スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

サンタンジェロ城(ローマへの旅19)

2006-05-24 | イタリア旅行2006

サンピエトロ大聖堂は、そこまで混んでいないだろうからクーポラに登ろうと思って、サンピエトロ広場まで出てきたが、ここも予想を遥かに超える観光客の行列が。

Fila_dei_turisti_1

広場を取り囲んでいる円柱の際に沿って、長蛇の列が、、、一体どこまで続いてるのと見回すと、

Fila_dei_turisti_2

広場の入り口側を縦断して、反対側の円柱の方までずっと続いている。結局、列の終わりがどこなのかも判らないほど。しょうがないので、今回は中に入るのは諦め、空いている時間を見計らって、後日再訪することにした。

ムッソリーニが拡張した大通りコンチリアツィオーネ通りは通らず、ひとつ北側の小さな通りを歩くことに。少し裏道だけに、でかい通りにはあれだけいた観光客もこっちには全然おらず。

Via_corridori_borgo_sangelo

左側に見える城壁はサンタンジェロ城へと続いている。この城壁の上は、ヴァチカンの教皇が敵の勢力に攻め込まれた時、城へ逃げ込む時の逃避路になっている。なので、この城壁に沿って歩いていけば、サンタンジェロ城へ辿り着ける。

サンタンジェロ城は、2世紀初めにハドリアヌス帝が自分の廟墓として築いたもの。その後、多くのローマ皇帝がここに埋葬されることになる。サンタンジェロ(聖なる天使)の名前の由来は、ローマにペストが流行した際、大天使ミカエルが空に現れ、疫病の終息を告げたことに由来している。城のてっぺんに立っているブロンズ像が、その時の天使である。

Castel_sant_angelo

最も美しいサンタンジェロ城を見ようとするなら、やはりサンタンジェロ橋からの眺めがすばらしいと思う。テヴェレ川に架かるこの橋の両端には、ベルニーニがデザインした天使像が並び、単体で見ると存在感はあるが若干地味にも見えるこの城を、盛り立てる役割を果たしているかのようだ。

コメント
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