SANTANAのファーストアルバムに、WOODSTOCKのライブ音源をプラスした「SANTANA THE WOODSTOCK EXPERIENCE」がちょっと前にリリースされました。SANTANAのWOODSTOCKでの「SOUL SACRIFICE」ライブ映像は結構有名ですよね、よく見かけたものですが、この迫力には圧倒されたものです。で、その音源がCD化、こいつぁ買わねばなるまいと早速購入したわけです。
とはいえ、これだけなのもなんなんで、一緒に購入したのが同じくSANTANAの「MOONFLOWER」。「I'LL BE WAITING」のRHODESの音がたまんないんですよね~。これが決め手で買った「MOONFLOWER」だったんですが…どうもこっちの方が小生の琴線に触れてしまったようで、こればっかり聴いております。確かにSANTANAファーストやWOODSTOCKライブ音源の勢いというか荒削りさは魅力なんですけど、「MOONFLOWER」のジャズフュージョンに傾倒した趣を見せながらもライブ音源(このアルバムはスタジオ録音とライブ音源がごっちゃになってます)におけるハードでストレートなサウンドがまたいいんですよね。同じ「SOUL SACRIFICE」にしてもやはり「MOONFLOWER」バージョンの方がカッコエエ。
「I'LL BE WAITING」や「MOONFLOWER」に代表されるジャジーな魅力で攻めるナンバーと「SOUL SACRIFICE」や「SAVOR」に代表されるハードロックインストの勢いが同居したなんとも魅力的な2枚組です。
この魅力ってどこからくるのか…と考えればやはりTOM COSTERの存在なんだろうな、やっぱり。新曲のほとんどはCARLOS SANTANAとCOSTERの共作だし、もちろんライブも実質的にはCOSTERがイニシアチブをとっている。そこで生まれたのがこの「MOONFLOWER」という傑作なんだろうな、という結論。
去年はエレクトリックなHERBIE HANCOCKにハマりましたが、今回はTOM COSTER時代のSANTANAにまたハマってしまいそうです。
そういやTOM COSTERのソロアルバムもウチにあるので、またそれを引っ張り出して聴いてみようとかな…。
あ、それと蛇足ながら80年代前半のSANTANAを支えたドラマーのGRAHAM LEARの存在も忘れてはいけませんね。この人のドラミング抜きにはこの勢いは生まれなかったのかもしれません。この人も好きなドラマーの一人でした。
MOONFLOWER / SANTANA
CARLOS SANTANA(g,perc,vo)TOM COSTER(keys,perc,vo)GRAHAM LEAR(ds)RAUL REKOW(perc,vo)GREG WALKER(vo)DAVID MARGEN/PABLO TELLEZ(b)PETE ESCOVEDO/JOSE CHEPITO AREAS(perc)