最近、いや、ここ数十年、小説を読むということはなくなった。夢中で小説を読みあさった時期が
あった。そのころの作家はひとり二人と鬼籍に入っている。最近の作家の名はほとんど知らない。
今朝(2月28日)の新聞記事である。『古井由吉』・・・昔読んだことのある作家の一人であっ
たからすぐにわかった。しかし、内容は覚えていない。
芥川賞作品となった『杳子』、1971年(昭和46年)の作品で、私がこの『杳子・妻隠』の単行本を
手にしてから半世紀近くになる。
たまたま10年以上も前に写真に撮ってあった。今からいくつものダンボール箱の中からこの1冊を探
す気にはなれない。