閩ビンを追加しました。
門 モン・かど 門部
解字 両開きの扉がある門の象形。戸が片開きなのに対し、右と左から戸を二つ描いたのが門である。「もん」の意の他、家の入口でもあることから家に代わって用いられる。門は部首になるとともに音符にもなる。
意味 (1)かど(門)。もん。出入り口。「門戸モンコ」(家の出入り口)「門番モンバン」 (2)家柄・身内。「名門メイモン」「門閥モンバツ」(家の格式。家がら) (3)なかま。「門人モンジン」 (4)分野・その道。「専門センモン」
参考 門は部首「門もんがまえ」になる。常用漢字で11字ある。以下のとおり。
門 モン 部首
閉ヘイ・しまる。開カイ・ひらく。間カン・あいだ。閑カン・しずか。 閣カク・たかどの。 関カン・せき。閥バツ・いえがら。閲エツ・けみする。闇 アン・やみ。闘トウ・たたかう
門がつくが部首でない字
問モン・とうは、「口+音符「門モン」で部首は「口部」
聞ブン・きくは、「耳+音符「門ブン・モン」で部首は「耳部」
悶モン・もだえるは、「心+音符「門モン」で部首は「心部」
イメージ
「もん」(門・問・們・開)
「形声字」(聞・悶・閩)
音の変化 モン:門・問・們・悶 カイ:開 ブン・モン:聞 ビン:閩
もん
問 モン・とう・とい・とん 口部
解字 「口(いう)+門(もん)」 の会意形声。家の門で声を出して中の人に問うこと。発音は門モン。
意味 (1)とう(問う)。とい(問い)。たずねる。といただす。「学問ガクモン」「尋問ジンモン」「質問シツモン」 (2)たずねる(訪)。「訪問ホウモン」 (3)「問屋とんや」とは、生産者から商品を買い小売業や仲買人に売る職業。
們 モン イ部
解字 「イ(ひと)+門(もん)」の会意形声。門を入った家に一緒に住んでいる人々。発音は門モン。
意味 ともがら。複数の人を表す語。「我們ガモン」(われら)
開 カイ・ひらく・ひらける・あく・あける 門部
解字 古文(春秋戦国時代の書体)は、「門(もん)+一(かんぬき)+両手」 の会意。両手でかんぬきをはずして門の扉を開く形。隷書レイショ(漢代の役人が主に使用した書体)から「一+両手」が変形し开になった開が登場しその後の主流となった。会意なので門の発音とは関係しない。
意味 (1)ひらく(開く)。あく(開く)。あける(開ける)。「開花カイカ」「展開テンカイ」「開眼カイゲン」 (2)はじまる。「開始カイシ」 (3)切りひらく。ひらける(開ける)。「開発カイハツ」
形声字
聞 ブン・モン・きく・きこえる 耳部
解字 甲骨文字は人の上に耳がついた形で聞く意を強調し、発音はブン・モン。篆文から門がつき「耳+門(モン・ブン)」の形声となりモン・ブンの発音を示す文字に変わった。モンの発音は現在では主に臭いをかぐ意のとき用いられている。
意味 (1)きく(聞く)。きこえる(聞こえる)。聞いて知る。「見聞ケンブン」 (2)うわさ。評判。「伝聞デンブン」「風聞フウブン」「醜聞シュウブン」(スキャンダル) (3)においをかぐ。「聞香モンコウ・ブンコウ」
悶 モン・もだえる 心部
解字 「心(こころ)+門(モン)」の形声。モンは懣モン・マン(もだえる)に通じ、心でもだえること。懣モンという難しい字を「門モン+心」に置き換えた。
意味 もだえる(悶える)。思い悩む。「悶悶モンモン」(思い悩むさま)「悶着モンチャク」(もめごと)「悶絶モンゼツ」(もだえて気絶する)
閩 ビン・ミン 虫部
解字 「虫(へび)+門(モン⇒ビン)」の形声。[説文解字]は「東南越の蛇種なり。虫に从(したが)い門聲(声)。発音は武巾切(ビン))とする。また、後漢の字書[釋名]は「越(中国の南東地方)、夷蠻(蛮)イバン(東方と南方の未開人)之(の)國也(なり)」とし、中国で南蛮と称した南の未開人の住む国とする。
赤い部分が中国の福建省(ウィキペディアより)
意味 (1)中国古代の東南地方の異民族の名。今の福建省からその北の浙江省南部の地域に住んでいた。「閩南語ビンナンゴ」(福建省北部および台湾の一部に分布する方言)「閩劇ビンゲキ」(福建方言で演ずる地方劇) (2)福建省の別称。中国東南沿海部に位置する。省都は福州市。現在は車のナンバープレートの最初に「閩」がつく。(例:閩Aは福州市)。宋代に八つの地域に分かれていたことから八閩(はちびん)とも称される。(3)旧国名「閩粤ビンエツ」(春夏・戦国時代の越国が移動して今の福建省に建てた国。漢の武帝のとき平定された。)
<紫色は常用漢字>
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門 モン・かど 門部
解字 両開きの扉がある門の象形。戸が片開きなのに対し、右と左から戸を二つ描いたのが門である。「もん」の意の他、家の入口でもあることから家に代わって用いられる。門は部首になるとともに音符にもなる。
意味 (1)かど(門)。もん。出入り口。「門戸モンコ」(家の出入り口)「門番モンバン」 (2)家柄・身内。「名門メイモン」「門閥モンバツ」(家の格式。家がら) (3)なかま。「門人モンジン」 (4)分野・その道。「専門センモン」
参考 門は部首「門もんがまえ」になる。常用漢字で11字ある。以下のとおり。
門 モン 部首
閉ヘイ・しまる。開カイ・ひらく。間カン・あいだ。閑カン・しずか。 閣カク・たかどの。 関カン・せき。閥バツ・いえがら。閲エツ・けみする。闇 アン・やみ。闘トウ・たたかう
門がつくが部首でない字
問モン・とうは、「口+音符「門モン」で部首は「口部」
聞ブン・きくは、「耳+音符「門ブン・モン」で部首は「耳部」
悶モン・もだえるは、「心+音符「門モン」で部首は「心部」
イメージ
「もん」(門・問・們・開)
「形声字」(聞・悶・閩)
音の変化 モン:門・問・們・悶 カイ:開 ブン・モン:聞 ビン:閩
もん
問 モン・とう・とい・とん 口部
解字 「口(いう)+門(もん)」 の会意形声。家の門で声を出して中の人に問うこと。発音は門モン。
意味 (1)とう(問う)。とい(問い)。たずねる。といただす。「学問ガクモン」「尋問ジンモン」「質問シツモン」 (2)たずねる(訪)。「訪問ホウモン」 (3)「問屋とんや」とは、生産者から商品を買い小売業や仲買人に売る職業。
們 モン イ部
解字 「イ(ひと)+門(もん)」の会意形声。門を入った家に一緒に住んでいる人々。発音は門モン。
意味 ともがら。複数の人を表す語。「我們ガモン」(われら)
開 カイ・ひらく・ひらける・あく・あける 門部
解字 古文(春秋戦国時代の書体)は、「門(もん)+一(かんぬき)+両手」 の会意。両手でかんぬきをはずして門の扉を開く形。隷書レイショ(漢代の役人が主に使用した書体)から「一+両手」が変形し开になった開が登場しその後の主流となった。会意なので門の発音とは関係しない。
意味 (1)ひらく(開く)。あく(開く)。あける(開ける)。「開花カイカ」「展開テンカイ」「開眼カイゲン」 (2)はじまる。「開始カイシ」 (3)切りひらく。ひらける(開ける)。「開発カイハツ」
形声字
聞 ブン・モン・きく・きこえる 耳部
解字 甲骨文字は人の上に耳がついた形で聞く意を強調し、発音はブン・モン。篆文から門がつき「耳+門(モン・ブン)」の形声となりモン・ブンの発音を示す文字に変わった。モンの発音は現在では主に臭いをかぐ意のとき用いられている。
意味 (1)きく(聞く)。きこえる(聞こえる)。聞いて知る。「見聞ケンブン」 (2)うわさ。評判。「伝聞デンブン」「風聞フウブン」「醜聞シュウブン」(スキャンダル) (3)においをかぐ。「聞香モンコウ・ブンコウ」
悶 モン・もだえる 心部
解字 「心(こころ)+門(モン)」の形声。モンは懣モン・マン(もだえる)に通じ、心でもだえること。懣モンという難しい字を「門モン+心」に置き換えた。
意味 もだえる(悶える)。思い悩む。「悶悶モンモン」(思い悩むさま)「悶着モンチャク」(もめごと)「悶絶モンゼツ」(もだえて気絶する)
閩 ビン・ミン 虫部
解字 「虫(へび)+門(モン⇒ビン)」の形声。[説文解字]は「東南越の蛇種なり。虫に从(したが)い門聲(声)。発音は武巾切(ビン))とする。また、後漢の字書[釋名]は「越(中国の南東地方)、夷蠻(蛮)イバン(東方と南方の未開人)之(の)國也(なり)」とし、中国で南蛮と称した南の未開人の住む国とする。
赤い部分が中国の福建省(ウィキペディアより)
意味 (1)中国古代の東南地方の異民族の名。今の福建省からその北の浙江省南部の地域に住んでいた。「閩南語ビンナンゴ」(福建省北部および台湾の一部に分布する方言)「閩劇ビンゲキ」(福建方言で演ずる地方劇) (2)福建省の別称。中国東南沿海部に位置する。省都は福州市。現在は車のナンバープレートの最初に「閩」がつく。(例:閩Aは福州市)。宋代に八つの地域に分かれていたことから八閩(はちびん)とも称される。(3)旧国名「閩粤ビンエツ」(春夏・戦国時代の越国が移動して今の福建省に建てた国。漢の武帝のとき平定された。)
<紫色は常用漢字>
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