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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

島本町成人祭

2010年01月11日 | とだ*やすこの活動日記
成人を迎えられたみなさん、おめでとうございます!平成22年の新成人対象者(平成元年4月2日~平成2年4月1日生まれ)は女性145名、男性145名、なんと男女同数の290名です。今年の数字はまだわかりませんが、昨年は9割近い出席だったということです。

当事者による成人祭実行委員が自分たちのアイディアで企画準備を進めてきただけあって、落ち着いた、和やかな成人祭でした。主催者側の教育委員会との協働準備は、若者にとっても学びの多い貴重な経験になったことと思います。

司会は新成人男性1名女性1名、堂々と落ち着いた自然な進行ぶりに感服しました。特別ゲストは小学6年生のときの担任(4校)と中学3年生のときの担任(2校)から出席可能な先生が合計10名。壇上からお祝いのスピーチをされました。

先生への来場の交渉も生徒たちが行ったようです。たった数分のスピーチで、その人気度、力量、熱意などがくっきりと透けてみえ、教師にとっては懐かしくも厳しい持ち時間だったのではないでしょうか。わたしは、そのなかでおふたりのスピーチに実は涙をこらえることができませんでした(思い出しても泣けてきます)。

とりわけ感動したのは、講師として教職につき、島本町に赴任するまでは1年ごとに比較的「荒れている」といわれる学校を転々とし、島本町第2中学校ではじめて1年の入学から3年の卒業まで生徒と関わることができた(今日の新成人)という男性教師のお話。後に、生徒たちの働きかけがあって島本町第2中学校での継続した勤務が実現したと聞きました。

生徒たちに「試験しっかりやれ」といいながら自分は教員試験に毎年、毎年挑戦、受けても受けてもずっと落ち続けてきた・・・生徒から親しみをこめた笑いが出ましたが、この先生は真顔で「笑いごとやあらへんで」と。

「妻や子どももおるんや。君たち(お前ら、だったかも)みたいな年齢の子といっしょに試験受けるんや」(記憶によって書いているので言葉は不正確です)「今、目の前にいる子らとどうかかわっていくのか、そのことを常に考えてきた」「今でも、目の前にいる生徒に語りかけるとき、君たちとのことを考える」「君らがいたから頑張れた、だから思お前らも頑張れ」

この先生は数年前45歳で教員試験に合格されたそうです。「そやのに同窓会が一回も、一回もないんや!」を連発して暖かい笑いを誘っておられました。その後、座席番号をくじにして当たった新成人に新成人(=同窓生)がインタビューするという構成で、手際よく厳かに盛り上がっていました。

菅議長にもインタビュー。「議会とは」という硬い内容でしたが、議長はまじめに、わかりやすく、丁寧に説明し、新成人へ投票の重要性を訴えました。また、新成人を代表して「誓いの言葉」を述べた青年の凛々しかったこと!格調高い素晴らしいスピーチでした。

マスコミに登場する新成人の乱暴な行動は正直目に余りますが、来賓の挨拶、訓示を延々と耳にしなければならない成人式に異議を表明する若者の「革命」が、誤った手法でファッション化している暴動とするのは無謀すぎますか。

悪いところに目を向けるばかりのニュースには問題があり、またニュースとはそういうものと認識できない受身の大人にも充分に問題があり、いわば暴れる若者と大人は毎年常に「引き分け」。ファッション化した暴動は確かに醜い行動ですが、成人式のあり方を変えられない行政側の課題とずっと思ってきました。

そうして島本町成人祭にはじめて参加しました。もしも島本町の若者の「誓いの言葉」がTV報道されたら、多くの国民が日本の将来に「希望」をみることでしょう。島本町成人祭で、新成人の本当の力を感じることができてよかった。教師という職業の魅力に一筋の光を感じることができてよかった。実行委員のみなさん、ありがとう!

画像は会場、受付付近に掲示されていた昨年の衆議院選挙のデーター
若者の投票率の低さを示しています

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