前回に引き続きEWFネタ。
小生EWFの「BRAZILIAN RHYME」が大好き。何かをきっかけにこの曲を聴いてしまうとしばらくこの曲が頭から離れなくなるのです。
そして今再び何度めかのマイブームを迎えているのです。
以前からここで何度も登場してますが、この曲とのそもそもの出会いは塩谷哲の1997年の作品
「SALT Ⅲ」収録の露崎春女ボーカルバージョン。当時はこの曲の原曲がEWFということは知りませんでした。なんせCDには作曲者のクレジットが一切掲載されていなかったもので、てっきり塩谷さんのオリジナルだと思ってた。塩谷さんの多彩なピアノ、エレピ、シンセサウンドに露崎さんの張りのあるボーカルが見事に融合した、めっちゃファンキーでノリの良い傑作。
そして数年後何かのきっかけでこの曲の原曲がEWFであったということを知るに至り、収録アルバム「ALL ‘N ALL」を即購入。でもこれって2分もないINTERLUDE作品だったんですね。塩谷さんの作品はこの曲のリフをモチーフに大胆にアレンジをしたものだったと思ったものです。
で、それからまた10年近く経った後でしょうか、たまたま見かけたMARCUS MILLERの曲目リストに「BRAZILIAN RHYME」を発見。調べてみるとMARCUSの1995年の作品「TALES」に収録されていたのです。当然にして即買い。なるほどこれを聴いてみると、塩谷作品のアレンジの大元はEWFバージョンではなくて、実はこのMARCUSバージョンだったことがよくわかります。MARCUSがこの曲をファンキーでブラックなジャズに仕上げ、塩谷さんが更にエレクトリックな味付けをしてダンサブルな軽いノリを加えた、ということになるんでしょうか。こうして聴き比べるといろいろと面白いものです。
ちなみにiTunesやYOUTUBEで検索してみるともちろんそれだけではなくて、これでもかというくらいいろんなバージョン、ボサノバ風からハウスミックズで出てきます。
塩谷作品もその後にリミックスバージョンが新たにリリースされるなど別の展開もあったようですし。それだけいろんなミュージシャンの支持を受ける名曲だったということなんですね。
ちなみにYOUTUBEに
EWFのロングバージョンなるものがありました。これを聴けば、「BRAZILIAN RHYME」ってのは本来れっきとした曲があったものの、結局その曲の一部だけが収録されたため、あのような形になったということになるんでしょうか。このフォングバージョン、なんでもEWFの裏ベストとかいうベストアルバムに収録されたそうですが、今は廃盤で入手困難のようです…。
BRAZILIAN RHYME / 塩谷哲FEATURING露崎春女
SATORU SHIONOYA(keys)TAKASHI NUMAZAWA(ds)HIDEKI MATSUBARA(b)YOSHIYUKI ASANO(g)GEN OGIMI(perc)BOB ZANG/TAKUO YAMAMOTO(sax)HARUMI TSUYUZAKI(vo)
BRAZILIAN RHYME / MARCUS MILLER FEATURING LALAH HATHAWAY
MARCUS MILLER(b,keys)BERNARD WRIGHT(keys)PATCHES STEWART(tp)KENNY GARRETT(sax)POOGIE BELL(ds)LALAH HATHAWAY(vo)
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