出 シュツ・スイ・でる・だす 凵部かんにょう
解字 [甲骨文字辞典]は、歩行を示す、あし(止)の下部にへこみ(凵カン=穴)が描かれており、穴から出ることを表したものであろうとする。字形は最終的に、あしの部分が屮になり、これに穴を表す凵がついた出になった。でる・あらわれる意となる。
意味 (1)でる(出る)。だす(出す)。外にでる。「門出かどで」「出港シュッコウ」「出納スイトウ」(出し入れ) (2)あらわれる。「出現シュツゲン」「露出ロシュツ」 (3)でむく。「出演シュツエン」 (4)すぐれる。「傑出ケッシュツ」
イメージ
「でる」(出・朏・祟・黜・拙・咄)
音の変化 シュツ:出 スイ:祟 セツ:拙 チュツ:黜 トツ:咄 ヒ:朏
でる
朏 ヒ・みかづき 月部
解字 「月(つき)+出(でる)」の会意。初めて月が出たことが分かる日。新月や二日目の月は見えにくいが、三日目の月は人の目ではっきり出たことが分かることから。
意味 (1)みかづき(朏)。陰暦三日目の月。 (2)新月から三日月あたりの月明かり。「朏魄ヒハク」(弱い月明かり)「朏晨ヒシン」(黎明。あけがた)
祟 スイ・たたる・たたり 示部
解字 「示(祭壇)+出(でる)」の会意。神が出す罰である「たたり」。古代文字の字形がはっきり解明されておらず、現在の字体は楷書からである。
意味 (1)たたる(祟る)。たたり(祟り)。神仏が罰を与える。怨霊などが災いをもたらす。「神祟シンスイ」(神のたたり)「其鬼不祟」(其の鬼(祖霊)は祟(たたら)ず」 (2)神や霊がもたらすわざわい。災禍サイカ。「禍祟カスイ」「疾祟シッスイ」
黜 チュツ・しりぞける 黒部
解字 「黑(くろ=わるい)+出(出す)」の会意形声。勤務実績の悪い者を出すこと。
意味 (1)しりぞける(黜ける)。官職・地位からはずす。罷免する。「黜遠チュツエン」(しりぞけ遠ざける)「黜捗チュツチョク」(功績のない者をしりぞけ、ある者を昇官させる)「黜陟幽明チュッチョクユウメイ」(正しい基準で人材の登用を行うこと。幽明は暗愚と賢明で、幽をしりぞけ明を引き上げる意)「罷黜ヒチュツ」(罷免してしりぞける) (2)へらす(黜らす)。数をへらす。
拙 セツ・つたない 扌部
解字 「扌(手)+出(でる・はなれる)」の会意形声。[説文解字]は「不巧也」(巧みでない)とする。手による巧みな動きから出た(はなれた)状態であること。つたない。うまくない意となる。
意味 (1)つたない(拙い)。まずい(拙い)。「拙速セッソク」「拙劣セツレツ」(へたなこと)「古拙コセツ」(古風で技巧的に拙いが、味わいがあること) (2)自分を謙遜する。「拙者セッシャ」「拙宅セッタク」
咄 トツ・しかる・はなし 口部
解字 「口(くち)+出(でる)」の会意形声。口から出るつよい声。
意味 (1)しかる(咄る)。 (2)したうちする。また、その声。「咄呵トツカ」(舌打ちする) (3)突然なこと、意外なことにでる声。「咄嗟トッサ」(①物事の急なこと、②嘆くこえ。)「咄咄トツトツ」(おやおや。驚きを発する声)(4)[国]はなし(咄)。昔話。落語。「小咄こばなし」「咄家はなしカ」(落語家)
<紫色は常用漢字>
関連音符
屈 クツ・かがむ 尸部
解字 「尾の略体+出(でる)」の会意。音符「屈クツ」を参照。
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※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 [甲骨文字辞典]は、歩行を示す、あし(止)の下部にへこみ(凵カン=穴)が描かれており、穴から出ることを表したものであろうとする。字形は最終的に、あしの部分が屮になり、これに穴を表す凵がついた出になった。でる・あらわれる意となる。
意味 (1)でる(出る)。だす(出す)。外にでる。「門出かどで」「出港シュッコウ」「出納スイトウ」(出し入れ) (2)あらわれる。「出現シュツゲン」「露出ロシュツ」 (3)でむく。「出演シュツエン」 (4)すぐれる。「傑出ケッシュツ」
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「でる」(出・朏・祟・黜・拙・咄)
音の変化 シュツ:出 スイ:祟 セツ:拙 チュツ:黜 トツ:咄 ヒ:朏
でる
朏 ヒ・みかづき 月部
解字 「月(つき)+出(でる)」の会意。初めて月が出たことが分かる日。新月や二日目の月は見えにくいが、三日目の月は人の目ではっきり出たことが分かることから。
意味 (1)みかづき(朏)。陰暦三日目の月。 (2)新月から三日月あたりの月明かり。「朏魄ヒハク」(弱い月明かり)「朏晨ヒシン」(黎明。あけがた)
祟 スイ・たたる・たたり 示部
解字 「示(祭壇)+出(でる)」の会意。神が出す罰である「たたり」。古代文字の字形がはっきり解明されておらず、現在の字体は楷書からである。
意味 (1)たたる(祟る)。たたり(祟り)。神仏が罰を与える。怨霊などが災いをもたらす。「神祟シンスイ」(神のたたり)「其鬼不祟」(其の鬼(祖霊)は祟(たたら)ず」 (2)神や霊がもたらすわざわい。災禍サイカ。「禍祟カスイ」「疾祟シッスイ」
黜 チュツ・しりぞける 黒部
解字 「黑(くろ=わるい)+出(出す)」の会意形声。勤務実績の悪い者を出すこと。
意味 (1)しりぞける(黜ける)。官職・地位からはずす。罷免する。「黜遠チュツエン」(しりぞけ遠ざける)「黜捗チュツチョク」(功績のない者をしりぞけ、ある者を昇官させる)「黜陟幽明チュッチョクユウメイ」(正しい基準で人材の登用を行うこと。幽明は暗愚と賢明で、幽をしりぞけ明を引き上げる意)「罷黜ヒチュツ」(罷免してしりぞける) (2)へらす(黜らす)。数をへらす。
拙 セツ・つたない 扌部
解字 「扌(手)+出(でる・はなれる)」の会意形声。[説文解字]は「不巧也」(巧みでない)とする。手による巧みな動きから出た(はなれた)状態であること。つたない。うまくない意となる。
意味 (1)つたない(拙い)。まずい(拙い)。「拙速セッソク」「拙劣セツレツ」(へたなこと)「古拙コセツ」(古風で技巧的に拙いが、味わいがあること) (2)自分を謙遜する。「拙者セッシャ」「拙宅セッタク」
咄 トツ・しかる・はなし 口部
解字 「口(くち)+出(でる)」の会意形声。口から出るつよい声。
意味 (1)しかる(咄る)。 (2)したうちする。また、その声。「咄呵トツカ」(舌打ちする) (3)突然なこと、意外なことにでる声。「咄嗟トッサ」(①物事の急なこと、②嘆くこえ。)「咄咄トツトツ」(おやおや。驚きを発する声)(4)[国]はなし(咄)。昔話。落語。「小咄こばなし」「咄家はなしカ」(落語家)
<紫色は常用漢字>
関連音符
屈 クツ・かがむ 尸部
解字 「尾の略体+出(でる)」の会意。音符「屈クツ」を参照。
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