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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

模擬授業3 hyoko先生どうぞ

2008-07-11 19:20:54 | 模擬授業一人乗込む
わかる目次
模擬授業3hyoko先生どうぞ
捨しゃ~っ153号06年12月25日・月:<TOSSサークルで模擬授業してきた>③
06年12月9日(土)pm6:30~9:00・於○○センター

「わかったこと、気付いたこと、思ったことをポストイットに書いてください」


一人目の模擬授業が終わると、S先生はそう言った。
ちょうどこの大きさのポストイットが入り口にあったらしい。
あと、入り口には参加費500円を入れる箱もあったらしい。
気付かなかった。

ぼくは、この時点で内心動揺していたが、時間の記録だけはとった。
次回の参考になるはずだ。

時間は「準備」「授業」「S先生評価」「感想メモ書き」すべての合計時間である。

順 性別 科目 校種 時間や用具など
1   女   社   中   17分:PP
2   女   理   高   15分:Wボードと黒ペン
3   男   国   高    9分:プリント1枚
4   俺   国   中    8分:PP・ワイヤレスマウス
5   男   理   高   12分:
6   男   国   高   10分:
7   男   数   中   15分:PP・ワイヤレスマウス
8   女   数   中    7分:
9   男   英   高   12分:
10   男   社   高   15分:PP・ワイヤレスマウス
11   男   国   中    8:45~8:52=7分:俳句
12   女   国   中    8:52~8:59=7分

ワイヤレスマウスを使う人が、ぼくを入れて3人いた。
だが、どうやらぼくのが新しいらしく操作は明らかに一番簡単だった。
おススメ。
同僚の**氏に感謝。
 
二人目。
S先生がすぐ切り込む。
意見を言った他のかたに言った。
「○○先生、代わりにやってみて下さい」

その代案を見たあと、さらに言う。
「はい、もう一度最初から」
「出だしだけ、もう一度」

これなら力がつかない方がおかしい。

「ハイ最初から、ハイ最初から」

とS先生は「最初の言葉の確定」を厳しく求める。
授業はいつもどおり「声の張り方」だけではっきり違いが分かる。
指示の出し方も、目線の配り方も、すべて「声の張り方・出し方」と比例している。

三人目。
S先生に次ぐ高い級のかたで、ぼくの大学の先輩だ。
高校の小説。マル10個書かせる。
起立音読練習。
「好きな一文を、二つ選んでください」

それで、竹の子読み。
ぼくだけが一文目を希望して立ったので読ませてもらえた。
S先生は、
「時間がないのでそこまで。
今の授業は、何気なく進みましたが、
声、テンポ、視線などどこにもひっかかりがなかった。」

あのようにやりましょうということだ。

四人目がぼくの番だった。
前の先生の感想を書いた。
手の汗をぬぐった。
ワイヤレスマウスを
胸のポケット、ズボンのポケット、胸のポケット、ズボンのポケット、と入れ替えた。
(どっちが取り出しやすいんだろう)

「次、hyoko先生どうぞ。」

S先生が言った。

~つづく~
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模擬授業4 間髪を入れぬ力強い拍手

2008-07-11 19:20:52 | 模擬授業一人乗込む
わかる目次
模擬授業4 間髪を入れぬ力強い拍手
捨しゃ~っ154号06年12月25日・月<TOSSサークルで模擬授業してきた>④
06年12月9日(土)pm6:30~9:00・於○○センター 

ぼくが用意したのは、授業ではなく、朝礼で話した「道徳のようなもの」だった。
立ち上がり、前に歩きながら言い訳をしまくる。

「初めてうかがったんで、授業でないのを持ってきちゃったんですが」
・・・オロオロ
「いいですよ」
「朝礼でした話なんです」
・・・ヨロヨロ

大学の先輩が目の前で、
ウンウン、まあやんなさい、
と腕を組んでニコニコうなずいてくれてる。
ワイヤレスマウスの受信機をうつむいてPCに差し込んでいると、S先生が聞いた。

「何分くらいでぇ、やりますか?」
「5分です」


S先生が初参加のぼくをねぎらいながら尋ねたのと、
ぼくがうつむいたまま即答したのが対照的で、ちょっとした空気が生まれた気がした。
ぼくは、5分ぴったりに練習していた。
まだ誰も、ぼくが向山先生の本を読み始めた理由もTOSSのセミナーに通った回数も知らなかった。

ぼくは、突然、初めて、ひとりで、TOSSのサークルにやってきて、
いきなり、模擬授業をやる気になっている、無謀な人だった。
たしかに、無謀だ。

ぼくは顔を上げた。
「●●中学校は、35人の来年統合する中学校です。朝礼でした話です。」


たぶん、そう言ったと思う。自信がない。
右手にワイヤレスマウスをさりげなく握り、話し始めた。

「あなた達の前には、受験があり、来年の統合があり、
友達とのいさかいがあり。
あるいは家族とうまくいかないことがあるでしょう。
しかし、そのような悩みは一生続くのです。
今日は、『試練』について考えましょう。」


心の中で、練習したとおりだ。

あとは朝礼と同じだ。最初の30秒で、
(あれ、S先生、止めないのかな?)
と一瞬いぶかった。

だが、そのあとは迷わなかった。
エジソンを尋ねながら一番後ろの席へ歩き、
発明がなければ現在何が存在しないのかを訊き、
ヒントを出し、ほめ、前に戻りながら画面を切り替えて、読んだ。

エジソンのセリフはトーンを変え、声に表情をつけた。
「おい、おかあさん…」


暗記していない授業(?)だったのでPCを見た。
なるべく全員に視線を配ったつもりだった。

朝礼の最後はこうだった。

「あなたがけが、つらいのではありません。
夢の実現のためにがんばってください。」


模擬授業ではアドリブでこう言った。

「あなただけが、つらいのではありません。
来週の技量検定に向けてがんばってください。」


パワーポイントの画面に「おしまい」という文字が出る。
同時にぼくはつま先が見えるまで深々とお辞儀をする。
これも、朝礼の時と同じだった。

サークルの先生が全員一斉に拍手するのが見えたのが、
お辞儀をする前だったか、
あとだったのか、
覚えていない。
ぼくは冴えた頭の中で、
(朝礼のときとおんなじだ)
と思っていた。

生徒とまったく同じく、間髪を入れぬ、力強い拍手だった。
朝礼のときは止まぬ手の音の中立ち続け、うれしさで少し胸がいっぱいになった。
この日はもう少し冷静だった。
S先生を見た。
何を言うのか。

「サークルに来るのは初めてですか。」
「そうです。」
「模擬授業とかをするのも初めてですか。」
「初めてです。」
「…TOSSのセミナーには。」
「それは、去年から二十回くらい行きました。」

 
S先生は次に言うことを考えているようだった。

~つづく~
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模擬授業5 ひとことで空間を支配した

2008-07-11 19:20:50 | 模擬授業一人乗込む
わかる目次
模擬授業5 ひとことで空間を支配した
捨しゃ~っ第55号06年12月25日・月<TOSSサークルで模擬授業してきた>⑤
06年12月9日(土)pm6:30~9:00・於県民センター

S先生はしばらく考えたあと、いくつかたぶんほめてくれたのだけど、ぼくはチャンスを逃がしたくなかった。

「あの、では、次回どうしてもやりたいことがあるんですが、10分間いただけますか」
「いいです、けど、どんな内容か初めだけでも見られますか」


ぼくは、あわよくばそのまま流れでやっちゃおうと思ってたシートを、
『試練』のあとに続けて貼り付けておいた。
『教員のための普通教室の特別支援教育』のパワーポイントをパラパラと見せた。
質問のところで止めた。
「この先は、皆さんに質問して試したいんですけど」


了解を得て、終わるためにもう一度頭を下げると皆さんはもう一度拍手をしてくれた。
USBメモリーを抜き取りながら、
「●●中学校は、全校35人のうち12人が特別支援学級の生徒なんです」

と説明した。
S先生が訊き直したので、もう一度同じことを言った。

五人目。理科の先生。
六人目。国語の先生。
七人目。数学の先生。
ここでやっと模擬授業の内容が頭に入ってきた。

少し冷静になって考えた。

初めのお二人は、若い女性の先生だった。
来週技量検定があるらしい。
だから、細かくズバズバと切ってもらったのだ。
代表のS先生は、高校の英語科だ。それでも、中高のどの教科にも切り込みを入れる。
大変なことだ。

また、模擬授業はその日サークルに到着した順にするシステムになっている。
ネタによって「はじめ、なか、おわり」のどの辺でやるか、考えて入室するとよい。
6:30開始だが部屋は6:00から取ってある。

八人目。数学。
ここでS先生がぼくを引き合いに出してくれた。

「hyoko先生のは、最初のひとことで空間を支配した。
最初の空間支配だけで△△級を切るだろう。
ああいうつかみは大切だ。」


何級を切るとおっしゃったかは忘れた。でも、
(う~ん。そんなハズないぞ。そんな甘くはない。それは、わかってます。)
と思った覚えはある。

九人目。英語。
やっぱり、模擬授業しかない。
5分でよい。充分だ。
コメントできる人がいないとしても、ポストイットを渡すだけでも意味はある。
模擬授業の、

① 緊張感
② 視線の飛ばし方
③ 声の出し方
④ 何をしたいのかはっきりさせる意識


それを人前で経験するだけで、本当に何倍も自分が変わるのが分かる。

十人目。社会。ワイヤレスマウス。
二院制は意味があるという授業だった。
「知的な興奮が不足していた」とS先生が指摘していた。

落ち着いてきたら、調子に乗って悪い癖が出た。
言わなきゃいいのに言ってしまう。
手も挙げずに切り込んでぼくは言った。
「なぜ、知的興奮がないかというと、元から二院制を肯定して進めているから。」
「参院が衆院の決定を覆したのが何十年前で、
年間50億以上の金を使っている事実を示さずにこの授業をしてはならないと思う。」

ああ~やめとけって。…でもやっちゃった。

~もう少しつづく~
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模擬授業6 教室の見え方が変わった

2008-07-11 19:20:48 | 模擬授業一人乗込む
全ページ目次
模擬授業6 教室の見え方が変わった
捨しゃ~っ156号07年1月9日・火<TOSSサークルで模擬授業してきた>⑥

06年12月9日(土)pm6:30~9:00・於○○センター
このシリーズもえらく長丁場になってしまったが、これでおしまい。
二週間後は二回目のTOSSセミナー参加の日だ。

12月9日、サークルでは結局参加者全員が模擬授業をしたのではないかと思う。
S先生は、もちろん授業評価に専念する。
土曜の夜に集まること自体がすごいが、
10人を越える人が模擬授業するのはもっとすごい。
最後のお二人は、終了の午後九時直前になってしまい、時間がなくお気の毒だった。

模擬授業にかかった時間は、

最短(7分)で最長(17分)・平均(12.0分)

だった。最後のお二人は除く。準備と感想メモ時間も含む。

これがどういう意味かというと、
模擬授業の効果は
月一回、たった12分間で
爆発的に現れる

ということだ。

ぼくの場合、翌週の月曜日、授業に行くと、教室の見え方が変わった。
スコーンと抜けるように生徒の顔や教室の隅まで見える気がした。
模擬授業の緊張が、授業を変えるのだ。
レポート検討の数十倍の効果があるはずだ。

向山洋一氏が言い続けているとおりだ。


<その他&食事会での話>
・○○センターには「貸し出し用プロジェクター」がある。便利だ。
・勉強のあとの食事には7人が来た。
 翌週、技量検定があるので多かったらしい。
 そこで言ってもらったこと。
 また『捨』の「3年1組の統合作文」を、是非と言ってその場で読んでもらった。

「(**の)基礎はできている。」
「23歳と模擬授業で言ったのを真に受けた。」
「捨、は冊子にしましょう。
(**:それはやめましう)」
「この統合作文は、このとおり書け、と言っても書けるものではない。(なかなか良いということ)」
「高校生が書いても、~と思った、~と思ったという作文になってしまい、なかなか事実が出てこない。(中学3年のはなかなか良いということ)」

・一番驚いたのは次の指摘だ。
「(**が)セミナーを受けている時の、姿勢が良い。
座ってメモしているときの姿勢が、他の人と違った。」

「そんなことを見ているのですか!」とぼくは言った。
見えるのだ、とS先生は言った。

*******************

45歳だ。
残り年数も、能力の限界も先は見えている。
だが、闘いはやめない。そういう主義だ。

TOSSセミナー週明け同僚に話をした。

「じゃあ、**さんの勉強の方向は、間違ってなかったってことだね。」

と、Rさんが言った。ぼくもちょっとそう思っていた。

セミナーの翌週、ブログを開設した。(注:このブログのこと)
もちろん、授業と学級経営の内容だ。
そのうちホームページにしなければならないだろう。

年が明けて、古い友人が集まる国語サークルに行った。
他の先生のレポートに、みんなで意見を言い合うのだ。
ぼくはいつもろくでもないことを言っている。
この日も、その場で考えた代案を言った。
しかし、だ。
(今日の俺の代案は、悪くないぞ)
とちょっと思った。
2年間20数回TOSSセミナーに通ったのは間違ってなかったってことかもしれない。 

*終わり*
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中学校統合作文①教師見本と2点

2008-07-11 19:05:40 | 作文S中統合どう考える
全ページ目次
中学校統合作文① 教師見本と2点
『S中統合についてどう考える』

捨しゃ~っ132号06年11月22日・火

三年生が国語の授業で作文を書いた。
「S中統合」については、一度は考えを聞いておきたかった。
三年生の思考力の向上が見られ、作文として読む価値のあるものだ。

このような文章を書ける生徒は、ぼくたちS中の職員の「誇り」である。
S中の職員の皆さんに、そして、中統合を惜しんでくださる方々にご紹介したい。

いつもの指導では、ぼくの見本作文をまず読ませ、習って書くようにしている。
だが今回見本はあとで提示した。
したがって、生徒の作文にぼくの思考、文体は影響していない。 


……それで、これだけ書ければケッコウイケテルんじゃないかな。


<生徒が書いた後提示したhyokoの見本作文> 

できれば統合はしてほしくないと思っている。
理由は三つある。
一つ目に、極めて個人的な理由だが、
S中の生徒と保護者が、ぼくを助けてくれたからだ。
S中の生徒に会えたおかげで、ぼくはまだ教員を続けようという気持ちになれた。
二つ目に、少人数の学校の教育的価値は高いからだ。
少人数だからこそ目が行き届き学力にも影響がある。
これは、フィンランドやアメリカでの実績も証明している。
三つ目に、第一教室があるからだ。
本校の第一教室は市にも県にも誇るべき教育をしている。
S中の生徒が心やさしいのは、第一教室の生徒と、接しているからだろう。
地域の多くの人が統合を惜しんでいる。

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<生徒作文の紹介にあたって>
(1) 匿名とし性別も記さない。順番は出席順とは関係なくばらばらにしてある。
(2) 作文用紙の半分を越えない作品は除いた。
    なぜなら、その生徒が後半で述べたであろう内容を載せないために
    誤解が生じることを避けたいからである。
(3) 漢字の間違いは直した。
    それ以外、言葉づかいも句読点もすべて原文どおりである。
(4) 生徒の不利益になるおそれのある表現は伏字とした。
    また、紹介すべきでないとhyokoが判断した作文は除いた。


<生徒作文>

●1●
私は、統合する事に今でも反対だ。
理由は二つある。
一つ目に、「人数が少ないから」「他の学校との授業の差が出る」など、
周り(大人)から見た一方的な思いで、決めないでほしい。
実際授業を受け、色んな事を教えられるのは私達だ。
それを決めて、を選んだのだから。
二つ目に、中には、他の学校とは違うものがある。
特別教室の人達への思い、接し方だ。
私は、1年から3年まで皆と一緒に過ごしてきて、
第一教室の人達に沢山の事を教え、沢山の事を教えられた。
差別をしない、教え方を考えるなど、私はこの学校で大切な事を学んだ。
こんな学校がなくなるのは考えられない。


●2●
私は統合するのに、とても反対でした。
なぜ、こんなに良い学校をなくしてしまうのだろうとか、
自分の母校がなくなってしまう悲しさがすごくありました。
しかし、私の考えは最後の行事をやっていくごとに、変化していきました。
体育祭。
地域の皆さんが集まってくれ、とても盛り上がったものになりました。
文化祭。
平日なのに沢山の保護者の方が来てくださいました。
きっと、中学校との統合がなかったら、
このようなすばらしい行事を作ることができなかったと思います。
中学校はなくなってしまいますが、地域の人に愛されてなくなるのは幸せな事です。
~つづく~
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中学校統合作文②4点

2008-07-11 19:05:38 | 作文S中統合どう考える
わかる目次
中学校統合作文② 4点
『S中統合についてどう考える』

捨しゃ~っ133号06年11月22日・火

●3●
S中学校の統合に反対だ。
S中は人数が少ない。
だからよいのだ。
少ない人数だからこそおちついて勉強できる。友達と団結できる。
ほかにも中のよいところはたくさんある。
なのに統合してしまう。
人数がふえる。
よいところがつぶれてしまう。
人数が多い方がいいじゃないか、と思う人もいるだろう。
でも私は中の統合に反対だ。
人数が少ないからこそいいのだ。
今、学生がいじめによって自殺することが多発している。
あろうことか先生達はいじめに気付かないではないか。
S中は人数が少ない。
だからこそ先生方の目がいきとどいている。
だからいじめがない。
自殺がない。
すばらしいことだ。そんなすばらしい学校をなくしてよいのか。


●4●
まず、統合することについては、べつにどうも思わない。
なぜなら人や物は変わっていくものだし、変わらなければこまるものだ。
しかし、こういう小きぼな中学校があるから、
いじめられる子は逃げてくることができるともいえる。
だが、反対に小きぼな学年だと集団での生活がわからなくなると思う人もいるだろう。
でもそれは高校生になってもまなべることなので大丈夫だろう。
つまりけつろんは、ないよりは中はあったほうがましだろうと思うことだ。
しかし私はべつにどちらでもいいので、
私としてはなんとも言えない問題なのである。


●5●
統合に賛成だ。
S中学校がなくなるのはもちろん悲しいし、残念なことだ。
だが、生徒数が激減し、集団生活が学べなくなってしまう。
勉強なら塾や家ですることが出来るが、もう一つ学校で学ばなければならないこと、
それは集団生活である。
人数の関係上、他校に比べ正直、不便なこともあるのが現状だ。
もし、ここでS中学校は△△中学校と統合しなかったとしよう。
今後のS中学校はどうなってしまうだろう。
大規模な△△中学校が隣にある。
やはり、「統合」という話題も出ざるを得ないだろう。
事実上、統合はもうすでに決定されている。
だからこそ今のS中学校を大切にしていくべきだと、私は思う。


●6●
S中学校はとても良い学校だ。
生徒もとても仲が良くいじめがない。
先生も良い先生達ばかりだ。
そんな中学校が統合されるのはとても悲しい。
一番のきれいな学校でこんなに良い学校は他になかなかないだろう。
私は、中学校と統合しても、この中学校でやり続けてきたそうじなどをうけついで、
しっかりと校内をそうじする事を身につけてほしいと思う。
こんなに良い学校が統合したことにより、
今までの中の良い所が何もなかったかのように消えてしまうのは絶対に許せない事だ。
だからこそ、私達3年生は中学校で学んだ事を高校に行っても
けいぞくさせなければならないと思う。
中学校はなくなったとしても、
私達はこれから先もずっと変わらない、S中学校の生徒なのだから。

~つづく~
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中学校統合作文③5点

2008-07-11 19:05:36 | 作文S中統合どう考える
わかる目次
中学校統合作文③ 5点
『S中統合についてどう考える』

捨しゃ~っ134号06年11月22日・火

●7●
統合してしまうことはとても悲しい。
私は、小学校の母校までなくしているのでその悲しさはよくわかっている。
それでも、統合する年が一年延ばされたことは感謝したい。
おかげで最後の卒業生となることができる。
が統合しても、みんなの心の中ではきっと残るだろう。
あとかたもなく何も残らないのなら別だが、
さいわい校舎はのこるのだからすべてをなくしてしまうわけではない。
この校舎を使ってもらえて、私はとてもうれしいいし、悔いはない。
実際、私の小学校は校舎もとりこわされてしまうのだから。
統合には賛成ではないが、みんなの心に一つでも残るなら、
校舎だけあればそれで良い。


●8●
私はS中学校の統合に反対だ。
理由は二つある。
一つ目に、とても悲しいからだ。
初めて自分が転校などせずに過ごせたのは今までで、中学校だけだからだ。
それなのに、卒業後になくなるのはとても悲しい。
二つ目に、良い学校だからだ。
周りと比べれば人数の少ない小規ぼ校だが、
その分、他の学校にはない良さがたくさんあるのだ。
1年から3年までの団結も強く、生徒と先生の仲も良い。
これほど良い中学校が他にあるだろうか。
これらのことから、私はS中学校の統合には反対だ。


●9●
私はS中学校と△△中学校の統合には
少し反対している部分もありますが賛成しています。
まず、近ぺんに中学校がいくつもあったらトラブルも多くなるし
色々な事件にまきこまれる可能性があります。
なのでこういう所から考えたら私は賛成です。
ですが、S中には少人数だから良い点がたくさんあります。
他の学校に多いイジメなどは必ずと言ってないし、
先生とはフレンドリーに会話ができるというとても良い所があります。
それが統合してしまうとなくなってしまいます。
それはとても残念なことですが、統合して又、新しい長所がでてくるかもしれません。
統合しても良い学校になってほしいです。


●10●
僕は、S中学校が統合することには反対だ。
理由は二つある。
一つ目に、統合する中学校がどんな様子になっているかだ。
もし学校の風景や、生徒の指導方針、問題のある学校だったら到底不満が残る。
僕は他の中学校がスカートを短くしたり、
Yシャツを出しているのをみかけたことがある。
二つ目に、S中学校は人数が少ないから統合するのだから、
S中学校に入る生徒がたくさんいれば統合しなくて済んだのかもしれない。
以上の事から僕は統合するのには反対だ。


●11●
今回、S中学校は△△中学校と統合する事になるが私はそれでよいと思う。
そこで、納得できない人もいれば、私みたいに納得する人もいる。
第一に私が納得した理由は、人との交流が盛んになるからです。
もちろんS中とは違って△△中は人数が多いので友達をつくろうとすれば出来るはずなのです。
そして、出会いとはその先をつなぐので私は統合に納得できました。
もう一つ最後に理由があります。
人は人と接する事で時に、傷ついたり知らない間に相手を傷つけたりします。
それは私も一緒です。
そんな時、友達が居れば乗り越えられます。
ですから△△中学と統合する事は少しの学習になります。

~つづく~
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中学校統合作文④1点と教師のひとこと

2008-07-11 19:05:34 | 作文S中統合どう考える
わかる目次
中学校統合作文④ 1点と教師のひとこと
『S中統合についてどう考える』
捨しゃ~っ135号06年11月22日・火

●12●
この様な皆が協力し合い、学習している学校が一校、
◎◎市から消えてしまうのはまことに残念なことである。
統合とは言っても、事実上このすばらしい学校がなくなってしまうのだから。
全国の他の学校ではイジメや差別、教師に対しての悪態など
とても信じられないことが事実、おこっている。
まして皆がふつうに通うことができるはずの学校のなかで自殺者がでてしまうなど、
もってのほかである。
教○○○○はなんといっているかは知らないが、
経費削減などという事なんかよりも、
ふつうのことがふつうに出来る、
このような素晴らしい「S中学校」という学校ほど
残していく必要があるのではないかといつも強く心に思う。

~以上~

ここまで書いてから、3年1組の生徒に言った。
「作文には感銘を受けた。
 これからあなたたちには、読んで聞かせる。
 今はまだ他の人、他の先生達には見せていない。
 ただ、俺としては、S中だけでなく、
 △△中の先生たちに読んでもらいたいと思っている。
 それくらい良かった。 
 これから読むのを聞いて、
 もし、自分のは削除してほしいという人は、こっそり言いに来てほしい。」


担任にHRを拝借して、15分間読み聞かせた。
生徒はじっと聞いていた。
休み時間になっても、削除の依頼は一つもなかった。

関係ないが、ぼくは座右の銘をいくつか書き留めている。
時々パソコンから開いて眺める。

『探検隊員を求む。
 至難の旅。      
 わずかな報酬。
 極寒。        
 暗黒の長い月日。
 絶えざる危険。    
 生還の保証なし。
 成功の暁には名誉と賞賛を得る。』 
 アーネスト・シャックルトン
  浅葉克巳(アートディレクター) の座右の銘
  昔フランスの新聞に載った北極探検隊募集の広告

『人の言うことは気にするな。
 「こうすればああいわれるだろう……」
 こんなくだらない感情のせいで、
 どれだけの人が、やりたいこともできずに
 死んでいくのだろう。』 
 ジョン・レノン

他人は、決して変えられない。
変えられるのは自分だけ。
理解させようとか理解してもらおうとか
考えることが無駄なのだ。
**

闘う君の歌を  
闘わない奴が笑うだろ
冷たい水の中を  
震えながらのぼってゆけ
中島みゆき

「運動を進めると命をとられるのか」
「そんなことはありません」
「では運動をやると職を失うのか」
「そんなこともありません」
「国連から見ていると『命をとられ職を失う』
というのがほとんどだ。
それでも人々は意味ある行動を続ける。
命も職も失わないなら、
それは遊びと同じことなのだ。」
波多野里望vs向山洋一
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小学校参観(1)毛筆指導は古すぎる

2008-07-11 01:19:35 | 都内某小学校参観記録
全ページ目次
小学校参観・毛筆指導は古すぎる
都内某小学校06年11月23日参観①

捨しゃ~っ144号06年11月30日・木

小学校担任のS先生の学校で、公開授業日があった。
土曜日だったので行ってみた。
その、参観記録です。

◆3校時体育館『万引きはダメ!』ビデオ全校視聴

・12分間、400人、頭の動く子なし。
・体育館ばきなし。ふつうの上ばきのまま。
・ビデオはなかなか良い。
 その後の○○警察係長が20分間もしゃべった。
 小学生を床に座らせて。
 自分も座ってみればよいのだ。
 後半は誰も聞いてない。
 良く静かにしてる。
 子どもに謝れ。
・10:40開始予定。実際10:50。
・11:25終了予定。実際11:32。
・10分も遅れて始めて、7分も延ばすとは何事だ。
 しかも、チャイムを鳴らさない方針らしい。
 時間を守る能力がないなら、カッコつけずにチャイムを鳴らせ。
 腹立つ。


◆4校時3年2組毛筆・担任でない年配女性の授業

・11:30開始予定。実際11:40。
・12:15終了予定。実際12:20。
・まあ、前の時間が途方もなく延びてるから、と思ったが、
 「説明がダラダラ長い」
 「授業内で3枚しか書かせない」
 「片付けの段取りも指示もしないのに
  『時間がない。早く片付けなさい』
  とか言いやがっ、おっしゃった」
  ので、メチャクチャ腹立った。
  子どもに謝れ。
・すずり、下敷き、太筆、小筆、墨、墨汁。
 俺の小学校の時から同じだ。
 何ということだ。
 35年間変わらん。
 人類が発明した最も偉大なものと言われるインターネットが出現した時代にだ。
 子どもではなく、誰かに利益があるから続くのだろうか。
・だいたい、授業者の女性は、すずりも半紙も墨も使わないのだ。
 黒板に「新聞紙」を「貼り付け」、「新聞紙にじかに」朱墨で書き始めた。
 驚きだ。
 笑える。
・授業者がダラダラ書きながら説明している間、
 9人の子が、手に筆を持ったままで、全然聞いてない。
 誰が悪いのか。
・授業開始、「14分後」に
 やっと1枚目を書かせる。
・ここでびっくり。
 児童は個別に「手本」を持ってない。
 黒板の字を見ながら書くのだ。
 っていうか、見てないけど。
・3年2組の子どもたちの準備は見事だ。
 ものすごくきれいに、全員の机の上に道具が並ぶ。
 ヘタな指示が、子どもに助けられているのだ。
 子どもにお礼を言え。
 『早く片付けなさい』とか言ってる場合じゃないだろ。
・ど素○に対して、代案を示す。

(以下代案は、参観中にノートに書き付けた)

■『毛筆の授業代案』■

▼毛筆準備・5分間▼
①生徒は「四角いガラス瓶」を教壇から取る。
②生徒の机の上は、「太筆」「ガラス瓶」のみ。
③新聞をB4位に切り、重ね、配布。机の左横の床に置かせる。
④教師が「墨汁」を「ガラス瓶」に入れて回る。
慣れてきたら、班長に1本渡して入れさせると良い。
チューっと多すぎず入れる。

▼毛筆見本・2分間▼
①教師が、黒板の「B4上質紙」
(毛筆用の半紙は使わない。
そんなもの大人の誰が使うか。
知っている方は御一報いただきたい)
に、「朱墨」で手本を書いてみせる。
(朱墨は上手に見えるのだ)
②「カタツムリのスピードで書きなさい」
③教師(俺)の手本の見事さに拍手が起こる(はず)。
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小学校参観(2)Sさんが校内一早い

2008-07-11 01:19:34 | 都内某小学校参観記録
わかる目次
小学校参観・Sさんが校内一早い
都内某小学校06年11月23日参観②

捨しゃ~っ145号06年11月30日・木

■毛筆授業の代案・つづき■
 
▼毛筆なぞり書きから清書へ▼
①毛筆手本の輪郭をとり、「白抜きなぞり用紙」を印刷しておく。
 一人5枚ずつ取って後ろに回す。
②毛筆の途中は、俺なら絶対に席を立たせない。
③一枚書くたび、左下の新聞紙に置く。
 新聞を一枚めくり、上にかぶせる。繰り返す。
 (乾くのを待たず、字もこすれず、床も汚れぬ)
④5枚目が書けたら挙手。
⑤教師が歩いていき、瞬間個別評定。アドバイス。
⑥清書用「B4再生紙」を1枚渡す。
⑦氏名は書かせない。
 「の」「伸」「伊」「い」など氏名から一字選ばせ、左下に「太筆で」書かせる。

▼毛筆片付け▼
①指定した班の生徒だけ筆を洗いに行かせる。
(流水で、左手人差し指を、10回なでる)
②なぞり書きの5枚は、新聞にはさんだまま、きれいにB5?に折る。
③四角いガラス瓶(墨汁入り)は、そのまま教壇に持ってこさせる。
カゴに並べて入れさせる。
④太筆を全員が洗い終わった班だけ、「班長」が太筆を集めて教卓に提出。
安定したカゴに立てて入れさせる。
⑤机の上の「清書」を班長が集める。
(上記同様の新聞に、6人分はさませてもよい)
⑥必ず時間内に終わる。

▼毛筆授業後▼
①清書はろうかに掲示する。
(本校●●中なら、2階ホールがよい)
②できるかわからないが、左下の一字名の下に、
「朱印」を押してやるとカッコいい。
(どうやって手に入れるか?)

(注:この代案は、
毛筆の授業を見ながらノートにメモしたそのまま。
 これが元になり、本ブログ授業案にある、
 「毛筆授業」ができあがった。
 二人の友人がのちに授業で真似してくれた。
 が、まあ広まることはまずないでしょう。
 なぜなら、学校で硯と墨を使わなくなると、
 困る業界が出てくるからです。
 ガッコウというのは、他の業界に儲けさせるために、
 必要なくても色んなものを使っていると思いますが?)


**************

・3年2組は28席。
 この日出席は26人。
・でっかい「百玉そろばん」一台あり。
 Sさんクラスだけ、自腹で買ったそうだ。
・うわばきが、体育館で見たのと違う。
 ちょっといいやつ。学年で異なるのか?
・ 昼飯を食べに行く前に、改めて下駄箱を見る。
 「くつをそろえる」指導は全くしてないと思われる。
 本校●●中の下駄箱がはるかに美しい。
 自慢で済まんSさん。(韻を踏んでる)

・翌日聞いた話。

「あんだけ四時間目が遅れたんで、あわてて給食係を連れて行ったんです。
そしたら、誰もいないんです。
あれ、今日、給食ないの、って思ったら、
他のクラスは、もっと授業が延びてて、僕のクラスが一番でした。」


すばらしい。彼は新採用一年目だ。

・当日の話。
 俺は五時間目の前に3年2組に行って、本を読んで待つことにした。
 そばを食ったあと小学校に戻ると、グランドに誰もいない。
 どうしたんだ。
 階段でわかった。
 昼そうじだった。
 子どもたちがベタッとすわってしゃべっている。
 何人かは水ぶきしている。
 何十人のちっちゃい子どもをかき分ける。

 各教室をのぞくと、机を半分くらい運び終わったところだ。
 3年2組に入る。
 なぜかここだけそうじをしていない。
 全員着席して、Sさんを見てる。

 「S先生。そうじしないの?」
 「もう終わりました。」
 「えっ。・・・すごい。学校で一番じゃん。」
 「みんな、ほめられたよ。はい、休み時間。」


 すばらしい。彼は新採用一年目だ。

・なぜこうなるかというと、Sさんがそうじのさせ方を、
 本で(もしかしてDVDも?)勉強しているからだ。
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