TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

スネアの音は時代を表す

2017-04-13 21:36:59 | Weblog
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6236398
この記事での浅倉大介の言葉、「スネアの音色にはその時代時代の音がある」。
ホントそう思いますね。ジャンルはロックやポップス、R&Bに限定はされますが、結構スネア、というかドラム全体の音を聴けばなんとなくいつ頃の時代の曲なのかが想像ついたりするものです。

あくまでも自分自身の感覚であることをお断りして、ということではありますが、まず70年代前半まではあまりにリアルなドラムサウンド。いわばまだ音はあんまし良くないんだけど、いかにも人が叩いている、というまさに手作りな音だったのです。
70年代後半になってくると録音技術や機材が飛躍的に進化したのでしょうかね、レコードの音があからさまに良くなります。それにつれて、ドラムの音がいろいろと加工されるようになったんでしょう、リアルなドラムサウンドじゃない、なんとなくいろいろと調整して作りこまれたドラムの音。特に80年代にかけてのディスコブームではスネアの音はスネアというより、ただの破裂音や衝撃音になってしまったりして、いかにも80年代な音になるのです。そして極め付けがシモンズの登場。もうドラムはアタックの効いたノイズになっちゃったりするわけで。
90年代になるとドラマー不遇の時代。生ドラムがレコーディングに使われることが極端に減ってしまい、ドンカマ全盛の時期。生ドラムかな?と思って聴いても実はドラムマシーンだったりとか、その逆でいかにも機械で鳴らしてますよ、的な音が音楽界を席巻したように思います。
21世紀になるとドラマー復権、といった感じでしょうか。かなりリアルなドラムサウンドに回帰したように思います。とはいえ、録音技術やドラマーの腕そのものも進化したんでしょうね、この高品質なドラムサウンド、ドラムサウンド的にはいい時代だったのかも。
そして2010年代に入ると・・・いわゆるプログラムされた音楽と手作りの音楽が共存、というかヒット曲はテクノで、地道な音楽は昔ながらの手作りで、という両極端な傾向が著しくなっているのかな。その意味では最近の音楽はサウンド的には傾向を測るのは難しい混沌とした状態なのかな・・・。

というわけで今日は「スネアの音色にはその時代時代の音がある」というキーワードからなんとなく思ったことをつらつらと書いてみました。

今日の通勤音楽
IN SEARCH OF BETTER DAYS / INCOGNITO
LIVE AT THE BAKED POTATO 2000 / LABORIEL,MATHIESON,LANDAU & COLAIUTA
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする