今日は、紅花染めをしていました。
昨日から、乾燥花びらを水に浸していましたが
それで抽出された、黄色い色素の液で、
ウール(羊)の小風呂敷を煮込んで
きいろい風呂敷を作り、これは靴下用に結びます。
紅い色素は、重曹を熱したソーダ灰を溶かした
アルカリ性の水に、黄色を抜いた花びらを浸しておくと紅色が還元されます。
一般的には、ここにクエン酸を入れて中和させてから
布を浸して染めるけれども、
アルカリ性の液のほうが布に染み込みやすいそうなので
布を浸してから、少しずつクエン酸を足していった。
しゅわあああ~と、微細な氣泡が膨らみ
布が、草木染めとは思えないショッキングピンクに色づく。
しかも、材料は紅花の花びらと重曹とクエン酸という
安全なものだけ。
まあ、紅花染めはデリケートで、色が少しずつ褪せたりというのはあるけれど、
その時は染め直せば問題ない。
逆に、花の量が多いと 化学染めと見まごうビビッドな蛍光色のようになるので
ほっこり感に欠けちまうのか・・・
なんて思うなら、染め上がった布にアイロンでもかけると、
熱で紅色が少し褪せて、なかなか穏やかな色に落ち着く。
小学校で紅花染め教室をするので、どのように組み立てていくか
思案しながら あれこれ実践しております。
木綿や麻は、紅液に残った黄色は染まらないので、
前述の真っピンクに染まりますが
絹は、ややオレンジがかります(ピンクに染める方法もある)。
染め全般にいえることですが、刺し子糸など縫い糸を染めると、
一回の染めで数年分を染めることも可能で、効率がよいです。
だだ寒くなる前に、染めて素材を準備して、冬ごもりに備えるとしよう。
・・・僕は寒くても外に飛び出るタイプだけど。
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