TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

GIVING BACK / TIME WILL TELL

2005-03-31 00:00:23 | TOTO&FUSION
DAVID GARFIELD / GIVING BACK レビューの続きです。

6.TIME WILL TELL ~FEATURING ALEX LIGERTWOOD AND JASON SCHEFF

続きましてもALEX LIGERTWOODのボーカルをフィーチャーしたゴスペルチックなバラードで、DAVID GARFIELDとALEX LIGERTWOODの共作です。やっぱりこういうソウルフルな曲にはALEX LIGERTWOODのボーカルがピッタシ似合います。基本的にバラードって私は飛ばして聴いてしまったりするんですが、この人の歌は飛ばす気にならないですね。SANTANAの「MILAGRO」にも「SOMEWHERE IN HEAVEN」というかなり宗教色の濃い曲がありますが、単に心に染みるというよりは、まさに魂に訴えかけてくる、そんな力が彼の声にはあるような気がします。(元々SANTANAはかなり宗教チックな面がありますから余計にALEXの存在って重要だったんじゃないでしょうかね)なもんだから逆に普通のポップスみたいな曲だとむしろ浮いてしまう感じがなきにしもあらず。
ほとんどのパートをALEXが歌いますが、ほんの一部だけJASON SCHEFFのパートがあって、腹の底からの力強いハイトーンボーカルを聴かせてくれます。
それともうひとつのポイントはDAVID PAICHの弾くオルガン。ほとんど前面には出てこないんですが、この曲のゴスペツチックな味わいを一層引き立てる見事な隠し味になっています。

ALEX LIGERTWOOD/JASON SCHEFF(vo)DAVID GARFIELD(keys)DAVID PAICH(org)
TIM PIERCE/STEVE FARRIS/MICHAEL O'NEILL(g)JIMMY EARL(b)STEVE FERRONE(ds)
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GIVING BACK / TWO BUNCH SAMBA

2005-03-30 00:31:04 | TOTO&FUSION
DAVID GARFIELD / GIVING BACK の続きです。

5.TWO BUNCH SAMBA ~FEATURING ARITO MOREIRA
RICARDO SILVIERAのナイロンギターが渋いサンバチューン。DAVID GARFIELDのアルバムのラテンナンバーにはRICARDO SILVIERAのギターは定番ですね。この曲でも"DRUM BROTHERS"ことVINNIE COLAIUTAとGREGG BISONETTEが左右に分かれてサンバのリズムを刻みます。で、ボーカル、というよりスキャットですが、前曲に引き続きALEX LIGERTWOOD & JASON SCHEFFが参加。ありがちな女性コーラスじゃ出せない味がこの曲を一層引き立てます。
DAVID GARFIELDのサンバというと心地よい緊張感があって、そこがまた魅力なんですね。

ALEX LIGERTWOOD/JASON SCHEFF(vo)WALTER FOWLER(tp,fh)DAVID GARFIELD(keys)
RICARDO SILVIERA(g)JIMMY JOHNSON(b)VINNIE COLAIUTA/GREGG BISONETTE(ds)ARITO MOREIRA(perc)
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GIVNG BACK / THE ONE WITH THE BROKEN HEART

2005-03-29 00:57:59 | TOTO&FUSION
DAVID GARFIELD / GIVING BACKの続きです。

4.THE ONE WITH THE BROKEN HEART ~FEATURING "BILL CHAMPLIN SINGERS"

ALEX LIGERTWOODとWILL LEEが歌う、哀愁漂うボーカルチューンです。ALEX LIGERTWOODといえばSANTANA。SANTANAと言えば...私にとってはやっぱりALEX LIGERTWOODなんですね。80年代のSANTANA全盛期を支えたメインボーカリストで「HOLD ON」とか「SENSITIVE KIND」とかね、名曲というよりはいわゆるヒットチューンのボーカリストだったわけです。私が初めて行ったSANTANAの武道館ライブではすでにTONY LINDSEYに交代していたのが残念だったんですけど...、その後のSACRED FIREツアーでは復活して、震災被災前の神戸国際会館で会えたのは感動モンでした。
SANTANAに関してはそのうち取り上げざるを得なくなりますので、続きはまたその時ということで、本題のこの曲です。まさにAORの王道を行く、若干憂いを帯びたLOVE SONGにはALEXのボーカルがよく似合います。そしてサビは...BILL CHAMPLIN & JASON SCHEFFの "BILL CHAMPLIN SINGERS"の登場です。小生のような、こんなおっさん自身を「THE ONE WITH THE BROKEN HEART」に置き換えてしまい、胸を締め付けるような青春の甘酸っぱさを思い出して一人涙してしまうような素晴らしいハモには文字通り感涙モノでしょう。
サビが終わってふた回し目に入ると、リードボーカルがWILL LEEに交代、これまた渋い胸キュンもののボーカルを披露してくれてます。この曲じゃベースを弾かずにボーカリストに徹してるのも面白いところです。
しっかし、何でこんないい曲がメジャーになれないんだろう?と心の底から思います。世の中間違っとる。

ALEX LIGERTWOOD/WILL LEE/JASON SCHEFF/BILL CHAMPLIN(vo)GERALD ALBRIGHT(sax)
DAVID GARFIELD(keys)GREG PHILLINGANES(rhodes)PAUL JACKSON JR./DAVID WILLIAMS(g)
FREDDIE WASHINGTON(b)RICKY LAWSON(ds)
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GIVING BACK / TUNE FOR TONY

2005-03-28 00:09:24 | TOTO&FUSION
DAVID GARFIELD / GIVING BACKの続きです。

3.TUNE FOR TONY ~FEATURING BRECKER BROTHERS AND THE "DRUM BROTHERS"

このアルバム前半のハイライト、ジャズドラムの巨匠TONY WILLIAMSに捧げたその名も「TUNE FOR TONY」。何がすごいかってぇと、VINNIE COLAIUTAとGREGG BISONETTEの"DRUM BROTHERS"によるツインドラムにまず度肝を抜かれます。ツーバスペダルによると思われるDRUM BROTHERSのソロで始まるファンキーなイントロにまずはノックダウン、そして始まるSTEVE LUKATHERのディストーションの効いたハードロックなギターサウンドに乗せてBRECKER BROTHERSがパラパラと吹き始めるともうノリノリの狂喜乱舞ですわ。
どういうジャンルになるんでしょうね、この曲は。LUKATHERのギターが唸っているメロの間はまさにハードロックフュージョン。ところがギターの音が鳴り止むととたんに、そこはBRECKER BROTHERSのモロジャズの世界。でそこにDRUM BROTHERSのこれでもかっちゅうようなファンキーなドラム合戦が繰り広げられるんですから!
そして曲がエンディングを迎えたかと思ったら、再びLUKATHERのギターが唸りを上げて、ハイテンションなギターソロがテンポアップしたツインドラムをバックに従えて新たに展開していきます。
一言「カッコいい」という言葉が似合います。ジャズファンもハードロックファンも、もちろんフュージョンファンも大満足、1曲で2度いや3度も4度もおいしいお値打ちモノの曲ですね。

MICHAEL BRECKER(sax)RANDY BRECKER(tp)DAVID GARFIELD(keys)STEVE LUKATHER(g)
WILL LEE/JIMMY JOHNSON(b)VINNIE COLAIUTA/GREGG BISONETTE(ds)
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GIVING BACK / LAWS OF LOVE

2005-03-26 23:42:23 | TOTO&FUSION
DAVID GARFIELD / GIVING BACK 続きです。

2.LAWS OF LOVE ~FEATURING TIM PIERCE,LARRY KLIMAS & WALTER FOWLER

しっとりとした情感溢れるバラードインスト。メロはWALTER FOWLERのフリューゲルとLARRY KLIMASのサックスが交互、そして時には二人で哀愁を漂わせながら奏でます。何でも、頼まれたのかそれとも勝手にやったのかはわかりませんが、DAVID GARFIELDがTOTOのアルバム「MINDFIELDS」のために作った曲とのことです。もちろん歌詞も「TRIBUTE TO JEFF」収録の「MY HEARTS WANTS TO KNOW」の作者であるLARRY LEEにより作られていたんだそうで、そんなこともあってこの曲は既に故人となってしまったLARRY LEE氏にも捧げられています。確かにメロを頭の中でSTEVE LUKATHERのボーカルに置き換えて聴いてみるとなんとなくしっくりするような気もします。(BOBBY KIMBALLじゃないところがミソです。)
結局はご承知のとおり没になり、TOTOによるプレイは実現しなかったんですが、このアルバム制作にあたり、インストにてDAVID自身がレコーディングをしたということで、まさにLARRY LEE氏に対してアルバムタイトルの「GIVING BACK(お返し)」を文字通り実現したということなんでしょう。
TOTO向けの楽曲ということを意識したせいなのかも知れませんが、この曲のリズムは「AFRICA」そのもの。実際に「AFRICA」で演奏していたLENNY CASTROも「AFRICA」を思わせるプレイをしている感じがします。

LARRY KLIMAS(sax)WALTER FOWLER(tp,fh)DAVID GARFIELD(keys)GREG PHILLINGANES(rhodes)
PAUL JACKSON JR./TIM PIERCE(g)FREDDIE WASHINGTON(b)RICKY LAWSON(ds)LENNY CASTRO(perc)
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GIVING BACK / DESERT HIDEAWAY

2005-03-26 01:04:15 | TOTO&FUSION
DAVID GARFIELD / GIVING BACKのご紹介まずは1曲目。

1.DESERT HIDEAWAY~FEATURING JUNE KURAMOTO

オープニングにふさわしい雰囲気を持った曲です。まるで砂嵐や濃霧の中にたたずむ様な感覚を覚えるエレピのイントロにプレーヤー各々が自己紹介のように一弾きをしてメロに入ります。主旋はGERALD ALBRIGHTのSAXとDAVID GARFIELDのピアノがユニゾンで奏でますが、そこに効果音のように入るのが「琴」。演奏するは和風?フュージョンバンドHIROSHIMAのJUNE KURAMOTOです。こういっちゃなんですが、松居和の尺八フュージョンはちと違和感ありましたが、琴の音というのはハープみたいにも聞こえて、以外とエレクトリックな音にも違和感なく溶け込むんですね。濃霧の中に幻覚を見るような幻想的な曲の雰囲気を作り上げるのにベストマッチです。琴を入れるというセンスはさすがDAVID GARFIELDです。

このJUNE KURAMOTOという人、HIROSHIMAで琴や三味線を弾いているわけですが、それだけにとどまらず、映画音楽でも活躍していて最近では「ラスト・サムライ」のサントラでも琴を弾いてたりしています。松居和と同様、純日本的な楽器は映画音楽でも効果音的に使われることも多く、貴重な人材なんでしょう。ちなみにDAVID GARFIELDとの出会いは30年近く昔に遡るそうです。ところが共演するような機会は全くなく、今回この曲で初めての共演を果たしたということです。琴が絶妙に似合うこの作品は、DAVID GARFIELDの長年の思い入れの賜物とでもいえるんでしょうかね。

GERALD ALBRIGHT(sax)JUNE KURAMOTO(koto)WALTER FOWLER(tp,fh)
DAVID GARFIELD(keys)STEVE FARRIS/MICHAEL O'NEILL(g)
WILL LEE(piccolo bass)~ソロだけの参加ですが最後の方でピッコロベースの渋いテクを披露しています。
JIMMY EARL(b)STEVE FERRONE(ds)
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GIVING BACK / DAVID GARFIELD

2005-03-25 00:39:11 | TOTO&FUSION
さて、DAVID GARFIELDのソロワークスに話を戻しまして、お次は現時点での最新作「GIVING BACK」です。
レコーディングに2年半の歳月をかけて、2003年4月にリリースされました。
これまでDG & FRIENDS、そしてDG & THE CATSというクレジットでリリースされてきましたが、このアルバムはDAVID GARFIELD単独名義になっています。とはいえもちろん参加ミュージシャンが豪勢なのは相も変わらずで、別にFRIENDS名義でも何もおかしくない内容です。DAVID GARFIELD本人曰くは、このアルバムでは自分自身にスポットをあてたかった、ということのようですが正直言って、前作の & THE CATSよりもむしろDAVID GARFIELD自身の存在がかすんでしまってるように思えたりして。

私にとって、「TRIBUTE TO JEFF」に次ぐ思い入れのあるアルバムであり、どの曲をとっても粒ぞろいの秀作です。
そんなわけでこれからしばらくはこのアルバムを1曲づつレビューしていきたいと思います。
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RETRO-SPEC[T] / LARRY KLIMAS その3~LAST

2005-03-24 00:45:54 | TOTO&FUSION
RETRO-SPEC[T] / LARRY KLIMAS のご紹介、最後です。

7.UNDER YOUR SPELL
LARRY KLIMASのボーカル(というよりタイトルフレーズだけに節を付けたVOICEか?)とソプラノサックスがムーディーで妖しげな雰囲気満々のナンバー。DAVID GARFIELDのエレピの音も素敵です。

LARRY KLIMAS(vo、sax)DAVID GARFIELD(keys)CARLOS VEGA(symbals)
ARTHUR BARROW(drum programming)

8.THAT'S THE BEAUTY OF IT
STEVE LUKATHERのギターがご機嫌なナンバー。NATHAN EASTのベースもいい味出してます。なんか吹っ切れたような陽気さが感じられますね。このアルバムの中では結構気に入っている曲です。コメントによればもともとはPAULETTE BROWNEのボーカルチューンとして1987年にレコーディングされたもののようです。従ってLUKATHERのギターも当時の演奏みたいですね。確かに音の感じが最近のLUKATHERとは違っていて、その頃の音と言われてみればそんな気がします。ドラムも生前のCARLOS VEGA。で、1999年にボーカルをSAXと代えて、ホーンセクションを加えて完成させたとのことです。

LARRY KLIMAS/ERNIE WATTS/BRANDON FIELDS(sax)WALTER FOWLER(tp、fh)DAVID GARFIELD(keys)
STEVE LUKATHER(g)CARLOS VEGA(ds)NATHAN EAST(b)LENNY CASTRO(perc)

9.ONE FOR THE OLD MAN
マーチングスネアドラムをリズムの要にしたゆったりとした曲です。なるほどドラムに合わせてLARRY KLIMASがSAX吹きながら歩いてきます。そこにDAVID GARFIELDのRHODESが絡むんですが、この音がシブいですね。マーチの雰囲気とは全然違うんですが、なんとなくノスタルジックで不思議な感覚を覚えるRHODESサウンドです。
そして最後はマーチングスネアだけになってFOでさようなら。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(rhodes)JAMES EARL(b)DAVE KARASONY(snare drum)
GREG ELLIS(perc)ARTHUR BARROW(drum programming)

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RETRO-SPEC[T] / LARRY KLIMAS その2

2005-03-23 00:41:03 | TOTO&FUSION
RETRO-SPEC[T] / LARRY KLIMAS の続きは4曲目から。

4.WHAT'S GOIN ON
ご存知MARVIN GAYEの名曲の登場です。歌うはJASON SCHEFF。この人の偉いとこは単にボーカリストとしての参加にとどまらず、ちゃんとベースも弾いているところですね。ベーシストとしての腕も評価されてるんでしょう。この曲では珍しくチョッパーなんてやってます。
そしてコーラスはもちろんBILL CHAMPLIN、JOSEPH WILLIAMSのご両人。鉄壁のコーラス隊には言うことありません。WEST COAST ALL STARSでもこの曲やってましたけど、残念ながら2作目だったのでBILL CHAMPLINは参加してません。BILL CHAMPLINが入っていれば同じメンバーでの聞き比べができたんですけど。思い出しついでのおまけ画像はWEST COAST ALL STARSのサイン(JOSEPH WILLIAMS/BOBBY KIMBALL/TOMMY FUNDERBURK)の見せびらかしです。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(keys)TIM PIERCE(g)STEVE FERRONE(ds)
JASON SCHEFF(b,vo)BILL CAHMPLIN/JOSEPH WILLIAMS(vo)

5.DISIRE
JAMES EARLのベースリフが印象的な緊張感のあるナンバー。LARRY KLIMASのソプラノサックスがフィーチャーされています。

LARRY KLIMAS(sax)ARTHUR BARROW(ds.programming、keys)JAMES EARL(b)

6.STRANGER THINGS HAVE HAPPENED
DAVID GARFIELDによる歪んだRHODESの音が不思議な雰囲気を持った曲です。フュージョンというよりも映画のサントラっぽい感じで、スリリングだけど無機質なノリが特徴です。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(keys)CARLOS VEGA(ds)
ARTHUR BARROW(ds.programming、b、org)MIKE MILLER(g)PAT MURPHY(perc)

この続きはまたまた次回に。

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RETRO-SPEC[T] / LARRY KLIMAS その1

2005-03-21 23:47:42 | TOTO&FUSION
さて、DAVID GARFILED のソロワークスシリーズに戻りますが、今回は今度のKARIMA MOTION BLUE公演でも来日するSAX プレーヤー LARRY KLIMASのソロアルバムを取り上げます。もちろんDAVID GARFIELDのアルバムではないんですけど、参加プレーヤーほとんどKARIZMA、DAVID GARFIELDファミリーで固められていて、同じ系統のアルバムなんですね。ほとんどの曲にGARFIELDが参加していて、発売元もCREATCHYですし。

というわけでLARRY KLIMASの1999年リリースのソロアルバム「RETRO-SPEC[T]」です。もちろん音楽はLAフュージョンの王道を行っていて、ロック・ジャズ・ラテン、更にはソウルなんてカテゴライズされる音楽がごった煮になっている楽しいアルバムでございます。

1.BAWLS
LARRY KLIMASはKARIZMAの歴史の中においては、ほぼメインと言ってもいいサックスプレーヤーなわけで、この曲も元々はKARIZMAの曲として作られたいきさつがあります。シャッフルビートのノリのいいリズムをバックにKLIMASが気持ちよくSAXを吹いております。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(keys)MICHAEL LANDAU(g)VINNIE COLAIUTA(ds)
JOHN PIERCE(b)LENNY CASTRO(perc)

2.OFF THE BEATEN PATH
ノリのいいフュージョンサウンドの次はうって変わってジャズしてます。RICK BRAUNのフリューゲル、NICK LANEのトロンボーンも含め、ビッグバンドっぽいジャズが展開されます。ここで注目すべきはSIMON PHILLIPSのハードながらジャジーなドラミングでしょう。SIMONというとどうしてもハードロックなイメージがありますが、「BURNING FOR BUDDY」(RUSH のNEIL PEARTによるBUDDY RICHのトリビュートアルバムです)やJEFF BABKOとのジャズセッションなどに見られる、普通のジャズドラマーとは一線を隔した、独特の力強いジャズドラミングが気持ちいいですね。ちなみにレコーディングエンジニアもSIMONがやってます。

LARRY KLIMAS(sax)DAVID GARFIELD(keys)RICARDO SILVIERA(g)SIMON PHILLIPS(ds)
JIMMY JOHNSON(b)RICK BRAUN(tp,fh)NICK LANE(tb)

3.GANJA
KLIMASが今度はSAXをFLUTEに持ち替えて奏でる爽やかなラテンフュージョンナンバー。さすがラテンジャズマスター、JOHN PENAのベースが光ります。しかしこういうゆったりとしたグルーブにおいて、2.5拍4拍でスネアを入れるような、ラテンジャズの引きずるようなリズムってノリを作るのが難しいんでしょうね。GREG BISONETTEのドラムもなかなか際どいところで、つんのめりそうなノリを作っています。
あっしにはコピー不可能。

LARRY KLIMAS(sax、fl)DAVID GARFIELD(keys)MIKE MILLER/STEVE FARRIS(g)
JOHN PENA(b)GREG BISONETTE(ds)LUIS CONTE(perc)RALF RICKERT(fh)

続く...。
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