円の外へ

20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

nimoさんの素敵なコメント

2010-11-08 17:36:15 | blog映画Diving
2010/11/8up全ページ目次
nimoさんの素敵なコメント
作成日2010年11月7,8日

nimoさんから素敵なコメントをたくさん頂いた。
「百年の大計」を始めて4年くらい、こんなに書き込んで頂いたのは初めてだ。
リンクまで張ってもらった。これも初めてだ。

ネット上でのコメント、書き込みは難しい。
知り合い同士でも、短文のやり取りだと誤解が生まれることがある。
ましてや、顔も名前も知らない相手ならなおさらだ。

某巨大掲示板は匿名をいいことに、日本語とは言えない汚い言語が飛び交う。
吐き気がするほどだ。
超有名SNSに一度入った。
どんな素晴らしいものかと期待したが、テーマ・内容・言葉はペラペラだ。
出会い系サイトの管理人によれば、そのSNSが最も出会い系サイトとして使われているとかいないとか。真偽は知らない。

それとは違って、こんなふうにコメントを書いてもらったらとてもうれしい。
nimoさんの文章はそんなきれいな文章です。
また、久しぶりにダイビングを始めたころの感激を思い出させてもらいました。
コメントだけを拾って読んでくださるかたというのもいないと思いますので、
こういう記事もいいのではないでしょうか。nimoさんありがとう。

満月の産卵2数え切れない白い卵
わかります! (nimo)2010-10-21 12:47:06

その恐怖と息が出来ないという気持ちとてもわかります!
でもそれでも良くがんばって潜りましたね★私には出来ません・・・・


   **より (nimo様有難うございます)2010-10-21 21:10:03
   nimo様コメント有難うございます。当時まだ100本に届かず、
   ナイトダイビング経験も浅く、海の黒さに怖くなりました。
   でも、結局あの時が最初で最後の珊瑚産卵を見るチャンスでした。
   幸運でした。海から上がると、体が卵のせいで生臭くなるんですよ(笑)

100本ですか! (nimo)2010-10-22 09:01:30

それは すごい本数ですね。私など袖にも及ばない感じです。
サンゴの産卵見てみたいです!宜しかったらリンクさせてくださいませ。


   **より (nimo様うれしいです)2010-10-22 13:56:59
   nimo様。HP拝見しました。ずいぶん遠くから探して下さったのですね。
   リンクはうれしいです。有難うございます。僕は一年目が勝負と思い、   
   最初の一年間で100本潜りました。4年とちょっとで220本まで行って引退?
   しました。インストラクターによると、ダイビングをCカードを取った人のうち、
   100本まで行くのは1割だそうです。ダイビングはお金がかかるから大変ですね。

確かに・・・ (nimo)2010-10-22 21:56:07

お金がかかるのが。。。。です。。。
私はまだ 1.5本です(笑)今年の5月ごろから通い始めて水深3メートルがやっとでした。
水深5メートルまで潜った時はいつの間にか3メートルくらいの所に浮いていて
頭がふわ~っとして意識が遠くなっていく感じがして呼吸がしずらくなり 
海面に顔を出してレギュレターを外して呼吸をすると直りましたが
それもあってちょっと怖いです。
リンク完了しました!教育関係のお仕事をされていらっしゃるのでしょうか?
学の無い私ですが どうぞ宜しくお願いします。


   **より (nimo様リンク有難う)2010-10-22 22:08:45
   nimoさん、コメント有難うございます。水深10メートルまでが
   いちばん難しいんです。浮力が安定しないから。20メートル以上行けば、
   ピタッと止まる感じがわかると思うんですが。
   僕は50メートルまで三回くらい行きました。不思議な感覚です。
   この先、楽しみですね。リンクして頂いたのも、お返事も拝見しました。
   恥ずかしながら、リンクして頂くなんて初めてです。うれしいです。

映画・クルーシブル
難しそうですね・・・ (nimo)2010-10-30 23:03:20

さすがhyokoさんブログの文章もきっちり!で学ぶことが多い私です。。。
平均寿命47歳だなんて短すぎますね。
私は長寿は望みませんがある程度までは生きて色んなことをやりたいし見たいし感動したいです。まだまだ知らない多くの感動を今は海に一番寄せてます♪


   **より (nimo様いつも有難う)2010-10-31 03:04:43
   nimo様いつも有難う。
   ダイバーはみんなチャレンジャーです。色んなことをやりたがる人が集まります。
   だから、パッと別の仕事に移る人が多くてびっくりしました。
   石垣のマンタ、50メートルのピグミーシーホース、色んなサメ、あともう無理かも
   しれないけど色とりどり一面のサンゴ礁。感動はいっぱい残っています。

国内最後の一台
良かったですね! (nimo)2010-11-03 08:51:39

欲しいものが手に入った時のうれしさったら格別でしょう~(^^)
それにしても 親切な店長さんですね。
どのお店もこんな接客をしてくれたら日本経済も変わるのでは・・・・な~んてね!
自転車なんてもう何年も乗っていません。。。身体に良いことですね。


   **より (nimo様自転車いいですよ)2010-11-03 13:13:00
   自転車で10分ほどの海岸まで行くのは、とても気分のいいものです。
   有酸素運動になるし(^O^)/ 沖縄の北谷・ちゃたんに住んで、ウェットを着て、
   自転車30秒で潜りに行く、なんて最高ですね。いつも訪れて下さって有難う。

ドリフトダイビング大島・5
はぁ~~~~! (nimo)2010-11-04 22:26:25

文面が表現豊かで読んでるだけで情景が浮かびます!!
天の川を仰向けに見て海に浮かぶhyokoさんまで見えます。
私もナイトダイビング挑戦してみたいけどどちらかと言えば潜るじゃなく
浮かぶナイトダイビングをしたいです(^^:)
来週串本でナイトやろうかどうしようか悩んでます。。。でもやっぱり怖い~~~
ビーチダイビング1本とボートダイビング2本のスケジュールなんですけど
ボートダイビング・・・怖いですぅ~(TT)


   **より (nimo様ボートの方が簡単)2010-11-05 17:57:52
   nimo様。文章を褒めてもらえてうれしいです。その天の川は生きて見たうち
   一番鮮やかでした。ビーチ1本・ボート2本、いいなあ。僕は最初の一本目から
   ボートで、200本のうち半分はボートです。たくさん潜るとわかりますが、
   ボートエントリーの方が簡単で楽ですよ。とても楽しいです。
   ただ、船上でのセッティングの技術が必要ですが。
   ナイトですが、あまりあわてない方がいいと僕は思います。
   最初に怖い思いをして二度とやらなくなった人が何人もいますね。
   僕も20か30本潜ってから我慢できずナイト行きましたが、
   何がなんだかわからなくなりました。見えないので中世浮力が取りにくいからです。

ドリフトダイビング大島・3
ボンベ(笑) (nimo)2010-11-04 22:32:16

私もつい酸素ボンベと言ってしまいます・・・
しかも学科の時に『高圧ガスが入ってるんでしょ?』ってトレーナーに聞いて笑われました。アホですね。。。。


   **より (nimo様タンクですよね)2010-11-05 18:01:38
   テレビのダイビング番組でナレーターが、「ボンベ」と言うとがっかりしますよね。
   ダイビングのことはやっている人以外はまったく知りませんし、理解しにくいです。
   だから、伝えるのがとても難しいです。宇宙旅行の次にすごい世界が見られるのに。

ドリフトダイビング大島・1
ドリフトダイビング (nimo)2010-11-04 22:35:49

逆から(最近のアップ)読んでしまいましたが
一冊の小説みたいで興味深い内容で
しかもアホな私でも分かり易くてつい読み込んでしまいます。
文章ってそういう書き方が大事なんですね。


   **です (nimo様ブログの欠点ですね)2010-11-05 18:07:28
   nimo様。またまたうれしいです。シリーズ物を書くときブログは厄介です。
   ミステリーは絶対書けませんね。ブログの欠点です。
   「百年の大計」は日記ではないので、シリーズ物はしばらくしたら日付を書き換えて、
   1~5の順に読めるように並べ替えちゃってます。
   ダイビングを文章にするのは難しいです。話をしても未経験の人に
   あの素晴らしさが伝わりません。僕は趣味の中ではダイビング以上のものはないと
   思ってます。(スカイダイビングは匹敵するかも・やったことない)
   一冊だけ名著があります。『ダイバーはパラオの海をめざす』
   これは珍しく未経験者にもダイビングがわかる傑作ですよ。

そうなんですか? (nimo)2010-11-05 18:52:50

パラオねぇ~~~
名著は読んでみようと思いますが実際に私がパラオに行くかどうかは未知の世界です(~~:)
アクセス数すごかったですね!斜め右↑見ました?きっと皆さん見入ってたと思いますよ。


   **です (nimo様読むべし)2010-11-05 19:07:21
   『ダイバーはパラオの海をめざす』いやいや、僕も海外は一度も経験ありませんが
   読むべし!ああ、ダイビングってこういうことかと思いますよ。
   アクセスはありがたいことですが、11月はシーズンなのでたまたまです。
   でも「中学校教育ブログ」でダイビングネタのアクセスが増えてもねえ。
   フクザツです(^_^;)

失礼致しました!! (nimo)2010-11-05 23:10:28

私がチョロチョロとコメントするばっかりにhyokoさんに気を使わせてしまいましたね。
すみません・・・・


   **です (nimo様とんでもない)2010-11-05 23:47:22
   いえいえ、そんなことはないのです。ダイビングの記事ばかり書いてもいいくらい
   楽しみなのです。ただ、引退したから前の記事を再アップするしかありません。
   nimoさんとのコメントのやりとりは、とても楽しくて貴重な内容です。
   このコメント往復を読むだけでも、特にダイビングを始めたばかりの人は、
   おもしろいのではないでしょうか。もう少ししたら、コメントだけ交互に並べて、
   1ページ記事にしていいですか、と頼むつもりです。
   それくらいおもしろいと思います。
   たくさん、しかも上手にコメントして下さって、感謝しています。
   ダイビングネタはあまり残っていませんが、時々のぞいて下さいね。

ダイビングを始めた日
なるほど!! (nimo)2010-11-05 18:47:52

hyokoさんのダイビングの歴史読ませていただいて感謝です。
当時出逢うことが出来たなら一緒に沖縄ダイビングしたかったです。
もっとも私は深場がダメなので 潜降に時間がかかり過ぎて結局ギブアップ!!
hyokoさんや ガイドさんのエアーをスッカラカンにさせて何も見れずにダイビング終了~になるとは思いますが(--:)


   **です (nimo様深場もいつか)2010-11-05 18:58:28
   nimoさんが読んでくれるかなあ、と思ってupしました。nimoさんのブログ見ていると
   Cカード取ったときの、こっそり涙をふいた感激が思い出されて。
   深場も行けるようになりますよ。もしかして耳抜きが苦手ですか?
   教わったと思いますが、トイレに入るたび軽い耳抜きをする習慣をつけると
   いいそうです。僕は今でも習慣で、映画を観てる途中とか自然に鼻つまんで
   耳抜きしてるからね。ムダ!
   恐いかな?それも慣れます。エアーもだんだん長持ちするようになります。
   僕も最初は「伊藤さん、エアー使いすぎ」と言われ続けました。大丈夫です!

ありがとうございます(^^) (nimo)2010-11-05 23:05:26

しっかり読ませてもらいました♪
耳抜きは 苦手と言うほどでもないのですがOW取得以前に
石垣島で体験ダイビングをしていきなりボートで深場に連れて行かれ
海水がマスクにどんどん入って溺れかけ泳げない事もあって
恐怖心を抱いてしまったのと
限定スキルの時に5M初挑戦で目眩を経験してしまったのとで怖いんです。
タンクからエアーが供給されていても呼吸が荒くなると息苦しくなったりするので
ちょっと呼吸が乱れるともう怖くなって浮上したくなってダメです・・・
呼吸も全然ヘタなんだと思います。
潜降して深場に行くと浮上するのに時間がかかるし
水面がどんどん遠くなるので不安になります。
すぐに水面に顔を出して呼吸ができる深さじゃないと怖いんです・・・
でもダイビングしたいんです(涙)
この前の串本のボートダイビングでエアーは10も使用せずエキジットしました(^^)
なのにまた串本でボート・・・恐怖心を克服して潜れるようになりたくて。。。
でもやっぱり出来ないかも知れませんけど(泣)


   **です (nimo様なるほど)2010-11-05 23:35:44
   わかりますわかります。
   すごくわかります。ただ、だんだん話が深くなってきたので、
   素人の僕が口を出すべきでないことのような気もします。
   インストラクター以外、指導してはならない、が大原則なので。
   ダイビングからちょっと離れるとですね。
   僕はダイビングをやめてから、結構まともに泳げるようになりました。
   ジムのプールで練習して。でも、中学校では学年でいちばん泳げなくて、
   死ぬ思いをしました。
   大学の時に沖縄のキャンプツアーで、シュノーケリングを教わりました。
   リーフの外に少し出て、ドーンと20m下が透けて見えたときは、
   空を飛んでいるようでした。その無人島の安全なリーフで
   たっぷりシュノーケリングをしたおかげで「水慣れ」?「海慣れ」?したんですな。
   三点セットなしでは、全然泳げないのにです。
   以来、一人で石垣島に行っては勝手にシュノーケリングで遊びました。
   ものすごい一面のサンゴが生きている頃で感激しました。
   三点セットさえあれば、恐いものなし、という恐ろしい自信を持ちました。
   ダイビングを始めたとき、恐くなかったのはシュノーケリングで遊んだせいですね。
   今、思い出しました。三点セットで遊ぶだけでも、海は楽しめます。
   ジャックナイフをきっちり習って、素潜りするのはとても楽しいです。
   水の力に人間は勝てないけど、水の力を借りるととても楽しい。
   そういうことかなあ。学校でいちばん泳げなかった僕が、
   ダイビングできちゃったんだから、nimoさんは絶対大丈夫です。

竹下さんと佐野さんのおかげです
教育はコメントできませんが (nimo)2010-11-08 00:20:55

これなら出来ます!(^^)!バレーボール私も大の苦手です。。。
拝借しましたが メロス・・・ほとんど回答出来ませんでした(~~:)
でもhyokoさん アクセス数がやっぱり違います!みなさんこちらで色んな知識を吸収されてるんでしょうね。
私のコメントhyokoさんのブログに相応しくなかったら削除して構いませんよ(^^)
画像の紫の植物は 観賞用トウガラシかな?
ガーデニングに凝っていた頃はすいすいと名前が出たのに一時しないともう出てきません。。。夜分に失礼しました!


   **です (nimo様ではお願いを)2010-11-08 06:23:10
   nimoさん、素敵なコメント削除などしませんよ。
   nimoさんのコメントだけ並べて、記事1ページ作りますがいいですか。
   紫のは散歩中の道端の草です。小さな雑草みたいので色がきれいなのを
   時々シャメします。
   アクセス数はですね、あまり気にしません。
   自分が書きたいことを書くのが大事だと言い聞かせてます。
   ただ「にほんブログ村」に参加するのはお勧めです。
   とても優れたランキングサイトです。僕はブログ村にとても感謝しています。

おはようございます!(nimo)2010-11-08 08:55:02

お願いって↑の事ですか?
教育に相応しくないコメントは不可ですって言われるのかと ちょっとドキドキしてしまいました・・・(--:)
私は全然構いませんがつたないコメントばかりで顰蹙でなければ良いのですが。。。
何かとすぐ気にしてしまう性格なので図太いアザハタの根?のような神経が欲しいです(笑)
にほんブログ村楽しいですよね!
私もそこで色々検索しますが ほとんどダイビングです(^^)
その中でも個人のブログが好きです♪


★nimoさんのブログ『あたしんちの水槽』
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ユニバーズ?

2010-11-08 06:34:24 | blog映画Diving
2010/11/8upわかる目次
ユニバーズ?

ユニクロが、バーニーズ・ニューヨークを買収するらしい。(2007のこと)
バーニーズは市内に一店舗しかなくて、バーニーズしか扱っていないブランドアクセサリーを揃えている。
プレゼントを選ぶための貴重なお店だ。

「ユニクロはこのごろいいのよ」
という言葉をあらためて聞き始めて久しい。
野菜に手を出したときにゃぁ、みんな(もうダメだ)と思ったはずだ。
僕の下着と靴下はすべてユニクロにお世話になっている。
見せるときにしか見せないおしゃれに必要なお店だ。

買収で僕のパンツとプレゼントはどうなってしまうのか。
新しい店名は、「ユニバーズ」か、「バークロ」か。
ニューヨークをどう扱うかは最重要課題だ。

どうか、バーニーズがパンツや靴下を並べ始めませんように。
どうか、ユニクロが格安アクセサリーをぶら下げませんように。

2008-07-05 20:42
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ダイビングを始めた日

2010-11-05 18:28:04 | blog映画Diving
2010/11/5upわかる目次
ダイビングを始めた日

一時、教員の企業研修がはやった。
僕は望んで一年間会社に通った。
だが、受け入れた会社は僕に何をさせたらいいかまったくわからなかった。
それで僕は毎日何もすることがなく、いすに座っていた。
一種の拷問だった。

あまりのことに、ダイビングのライセンスを取ることにした。
四月の一ヶ月間、僕は取り憑かれたように勉強した。
一ヶ月の間、まったく飲まず、仕事から帰ると僕はテキストに向かった。
毎晩、二時間、三時間勉強した。

別世界のように楽になった生活。ただし知らない人ばかりの中で過ごす毎日。
その緊張と弛緩のバランスが勉強する気力を生んだのかもしれない。
そして、何より僕は「一ヵ月後にライセンスを取る」とある人と約束していた。
僕はいつもその言葉を忘れていなかった。
ちょうど四週間後の連休に、僕は沖縄でライセンスを取った。

ライセンス講習が終わった日のことだ。

沖縄の晴れた空に、柔らかそうな白い雲が浮かんでいた。
目の高さには、左に長く向こう側の岸辺が横たわっていた。
そのまま左に目を移すと、きらきら光る水面が広く湾の外へ広がっていた。
湾の出口の方向に、さっき泳ぎついたブイが浮かんでいた。
「これで、全部終わりなのか」
と、僕はインストラクターに念を押した。
「そうだ。すべて終わりだ」
と彼は答えた。

五月の沖縄の日差しは肌が焼けるほど強かった。
目を細めて僕はトラックの回りを、少しうろうろと歩いた。
どうしたらいいのかわからなかった。
今、この瞬間、僕はダイビングのライセンスを手にした。
僕は自分がしたことの意味を、思い出そうとしていた。
初めて自分の器材を背負って、まだ一週間だったが、
この終わりはこの海で過ごした一週間の終わりではなかった。

終わったのだ。

一ヶ月前にこころざし、酒をやめて毎日ノートを作り、一週間前に自分の器材を背負い、
ここ沖縄の雄々島で始めて潜行の練習をした。
自宅で一ヶ月間一人ノートに向かい、一人で沖縄に飛び、何度やってもできない練習に途方にくれた。
就職して、初めてまったく別の道のライセンスを手にした瞬間だった。
十年たった今でも、僕はその空と海と岩場の色を覚えている。
僕はインストラクターに右手を差し出した。
彼は強い力で握り返した。


講習で合格すると「Cカード」というものをもらえる。
会社の生活に慣れるにつれ、僕は今年「潜るチャンスをもらうため」ここへ来たのだと思うようになった。

事実、六月以降僕は毎週潜った。
すべての金をつぎ込み、大学に通った時以来の家計簿をつけた。
そうしなければ、生活することができなかった。
週末になると、僕は五時に起きてメッシュバッグをかつぎ電車に乗った。
帰ると器材を風呂の水につけた。
(注:風呂につけるのは良くないとあとで知った。水道水の塩素で機材が早く傷む)
一週間のほとんど毎日、部屋の中にはウェットスーツが干してあった。

それが乾くと、次の日にはもう潜りにいく日がやってきた。
ダイビングショップは知らない人ばかりだった。
会社に行っても、潜りに行っても知らない人ばかりだった。
それでも楽しかった。

国内で伊豆は沖縄に次ぐダイビングのメッカだ。
伊豆までの行き帰りは、客がインストラクターの運転するバンに乗り合わせる。
インストラクターの話はどれも皆面白かった。
今まで僕の周りにいた人達とはまったく違う人生だった。
危なっかしい橋を、ひょいと越えて彼らは今の生活に入り込んでいた。
僕が今から追いつこうとしても、死ぬまで届きそうもないところに彼らはいた。
だが、一方で彼らは、僕にもまだ飛べるかもしれないと思わせてくれた。
僕にもまだ違う人生があり得るのかもしれないと。

海に何回潜っても、僕は魚の名前を覚えなかった。
魚の名前を覚えないダイバーはいつまでも初心者扱いされる。
潜る前にインストラクターは「何を、どんな魚を見たいか」聞くのが常だった。

客はいくつかのリクエストをする。
海から上がると、他のダイバーは今見てきた魚の名前を口にして喜んだ。
けれども、僕には興味が湧かなかった。

海に入ると、僕は水を見ていた。
他のダイバーが吐き出す泡が海面に向かって上って行くのを見ていた。
仰向けに浮かんで、水面から差し込む、太陽の光を見た。
そうして、伊豆とは違う、透明な青い沖縄の海をいつも想った。

作成日某年某月・もう忘れてしまった
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ドリフトダイビング大島・1

2010-11-04 18:59:54 | blog映画Diving
2010/11/4upわかる目次
ドリフトダイビング大島・1

某年11月。

「伊豆大島でドリフトダイビング」のため、初の伊豆大島へ。

熱海に午前9時集合し、東海汽船に乗り込む。
秋はすっかり深まり、風は心地よいが肌寒さを感じさせる。

10年ほど前の噴火で、僕たちの泊まる宿には温泉が湧きだした。
宿の玄関前には6畳ほどの湯船が足元に二つ並んで掘られている。

今回のメンバーは2人のインストラクターを入れて16人。
イルカツアーに次いで、最年長はやはり僕だ。

メンバーの中で、元気にウェットスーツで潜るのは僕一人だった。
他は全員ドライスーツを用意している。

海から戻り、そのまま入ることのできる温泉の湯の温かさは、心臓までしみわたった。
そこで僕が出会ったのは・・・

作成日:某年11月
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ドリフトダイビング大島・2

2010-11-04 18:59:53 | blog映画Diving
2010/11/4upわかる目次
ドリフトダイビング大島・2

午前9時、熱海駅集合。
すぐにタクシーで東海汽船乗り場へ向かう。

同乗の二人の顔には見覚えがある。
あとで分かる鹿児島のkuと、魚男のseはこの時まだ知り合いではない。

伊豆大島。
ご存知の通り、椿と活火山の島である。
だが、考えてみると僕はそれ以上のことは何も知らない。

初島行きの船が出ると、待合室の客は半分に減る。
それでも東海汽船の狭い待合室は、人であふれていた。

残っているのはだいたいが釣り客だろうか。
若いカップルもひとくみ、ふたくみはいる。

ダイビングのツアーメンバーもだいたいそろった。
僕の通うダイビングショップは*にある「S」といいこれが**店で、
元々の本店は**にある。
つまり、**店の客と**店の客はこういうツアーのときだけ出会うことになる。

僕がダイビングを始めたのは、今年の5月でまだ始めて半年だから、知り合いも少ない。
もっとも、客の回転は早く、3年も通っていれば古株ということになるらしい。
集まった16人の中で、僕がしゃべったことのあるのは
二人のインストラクターを入れて4人である。

人見知りをする僕は、こういう時とても不安になる。
僕以外の人たちは、みんな仲良さそうに見える。

うまくやっていけるんだろうか。
不安そうな僕がひどく気難しそうに見えることを僕は知っている。

だが、仕方ない。
時間が解決するだろう。

作成日:某年11月
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ドリフトダイビング大島・3

2010-11-04 18:59:52 | blog映画Diving
2010/11/4upわかる目次
ドリフトダイビング大島・3

ダイバーの荷物は大きくて重い。

圧縮空気の入ったタンク以外はすべて自分の持ち物でそれをダイビングのたびに持ち歩く。
メッシュバッグ一つが何キロか計ったことはないが、
肩の形が変わるんじゃないかといつも思う。

それに着替えなどの入ったかばんとドライスーツ。
カメラを持つ人はさらに荷物が増える。

ここで、ダイビングの器材について少しだけ記しておく。

まず、タンク。
よく
「ダイビングってあの酸素ボンベしょってやるやつ?」
と言われる。
あれは「ボンベ」ではなく「タンク」という。

そして、タンクに入っているのは「空気」である。
主に窒素78%、酸素21%から構成される、
いつもぼくたちが吸っている空気を、
ぎゅうっと、200分の1くらいに圧縮しているのである。

普通の人は、酸素だけ長時間吸うと「酸素中毒」で具合が悪くなる。
このタンクだけは、個人で所有しない。

つぎ、ドライスーツ。
ドライとは乾いたという意味で、つまり,濡れないスーツである。

足から首までのつなぎの服で、手首と首周りがゴムでぎゅっと閉められている。
それをセーターやジャージの上から着る。
だから、とても暖かい。

それに対して、ウェットスーツは、
水着のぶ厚いのを着てるだけなので水温をもろに感じる。
11月になってウェットスーツを着てる人は珍しい。
今回のメンバーでも、ウェットは僕一人だった。

他に、レギュレーター。
これは管の集まりで、タンクからうまく空気を吸えるように吸い口
(この部分を普通レギュレーターと呼ぶ)
がついている。

「BCD(ビーシーディー)」はダウンジャケットの羽毛の代わりに空気が入ってるもの。
浮き輪の代わりだ。

「フィン」は足ひれ。

「マスク」「シュノーケル」「グローブ」でだいたい必要なものはそろう。

そういうわけで、ダイバーが集まると人数の2倍以上の場所を取ることになる。

大島行きの船が着いた。
引きずるように荷物を運び、座席を取り、寝不足の僕はさっさと寝に入る。
大島までは、快速船で1時間。
あっという間であった。

作成日:某年11月
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ドリフトダイビング大島・4

2010-11-04 18:59:51 | blog映画Diving
2010/11/4upわかる目次
ドリフトダイビング大島・4

三宅島(イルカと泳いだ)もそうだったが、ダイバーの宿に大きな期待はできない。
今回もただ泊まれるだけの2階建ての民宿だった。

だが、そこには玄関前に据えられた二つの木の浴槽があり、
一日中絶えず温泉の湯があふれていた。

日当たりの良い裏庭にはみかんの木が並んで、すっかり色づいた実をつけていた。
入り口には木のいすと机の並んだロビーがあり、
昼には打ち合わせで、夜中には酒を飲むために人が集まった。

それで、大島の宿の第一印象は非常に良いものになった。

宿に着くとすぐに器材のセットをして、宿の弁当で昼食をとった。

僕の1本目のチームはインストラクターyoをいれて6人だった。
バディーはhuに決まった。
僕が
「初心者です。よろしくお願いしまーす」
と言うと彼女は
「あたし、マイペース。知らないわよ」
と言った。

その言葉が嘘でないことも、彼女が僕よりさらに初心者だったこともあとでわかった。

この人は女性なのだが、首筋にエラがあり海の中に仲間が住んでいるという噂だった。
海中に住むhuは3メートル級で、彼女は岩の陰から現れると誰でも息が止まるという。
一番大きなhuは5メートルもある。

地上では小柄でぽっちゃりしたhuが、
スーツも着けず、そのままの顔と服装で両手をペンギンのようにぱたつかせて泳ぐのだ。

まだ、誰も見たことはないが、huは群れになることもあるらしい。
親指ほどの小さなhuが、なん百匹と群れて泳ぐさまを想像するたび、
僕たちは怖れて頭を抱えた。
そして笑った。

チームyo(インストラクター)は車で出発し「秋の浜」へ向かった。

1本目の潜行は午後1時35分。
アウトが2時10分。

いったん宿へ戻り、しばらく湯につかり2本目を潜るころには、
西側にある秋の浜はもううす暗かった。

夕食のため宿に帰りついたのは、午後6時近かった。

休む間もなく、ナイトダイビングの準備である。

作成日:某年11月
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ドリフトダイビング大島・5

2010-11-04 18:59:50 | blog映画Diving
↑画像は大島の「秋の浜」

2010/11/4upわかる目次
ドリフトダイビング大島・5

夕食が終わり、すっかり夜も更けると僕たちは器材を乗せたワゴン車に乗り込んだ。

4人のチームのうち一人は、夜潜るのは2度目で、しかも2年ぶりだと言う。
そういう僕もナイトは5度目で、この前は夏の沖縄だった。

夜潜るチャンスはそうたびたびはない。

駐車場について見上げると、僕たちはいっせいに声を上げた。
その夜やってきたダイバーたちは、誰も同じように空を仰ぎ、声を上げ、息をのみ、
そのあとしばらく静かになってじっと立ち止まったまま星を見つめた。

天の川が、左の山から右の海の中へ大きく弧を描いていた。

目の前にはなだらかな岩場に続いて、漆黒の海が広がっている。

夜潜るのをナイトダイビングという。

僕は昼より夜の海が好きだ。
人のいない、音のない、光の届かない世界。
水中でライトを消し、手のひらを目の前で激しく振る。
光のない海の中で、数え切れない夜光虫がきらきらとこぼれるように踊る。

もっと静かに見たければ、ゆっくりと上を見上げればよい。
レギュレーターから吐き出される泡に、
ぶるぶる震えてまとわりつくように光の渦が上っていく。

月のない夜ならば、その渦はずっと水面まで続く。

親指の先ほどの黄色のイザリウオ。
海中でもっともふしぎな動物、タツノオトシゴ。
(しっぽを巻き付けて藻につかまってるのがかわいい)

問題はただ一つ。
その夜は人間が多すぎた。
海中にうじゃうじゃ現れる、人、人。

ナイトダイブが終わって浮かび上がると、僕は海面に仰向けになり星の空を見あげた。
闇に浮かぶ天の川と僕との間に人間の喧騒はなかった。

星空の下を、車は宿へ帰った。
戻ってくるとスーツのまま、まずは温泉につかる。
玄関前の二つある浴槽は、日中ならば日だまりになっていて、
湯につからなくてもぽかぽかと暖かい。

夜はもうもうと柔らかい湯気が立つ。
冷え切った体がだんだん温まっていく。

大島の1日目が終わる。

(大島シリーズ以上)

作成日:某年11月
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国内最後の一台

2010-11-02 18:01:03 | blog映画Diving
2010/11/2upわかる目次
国内最後の一台

今の自転車に乗って十年たつので、新しいのを買うことにした。  
デザインは重要だ。
気に入ったのがなければ、買わない方がよい。
服と同じだ。

ネットで調べ抜いて、これしかないと思ったのだけが、
-<売り切れ>-
だった。

どこをどう調べてもそのモデルを扱っているのは一社で、売り切れで生産もしないとある。

一週間以上、デスクトップに画像を置き、更に調べた。
だが、買うならこれ以外なかった。
A社にメールしてみた。
「もう、生産も輸入もしないのですか」
すると、丁寧な返事が来た。
「しません。でも、問い合わせたら、最後に一台だけ在庫があるそうです。良ければ、入荷次第ご連絡しましょうか。」
文面にもお人柄の良さが表れていた。
「**様がパソコンの前にいる時間帯に、ネットでアップします。」

うーん。
世の中には、良い人がいるものだ。

返信した。
「×日の×曜日の×時にパソコンの前にいます。」

そして、その時刻がやってきた。
<更新、更新、更新、更新・・・>
と、販売ページをクリックし続けて十数分。
(まあ、そんなうまい話はないわな)
ふと見ると、さっきまで×だった申し込み欄に◎印があるような気が。
×印は「売り切れ」で、◎印は「在庫あり」を表す。
クリックすると、チェックを入れることができる。
[購入手続き]をクリックすると申し込みページが現れた。
「あれ? これ? え? いいの? 注文されてんの?」
あわてたら、2台注文したらしい。
<お客様は2台ご注文ですが、在庫は1台限りです>
というメッセージが出た。
「おっ! 取り消し取り消し! 注文もう一回!」
できた。

注文ページには、また昨日までのように、
-<売り切れ>-
の文字が現れていた。

しばらく、ボーっとしていると、計ったように店長さんからメールが来た。
「会議があって、アップが遅れてすみません。只今アップしたので確認してください。」
すぐに、返事をした。
「アップとほぼ同時に、注文することができました。丁寧にご対応いただいて、ありがとうございます。とてもうれしいです。」

あとで、よくある「ネット注文終了確認」のメールが来た。
するとそこには、こんなふうに書いてあった。
「店長のBです。このたびはご注文頂き、本当にありがとうございます」
「スタッフ一同、大喜びしています!」


うーん。
このお店は、注文完了のたびに、このような前書きをつけるのだろうか。
(スタッフ一同)
(大喜びしています)
(!)
これは、本気でその商品を欲しがっていた人にとってはちょっと感激する言葉だ。
ネット販売でこういう文句を見たのは始めてである。
「スタッフ一同が」
「大」
「喜びしています」
「!(ビックリマーク)」

ですよ。

日本もまだ大丈夫なのかもしれない。
こうして僕は、国内で手に入る、今後生産されることのない最後の1台を手に入れた。
とても美しいフォルムの自転車である。
もし町で見かけたら声をかけてください。
まだ日本に、素敵な店長とスタッフのいる喜びを分け合いましょう。

2008-07-05 20:40
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自分は自分だ

2010-11-01 18:12:15 | blog映画Diving
2010/11/1upわかる目次
自分は自分だ

新聞記事より。

パラリンピックで優勝した、両足が義足の短距離走者。

もし、あなたに両足があったらどうするか、との記者の問いに、


「それは、あなたに両足がなかったらどうするかと訊くのと同じことだ。」

「自分は自分だ。」



2008-09-13 19:13
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