LCC飛行機のタラップを足の不自由な方が
一段一段這い上がっていく写真に
なんてひどい航空会社なんだ!
と腹をたてられた方もいらっしゃると思います。
これをご覧になって
あなたはどんなことを感じられましたか?
・なぜ誰も手伝おうとしないの?
・航空会社は何故マニュアル通りにしか対応しないの?
・なぜLCCではなくANAとかJALにしなかったの?
・クレーマーのパフォーマンスだ!
・これで講演料がアップする!
・なぜ事前に連絡しなかったの?
・連絡すると乗せてもらえないから連絡しない。
・障害のある人は突然飛行機に乗ったりできないの?
・結局バリアフリーなんて極一部!
いろいろな意見がネットで飛び交っています。
意見は擁護派と批判派に分かれていますが、
私はどちらも正しいと思いました。
車いすを抱えて狭いタラップを上がって、
万が一事故にでもなったら非常に危険。(それはその通り!)
この会社は(今は用意したそうですが)
障がいのある方用の設備を用意していなかった。(もっと早く用意してヨ!)
事前に連絡をして欲しいとのことだが、
連絡したら乗せてもらえない。(それは困る)
例えLCCでも車いすの方を乗せる機会があるのだから
もっと早くに準備してくれれば良かったのでしょうが、
LCC側も利益が少ない中でやっているとしたら
そこまで経費を掛けられなかったのかも・・・。
両者の言い分はそれぞれの立場になったら
そう思うことばかり!
こんな場合はファシリで考える♪
航空会社の満足と車いすの方の満足を考える!
優先すべきは「安全」と「目的地への移動」
その視点で話し合うことはできなかったのかなぁ?
今は健常者・・と思っている人でも、
いつ突然ケガをして車いすにお世話になるかも知れません。
今回の方はたまたま障がいがあって車いすだけど、
突然のケガや体調が崩れることもあります。
そう言えば過日海外に行ったときに
突然足を痛められて、
旅行中ずっと車いすの方がいました。
LCCではなかったからか、
空港内の移動は全て車いすだったし、
私も車いすを押したり、荷物運びをお手伝いしました。
みんながちょっとだけ相手に想いやりの気持ちを持って寄り添ったら、
批判し合うようなことは起きないと思う。
自らタラップを這い始めて、その写真がネット上に流れたら
航空会社が批判を浴びてしまうのだけど、それも気の毒!
弱者の立場を利用したクレーマーになってしまい、
そうなると今度は他の弱者までがクレーマーの
仲間みたいに思われたり・・・。
こういうことがレストランでも起きたり、
駐車場でも起きたり・・・
いろいろな施設で駐車場が混んでいて空きが無くても
車いすマークのスペースが空いていても使えない
車いすの方がいらっしゃるならやむを得ないけど、
そうじゃないなら使わせてほしい!と思うこともあります。
「差別」はNGだけど「区別」は必要!だと思います。
弱者だから優遇されることもあるし、
弱者だから相手に配慮しなければいけないこともあります。
弱者でない人は、いつか弱者側になることを受け入れて
未来の自分だと思って配慮できるといいのかな?と思います。