。
 普通はできない。こんな急にね。
 行くよ。さん・・・・・はい」


男子がよく響く低音で読む。
女子は元々よくやるので小さいがきちんと読む。
全員で、詩を斉読するのは、とても難しい。
だから、高級を求めない。低級で良い。
1行目で、思いのほか、きれいにそろって読む。
「あれ?」
2行目。
「できるの」
3行目。
「いいね」
「そろってる」
「うまいな」
「きれいだ」
「いい声」
「まさか」
「まさかこのまま」
「読めるの?」
「やった。コンビに大きな拍手」

とっても、大きな拍手だった。

一行ごとの合いの手は、一つのスキルだ。
実際は上に書いたのと似てるが、もっといいことを言ったような気もする。
気合は、はちきれそうで、零点零1秒単位のタイミングで、言葉をはさんだ。
僕の気力と集中力が一番上まで上がって、その瞬間に思いつく最高の合いの手を入れた。
一行ごとに、声は強くなり、言葉はきれいにそろった。
拍手は催促なしで、強く長かった。

「この前の、テスト復習の漢字プリントをやります。
 コンビで、元気な方の人、取りに来てください」

高校1年生でも、走ってくる。

残り4、5分間。
教室には、シャーペンの音しかしない。
授業開始の時とは、別人だ。
別のクラスだ。

隣のクラスが移動教室のあと、廊下をゾロゾロ戻ってくる。
くそ暑い教室のドアも窓も開いている。
廊下の生徒は、どうしたって、教室をのぞいて、知り合いには目配せ、手を振る。

教室の生徒は誰一人顔を上げない。
シャーペンの音だけが続く。
「1年X組は、あんな妨害には負けないっ」
強く、小さく言ってみる。
全員間違いなく聞いている。
微動だにしない。
終了チャイムの瞬間に言う。
「コンビに向かって、お疲れ様でした。さんはい」
おつかれさまでした~。
「解散。今のプリント、コンビのどちらか持ってきて」


うまく伝わらないと思うけれど、中学生の授業を含めても、指折りの授業だった。
僕のベスト5に入る授業であった。
ひとコマの、向上的変容。
叱らない。説明しない。短くたたみかける指示。シャワーのような激励。
授業開始と、終了の、クラスの変容。

職員室に戻ると、しゃべることもできない。
その疲れが取れたのは、6月に入った数日前だった。
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古典形容詞活用形

2018-05-14 22:18:26 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2018-5-14
古典形容詞は動詞に比べれば楽ちんだ。
と思うのは文系読書家教員だけだ。
大人でも、そんなものは誰も覚えていない。

「竹取」の試験範囲に十数語、形容詞が出てくる。
今年は全てワークシートで、ノートに貼るシステムだ。
形容詞を並べて「ク・シク活用どっち」と「活用形は何」のカッコをつけたがダメだった。
二つだけ「係り結び」も載せたが、全くわからない、と言う生徒がひとクラスにふたケタいた。

難問は分割せよ。
とにかく、細分化だ。

「係り結びの法則」を四冊の指導書や私物テキストからまとめてB5、1枚にした。
近年は、
【は・も 終止】
を教えない場合が多いようだが、僕は40年前ちゃんと暗記させられた。
だから、生徒にも覚え直させた。
文末の、単語の、活用形を答えればいい、たった7語だ、と分かって解決。

二枚目に、「ク・シク活用」だけのワークシートを作ってやらせて、ほぼ解決。
だが、これ、意外と間違えやすい。

今日、形容詞の活用形、のワークシートB5を作ってきた。
間違いなく、分かるようになる。
とても楽しみだ。

僕の強みは、高校古典ど素人だということだ。
40年間忘れていたことを、生徒に教えるために、予習する。
それは、まったくわからない生徒の頭と同じところから出発する。
だから、生徒にもわかるようになる。

ワークシートは、画像にするともろに身バレする。
5年くらいして、元気だったら公開します。
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【たいと思います】の氾濫

2018-02-18 18:53:57 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次
2018-02-18
外国人が覚える最初の日本語はたぶん「すみません」で、日常生活はたいていこれで済む。
僕はぼけそうな気がするので使わない。
満員電車を降りるときは「降ります」と小さく言う。
エレベーターでドアの(開く)を押していてくれた人には「ありがとう」と言う。
目医者の受付けでは「お願いします」と言う。
すみません、すみませんがいちばん氾濫するのは居酒屋、飲食店だ。

ラジオでここ一、二年氾濫しているのが「たいと思います」だ。

「曲をおかけし たいと思います」
「ご紹介し たいと思います」
「次の試合もがんばり たいと思います」

「と思います」だけなく必ず「たい」が付くのが特徴だ。
特にオリンピックのようなスポーツ番組では使いやすいらしい。
学校では何十年間、職員会議を始めたいと思います、と言い続けて慣れている。
慣れていると気にならないかもしれない。

ラジオでは、年齢、性別を問わず使わない人を探すほうが難しい。
アナウンサーでも使うが、ニュースを読むときは使わない。
だから、原稿には書いてないのだろう。
自分で考えて、次の場面に行く最後のひと言で言ってしまう。
「次の曲を、おかけしたいと思います」
他人事」を(たにんごと)と読むのと同じで、広まるときは一気で早い。

「おかけします・ご紹介します・がんばります」
と言えばよい。
言えなければ語彙はとぼしくなるばかりだ。
語彙がとぼしければ思考力も衰える。
僕も、もしラジオ番組に呼ばれたら気をつけたいと思います。
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行け 勇んで/有島武郎

2017-09-18 14:53:05 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
2017-09-18up

小さき者よ 不幸なそして同時に幸福なおまえたちの父と母との

祝福を胸にしめて 人の世の旅に登れ 前途は遠いそして暗い

しかしおそれてはならぬ おそれない者の前に道は開ける

行け 勇んで 小さき者よ


有島武郎「小さき者へ」札幌大通公園 石碑より写 2017-09-14
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床には机の位置を書く…生徒の学力のために

2016-04-02 22:54:14 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 
教室の床に、机の位置がわかるように、印を書くとよい。
これまた、市町村によって、当たり前のように続いている。

生徒の机の配置は、学習能力習得に、大きな影響がある。
(1)生徒の顔が、視線が見えやすい。
(2)生徒から、教師の顔が見えやすい。
(3)教師が、机の間を歩きやすい。
(4)生徒に「書けたら持って来なさい」などの指示がやりやすい。


今日は4月2日土曜日だから間に合う。
僕は最後の担任の時まで、十年弱やった。
それまで、知らなかったからだ。

担任の、留意点がある。
授業者は、知らない場合があるからだ。

1 学級の人数がわかる。

2 まあ、適当に机が並べてある。
  最低でも、四スミの席に座る。
  じっくりと、黒板を見る。

  自分で座ってみなければならない。
  特に、窓の反対側の、最前の席、は確かめる。
  そこは、ひどい時には、黒板の半分は見えない。
  光るからだ。
  【ああ、こんなに見えないのか】
  と、実感する担任なら、生徒は幸運だ。
  【なんだよ、こんなの、なんとかなる】
  という人のことを、鈍感・無神経、という。
  授業教員が気づくならまだよい。
  カーテンを閉める・黒板の窓側には書かない、などの配慮をする。
  でも、そんな教員でさえ、例外だ。
   
3 机の配置を考えて、決める。
  ① 黒板の壁から、何センチまでを最前列席にするか。
  ② 廊下側の机を、壁から何センチ離すか。
  ③ 窓側の机を、壁から何センチ離すか。
  ④ 前後の机の距離を何センチにするか。


  ※何センチ、でもいいし、床に板のマスがあればそれにそえば良い。

4 机の脚のどれかに、マジックペンで印を書く。
  (俺は、二十年以上前は度胸がなくて、水性ペンでカドを四十人分書いた)
  (半年たたないうちに消える)
  (で、極太油性ペンで書くようにした。俺は茶)

※1 ほとんど、誰も床の印に気づかない。やってみれば、わかる。
※2 年度末には、どのペンでも、完璧に消せる。何の問題もない。
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黒板にはマス目を書く

2016-04-02 21:18:14 | 中高国語など指導案
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黒板は実際は緑板だ。
そこに、油性ペンで方眼紙のようにマス目を書く。
教わったのはあるが、緑色の細目の油性ペンならなんとかなるはずだ。
とにかく、やってみることだ。

教員の板書がきれいになる。
数学の図形や、位取り。
理科も同じだ。
文系の国語なども、見やすくなる。

この話は2年くらい前に書いた。
当時の現場で宣伝したが、何の反応もなかった。

市町村によっては、市単位とかで当たり前のようにやっている。
SNSで確認した。

新しいことをするかしないかは、責任者が決める。
責任者は、たいてい年寄りだ。
多くが年功序列だからだ。
年寄りは決断できない。
年功序列の会社では、無能のまま責任だけ持たされるからだ。

採用してくださった高校の黒板にマス目が書いてあった。
【2016-04-03追記:
 元々マス目のある黒板なのです。そういうのがあるとは知らなかった。】

出勤二日目の今日気づいた。
びっくりした。
数学の学年主任が、フリーハンドでも図形が書けると言った。
当たり前のように。

どんな会社なのだろう?
楽しみだ。
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