増訂しました。
昏 コン・くれ・くらい 日部 hūn
解字 甲骨文第1字(上)は、「右向きの人が体をかがめている形+日(太陽)」の会意で、かがんだ人よりも低い位置に太陽があることで日暮れの様子を表す。甲骨文第2字(下)に人の手に横線をつけて強調した形がある[甲骨文字辞典]。戦国(春秋)期にはこの形がつづき、篆文に至り腕の線が下方にのび、現代字は右向きの人⇒氏に変化した昏コンになった。日がくれる、くらい意となる。なお、異体字に「民+日」の昬コンがある。
意味 (1)くれ(昏れ)。日暮れ。たそがれ時。「黄昏たそがれ」「昏冥コンメイ」(くらやみ)(2)くらい(昏い)。道理にくらい。「昏愚コング」(道理にうとくて愚か)(3)くらむ。目がくらむ。まよう。「昏倒コントウ」(目がくらんで倒れる)「昏睡コンスイ」(深く眠る。意識を失い目覚めない)
イメージ
「日暮れ・くらい」(昏・惛)
「形声字」(婚)
音の変化 コン:昏・惛・婚
日暮れ・くらい
惛 コン・くらい 忄部 hūn・mèn
解字 「忄(心)+昏(くらい)」の会意形声。心がくらくて道理がわからないこと。
意味 (1)くらい(惛い)。「惛愚コング」(道理にうとくて愚か=昏愚)(2)みだれる。「惛俗コンゾク」(みだれた風俗)「惛惛コンコン」(みだれるさま)(3)ぼける。ぼうっとしてわからなくなる。「惛忘コンボウ」(ぼうっとして忘れる)「惛然コンゼン」(①心がぼんやりするさま。②くらいさま)
形声字
婚 コン 女部 hūn
解字 「女(おんな)+昏(コン)」の形声。女と縁組みすることを婚コンという。[説文解字]は「禮(礼)によれば、婦を娶(めと)るに昏時を以ってす。故に婚と曰う」とする。しかし、昏時(黄昏たそがれ)に婚礼が行われたのか定かでない。単なる形声文字である可能性もある。
意味 夫婦になる。縁組をする。「結婚ケッコン」「婚姻コンイン」「婚儀コンギ」(婚礼の儀式)「既婚キコン」「未婚ミコン」「婚戚コンセキ」(結婚によって生じた親戚)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
昏 コン・くれ・くらい 日部 hūn
解字 甲骨文第1字(上)は、「右向きの人が体をかがめている形+日(太陽)」の会意で、かがんだ人よりも低い位置に太陽があることで日暮れの様子を表す。甲骨文第2字(下)に人の手に横線をつけて強調した形がある[甲骨文字辞典]。戦国(春秋)期にはこの形がつづき、篆文に至り腕の線が下方にのび、現代字は右向きの人⇒氏に変化した昏コンになった。日がくれる、くらい意となる。なお、異体字に「民+日」の昬コンがある。
意味 (1)くれ(昏れ)。日暮れ。たそがれ時。「黄昏たそがれ」「昏冥コンメイ」(くらやみ)(2)くらい(昏い)。道理にくらい。「昏愚コング」(道理にうとくて愚か)(3)くらむ。目がくらむ。まよう。「昏倒コントウ」(目がくらんで倒れる)「昏睡コンスイ」(深く眠る。意識を失い目覚めない)
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「日暮れ・くらい」(昏・惛)
「形声字」(婚)
音の変化 コン:昏・惛・婚
日暮れ・くらい
惛 コン・くらい 忄部 hūn・mèn
解字 「忄(心)+昏(くらい)」の会意形声。心がくらくて道理がわからないこと。
意味 (1)くらい(惛い)。「惛愚コング」(道理にうとくて愚か=昏愚)(2)みだれる。「惛俗コンゾク」(みだれた風俗)「惛惛コンコン」(みだれるさま)(3)ぼける。ぼうっとしてわからなくなる。「惛忘コンボウ」(ぼうっとして忘れる)「惛然コンゼン」(①心がぼんやりするさま。②くらいさま)
形声字
婚 コン 女部 hūn
解字 「女(おんな)+昏(コン)」の形声。女と縁組みすることを婚コンという。[説文解字]は「禮(礼)によれば、婦を娶(めと)るに昏時を以ってす。故に婚と曰う」とする。しかし、昏時(黄昏たそがれ)に婚礼が行われたのか定かでない。単なる形声文字である可能性もある。
意味 夫婦になる。縁組をする。「結婚ケッコン」「婚姻コンイン」「婚儀コンギ」(婚礼の儀式)「既婚キコン」「未婚ミコン」「婚戚コンセキ」(結婚によって生じた親戚)
<紫色は常用漢字>
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