徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

高効率で燃費のいい住宅を創るには…付加断熱工法

2016-08-26 08:42:50 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 昨日、大工工事が内部外部と進んでいる丸子の平屋へと向うと、現場では外壁部の断熱材のグラスウール50mmを設置していた。

 今回の断熱仕様は一般的な充填断熱としてグラスウール120mmを使用し、その他に外壁側にグラスウール50mmを付加する内容。

 

 一般的な充填断熱は柱と柱の間に断熱材を入れる工法。日本全国どこでもやってる工法だが、東北地方の冬は厳しい。九州と東北で同じ断熱工法で良い訳がない。

 最近の私の設計では、充填断熱に断熱材を付加する付加断熱工法を積極的に取り入れている。住宅の断熱性能を強化して、消費する冷暖房エネルギーを低減させようという考えだ。

 クライアントはイニシャルコスト(工事費)に目が行きがちだが、建物を維持管理していくにはランニングコスト(光熱費)も重要なファクター。

 30年以上もひとつの住宅に住む訳であるので、1ヶ月20,000円光熱費を減らすことができれば、単純計算で年間240,000円、30年で7,200,000円の削減になる。
 
 日本のエアコン技術・能力は世界一で、省エネタイプが主流となってる今、その性能たるやビックリするぐらいに進歩している。そのことをクライアントに説くとほとんどの方々が納得してくれる。

 今回の丸子の平屋もその付加断熱を採用している。


 ~つづく~


 
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