毒を放出!

日々生活のストレスを放出し、スッキリノビノビやっていこう!

石徹白川へ入る

2013-08-19 23:00:51 | 釣り
峠川から上がり本命の石徹白川に移動する前にクルマを木陰に止め、腹ごしらえをしつつ次はどこから入るか考える。


(左)時間は10時半、弁当を食べながら地図を広げてみたが考えているようで考えていなくって、実は行き当たりばったり。
(右)適当にクルマを走らせ川に下りたのは大進橋。
そこは本流と言える川幅を持つような広いところで、小渓流での釣りばかりをしている私には初めてといえるような場所。
ちょっと想像もしていないような川幅だったが、本流の自分のイメージとしては広く水深のある大きな岩の陰に大きな魚が潜んでいるそんな感じだったのでそういうサイズの魚を期待して入った。


しかしその期待は、まさに期待ハズレ。
結果から書くと魚はほとんど出てこなかった。
チェイサーを見たのはホンノ数度、しかもいかにも食い気のなさそうな小さめの魚。
ま、冷静に考ええみれば真夏の快晴の空の下、時間は11時~12時ときたら仕方がないかもしれないと後々思った。
釣ってる時は夢中だったのでそうは思わなかったけど。


それでも写真を撮りつつ滅多にすることの出来ない本流の釣りをしていく。
いつもは出すことないような飛距離でルアーを投げ、雑誌で読んだ受け売りの少し大きめのミノーDコンタクト63を使い探っていく。
それにしても水キレイ!


そして約2時間を費やし大堰堤まで釣り上がる。
釣果はゼロ。
貴重な時間を無駄にした感じと、ミスチョイスだったかと虚しくなったがこれも経験、これが釣り。
本流での釣りを初体験したとポジティブに捉えておく。
その本流での釣り、本流だけあって水量多く水深あるとこも多いので結構危険かもと思ったところもあって勉強にはなった。
時にケツ付近まで水に浸かりながら川を横切ったりしてたのだが思った以上に水圧すごい。
深さと流れを読まないとウェーダー履いて足元すくわれたら危ない。

川から上がった後はクルマまで戻りつつその後のスケジュールを考える。
その日の夜はBBQの予定があったので夕方早めに切り上げなければならない、そう思うと残りの時間が限られる。
場所を絞って入らなければ時間が足りない。
なのでクルマを走らせつつ横目で川を見て、時に下りてチェックしていく。
で、そこそこ上流域まで上った後にこれが最後のチャンスだと再入渓。


個人的な好みだが、木々が生い茂ってシェードが出来ているようなところじゃないと釣れる気がしない。

するとポツポツ釣れ出す。

(左)しかしこのサイズ・・・。
当初こういうサイズは写真に撮るまいと思っていたのだが、このまま釣れないこともありえると思い始めて撮ってしまった。
ちなみに岩魚。
(右)サイズアップしてもこのサイズ・・・。
そしてこれも岩魚。
アマゴは居ないのか?


(左)一箇所で粘るような釣りはせずラン&ガンでドンドン釣り上がっていく。
(右)ポツポツだが釣れてくるので、リリースする際に水中撮影してみた。
水の中に居る岩魚を撮るという貴重な写真になるはずだったがピントが合ってない(涙)


(左)ようやく20センチ弱の魚。
(右)釣り上がって行けば行くほど魚の出方が多くなってきて良い傾向。
しかしサイズは上がらない。

時間は過ぎる。
帰らなければならない時間が近づく。
けど、このままでは帰れない。
悶々としながら釣り上がっていく。

そして水量が多く白泡が立つような石に囲まれた落ち込みをクロスでルアーを通し、手応えなくピックアップしようかと思ったとき
ルアーとその後ろに長くニョロっとしたモノが見えた。
「 ! 」
「ついて来てる!?」
リールを巻く手を咄嗟に緩め、竿先を立てることなくルアーをピックアップするのを一瞬遅らせた。
するとルアーと魚体は自分の目線の先にある岩の陰に隠れた。
「どうだ?喰ったか?」
と考えると同時に無意識にロッドを立てアワセの様な動作をした。
ロッドに重さが乗りティップからバットまで曲がり魚が頭を振る感触が伝わってきた。
「掛かった!!」
岸際々で掛かったことは当然ながらわかっていたので一気に岸に引き上げ岩の向こうに寄り魚を確認。
「長い!デカイ!岩魚だ!」
思わず雄叫びを上げる。
次に、その長さ、そして顔つきに目を奪われ動きが止まりそうになったが、逃がすわけにはイカンと背中のランディングネットを外しネットイン。
そしてルアーを外し、ネットを水に浸け魚が逃げ出さないように注意しながら正確な大きさを測ろうとメジャーを出す。
水から上げ石の寝かせて軽くメジャーを当てる。
35センチを越えているのは確認できた。
しかし魚がじっとしてくれず正確に測れない、それどころかネットから飛び出し石の上をゴロゴロ飛び跳ねる。
このままでは弱らせて死なせてしまうかもしれない、
「大きさはもういい、写真だ!」




で、撮ったのがこの写真。
何枚も撮ったつもりだったが意外に少なく、頭から尾びれまでがきれいに入っている写真がほとんどなかった。
いかに動揺し慌てていたのかがわかる。
そんな具合なので魚とタックルを一緒に撮るというようなことも頭からすっかり飛んでいた。
それに気付いたのはリリースして暫くしてから。
せっかくの記念の魚だったのにね。

写真を撮った後は再びネットに入れて水に浸け、数秒後に離してやった。
泳ぎだした時は斜め向いてフラフラになってたのでちょっと焦ったが、直に立ち直ってユラユラと落ち込みの方へと消えていった。

その後は暫し放心状態。
ネットと手を洗い、道具のチェックをしてたがしているようでしていないようなそんな感覚。
そしてまた釣りを再開し、釣り上がって行ったがそれまでの気構えとは全然違う感じで、ただ竿を振っているだけのような感じだった。
そんな中でも2匹程20センチ前後の魚を追加。
しかし先の魚が釣れる前なら嬉しいサイズなのに、如何せん先の魚のインパクトが強すぎて何にも嬉しくなかった。
そういう妙な具合だったのでこれ以上やっても身が入らんとストップフィッシング、川から上がった。

時間はタイムリミットをオーバー。
しかし時間なんてどうでもいいやというような気分になりその余韻に浸ってクルマまで歩いて撤収準備。

なかなか釣れず満足な魚を見ることなくそのまま終わってしまうのかと考えていたが、一発大逆転の魚だった。
行った甲斐があった。
満足な夏休みの釣行。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする