ワシは毎週東京経由で千葉県に治療に行く。
ワシが住んでいるのは群馬県北部山岳地帯だ。
まず、里まで降りなくてはならない。
ツタにつかまり、木から木へと下がる。
「ア~アァ~ア~」
奇声を発するのは決まりごとだ。
その声でミーという美女が送りについてくる。
以前はケーという娘とユニットを組んでいた。
ケーはどうやら結婚したらしい・・・。
ミーは健気だが、ワシは期待に応えられない。
ごめんね・・・。
ミーは里まで見送りにきて、そこで別れる。
切なく潤んだ瞳でワシを見つめるが、
その先の進展は今後も無いだろう。
美女だけれど・・・お前・・・日本猿だし・・・
まぁ、節操の無いワシのことだ、
どうしても、というのなら相手もするが・・・。
(だけど猿は興奮すると引っ掻くからなぁ・・・)
里に降りると愛車が待っている。
ワインレッドのポルシェだ。
ここで靴下やら靴やら服やらを身に付ける。
(ふ、普段は、裸かぁ・・・・)
一応、人前に出るのだからしょうがない。
人というのはヘンな動物だ。
車が高級というだけでも嫉妬する。
ワシもそんな煩わしい事は避けたい。
そこでポルシェは改造してある。
超カスタム仕上げだ。
寒冷地仕様のコンパクトカーに改造した。
排気量も660CCに抑えた
外見も国産中古軽自動車仕上げだ。
これで、無用なトラブルは避けられる。
誰もポルシェとは気づかないだろう。
ちなみに本妻の愛車はフェラーリだ。
シルバーメタリックが眩しいぜ。
だが、やはり無用のヤッカミを避けるため、
国産中古軽自動車キズ模様特殊加工仕上げだ。
排気量も660スペシャルだ。
フェラーリと見破る人は、多分いないだろう。
本妻は服にもこだわっている。
オートクチュールだが、
ファッションセンター「しまむら」バージョンだ。
もちろん誰一人気づく人はいない・・・。
ワシの愛人達に気を使っているのだ。
愛人より本妻はめだっていけない。
オナゴの気配りとは、こういうものだ、エライ!
(本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間・氣功療法院」