今季も行く機会をうかがっていた雪の能郷白山登山、それを実行するときがやって来た。
そんな一昨日は深夜2時起きの2時半出発で道中同行のぼんさんを迎えに行き、そして現地へ。
予定ではもっと寝るはずだったんだけどそうもいかなくって3時間睡眠になってしまったのが泣きどころ。
そして今回は天気が良くない。
予報は冬型の気圧配置が強まり、県北部の平地でも雪マークが付いている。
これでは山間部の雪は避けられそうにもない。
昨年がこれ以上は望めないというような抜群の天気に恵まれてしまったため、その予報を見るに正直モチベーション低くなりがち。
でもせっかくの機会、この機会を逃すと今季はもうチャンスがないかもしれない、上げていく!
と、言いながらも天気次第で撤退することも考えていたし前山まで上がって能郷白山本体を拝めればそれでもええかという考えで。
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(左)クルマをデポする林道終点の気温は-4度。
寒さは厳しそうだ。
ウェア着込んでザックを背負い5時33分クルマを離れ、ヘッドランプを点けながら登山口までの林道を歩き出す。
昨年比40分遅いスケジュール。
(右)心配した雪質はフカフカな新雪ではないが歩くのには好都合、月曜日に降ったと思われる雨で雪がある程度締まり歩きやすくなっていたのだ。
どういうことかというとスノーシューを満喫するという意味ではフカフカの新雪が気持ち良く楽しいのだが、今回のような行動時間が掛かる山行きの場合はそれが妨げになって歩行スピードが落ちてしまい、結果時間が足りない目的地に行けないというようなことも十分ありえるのでこの方が好都合なのである。
特に登山口までのツマラン林道歩きで時間を浪費させられるのはもったいない。
今回のウェア選択
上:ファイントラックフラッドラッシュスキンメッシュ ノースリーブ → パタゴニアキャプリーン2 ロングスリーブジップネック → ホグロフス クーロアールジャケット
下:アークテリクス ガンマSKパンツ
天気予報を見るまではアウターにソフトシェルを考えていたが、吹雪も想定し丈が長めで保温力のあるものをチョイス。
パンツはハードシェルパンツよりも動きやすさを優先し今季お気に入りのソフトシェルパンツで。
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(左)昨年より遅い出発時間だったため林道歩き中に薄っすらと夜が明けはじめる。
そしてご覧の通り林道にはトレースが付いてる。
日曜日ぐらいだろうか?人が入っている模様。
昨年のようにスノーモービルが入っていないという事前情報と先週末に新たな雪が積もっているだろうという予測から登山口までに相当な時間を要するかと思っていたが、数日前の雨で雪が締まり思った以上に歩きやすかったのは救い。
この林道歩きで時間をとられると登山口に着いた時点で山頂を諦めざるをえないこともあり得る。
(右)誤算だったのはヘッドランプ。
年末の山行きの際に準備した新品電池(エネループ)が早くも電池残量僅かになっていた。
このヘッドランプとエネループの相性悪いのか?それとも寒さのせいか?
しかし出発が遅めだったので大事には至らず。
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(左)いつもの撮影ポイントにて。
山には雲がかかっているが意外に天気が良い。
そういえば歩き出しの頃の空には星空が広がるほどであった。
期待してよいのか?
どうなんだ?
(右)第一の難所、沢渡りの現場。
ここを無事にやり過ごさなければ登山どころではなくなる。
そういう場所。
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7時17分、登山口。
ここまで1時間40分を要した。
昨年は鬼のようなスピードで歩いてしまって登山口で既に汗だくになったので今回は少しペース抑え気味で。
それでも思った以上に早く着いた。
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(左)登山口脇の沢渡りを無事渡り、いきなりの急登にとりつく。
そして天気が素晴らしくなる。
これは全くの予想外。
青空に向かって登る。
この天気なら山頂まで行かねばもったいない。
(右)日が差すと暑くなってくる、ウェア選択ミスったか?
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天気と雪質に恵まれ気持ち良く登れる!
というのも昨年は新雪で踏み跡もなくこの急登で時間と体力を使ったが、今年は踏み跡+雨で雪が締まり気味のため昨年ほどのしんどさがなくスムースに上がれる。
このペースだと出発時間が遅かった分をリカバリーできるのではないかと思えるほど。
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能郷谷方面は気持ちの良い朝だ。
そして一合目に到着。
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しかし天気が良かったのもここまで。
これから進む北方面は暗雲立ち込めいかにも雪降りますよ、いや、降ってますよっていう空模様。
心してかかる。
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(左)尾根伝いに登り出すと所々に大きい雪庇が出てくるようになる。
(右)雪面の端は歩かないように心掛けます。
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(左)雪の斜面を行く。
(右)尾根道に出てからというもの、風が強くなりジャケットのフードを被るようになる。
ビーニーを被っていてもジャケットのフードは必須。
あと、こういう時にジャケットの襟の高さがとても重要。
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どうです?この高度感。
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前山に上り尾根を歩いているというのに見えるはずの能郷白山本体が全く見えない。
でも進む。
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(左)風強く雪舞い、ガスも濃い。
景色なんてあったもんじゃない。
(右)大人の背丈2~3倍の雪庇。
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展望は全然利かずコンディションは悪いが、進み具合は悪くない。
時間的にはまだ撤退する時でもないので進む。
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前山の尾根を登っては降りを繰り返し、いよいよ能郷白山本体へ近づきつつある。
行けるか?
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山頂直下まであと少しのはず!
しかし見えない。
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また上り返す。
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この樹林帯を超えれば・・・
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いよいよ山頂直下だ!
ここまで来たぞ!
しかし何にも見えない・・・。
ここまで来ても見えない・・・。
さて、最後の上りはそこそこ急だ。
このコンディションなら斜面は凍っている可能性大。
ここはクランポンに履き替え・・・
たいところだが実は昨年の経験と予測から二人ともクランポン置いてきてしまった。
スノーシューで上がれるか?
行くか?
ここまで来たのだ、行こう!
その前に、
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(左)腹ごしらえ。
余談だが、寒さの厳しいところへ行く時はおにぎりは不向きです。
水分が多いので凍る可能性大。
この時はまだ凍ってはいなかったけどとてもとても冷たかった。
(右)ポール2本は仕舞い、アックスに持ち替える。
さあ行くぞ!
けど、登れるのか・・・?
つづく。