TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

THROUGH THE LOOKING GLASS

2004-11-30 22:42:30 | TOTO&FUSION
2002年、3年のブランクを経て新しいTOTOのアルバムがリリースされました。LIVEFIELDS以降ツアーにDAVID PAICHが参加しなかったりしてまたもや解散が噂されたりしましたが、久々の生存表明です。
で、このアルバムは何と!カバーアルバムです。TOTOのオリジナルが聴きたいファンとしては肩透かしを食ったような形になってしまったのですが、これだけ長いキャリアをやってるんですから、このような企画物も面白い試みだと思います。しかも必ずしもヒット曲ばかり集めたというものでもなく、その辺にTOTOとしてのこだわりが感じられます。
1曲目「COULD YOU BE LOVED」。BOB MARLEYの、もちろんレゲエです。レゲエの軽妙なリズムに乗ってBOBBYが歌い、STEVE LUKATHERがコーラスというのもミスマッチな感じもありますが、TOTOのある意味別の顔を見るようで楽しいです。ただこの曲を何の先入観もなく聴いたら、TOTOだと思わないでしょうね。そして2曲目「BODHISATTVA」。TOTOではお馴染みSTEELY DANの曲です。曲名は知ってましたが、今まで聞いたことなかったんですけどコレ聴いて思わず収録アルバム「COUNTDOWN TO ECSTASY」を買ってしまいました。BOBBYとLUKATHERのツインボーカル、そしてSIMONのイキイキとしたドラムが今のTOTOを象徴しているようです。STEELY DANを採りあげるといってもJEFFが関わったような内輪の曲ではないところが渋いですね。続いて3曲目は「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」。まあベタな選曲ではありますが、LUKATHERがギタリストとしてGEORGE HARRISONに敬意を表したということで。
続きはまた次回です。
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GOIN' HOME

2004-11-30 00:53:40 | TOTO&FUSION
一日空きましたが、JOSEPH WILLIAMS 3の聴き所、「GOIN' HOME」についてです。
TOTOバージョンとJOSEPHバージョンをこうして聴き比べてみると、まず感心するのがTOTOのアレンジの緻密さです。JOSEPHバージョンではギターのリフが前面に出ているんですが、こういっちゃ何ですが面白みのない単純なロックンロールなリフで、LUKATHERの縦横無尽なギター使いに比べると一聴してレベルの違いを感じます。また、TOTOバージョンではシンセの音があちらこちらに効果的にちりばめられていて音に厚みを持たせてますが、JOSEPHバージョンではシンセの音は瞬間的な効果音的に入るだけです。そしてオルガンの使い方も全体を通じて単純にかぶせているだけで、DAVID PAICHの一瞬の隙を突くようなオルガンの入れ方に比べればやっぱり平坦な印象です。
とはいえ、コーラスの厚みはJOSEPHのお家芸なんでしょう。JOSEPHバージョンのコーラスの厚みは逆にTOTOバージョンの薄さを気付かせてくれます。それとやっぱりBOBBY KIMBALLとFERGIE FREDERICKSENの共演は、良かれ悪しかれそれだけで聴き応えあるものですね。TOTOバージョンでは途中のブレイクがギターソロ、ギターとシンセのユニゾンで構成されていますが、JOSEPHバージョンではこの3人が交互にボーカルソロを披露してくれます。ただFERGIEの声が高すぎるのか、なんか犬が吠えているように聞こえてしまうのが妙でしたけど。
結局のところ、この印象の違いは曲のコンセプトがTOTOはAOR、JOSEPHはロックンロールを意識したアレンジをしたっていうことで。
このアルバム、BILL CHAMPLINのエフェクトボーカルが印象的な「LOVE IN THE REAR VIEW MIRROR」やLUKATHERのソロが聴けるめちゃめちゃ明るいロックンロール「EVERYWHERE I GO」、いかにもJOSEPH節という「TOP DOWN GIRL」なんかもいい曲です。
最後にこのアルバムのPLAYERです。
MARK T. WILLIAMS(ds)~JOSEPHの兄貴だそうです。
JAMES HARRAH(g)MIKE PORCARO(b)JOEY CARBONE/JOSEPH WILLIAMS(keys)がこのアルバムを通してのバンドメンバーになっています。そしてゲストが
STEVE LUKATHER/NED DOHENY/JAY GRAYDON/MARK T.WILLIAMS(g)
TONY FRANKLIN/JENNIFER CONDOS/MARK T.WILLIAMS(b)
STEVE PORCARO/DAVID PAICH/PAUL GORDON/DENNIS MATKOSKY(keys)
BOBBY KIMBALL/FERGIE FREDERICKSEN/BILL CHAMPLIN/NED DOHENY/SHERWOOD BALL/MARK T.WILLIAMS(vo)
という顔ぶれです。あ、もちろんプロデュースはJOEY CARBONEです。しかしJOSEPHの兄貴ってむっちゃマルチなプレーヤーなんですね。
曲ごとのクレジットが掲載されてないので、誰がどの曲をやっているのかが全然わからないんですけど、解説に少しくらい触れているかと思いきや、歌詞について解説してやんの。「青春の燃えるような恋。彼女の部屋で、車のバックシートで愛し合ったふたり...」とか書いてんじゃねえよバカヤロコノヤロメ。
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SING SING SING

2004-11-28 23:52:12 | Weblog
今日たまたまテレビをつけたら映画「SWING GIRLS」の特番をやってました。この映画はたまたま仕事の関係で見たのですが、実は結構ハマってまして、DVDが出たら買おうかと密かに思っとるぐらいです。
この映画の売りは何と言っても本当のど素人の高校生を使って演奏も吹き替えなしで撮影された、ということで、もちろん同録ではないんでしょうけどラストの演奏会シーンは圧巻でした。やっぱり吹き替え前提だったらいくら役者といえどもノリの表現、もちろん楽器の演奏シーンなんてのは演技ではできゃしません。ストーリーも同様にど素人がバンドを作って最後に見事な演奏をするという、そのプロセスにおいてはそんなわけネェだろとツッコミたくなるような内容ですが、現実に映画の撮影にあたってはそれに近いことをやってるわけで、たいしたものだと感心するばかりです。特にドラマーの娘なんか、クランクイン直前に始めたそうで、普通に8を刻むだけならともかく「MEXICAN FLYER」なんざスネアの打ち方がロックに慣れきった耳には難解ともいえる非常に難しい曲なんですけどそれをこなしているのは賞賛ものだと思います。
私はもともとビッグバンドジャズにはあまり興味なかったのですが、ちょっと前にSONYのDVDレコーダーのコマーシャルにビッグバンドジャズの曲「CHICAGO」が起用されていたのを聴いて(最近また復活したようですが)そういやCHICAGO(こっちはバンド名です。念のため)もビッグバンドジャズのアルバム出してたな~と思い出し、早速「NIGHT & DAY」を買ってハマったところにこの映画でダメ押しされました。(SONYのコマーシャルはCHICAGOのアレンジとかなり似ているのですが、CHICAGOの演奏ではないそうです)ちなみに「NIGHT & DAY」では「SING,SING,SING」が一番気に入っていたのですが、この「SWING GIRLS」でもこの曲が効果的に、最もノリのいい曲として使われています。ビッグバンドジャズというと「MOONLIGHT SERENADE」くらいしか思い浮かばない方も多いかも知れませんが、入門編として「SING,SING,SING」はいかが?
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JOSEPH WILLIAMS 3

2004-11-27 00:58:55 | TOTO&FUSION
こないだJOSEPH WILLIAMS 3が聴きたいけど見つかんないとか書きましたが、何のことはないYahooショッピングで難なくゲットしてしまいました。しかしHMVやらTOWERやら新星堂でも入手不可となっていたのに、静岡のレコード屋から入手できるとは思いもしませんでした。さすがネットビジネス、世の中便利になったもんです。
ところでこのアルバム、前作「I AM ALIVE」が典型的なAOR路線だったのに対し、いきなり「GIRL GOODBYE」のパクリかいなというようなディストーション効かせたギターがジャンジャンいってるようなハードな曲から、やったら軽くて明るいMONKEES(古ッ)みたいなノリのPOPSまでいろんなタイプの曲がごっちゃまぜになってるような感じです。
そこでやっぱり特筆すべきは「GOIN' HOME」。TOTO XXで蔵出しされたこの曲がほとんど同時期に作曲者本人によりカバー?というより競作されているのがなんとも興味深いです。(JOSEPHの方が若干リリース時期は早いかな)
TOTOではBOBBY KIMBALLがメインボーカルで、JOSEPHがコーラスで参加してますが、JOSEPHバージョンでは当然JOSEPHがメインボーカル、BOBBYと何とFERGIE FREDERICKSENの歴代のTOTOボーカリストがコーラス参加です。どっちをオリジナルとするかは難しいところですが、同じ曲で同じボーカリストにより全く異なる2パターンが制作されているというのも珍しいですね。しかもセルフカバーとおいうようなわけでもないし。ちなみにベースはMIKE PORCAROですからこれもまたTOTOと共通事項。もっと言えばこのアルバムにはDAVID PAICH、STEVE LUKATHER、STEVE PORCAROの面々もゲストで参加してます。曲ごとのクレジットがないんでわかりませんが、もしかしたらこの人たちも「GOIN' HOME」だったりして。(...まさかね)
両者を聞き比べてみると当然のことながら違いがいろいろあります。どんな違いがあるかについてはまた次回に。
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LIVEFIELDS DISC2

2004-11-24 23:29:17 | TOTO&FUSION
LIVEFIELDS DISC2は先にも書きましたが、CD-EXTRA仕様になっていてビデオクリップ2曲とオーディオファイルが3曲になっています。おっと、私の手許にあるのは輸入盤なもんで、日本盤にはオーディオがもう1曲「CHILD'S ANTHEM」が入ってます。持ってないのはしょうがないので、「CHILD'S ANTHEM」についてはノーコメント。
1曲目「I WILL REMEMBER」、後半はDAVID PAICHのピアノがフューチャーされていて、ちょっと印象が違った感じになってます。最後はサビの部分を会場で大合唱、そして「HOLD THE LINE」に続きます。これは編集によるもので、実際には曲順は全然違うようで、「I WILL REMEMBER」は本編、「HOLD THE LINE」はアンコール曲です。アンコールの割りには、ソロ回しで引き伸ばしたりせずあっさりと終わってしまいます。そしてこのライブアルバムの最後を飾るのが「WON'T HOLD YOU BACK」です。これも曲順的にはめちゃくちゃですが、なんとなくラストを飾るにふさわしく、STEVE LUKATHERが切々と歌い上げ、余韻を残しながらFIN。ライブアルバムとしては、いい出来だと思います。
でもやっぱり絶対コーラスは後からかぶせてるよなあ~。ライブであんなにコーラスが厚いわけないもん。ライブは少しくらい音が薄くても後かぶせはやっぱ反則じゃんと思います。今時は普通なのかもしれないけど。
こうしてライブを聴いていると、JEFF時代の公式ライブアルバムもやっぱり聴いてみたい、というのは誰もが思うんでしょうね。
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LIVEFIELDS続き

2004-11-23 23:04:33 | TOTO&FUSION
LIVEFIELDS オープニングは「MINDFIELDS」から「CAUGHT IN THE BALANCE」です。いきなりシーケンサーから始まるなんてTOTOも変わったものです。これも時代の流れなんでしょう。
そして「TALE OF A MAN」に続きます。昔のライブでは定番の曲だったようですが、まさにBOBBY復帰したからこその選曲でしょう。
そして「ROSANNA」。SIMONのドラミングが、「ABSOLUTELY LIVE」の時は普通に8を刻んでいただけだったんですが、しっかりシャッフルしてます。やっぱりこの曲はシャッフルじゃないとね。
「MILLION MILES AWAY」なんて渋い選曲からインストコーナーに突入、「JAKE TO THE BONE」と来てSIMONのソロと続きます。JEFF PORCAROはドラムソロをやらないことで有名でしたが、ここはSIMON PHILLIPS、叩きまくりですね。こうして聴いてみると、改めてSIMONってものすごい手数の多いドラマーだということがわかります。最後に「DAVE'S GONE SKIING」のさわりをやって終わります。
ACOUSTIC SETでは結構意外な選曲なんじゃないでしょうか。「OUT OF LOVE」「MAMA」「YOU ARE THE FLOWER」「THE ROAD GOES ON」とメドレーで続きます。別にヒット曲にこだわらない、地味めな選曲ですが、なかなかよろしいです。
そして「BETTER WORLD」「GIRL GOODBYE」とライブの盛り上がりもピークに達します。SIMONも「GIRL GOODBYE」でこれでもかとばかりにおかず入れまくりで盛り立てます。ただ悲しいことにSIMONのドラム、おかず入れまくりはいいのですが、なんかJEFFとはノリが違うのでしょう。若干もっちゃりした「GIRL GOODBYE」なっちゃってます。そしてBOBBYの声もサビの高さについていけなくなっています。BOBBYもTOTOの中では一番の年寄りですから贅沢いっちゃいけないんですけどね。
そしてDAVID PAICHのソロ。このソロはかなりの聴き応えです。よくもまああんなぶっとい指でこうも滑らかなピアノが弾けるもんだと感心します。ピアノやっている人でもこれコピーしろって言ったら逃げ出すでしょう。このソロが聴けるだけでもこのアルバムは買いですね。見事です。
ソロも佳境に入り、一音の連打になったかと思ったらそれは「WHITE SISTER」イントロです。この繋がりの見事さには背筋がぞぞっとしました。「WHITE SISTER」もBOBBYの声があってこその曲ですね。この選曲も実に的を得ていてREUNIONツアー最後を締めるにふさわしい曲だと思います。まあまた難を言えばやっぱりSIMONのドラムが8でなく4刻みなのが、あの曲のスピード感を抑えてしまっているところが残念なんですが。
LIVEFIELDS DISC1はこんな感じです。
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LIVEFIELDS ツアーメンバーは...

2004-11-23 01:20:46 | TOTO&FUSION
LIVEFIELDSに収録された今回のREUNIONツアー、3人のサポートが参加しています。
以前から書いているようにボーカルが弱いTOTOですからボーカルが中心なんですが、今までみたいに女性ボーカルを入れたりしないで、実績のあるソロでも通用するようなメンバーを入れてます。TOTOに女性ボーカルは似合いません。そういった意味で今回の3人はなかなかの実力派揃いで、ベストメンバーとも言えるでしょう。その代わりといってはなんですが、コーラス部分では本来のTOTOメンバーのコーラスが全然聞こえなくなってしまっているのがちと残念です。TOTOは本職の楽器演奏に専念しましょうってことなんでしょうかね。
TONY SPINNER(g,vo)今までは片手間にギターを弾く人もいましたが、本格的なギタリストが参加するのは初めてじゃないでしょうか。彼はこのツアー以降もずっと参加していて、先日の東京JAZZにも来てました。元々はブルース・ロックのミュージシャンで、ソロアルバムも何枚か出してました。元MR.BIGのPAUL GILBERTのツアーに参加していたところをTOTOに引き抜かれたようで、その後TOTO御用達のレギュラーサポートメンバーです。
BUDDY HYATT(perc,vo)この人もソロアルバムを出しているソングライター・シンガーです。このツアーではボーカリストとしての参加ですが、キーボードからギター・ベースまで弾けるマルチプレイヤーのようです。ソロアルバムにDAVID HUNGATEが参加していましたから、その辺りの関係でしょうか。
JOHN JESSEL(vo,keys tech)キーボードテクニシャン兼ボーカリストという形での参加ですが、本職はエンジニアです。STEVE PORCAROの代役みたいなものでしょうか。「DUNE」サントラや「FAHRENHEIT」以降のTOTOのアルバムではレコーディングエンジニアとしてその名前を見ることができます。どういういきさつで裏方さんからボーカリストとしてデビューしたのはわかりませんけど、こうゆうのも珍しいですね。
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LIVEFIELDS

2004-11-22 00:32:18 | TOTO&FUSION
BOBBY復帰のREUNIONツアーの模様を収めたライブアルバムです。
収録場所はジャケットには明示されてませんが、MCにフランス語が混じるところを見るとフランス公演でしょうか。
ライブアルバム前作である、ABSOLUTELY LIVE比べるとイキの良さが伝わってくるような感じです。ABSOLUTELY LIVEがJEFFの急死に伴う追悼公演を収録したものであり、TOTOとして最も中途半端な時期のライブでしたから、BOBBYの復帰によって完全復活を遂げたことにより本来のTOTOらしさというか、自然なTOTOを楽しめる、ライブ盤としては代表作とも言えるものでしょう。

CDは2枚組、2枚目がCD EXTRAとして「MELANIE」と「CRUEL」のクリップが収録されてます。
TOTOとしてのビデオクリップなんて、「PAST TO PRESENT」に収録されている曲以来じゃないかと思います。まぁ「MELANIE」のクリップにしてもこのCDで初めて見ましたから、クリップがあったとしても見る機会がほとんどなかったんでしょうけど。MTVだのSPACE SHOWERだの音楽関係のCATVは数あれども、やってる曲は今時のヒット曲ばかり、しかもいったい誰がこんなCD買うねん?というようなようわからんミュージシャンのコマーシャルばっかりですから、見る気もおきない。ウチではCATVに入っているのですが、7~8年前はFMを聴くのと同じような感覚で、ずっとMTVやらをつけっぱなしにしていたんですが、最近は全く見なくなりました。こ~ゆ~ベテランアーチストのクリップもいっぱいやってくんないと見てやらんぞ!と声を大にして言いたい。
話がそれましたが、TOTOにしても放送もされないクリップなんか作りもしないんでしょう。
こんな環境下で珍しく本格的に制作された「MELANIE」のクリップ、「MINDFIELDS」の不思議な世界をモチーフにしたCGバリバリのビデオです。歌っているLUKATHERの横を他のメンバーが空中遊泳してるんですから、撮影も相当凝ったものだったんでしょう。そりゃCDにでも収録してもらわんと勿体ない出来です。SIMONって確か左手でハイハットを叩いていたはずなんですが、何気にこのクリップではノーマルな右手ハイハットになってます。
もう1曲「CRUEL」はライブ映像にバックグラウンドの効果映像をミックスしただけのクリップですが、演奏そのものがなかなかFUSIONしていてカッコいい曲ですね。見てて思ったんですが...BOBBYってヅラ?
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MINDFIELDS続き

2004-11-20 01:01:27 | TOTO&FUSION
MINDFIELDSは収録時間がほぼ80分近くもあります。昔のLP時代はいいとこ45分位ですから、投資効果がだいぶ上がってますね。今時CDで収録時間が50分にも満たなかったら、何か損した気分になります。
とはいえ、あまりにいろいろなスタイルの曲を詰め込んだ結果がこの収録時間に表れているとも言えるわけで、このアルバムの特色というものがぼけてしまっているという評価をする人も多いようです。(私はこれこそがこのアルバムのコンセプトだと思ってるのですが。)賛否両論あるようですが、何はともあれTOTOの復活をアピールするに十分な作品でしょう。
このアルバム、ほとんどが従来からの気心知れた仲間で制作されています。
PHILL SOUSSAN/MARK HUDSON/TIMOTHY B.SCHMIT/RICHARD PAGE/CLINT BLACK/CHRIS THOMPSON/MARIA VIDAL(vo)TIMOTHYはTOTOⅣ以来の参加ですね。
STEVE PORCARO(keys)
LENNY CASTRO(perc)
TOM SCOTT/JIM HORN/CHUCK FINDLEY/GARY GRANT/BILL REICHENBACH(horn)ホーンセクションもTOTOのみならず、AOR・FUSIONではお馴染みのメンバーです。
このBOBBY復活を記念したREUNIONツアーがライブレコーディングされました。
それが「LIVEFIELDS」に続きます。
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MELANIEから

2004-11-19 00:25:13 | TOTO&FUSION
MINDFIELDS11曲目はドラムのLOOPから始まります。
そういえばJEFF PORCARO時代のTOTOはほとんど打ち込みは使っていませんでしたが、SIMON PHILLIPSに交代してから、普通に打ち込みを使うようになっています。もともとSIMONは技術屋ですから、生と打ち込みの使い分けもよくわかってるんでしょうね。よりPOPなアルバムであるMINDFIELDSはTAMBUに比べてその傾向がより目立ってきているのがわかります。
で、曲は「MELANIE」。STEVE LUKATHERお約束の女性の名前バラードシリーズなんですが...、これ、TOTOのバラードでは最高傑作だと私は確信します。ポップなミディアムテンポながら憂いを帯びたLUKATHERのボーカルが重なり、バックで激しく動くMIKEのベースラインが泣かせます。そしてSIMONのドラムのリズムもバラードではあまり使われないパターンを刻んでいるのが、更にこの曲を際立たせている一因となっているように思います。「99」もいいですが、私はこちらに軍配を上げたい!とにかくこの曲には惚れ込んでます。
12曲目「CRUEL」。ハードロックな導入部をホーンセクションを交えながらメロディアスにつなぎ、サビで盛り上げる。そして最後は「ROSANNA」っぽいセッションで締める。まさにハードロックとFUSIONを絡めたような作品です。
続いては「BETTER WORLD」PART1から3に分かれていますが、このところの一連のインストシリーズと言えるでしょう。プログレっぽいインストのPART1からPART2に移るとLUKATHERのメッセージ色の濃いボーカルが入ります。東京JAZZでこの曲をやったのは、もちろんインストが中心の曲であることもさることながら、この時代に向けてのメッセージの意図もあったのかもしれませんね。
そして更に日本盤のみボーナストラックということで「SPANISH STEPS OF ROME」が続きます。お待ちかね、DAVID PAICHがリードボーカルです。とうとうPAICHのボーカル曲は日本盤のおまけになってしまいました。ですからジャケットにもクレジットどころか曲名すら載っていません。でもTOTOとしてはなかなかレアな名曲で、タイトルのごとくSPANISHなアコギに載せて、DAVID PAICHがひたすら淡々と歌い上げます。幻想的な女性コーラス(クレジットがないので誰だかわかりません)が絡み、影を落としたエーゲ海の風景、白い石造りの建物が目に浮かぶ抒情詩のような曲です。このアルバムがまるで夢だったような、そんな後味を残して80分近いこのアルバムが終わります。
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