西武鉄道 高田馬場から150円区間ゆき 片道乗車券

1986(昭和61)年3月に、西武鉄道新宿線の高田馬場駅で発行された、同駅から150円区間ゆきの片道乗車券です。


   

若草色せいぶてつどう自社地紋のB型金額式大人専用券になっています。

当時の高田馬場駅では、本屋側での硬券乗車券の発売は行われておりませんでしたが、国鉄山手線との乗換連絡通路にありました精算所では、券売機券は初乗り区間(当時は90円)のみが発売されており、その他の券については硬券で発売されていました。
精算所は乗換連絡の中程にあり、国鉄線から西武線への精算窓口は西武線と国鉄線の境界線ぐらいのところに、西武線から国鉄線への精算窓口は西武新宿方面ゆきホームから階段を昇ったところにあり、改札のラッチは本川越方面ゆきホームから階段を昇ったあたりにありました。

精算口では原券を回収して新たな乗車券を発売していましたが、改札口では国鉄と西武鉄道の乗車券が双方からやってくるのでどちらも確認しなければなりませんし、回数券で乗り継ぐ旅客については着札を回収のうえで新たな券に入鋏を入れる必要がありました。しかも、殆どの旅客の乗車券は硬券でしたから、ここの改札口の業務は過酷な現場であったようです。

   

当時の高田馬場駅の乗換連絡通路です。古レールの骨組みの通路があり、その途中に精算窓口であった事務所の小屋があります。

現在でも乗換連絡通路はありますが、窓口は連絡通路に入る前のホームの上に建設された橋上駅舎にあり、窓口端末での乗車券の取扱しかありません。ただし、JR(国鉄)側の通路は当時と変わっていませんので、通路幅は現在も同じです。
この通路は電車が到着すると殺人的に混み合う通路ですが、その真ん中に改札口や精算口があった当時の造りのままであったら、今ではどのようになってしまうのかと考えてしまうような場所です。

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