成り立ちの「いわれ」がおもしろい字です。
雋 シュン・セン・すぐれる 隹部 jùn・juàn
解字 金文は隹(とり)が脚を出して飛翔するさま。(しかし隹が飛翔するときは脚を後ろにまっすぐ伸ばすので、脚を出すのは着地の準備をしている形である。)。篆文は隹の下が弓を下向きにした形に変化したので、[説文解字]は「肥肉也(なり)。弓に従う、所以(だから)隹を射る」と解釈して「弓で隹(鳥)を射た肥肉(肥えた肉)」とする。現代字は雋となり、俊シュンに通じ、すぐれる意味で用いられる。
意味 (1)鳥の肥肉。鳥の肉が肥えてうまいさま。「雋永センエイ」(①肥えてうまい肉。②詩文が味わい深いさま) (2)すぐれる(雋れる)。「雋朗シュンロウ」(才知にすぐれ明敏なさま)「雋乂シュンガイ」(=俊乂シュンガイ。すぐれた人。「乂」は賢い意 )(3)姓のひとつ。
イメージ
「すぐれる」(雋・儁)
「形声字」(鐫)
音の変化 シュン:雋・儁 セン:鐫
すぐれる
儁 シュン シュン・すぐれる イ部 jùn
解字 「イ(ひと)+雋(シュン)」の形声。シュンは俊シュンに通じて、すぐれる意があり、イ(ひと)がついた儁シュンはすぐれた人の意。
意味 (1)すぐれた人。「儁傑シュンケツ」(儁も傑も、すぐれる意)「儁異シュンイ」(才知がすぐれていて普通の人と異なる人)(2)すぐれる(儁れる)。まさる。「儁逸シュンイツ」(とりわけすぐれていること。=俊逸)「儁秀シュンシュウ」(=俊秀)
形声字
鐫 セン・のみ・ほる 金部 juān
解字 「金(金属)+雋(シュン⇒セン)」の形声。[説文解字]は「木を穿(うが)つ鐫セン也(なり)」とし金属製の鐫(のみ)をいう。また、「金に従い雋センの聲(声)。一に曰く石を琢(たた)く也(なり)」と石を加工する工具ともする。
(1)のみ(鐫)。穴をあける工具。(2)ほる(鐫る)。える。ほりつける。うがつ。「鐫刻センコク」(3)ひき下げる。しりぞける。「鐫黜センチュツ」(しりぞけられる。黜はしりぞける意)(4)いましめる。忠告を与える。「鐫喩センユ」(深く教えさとす)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
雋 シュン・セン・すぐれる 隹部 jùn・juàn
解字 金文は隹(とり)が脚を出して飛翔するさま。(しかし隹が飛翔するときは脚を後ろにまっすぐ伸ばすので、脚を出すのは着地の準備をしている形である。)。篆文は隹の下が弓を下向きにした形に変化したので、[説文解字]は「肥肉也(なり)。弓に従う、所以(だから)隹を射る」と解釈して「弓で隹(鳥)を射た肥肉(肥えた肉)」とする。現代字は雋となり、俊シュンに通じ、すぐれる意味で用いられる。
意味 (1)鳥の肥肉。鳥の肉が肥えてうまいさま。「雋永センエイ」(①肥えてうまい肉。②詩文が味わい深いさま) (2)すぐれる(雋れる)。「雋朗シュンロウ」(才知にすぐれ明敏なさま)「雋乂シュンガイ」(=俊乂シュンガイ。すぐれた人。「乂」は賢い意 )(3)姓のひとつ。
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「すぐれる」(雋・儁)
「形声字」(鐫)
音の変化 シュン:雋・儁 セン:鐫
すぐれる
儁 シュン シュン・すぐれる イ部 jùn
解字 「イ(ひと)+雋(シュン)」の形声。シュンは俊シュンに通じて、すぐれる意があり、イ(ひと)がついた儁シュンはすぐれた人の意。
意味 (1)すぐれた人。「儁傑シュンケツ」(儁も傑も、すぐれる意)「儁異シュンイ」(才知がすぐれていて普通の人と異なる人)(2)すぐれる(儁れる)。まさる。「儁逸シュンイツ」(とりわけすぐれていること。=俊逸)「儁秀シュンシュウ」(=俊秀)
形声字
鐫 セン・のみ・ほる 金部 juān
解字 「金(金属)+雋(シュン⇒セン)」の形声。[説文解字]は「木を穿(うが)つ鐫セン也(なり)」とし金属製の鐫(のみ)をいう。また、「金に従い雋センの聲(声)。一に曰く石を琢(たた)く也(なり)」と石を加工する工具ともする。
(1)のみ(鐫)。穴をあける工具。(2)ほる(鐫る)。える。ほりつける。うがつ。「鐫刻センコク」(3)ひき下げる。しりぞける。「鐫黜センチュツ」(しりぞけられる。黜はしりぞける意)(4)いましめる。忠告を与える。「鐫喩センユ」(深く教えさとす)
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