マザーテレサは観てしまった。
真(神)を求めて素直に行動した。
人の幸せと悲惨の関係を観てしまった。
「持たざる者は幸せだ」
慕い従うイエスの言葉の真を観てしまった。
マザーハウスのシスター達の全財産は、
白いサリー2枚と洗濯用のバケツ1個のみ。
だからシスター達はいつも笑顔だ。
マザーもいつも笑顔で暮らした。
持たざる者の幸せを知っている。
プア イズ ビューティフル
貧しい者の仲間になる事を誇りに思い、
貧しい者達と暮らす事に満足する。
何も心配は無い。
幸せをつかんだ聖女達。
マザーテレサの生き方。
プア イズ ビューティフル
多くの気づきやヒントがある。
古今東西の人の苦しみからの解放。
人の未来の道標でもある。
目指す方向を輝く光で示している。
家が欲しい。
いい車も欲しい。
人からも評価されたい。
金は幾らあっても困らない。
その為には才能も伸ばしたい。
いい仕事にステップアップしたい。
いい仲間を増やしたい。
その全てを放棄した生き方がある。
そして最高のモノだけを手に入れる生き方がある。
そこには精進も努力も勉強もない。
自然体の日々の暮らしだけがある。
才能も伸ばさず、仕事も同じままで、
幸せだけが積み重なる生き方がある。
「持たざる者」の意味は深いなぁ・・・。
貧乏を目指しなさい、とは言ってない。
持たないのが最高!とも言ってない。
持たない生き方をしなさい、とも言ってない。
「持たない者達は美しい」と、
単なる事実を呟いただけだ。
プア イズ ビューティフル
ワシは少ない体験の中ではあるが、
死に逝く人達を観た。
崖っぷち上の人達を観た。
ビューティフル
とは思えなかったが、
素敵な人達ではあった。
その言葉の何分の一かは解る気がする。
マザー達は持たない者が美しく見えるのだろう。
それはマザー達が美しいからだ。
マザー達が持たざる者に昇華したからだ。
「美しい者は美しさを観る事ができる」
持たざる者の瞳は真美を見つけるようだ。