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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学国語指導案・星の花が降るころに・発問2題

2015-06-22 21:48:29 | 中高国語など指導案
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2015-06-22up
中学国語指導案・星の花が降るころに・発問2題
[生徒感想]
1 最後には、先生の話で、やっぱどっちなのかなって思いました。
2 **くんは、お腹がいたくて発表をしなかったそうです。
  明日、頭をなでなでして下さい。
3 今日もまたうそつきましたね。#
4 今日のような話し合いが私は大好きなので、ぜひまたやりたいです。
  討論会もやりたいです。
5 みんなの意見を聞けてよかったです。
  私は 待っていた と思います。
  だって待ってなかったら むしするとおもいます。
6 絶対 Aです。
7 小学校の頃は お話はたんなる 事 だと思っていましたが
  こんなにふかいんだな とおもいました。
(傭兵注:事 って、出来事とか作り事とかいうことかな?)
8 ほかの授業よりねむくなくて やる気がなぜかでてきた☆

発問1
「「私」は中学何年生ですか。1年生? なぜ?
 理由が分かる8字を探して持って来なさい。ノーヒント」


わからんだろうと思ったら、すぐに男子一人が持ってきた。
正解だった。
「**君。天才だっ!!! なぜわかった。教えちゃダメだよ」
と言って力強い握手するのを、みんな見ている。
「ノートの隣りに、理由を書く練習をしてなさい」
なぜか、次々男子だけが持ってくる。
正解だ。
「++君・・・正解」
「やっっったっっっあ!」

大喜びで握手。
で、正解が次々続く。
「すごいな。このクラスは、天才クラスだ」
男子ばかりだったが、ものすごくおとなしい女子が正解。
「##さん、正解。女子いちばん」

あちこちで、生徒が固まり、出来ない生徒にヒントを出している。
時間で切って正解板書する。

「いやあ、びっくりしたよ。みんなよく出来て」
「先生、もっと難しい問題出して」
来た来た。
もっと難しくコール。
いい流れのときにこうなる。

発問2
「夏実だって、私から言いだすのをきっと待っているはずだ。
  A待っていた B待っていなかった」


どちらか挙手させる。
時間をかける気はなかった。試験は一週間後だ。
「コンビのどちらか一人だけ意見を言いなさい」
ところが、あっという間に火が付いた。

根拠はすぐに15段落
「私が声をかけたのと、隣のクラスの子が夏実に話しかけたのが同時だった。夏実は一瞬とまどったような顔でこちらを見た後、隣の子に何か答えながら私からすっと顔を背けた。そして目の前を通り過ぎて行ってしまった。音のないこま送りの映像を見ているように、変に長く感じられた。」
に集中した。

大多数が「B待っていなかった」だった。
だが、4人目の発言で、論客Xさんが「A待っていた」側で見事に論じた。
すると、続いて3人が「A」側で発言した。
「Xさん。味方が増えたなあ。言ってみるもんだなあ」
と僕は言った。
[とまどった]
がキーワードになっていた。
指名なし発表が次々続く。
授業時間は終わりそうで、僕が割り込んだ。
「確かに、とまどいましたよ。
 仲がぎくしゃくして「私」が初めて話しかけてきた。
 夏実にとっても大事件でしょ。
 でも、すっと顔を背けた。隣の子に待っててよ、って言わなかった。
 だ・か・ら、B待ってなかった んですね。そうでしょ。
 じゃあ、
 A待っていた、の人。  (ハーイ)
 B待っていなかったの人 (ハイハイハイハーイと男子)」


火は大きくなったまま時間が終わり、明日も続けると僕は言った。
休み時間に5人以上が教卓に群れて、待ってましたよ、待ってないよ、と言い合う。

討論はだからおもしろい。
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星の花が降るころに・読み聞かせた

2015-06-11 19:10:34 | 中高国語など指導案
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2015-06-11up
星の花が降るころに・読み聞かせた
時間割りと行事の関係で、中1の授業が十日ぶりだった。
天候不順と時間割り不順で、僕も生徒もダレダレねむねむだ。

だが『星の花が降るころに』の読み聞かせは好評だった。
「読み終わったら、いちばん心に残った段落、がどれか聞きます。」
「それで、理由を発表するんですか!」
「鋭いっ!!! 賢い!!! そのとおり」


1 超いいはなしでした。

2 「星の花が降るころに」の話、とても良い話でした。

3 音読の仕方がめちゃくちゃ上手かった!

4 「星の花が降るころに」をきいた。すごく良い話だと思った。

5 今日は授業が久しぶりで、たのしかった!
  国語をずっとやってないのは、やだった!!
  もっとやりたい!!


6 ひさしぶりにやった たのしかった!!

7 とてもいい話でした。たしかこの話、どこかでよんだ気がします。

8 ぼくは39段落が良いと思っています。理由は・・・次の授業で・・・

9 いい話でした。

10 先生の音読が良かった。

11 先生久しぶりです!!
  今日やった「星の花が降るころに」は あんまり意味がわかりませんでした。

12 初めて長い話をよみました。
  ちょっとながくてつかれました。
  はっぴょうきんちょうします。早くなれたいです。

13 「星の花が降るころに」の話はおもしろかったし、絵が話に合っていました。
  このごろ本が好きになりました。

そうなんですよ、挿絵がものすごくいい。
物語は中学1年生の話で、比喩が満載だ。

三十代から、読み聞かせは、生徒からまあまあ褒められた。
この四年間は、上のように「とても読み方がうまい」と言われる。
しかも、腕時計を見ながら、ピタリと時間通りに読み終わる。
十日間の空白で、今日は<音読時間>を計らずに読み聞かせたのにだ。

特に文学教材は、最初の読み聞かせで、印象が全く変わる。
うまく読めば読むほど、生徒の心に残り、一読で理解できる部分もふえる。
そして、次からの授業を楽しみにしてもらえる。

耳タコだろうが「読み聞かせの力」は、国語科教員の必須の技能だ。
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勉強会5月例会報告・転載

2015-05-25 20:57:22 | 中高国語など指導案
勉強会5月例会報告・転載
2015-05-25up
■転載ここから:一部省略■
皆さま、こんにちは。***勉強会連絡担当Aです。
昨日5月例会を行いました。報告致します。
1 参加(12人・氏名省略)

2 内容
①Aから
「やさしい日本語」の授業報告
やさしい日本語を音声で伝えるかた場合の「拍」が話題になりました。
B先生から、1分あたり250拍の速さは市の防災無線の速さだとの指摘があり、
納得しました。

②C先生・D先生から
樹形図を読解に生かす。
10教科を分類する、11の行動を三つに分ける、といった分類をグループワークで行う。
発表を採点する。
10点満点から減点法で。
個別評定は子どもが喜びます。
分類の観点・基準が同一であることを押さえることが大切。
上位概念→下位概念、あるいは、抽象→具体へという樹形図の流れを押さえることも大切。
まずは、食品→果物・野菜・魚→りんご・みかん……の例題を使って、
樹形図の作り方を低位の生徒にも徹底して理解させることが大切だと痛感。 
「つまり(抽象)」←→「たとえば(具体)」が理解できると
説明的文章の読解にも役立つし、作文にも役立ちます。

③D先生から  
道徳実践のご紹介。大変面白い実践だと思いました。
私も授業にかけたいです。
それにしても、教員の自己分析と出版社の方々の自己分析が
見事に分かれていたのには笑うしかありませんでした。
E先生の「会社に就職できるか否か」という観点での解説が面白かったです。

④E先生から
高校生への大学受験のための文語文法指導の実践紹介。
動詞の活用。
「あり、をり、侍り、いまそがり」
調子がいいから音として覚えていただけというのが判明したAです。
一時に一事。スモールステップ。変化のある繰り返し。確認の法則。激励の法則。
授業の十原則がちりばめられていました。
自分も高校の時に、E先生に文語文法を教わっていたら、
もう少しまともな成績が取れていたことでしょう。
■転載ここまで■

(傭兵)最後にひと言A先生「ライブでないとわからない」
    土曜の夜に三時間。
    わざわざ集まるには志がなければ不可能です。
    ライブでないと、に付け加えるなら、
    自分で模擬授業するとしないとでは、天地の差です。
    僕もこの勉強会のお陰で年に七、八回模擬授業して、評価して頂けます。
    幾ら積んでも、得られない時間です。
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中学国語指導案追試案・早口言葉リレー

2015-05-17 16:36:58 | 中高国語など指導案
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2015-05-17
中学国語指導案追試案・早口言葉リレー
まずは。
右コメント欄・紫さんコメントの中に、
【古典単語を「コツを覚えさせて」とあったので、やり方を知りたい】
というご質問があった。

対象は高3で、受験用の古典補習授業「1回目」である。
お答えするののも恥ずかしいが、ただのはったりである。

1 ネットで、大学入試古典とは、調べた。
2 まずは、「重要単語暗記」だと書いてあった。
3 続けるて調べると、「英単語暗記法」の動画があった。
4 ポイント。
  ① 時間をかけるな。
  ② 時間内の、単語数を少なくしろ。
  ③ 繰り返せ。
    ・・・これって、僕の時代のデルタンと同じじゃん。
    当時受験生全員持っていたデルタンの1ページ目には、
    「人間は忘れる動物である」
    と、確か、たぶん、書いてあった。
5 動画は、男性指導者が、英単語帳1ページだけ、一語1秒で、
  「赤下敷きで」「隠したのを」「ずらして」「見ていく」
  ものだ。
  まあ、当たり前なんです。
6 動画をダウンロードし、僕のノートPCで1回目古典補習の最後に観せた。
7 「この速さ」
  「この繰り返しの回数」
  「だよ!」

とにかく「傭兵は最善を尽くすらしい」と思ってもらうためのハッタリだ。
ウソではない。
昔からの王道だ。
後日、高3の彼女らは独自の暗記法を持っているのがわかる。
「単語暗記本」を当日初めて手にした生徒には効果があったのが何よりだ。


国語授業追試案・早口言葉リレー・by紫
ブログ右サイドコメント欄の、紫さんの実践を「解釈」して「追試授業化」してみる。

1 生徒を4人ずつのグループに分ける。

2 日常的に「国語班・4人ずつ」を分けておくのもよい。
  (僕も以前先輩rain氏に習ってそうした。自分には合わず丸付けコンビを開発した)

3 「早口言葉テスト一覧」を配布する。
  (一種類に決めてしまっても良い)

4 グループごとに、どの早口を選ぶか決めさせる。

5 「一人が3回言う」のではなく、「4人が順に一回ずつ言う」ルールとする。

6 一人つかえたり間違えたりしたら、教師が「振り出し!」と言う。

7 チームは一人目からやり直す。間違えたら何度でもやり直す。
  甘くしないのがコツ。

8 4人目まで、到達したら「拍手!」 たぶん自然に拍手が湧く。



中学生の古文授業で、以前よくやった。先輩に習った追試である。

1 中1「竹取物語・冒頭」に、句点か読点ごとに番号を振らせる。(確か7番まで)

2 4人から6人チームで、一人ずつ番号ごとに音読させる。

3 誰か、つっかえたり、歴史的仮名遣いを読み間違えたりしたら「ザンネン!」で終了。

4 発表順は、こう言う。
  「チーム全員が、一斉に早く手を挙げた順にします」

5 黒板にどデカく、チームの番号を書いておき、
  ザンネンのチームの下に、どデカく✕を書く。
  最後まで読めたチームの下に、花丸を書く。
  視覚化するのが、大事。

6 チームメンバーには、番号を決めさせておく。
  教師は「では、3番から! ヨーイ、スタート」と言う。
  つまり、誰から始まるかで読む語句が変わる。
  全文、正しく読めていなければならない。

7 最後のチームは、黒板に✕が二つとか、四つとか書いてある。

8 クラス全体が、緊張し始める。

9 だから、最後のチームの合格で、最高の拍手が起こる。
  涙ぐむ生徒がいることもある。

これは、大卒1年目に習って、そうなった。
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災い転じた高三古典

2015-05-14 22:54:10 | 中高国語など指導案
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2015-05-14up
高三古典を持つと知ったときは途方に暮れた。
いや。
それほどではないな。
だが三年前に四段活用とは何か三十数年ぶりに勉強した老人だ。
かつ今回は「大学受験対応」古典補習である。
「参加する生徒は、古典単語帳を一冊暗記している」
と言われた。
俺自身そんなことした覚えがない。
一方で、古典の勉強をしたこともない生徒もいると言われた。

四月最初の十日間、受験の古典とは何か調べまくった。
カネがないから本は買えない。
ネトをもつかむ貧困層。
補習は週に一度で九十分間ある。
五十分間持つか持たないかの生徒が俺の素人古典で九十分間持つのだろうか。

一回目。
オリエンテーションだから生徒は合わないと思えば辞退すればよい。
そういう授業だった。
俺のアドレナリンが全身からあふれて高三に降り注ぐのがわかった。
俺の中のいいものがどんどん口と身体から出つづけた。
わずか十数人だが、全員が続けると言った。

二回目。
受験古典とは、単語・文法・読解・時代の知識だ。
恐る恐る、単語の暗記と動詞の活用をやってみた。
古典の最頻出語句はたったの七十語だった。
コツは前回教えた。
五分間だけ覚えさせてコンビでテストした。
「やれそうな気がしてきたっすよ。俺七十全部覚えてきますよ」
その日初めて、古典単語帳というものを手にした男子が言った。

そして、長すぎるGW。
三回目が昨日だった。
用事で欠席の報告に来た件の男子が、最頻出語七十全部覚えました、と報告に来た。
俺が差し出した握手の手を、彼はズボンでゴシゴシ拭いた手でつかんだ。
授業で確かめると、暗記単語数は三十前後だった。
かの男子は十数人超え、いやたぶん学年では数十人超えしたはずだ。
高三が、九十分の補習のあと元気に、さようなら!と帰っていく。


わかったことがいくつかある。
生徒が言うには、古典単語帳一冊を覚えているのは学年で数人だ。
素人の俺がこの三年間で構築した古典動詞の決まり・暗記方法を三年が習得していない。
三回やるうちに参加生徒が三人増えた。
何より俺自身がどんどん伸びる。
補習の前日は二、三時間予習して資料を作る。
補習が終わると疲れきり、放心し、達成感でいっぱいになる。

災いは転じた。
古典補習が、ヘタすると中学授業以上に楽しい時間になった。
来週も楽しみでたまらない。
コメント (4)
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GWまだ間に合う・広めたい言葉・授業/学級経営

2015-04-28 21:22:56 | 中高国語など指導案
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2015-04-28up
GWまだ間に合う・広めたい言葉・授業/学級経営
十数年前、雑誌で読んですぐまねた。
最後の担任三年間で、学級経営の柱だった。
国語授業でも使える。
今は、ただの国語非常勤だから国語以外に影響があっては許されない。
あくまでも、国語の授業で広めたい言葉、である。
国語は、言葉の学習の場だから、良い言葉を使い続ける一年間にしたい。
【方法】
1 アンケートを作る。
2 アンケートを取る。
3 教師が集計して、
   ①クラスなら、模造紙1枚にまとめる。
   ②国語授業なら、ノートに貼り付ける大きさにまとめる。
4 配布して<読み聞かせる> これが大事。
5 学級なら、模造紙を後ろの壁に貼る。
  授業なら、ノートの表紙裏にのり付けさせる。
【アンケート例】
授業とクラスのためになる言葉を「プラス発言」と言います。
授業のやる気を無くさせる言葉を「マイナス発言」と言います。
すぐれたスポーツチームには、「プラス発言」がいっぱいです。
うまくいったときはもちろん、失敗したときも励ます言葉がどんどん飛びかいます。
バスケットボールも、野球も、テニスもすべて同じです。
馬鹿にしたり、からかったりするチームは、絶対に能力は伸びません。
授業も同じです。
いい言葉をたくさん使う人は、他人から好かれたり尊敬されたりします。
他の人が聞いていやな言葉ばかり使っていると、他の人は
(なんだか、やな感じだなあ)とか、
(つきあいづらいなあ)と思うものです。
いい言葉をたくさん聞いて育つと、顔つきや考え方まで変わってきます。
プラス発言が多く、国語の力が伸びるクラスにするために、アンケートを取ります。
  ① アンケートの結果は、国語の先生が集計します。
  ② 「広めたい言葉」「なくしたい言葉」別に、集計します。
  ③ 結果を「トップ3・スリー」とその他に分けて、ノートの大きさにまとめます。
  ④ 全員のノートの表紙裏側に、のり付けします。
[国語授業で広めたい言葉]・・・最低3個は書いてください。5個以上書いてもいいです。
[国語授業でなくしたい言葉>]・・・最低3個は書いてください。

【集計結果 例 】
広めたい言葉
1 おおきに   29票
2 いらっしゃい 19票
3 うれしい   11票
4 テストなし  07票 
5 がんばって  06票

(他)なんとか・かんとか

なくしたい言葉
1 うざい
2 えらそう
3 おらおら

(他)・どんかん・へたくそ・などなど


 

※どんな「アンケート」も、前書き・趣意を充分書くかどうかが勝負。
 アンケート前書きに、教師の思想・力量が表れる。

※第5位くらいまで大きな文字で書く。(私は手書き)
※1、2票の(他)を、小さな字で並べるのが面白い。
※十年前から今年まで、広めたいもなくしたいも、上位はほぼ同じ。
 だが、地域の特徴があるだろうから、ここには書かない。


同じ学年でもクラスによって集計は変わる。
読み聞かせは大げさにする。
一度読んで貼りつけたら、うまくいくと思ったら大間違い。
「百回」繰り返し、ここに書いてあるなぁ! あのアンケートは!
と一年間言い続ける覚悟があればやるべし。なければやらない。

話を聞かせるとき、ペン・消しゴムを手に持たせないだけでも一年間かかる。
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『アイスプラネット』指導案発問改善2015

2015-04-21 20:37:54 | 中高国語など指導案
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2015-04-21up
『アイスプラネット』指導案発問改善2015
※漢字・音読は抜かす。
※第2時までは、授業記録。
■第1時■
1 読み聞かせ
2 面白さ・いい話だったか 花丸・◎・○・△・✕ を
  教科書に書かせる。
3 「今回は、ひと言感想はやめます。
   いつも書きにくそうだからです。
   ぐうちゃんのことを、あなたは好き・ふつう・嫌い
   どれですか。理由も書きなさい」

  次回1回1点で発表させると予告。

■第2時■最初の2ページ
1 ぐうちゃんについて、指名なし発表。
  去年相棒もやっていたからすごく楽。
  好きが少し多く、普通が次で、嫌いは数人。
  とても面白い。


2 「いそうろう、を漢字で書きなさい」
  ヒントをどんどん出して解決。

3 「いそうろう、とは例えばどんな人ですか」
  言わせたり、説明したりする。

4 「ぐうちゃん38歳のいそうろうをどう思いますか」
  ?という顔をするが、悪いイメージしかない、と言う。

5 「僕の父はぐうちゃんをどう思っていますか」
  「証拠は」

  どちらもすぐ出る。

6 「母は好きとも嫌いとも言っているようです」
  「好きみたいな理由は」
  「嫌いみたいな理由は」

  どちらも出る。

7 母がぐうちゃんの就職のことを言っている文(生徒が指摘済み)を、
  もう一度読み聞かせる。
  「これは、嫌いなの?」
  「どんな気持ちですか? 漢字2字で」


8 「では、なぜ母は父と違ってああだこうだ言うのですか」
  ヒントを出すと出る。

■第3時■次の2ページ
1 「ほら話と、うそ(話)の違いを言いなさい」

2 「ぐうちゃんの話が、完全に本当になるのはどこからですか」

3 「では、その前までで、ぐうちゃんの話が怪しくなるのはどこからですか」

4 「地の文から、どうもホラらしいとわかる証拠を探しなさい」


■第4時■
1 「言い逃れ、の辞書の意味を想像しなさい」
  相談のあと、教科書に聴写させる。

2 「ぐうちゃんの場合、口実、とはどんなことですか。
   二つ考えなさい」
   ①(  )があるなら(   )ということ
   ②(  )をまだ(   )こと 

3 「少し違う気がする、のはなぜですか。
   ぐうちゃんが何をしようと、
   (            )かは、
   僕の責任だから。
   カッコには、二つの答えがあります。
   書けた方から持って来なさい」


■第5時■
1 「勝手に行けばいいじゃないか。
   僕がこう言った理由を書いて持って来なさい」

2 「この物語は、ぐうちゃんの生き方に肯定的だ・否定的だ」

3 「ぐうちゃんの生き方を読ませて、作者は何を伝えたいのですか」

  滅多にこういう訊き方(作者論)はしないが。
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中学国語・授業記録・わたしを束ねないで2011

2015-04-20 20:36:21 | 中高国語など指導案
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2015-04-20up
中学国語・授業記録・わたしを束ねないで2011
2015注)1 4年前の教科書では、冒頭にあった中学3年生教材。
    2 季節に合い、リズムがあり、言葉が美しく、対比の分かりやすい良教材。
    3 だが、なぜか現教科書では巻末の付録のような扱いになった。
    4 最後に詩を作らせるのも大好評で「詩作が楽しい」と言われた。
    5 まだ、間に合わないでもないので復活掲載。

■4月12日「わたしを束ねないで」①■
(1)熟字訓読みフラッシュカード。
(2)教科書「わたしを束ねないで」7回音読。アリの巣の穴を塗らせる。
   1「読むので聞きなさい」
   2「自分で一度、読みなさい」
   3「追い読みします」
   4「全員起立。廊下向いて一回、後ろ向いて一回、窓向いて一回、黒板向いて一回。
     四回読んだら座ります。始め」


(3)一連のみ、板書と同時に視写。同じ早さで写すよう指示、挙手で短く確認。褒める。
(4)一連のみ視写終了。消しながら暗記。

(5)二連のみ、板書と同時に視写。
(6)二連のみ視写終了。消しながら暗記。

(7)三連のみ、各自視写して提出。
(8)授業評価票。

■4月13日「わたしを束ねないで」②■
(1)熟字訓読みフラッシュカード。
(2)「わたしを束ねないで」3回音読。アリの巣を塗らせる。
(3)四連・五連視写。板書と同時に。
(4)四、五連、同時に消しながら暗記。
(5)ひとり一連ずつ、音読。
   「大きさ」「はっきりした言葉」「なめらかさ」
   で個別評定。
   三つともできたらA、二つならB。
   「A!うまいっ」
   「B!声が出ていればAでした」


(6)発問。
  1「話者は、男か女か」
     話者の意味を教える。
  2「なぜ、女だとわかるか。証拠を書きなさい」 
  3「あらせいとう、とあるが、
    たんぽぽでもよいなら○、だめなら×をノートに書きなさい」

  4 挙手。○2人・×他全員
   「○の二人起立。理由を言いなさい」
   「×のうち丸つけコンビのどちらかひとりが起立。理由を言いなさい」

   二人発表してチャイム。終了。

■4月15日「わたしを束ねないで」③■
(1)部首フラッシュカード。
(2)「わたしを束ねないで」2回音読。
(3)×の理由発表つづき。8人ほど。
(4)正解視写。

(5)「次に、ねぎでなく、泥つきねぎは当然×です。
    なぜ、白いねぎ、でなければならないのか。
    理由を書いて持ってきなさい」

(6)正解視写。

(7)「第一連の中で、対比される言葉を⇔で上下に分けて書きなさい」
    対比、とは何か教える。夏と冬は対比されている。どんな対比か。暑い寒いだ。

(8)「上の言葉はどんなもので、下はどんなものか」
    あらせいとう・白い葱 ⇔ 稲穂
(9)色々言うが違う。
   「あらせいとうは道端に咲いているか」 「いない」
   「なぜか」 「人が作るから」
   「白い葱はどこにあるか」 「店」
   「なぜ白い」 「洗ってある」などと引っぱる。

■4月18日「わたしを束ねないで」④■
(1)部首フラッシュカード。偏。
(2)最初の一週間アンケート結果配布。欲しい生徒は持ち帰り。
(3)「わたしを…」次回どれか一連、暗記テスト予告。
(4)「わたしを…」発問。対比について。
(5)詩作。一連分、6行で。
   ネットから拾った生徒作品例配布、読み聞かせ。
   (初めて授業するので手持ちがない)

(6)授業評価票。

■4月19日(「わたしを束ねないで」⑤■
(1)部首フラッシュカード。
(2)「わたしを…」詩作提出全員。
(3)「指書きなぞり書き写し書き」プリント。
(4)授業評価票。
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「追い読み」指導は大切

2015-04-18 01:06:22 | 中高国語など指導案
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2015-04-18
「追い読み」指導は大切
[追い読み指導方法]
1 音読の姿勢
    ①「両足の裏を、床につけなさい」
    ②「教科書を、両手でもちなさい」
    ③「首筋を立てて」


2 「追い読み、というのをします」
  「先生が読むのと、同じ大きさ・速さ・イントネーションで読みなさい」

3 30秒ほどの指導の実際

  T「にじの見える橋」
  C「にじの見える橋」
  T「声の大きさが足りません。にじの見える橋」
  C「にじの見える橋」
  T「よし。杉みき子」
  C「杉みき子」
  T「そうだ。雨がやんだ」
  C「雨がやんだ」
  T「声をそろえなさい。頭上の雲が切れて」
  C「頭上の雲が切れて」
  T「他の人の声を聞くとそろう。わずかな青空がのぞく」
  C「わずかな青空がのぞく」
  T「うまいっ。手さげかばんを平たくして頭にのせ」
  C「手さげかばんを平たくして頭にのせ」
  T「きれいになった。学生服の……」

[効果]
1 教室の端まで届く声で、と説明するより、真似させればわかる。
2 適切な読む速さがわかる。
3 言葉のイントネーションがわかる。
4 数えきれないほど、褒めてあげられる。
5 音読が上手になる。
  上手になるのを、生徒自身が実感する。

[生徒の授業感想]
※「たんぽぼ」と「かまきり」の詩二編を、ノートに視写させた。
※時間最後に滑りこみで『にじの見える橋』を読み聞かせた。
※直後に30秒だけ「追い読み」指導をした。
 
1 「にじの見える橋」を先生に連れて読んでみたら
  なんだか上手になったようなかんじがしました。
2 今日は、最後にやったにじのよむ方法みたいなので、
  先生の後によむのがおもしろかった!
3 今日は初めて詩の書き方を教わったので勉強になりました。
  音読のやり方も教わったので、
  これから自分が読む時は、今日いわれた事をやっていきたいです。


4 ノートの書き方や色々なことをおそわりすごくいい経験になりました。
5 ノートのとりかたを なやんでいたので おしえてもらえてよかったです。
  いろいろためしてみます!
6 ノートのうまく書ける書き方をおしえてもらえたから、
  ノートの書き方がうまくなった気がしました。

7 今日もとても楽しい授業でした。
  週の最後の金曜日だったけど、先生のおかげでつかれが取れたような気がします。
  また来週もよろしくお願いします。
8 今回は にじの見える橋をよんでくれて
  「5分でおわる」といって本当におわったからすごい
9 先生の本を読むスピードや声の大きさがすごかった。上手かった。
  今日もいつもどおり、先生は優しかった。
   (傭兵:どり、と書いているから優秀だ)
10 何回やってもあきない授業だと思いました!
11 ぼくのきぶんは わくわくするほど きまってるぜ
12 ちょっとねむかったけど
  先生の音読がうまかったので目がさめた。
13 先生の話し方がききやすくて
  自分も先生みたいな話し方ができるといいです。
   (傭兵:読み聞かせのことかも?)
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中学国語授業記録・握手・井上ひさし2011

2015-04-16 22:44:27 | 中高国語など指導案
カテゴリー別目次 ・ 記事一覧
2015-04-16up 2015-04-18添削編集
中学国語授業記録・握手・井上ひさし2011
※ 三年前なので細部を忘れている。例えば一時間目の前に、読み聞かせをしている。

■4月22日握手1・話者
(1)部首フラッシュカード。
(2)指書きなぞり写し
(3)本文段落番号。
(4)第1段落、追い読み。
(5)第2段落、各自音読。
(6)第3段落から、一人一文ずつ読ませて褒める、アドバイス。
(7)第7段落から、丸つけコンビで「一文」交替読み。
(8)「話者は誰ですか」
    話者とは何か教える。
(9)授業評価票。

■4月25日握手2・主役・指名なし発表
(1)部首フラッシュカード。構え。
(2)指なぞりプリント5問。
(3)「握手」丸つけコンビ「一分間」交替読み。第16段落から。
(4)「登場人物を書きなさい」
   「一人だけ消したほうがいい人がいます。どれですか」

(5)「主役は、わたし・ルロイ、どちらか丸で囲みなさい」
   わたし17人・ルロイ3人
(6)「理由を書きなさい」
(7)「指名しないので、言う人は立ち上がって発表しなさい」
    「はい、どんどん間をあけずに。よし、**くん。次、**さん」

   最初なので立った生徒の名を呼ぶ。

■4月26日握手3・主役とは・対役とは・あらすじと主題
(1)「握手」丸つけコンビ「一分間」交替読み。2回ずつ。
(2)「主役とはどういうものか説明しなさい」
   ・たくさん出てくる。
   ・セリフがたくさんある。
   ・中心になる人物。
(3)「何が中心になるかということです」
   「握手は、わたしの話ですか。ルロイの話ですか」

 (ルロイ)
   「主役とは、その人の心の動きを中心に話が進む人物」
 視写させる。
(4)「対役、というのは主役の次に大事な人物です。誰ですか」 
 (わたし)
   「対役とは、主役に最も大きな影響を与える人物」
 視写させる。
(5)「他の人は、わき役です」

(6)あらすじと主題
 <あらすじ・ドラえもんで>
「ドラえもんは毎回同じあらすじです。どんなあらすじですか」 
 (色々言う)
「ドラえもんがのび太を助ける話(14字)」
「必ず最後に字数を書きます」
「もう少しつけ足しましょう」 (道具で)・・・「どこに入れる?」
「ドラえもんが道具でのび太を助ける話(18字)」

<主題・ドラえもんで>
「では、ドラえもんの主題は何ですか」
 (色々言う。だがすべてあらすじの言い直し)
「作者が、あらすじを通して、僕たちに言いたいことは何かです」
「人生は~、とか、人間は~、で始めて書いてごらんなさい」

 (書けていそうな男子指名)
(男子1)「人間は他人の力を借りないと生きられない」
  ・・・「よし!写しなさい」
(男子2)「人生は甘くない」
  ・・・「よし!写しなさい」
「二つの主題はだいぶ違いますね。
 でも主題は一つではありません。その時の話によっても違います」


<桃太郎の例で>
「桃太郎の話をします。あらすじをまとめてください」
 (いんちき桃太郎バージョン。三話連続。二十年間ウケ続けた。詳細は内緒)

<あらすじ・桃太郎で>
「誰が?」
 「桃太郎が」
「何をする話?」
 「鬼退治」
「桃太郎が鬼退治をする話(11字)」
「つけ足しましょう」
 「仲間と共に」
「桃太郎が仲間と共に鬼退治をする話(11字 16字)」
「国語の時間は、消しゴムを使いません。線で消して書き直します」
「消しゴムで消すと、それまでの思考が消えてしまいます。残したほうが学力がつきます」


(7)授業評価票。

■5月6日握手4・あらすじ
(1)部首フラッシュ
(2)指なぞり写し書き
(3)教科書音読
 1 追い読み一段落
 2 丸つけコンビ1分交代読み二回・4分間

(4)『握手』の「あらすじ」を書く
1 「『握手』のあらすじを書きます。20字から25字で書きなさい」
  「句読点は使いません」
  「ルロイ、で始めて、話、で終わる。下にカッコで字数を書きなさい」


2 書けた生徒が持ってくる。
  教卓は廊下ドア側に常に置いてある。
  休み時間に毎時間動かす。
  生徒が並ぶ場所はどの授業でも同じ。
  廊下側の列と隣の列の間。

3 黒板には生徒の板書用に、番号を振っておく。
  左端から黒板左右いっぱいに25341、と書く。
  こうすると、次に書く生徒と隣で邪魔になることがない。

4 最初の生徒が見せに来る。正解かどうかは問わず、①と書く。
  「黒板の1の下に書きなさい。書いた下に名前磁石を貼りなさい」
  二番目の生徒が来る。②と書く。

  「黒板の2の下に書きなさい。書いた下に名前磁石を貼りなさい」
  繰り返しで、5人まで板書させる。

5 「わからない人は、黒板の真似をしなさい」

6 4人が板書し終わるまで、ノートを持ってこさせて、グルグル丸をつける。
  「周りの人と見せっこして、相談してなさい」

7 4人が板書し終わったら、1番の生徒に自分の板書を読ませる。
  5人目はまだ板書している。
  本当は、ここで「7点!」とサッと採点して点数を書くといい。
  でも、久しぶりにやるし、修行が足りなくてできない。

8 2番から4番の生徒まで次々板書を読ませる。ほぼ同時に5番目の生徒が板書し終わる。

9 「5番、**君、読みなさい」
  黒板の前でそのまま読ませる。

10 端から順に10点満点で点数を書いていく。
  「8点」「9点」「6点」と言いながら。
  理由はいちいち言わない。

11「**君、**君、**君に共通して入っている言葉は何ですか」
 「ルロイ。わたし」

  また、最も点数が低い板書の理由を簡単に言う。
  日本語としておかしいとか、この言葉は無駄とか、字数が多すぎるとか。
  多すぎるときはどこを削ればいいか聞き、板書を直して見せる。

12 「では、ルロイ、わたし、を入れてもう一度。20字以内で行きましょう。どうぞ」

13 板書はそのまま残しておく。
  わからない生徒が真似して作り直すためだ。

14 一度目と同様に、一番目には1の下に書かせ、名前磁石を貼らせる。
  「1番を消して書きなさい。磁石を貼りなさい」
  という具合だ。
  この授業では、二度目の5人のうち、2人は一度目に書けなかった生徒が書いた。

15 同様に、どんどん読ませる。5人目を黒板前で読ませて採点。
 (正解実例=少し変だが時間が来た。全員に視写させた)
   ルロイがわたしと昔の天使園の様子を話す話(20字)  
 (困った実例)
   ルロイが天使園ですごした日々はわたしの話(20字)

■5月6日握手5・あらすじ
(1)『握手』の「あらすじ」を書く
困った例が出る時ほどおもしろい。どう直すか全員で検討すればよい。
だが、ちょうど時間が来たので「困ったね」で終わり。

※キーワード1個を3点とし、3個入っていれば、9点。
 さらに、字数が収まり言葉がおかしくなければ1点追加して10点。
 キーワードが2個のあらすじなら、3×2=6と、字数1点と、言葉2点。
 のように、事前にはっきり決めておき、サッと採点する。

※ためらわないことが大事だ。
 「採点は間違ってもよい。どんどん点数をつければよい」
 「採点の仕方は、数をこなすうち、正確で早くなる。ためらわないことだ」

 と習った。
 そのとおりだと思う。
 教師がもたもた自信なさそうに迷うと、生徒が混乱する。
 「授業中の個別評価は、生徒に考える暇を与えず、どんどん行なう」
 「誰は」で始めて「話」で終わり、下に「字数」を書かせる。
 一年間、一貫してこのやり方で通す。

★本当は、正解例のあらすじは正解ではないと思う。
 「思い出話をする話」か「ルロイが別れを伝えに来る話か」か。
 後者だと思う。生徒に話し合わせたかった。

 だが、中学入学以来、あらすじを書く最初の授業であった。
 2度繰り返して、5人ずつ板書させ、採点してみせた。
 時間が来た。
 今回はこれでよしとした。

(2)授業評価票

■5月10日握手6・わたし・上野
(1)教科書音読
   丸つけコンビ交代読み。
(2)発問
 1 「わたし、についてわかることを三つ書きなさい」
 2 「一段落。上野で会ったとありますが、なぜ他の町でなく上野なのですか。
   理由を20字以内で書いて持ってきなさい」


■5月11日握手7・見せしめ
(1)教科書音読
  全員一斉1分間音読。その後、丸つけコンビでほめたたえ合わせる。

(2)発問
  発問の前には必ずその部分か段落を、ひとりに音読させる。
  該当する語句に線を引かせる。

1 「ルロイはどこの国の人ですか」
  カナダ。

2 「六段落。こんなうわさ、とあります。
   そのあとに色々と書いてありますが、
   うわさの中で最も重要なことを一つ探しなさい。20字以内です」

 心の底では日本人を憎んでいる

「本当に憎んでいるのですか?」
「いない」

 そうでなければ、孤児院で日本人の子どもを育てたりはしない。

3 「六段落。見せしめ、とありますが「誰へ」の「何のため」の見せしめですか。
   書いて持ってきなさい」


 これは意外なことに、おもしろかった。
 ただし、教科書に明記されていない。推測である。
 文意からの推測も大事だと、野口芳宏先生は言っている。
 「見当をつけるのだ」
 とDVDで確かおっしゃっていた。
 ノートの答えは、ルロイ自身に対する「見せしめ」だというのが多い。
 答えは言わず、見た印の丸をつけてどんどん返す。戻って相談させる。

4「見せしめとは、どういうことですか」
 「たとえば、Hyokoが漢字テストでミスをしました。
  Cさんが怒って僕を廊下に連れ出し、見えない所でぶっとばしました。(笑)
  見せしめになりますか?」
 「ならない」
 「ルロイは何をしたのですか」

 (生徒数人答える)

 「そうです。だから監督官はルロイの指をつぶしたのです。誰に対する見せしめですか」
 (生徒答える)
 「そうです。では、何のための見せしめですか。もう一度書いて持ってきなさい」

これで解決した。

■5月13日握手8・戦勝国など
(1)発問
「六段落。書いてありませんが、戦勝国とある戦争は何のことですか」
 「戦勝国と敗戦国とはどこの国ですか」


 どこが勝ち、敗けたか意外と知らない。
 ルロイはカナダ人で敗戦国の人間だと書いてある。
 これくらい中学三年で知らないのはかなりまずいよ、と言う。
 ついでに、ドイツとイタリアの独裁者の名を訊き教える。けっこう知らない。
 関連して『夜と霧』のことを少し話したら、ものすごく興味を示す。
 必ず買うという生徒が数名いた。

「十六段落。何だか変だった、とありますが最初に変だと思ったのは何段落ですか」

 ルロイは自分の寿命を知っていたと思うか、と聞くと、知っていたと思う、と言う。
 理由も尋ねた。

「八段落。日本人を代表してものを言う、とありますが、
  わたしのどのセリフのことを指していますか。線を引きなさい」


4 「十六段落。なんだか変だった、とありますが、
   それより前に最初に変だと思ったのは、何段落ですか」


5 「ルロイは自分の寿命を知っていたと思いますか」
 知っていた、と言う。
 理由も尋ねた。

(2)テスト範囲漢字少し
(3)授業評価票
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