問題 □に上の漢字を入れてください。
(1)あの人を□める
(2)入会を□める
(3)交渉を□める
「スス-める」(他動詞)は、「スス-む(自動詞)」(前に向かって出る。先へ動く・行く)」の動作をさらに促進させることで、
① 「スス-む」状態から、物事を一歩先の状態にまで持ってゆく。はかどらせる。
② 相手に「スス-む」状態から、さらに先の動作をするよう働きかける。
③ 人・物事などの良い点をのべて、その採用を相手にうながす。
などの意味をもちます。
漢字字典で「すすめる」を引くと主なもので7字ありますが、今回は代表的な3つに限定して紹介します。
進 シン・すすむ・すすめる 之部
解字 金文は隹(とり)の左横に彳(ゆく)、下に止(あし)が付いた形。隹が止(あし・あるく)で彳(ゆく)形。篆文は彳と止が合体して辵チャクになり、現代字は辵⇒辶に変化した進になった。辶は移動する意味であり、隹が移動するとは、空を飛ぶ意。隹は飛んで上昇して前にすすむ。したがって、進の字には、①上昇する。②前にすすむ。の二つの意味がある。
意味 (1)すすむ(進む)。前に出る。「前進ゼンシン」 (2)すすめる(進める)。前に出させる。「進軍シングン」(軍隊を進める) (2)のぼる。あがる。「昇進ショウシン」(地位がのぼりすすむ)「進捗チンチョク」(①官位などをあげる。②物事がはかどる)(3)ささげる。たてまつる。「進上シンジョウ」
勧 カン・すすめる 力部
解字 篆文は「力(ちから)+雚カン(カン)」の形声。カンは讙カン(やかましい)に通じ、やかましく言って力でおすこと。すすめる・説きすすめる意となる。雚カン(フクロウ科の鳥)は夜に仲間同士で鳴き交わして生活しており、「さわがしい・にきやか」のイメージがある。なお、雚は漢字字典ではコウノトリ科の鳥とされるが、文字の形からみて疑問がある。
意味 (1)すすめる(勧める)。はげます。奨励する。「勧誘カンユウ」「勧業カンギョウ」(産業を発展させるよう勧める)「勧進カンジン」(寺院・仏像のために寄付を募ること)(2)説得する。「勧告カンコク」(あることをするように説きすすめる)
音符「雚カン」へ
薦 セン・すすめる 艸部
解字 「艸(くさ)+廌タイ(不正を指摘する聖獣)」の会意。聖獣が食べる草の意。転じて、この草をきちんと揃えて聖獣にお供えし、すすめる意となる。また、草をそろえて供える形から敷物・こもの意ともなる。
意味 (1)草。細かい草 (2)すすめる(薦める)。人を選んで推挙する。「推薦スイセン」「薦挙センキョ」(人を挙げてすすめる)「自薦他薦ジセンタセン」 (3)しく。敷物。こも(薦)。「薦席センセキ」(こもを敷いた席)「薦被(こもかぶ)り」(薦でつつんだ酒樽)
音符「廌タイ(不正を指摘する聖獣)」へ
<紫色は常用漢字>
問題と解答
(1)あの人を□める
(2)入会を□める
(3)交渉を□める
回答
(1)は、人・物事などの良い点をのべて、その採用を相手にうながす意ですから、薦です。
(2)は相手にある動作をするよう働きかける意ですから、勧です。
(3)は物事を一歩先の状態にまで持ってゆく。はかどらせる意ですから、進です。
(1)あの人を□める
(2)入会を□める
(3)交渉を□める
「スス-める」(他動詞)は、「スス-む(自動詞)」(前に向かって出る。先へ動く・行く)」の動作をさらに促進させることで、
① 「スス-む」状態から、物事を一歩先の状態にまで持ってゆく。はかどらせる。
② 相手に「スス-む」状態から、さらに先の動作をするよう働きかける。
③ 人・物事などの良い点をのべて、その採用を相手にうながす。
などの意味をもちます。
漢字字典で「すすめる」を引くと主なもので7字ありますが、今回は代表的な3つに限定して紹介します。
進 シン・すすむ・すすめる 之部
解字 金文は隹(とり)の左横に彳(ゆく)、下に止(あし)が付いた形。隹が止(あし・あるく)で彳(ゆく)形。篆文は彳と止が合体して辵チャクになり、現代字は辵⇒辶に変化した進になった。辶は移動する意味であり、隹が移動するとは、空を飛ぶ意。隹は飛んで上昇して前にすすむ。したがって、進の字には、①上昇する。②前にすすむ。の二つの意味がある。
意味 (1)すすむ(進む)。前に出る。「前進ゼンシン」 (2)すすめる(進める)。前に出させる。「進軍シングン」(軍隊を進める) (2)のぼる。あがる。「昇進ショウシン」(地位がのぼりすすむ)「進捗チンチョク」(①官位などをあげる。②物事がはかどる)(3)ささげる。たてまつる。「進上シンジョウ」
勧 カン・すすめる 力部
解字 篆文は「力(ちから)+雚カン(カン)」の形声。カンは讙カン(やかましい)に通じ、やかましく言って力でおすこと。すすめる・説きすすめる意となる。雚カン(フクロウ科の鳥)は夜に仲間同士で鳴き交わして生活しており、「さわがしい・にきやか」のイメージがある。なお、雚は漢字字典ではコウノトリ科の鳥とされるが、文字の形からみて疑問がある。
意味 (1)すすめる(勧める)。はげます。奨励する。「勧誘カンユウ」「勧業カンギョウ」(産業を発展させるよう勧める)「勧進カンジン」(寺院・仏像のために寄付を募ること)(2)説得する。「勧告カンコク」(あることをするように説きすすめる)
音符「雚カン」へ
薦 セン・すすめる 艸部
解字 「艸(くさ)+廌タイ(不正を指摘する聖獣)」の会意。聖獣が食べる草の意。転じて、この草をきちんと揃えて聖獣にお供えし、すすめる意となる。また、草をそろえて供える形から敷物・こもの意ともなる。
意味 (1)草。細かい草 (2)すすめる(薦める)。人を選んで推挙する。「推薦スイセン」「薦挙センキョ」(人を挙げてすすめる)「自薦他薦ジセンタセン」 (3)しく。敷物。こも(薦)。「薦席センセキ」(こもを敷いた席)「薦被(こもかぶ)り」(薦でつつんだ酒樽)
音符「廌タイ(不正を指摘する聖獣)」へ
<紫色は常用漢字>
問題と解答
(1)あの人を□める
(2)入会を□める
(3)交渉を□める
回答
(1)は、人・物事などの良い点をのべて、その採用を相手にうながす意ですから、薦です。
(2)は相手にある動作をするよう働きかける意ですから、勧です。
(3)は物事を一歩先の状態にまで持ってゆく。はかどらせる意ですから、進です。
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