半枯れの季節、そして水分の少ない新月前後がよかろうと、
今こそ葛(クズ)のつるの採り時と考えてる。
それで、今日は遠出が無かったので、再び川原で
葛をほどいてた。
というのも、笹のような小さめの竹に葛ががっちりと
からんでいて、外すのがひと手間なのだ。
くるくる巻いてたから、ほどけた葛もくりんくりんしている。
まっすぐのほうが編みやすいが、素材の癖のまま、
手のままに編み、出来上がった形を見てから
用途を考えるのもありだ。
目的を決めずに作ったものでも、ひと手間ごとに丁寧に
ものした物であれば、逆に何にでも生かせる懐を備えたりする。
もちろん、単一の目的を定めて作ったものでも
ブリコラージュ(見立て)が可能であるが。
縦横無尽に自在に生きられるから、素材自体が汎用性にすぐれ、
作るときも同じように思うままに形づくれる。
昨日は採ってきたのを一度水に浸してから
乾かしたが、吊るすためのロープも、同じ葛を使った。
身近にあり、いともたやすく無から有を生み出す材料として、
葛も竹もふろしきも、僕の情況と響きあう。
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