ローマ3日目。相変わらず、朝はばっちりと目が覚める。ホテルの朝食は、内容がまた同じなので、今回はパス。すぐに出かけることにする。
今日は、METRO(地下鉄)にチャレンジ。ホテルのすぐ近くのA線のマンゾーニ駅から乗ろうと思ったが、どの入り口も格子の扉で閉められていて地下に行けず。「どうしたらいいんや」と思って、すぐ近くにあったBARのお店の人に聞いたら、「マンゾーニ駅は今入れない。隣のヴィットリオ・エマヌエレ駅かサン・ジョバンニ駅から乗るしかない」と言われたので、ヴィットリオ・エマヌエレ駅まで歩いていくことにした。
途中、朝から人がたくさん入っているお店を発見。中を覗いてみたら、おいしそうなパンがたくさん並んでいる。ちょうど朝ごはんを食べてなかったので、小さめのパンを買ってみた。値段がいくらか忘れたが、めちゃくちゃ安かったことは確か。50チェンテージミ(=1/2ユーロ)もしなかったんじゃないかな。
駅までパンを食べ食べ歩いていく。安かったくせに、このパン焼きたてのふわふわで、かなりおいしい。こりゃお客さんがたくさん来るはずだと納得。前を歩いている、OL風の女性もパンを食べ食べ出勤中。イタリアだからこそ様になる情景だ。駅までの途中、タバッキがあったので、75分有効のBIT(Biglietto Integrato a Tempo)チケットを買っておいた。これで1ユーロ。タクシーを使ったら、市内なら10ユーロ前後はするので、かなりお得。
地下鉄の乗り方は、日本とそう変わらない。まず刻印機に切符を通してから、改札を抜ける。切符には通した時刻が刻印されるので、そこから75分間有効になる。といっても、出口では何もチェックなし。通り抜けの改札を素通りするだけ。これじゃ、有効時間の75分過ぎててもわからないんじゃないのと思うが、まぁいいか。もしかして、時々車内で車掌が切符の刻印チェックをしにくるのだろうか。
地下鉄は、平日の朝8時ということで、ホームはラッシュのせいか激混み。入ってきた電車は、車体全体にすごい落書きが。デザインとして、わざと書いたのだろうか。それほど大規模な落書きで驚いた。写真を撮りたかったが、この混んでいる中、デジカメのようなあまり高価なものを取り出すのも不用心なので撮らず。車内ももちろん激混み。ほとんど身動きできない状態で、通勤ラッシュ時の京都の地下鉄とそう変わらない。とりあえず、地下鉄に多いといわれるスリには注意するに越したことはないと思い、鞄はしっかり体の前に置き、旅行者っぽくきょろきょろせず、地下鉄は慣れてるよという感じで堂々としておいた。幸い、スリらしき人には遭遇しなかった。
それよりも、思っていた以上に、イタリア人は礼儀正しく、降りるときは、いきなり押しのけて降りようとしたりせず、「Scenda?」(あなたは降りられますか?)とか、「Permesso. Scendo!」(すみません、私降ります)などと、みんなひとこと言ってから降りており、日本の地下鉄よりマナーが良いんじゃないかと感心した。