https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ164LF0W1A210C2000000/
ジャパニーズウイスキーの定義が業界団体により初めて定められたとのこと。
そりゃそうだよね、自社蒸溜もしていない原酒を使ってジャパニーズと称して輸出までしている輩もいるわけですから、そりゃ基準を作るのは当然の流れです。国内で消費する分には別にそんなこだわるものでもないけど、日本からの輸出品とするなら話は別。そこははっきりしておかないと、ある意味騙しているともいえるわけですから。
にしても意外だったのが、結構思い切った基準にしたものですね。
国内蒸溜100%でないと認められないとはね。国内蒸溜何%以上、くらいのレベル感はあってもいいかなと思ったけど、そこはやはり海外の目を気にしたということなんでしょうかね。ニッカの「伊達」も国内原酒オンリーではないということなので、となると名称変えなければいけなく(てかこうなると「伊達」は終売でしょうな)なるんでしょう。
実際少しでもウイスキーに詳しい人なら、国内で流通する1000~2000円レベルのウイスキーはみんな輸入モノが入っているのはまあ当たり前と思ってます。それを国内の蒸溜だから、と思って飲んでいるわけではないことが前提にあるものでして、そこまでも気にしてはいません。もちろん輸出するシングルモルトでそれやっちゃ、ということになるのは当然ですけどね。てかむしろ意外だったのが、サントリーのOLDとかRESERVEレベルでも国内原酒オンリーなんだってね。そこは素直に素晴らしい。
とにかく最近はよくわからんメーカーの安いブレンデッドウイスキーがいろいろと出てきてますが、それはそれで個人的には輸入原酒製品であったとしても別にいいや、と思ってます。いろんな種類があるのが単純に楽しいですから。
でも、国内製造のシングルモルト(すなわちジャパニーズ)はこうでなきゃ、という絶対的な基準がそもそも無かったのが異常だったともいえるわけで、世界的なジャパニーズウイスキーの地位を高めるためには必要なことであり、この定義設定を歓迎します。