土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

渓間にて

2013年03月21日 | 施工完了(2012年度)

 

 

1年1ヶ月の長丁場となった工事もやっと終わり。

先日、社内検査のため現場へ行ってみると、

すっかり谷川に戻っていました。

元と違うのは、土石流で荒れ果てた渓にすっくと立つコンクリートの塊。

治山ダムの存在です。

この先、たぶんここを訪れる人は滅多にいないと思います。

人知れずたたずむこのえん堤の存在は、多くの人が知らないまま時は過ぎて行くでしょう。

 

「地域のかたに、ありがとうと言ってもらう」

それぞれの工事に着手した時、我が社では「工事の目的」を決めます。

もっともポピュラーなのが、上記のように、「ありがとう」と言ってもらえるような仕事をしよう、というものです。

しかしこの現場では、その言葉は選択しませんでした。

地域の人々の生活からは離れたところ(場所的にも感覚的にも)で工事が進んでいくのですから、「地元からの感謝」をもらうのは、現実として難しいだろうと。

 

プロフェッショナルである私たちでさえ、いつも通る道や渡る橋といった、出来上がって喜ばれ使ってもらって喜ばれ、という土木構造物にばかり目を奪われがちです。

ですが、ひと目にはつかないけれど、こうやって立派に世の中の役に立っているモノも、「土木のしごと」には数多くあるのです。


完成検査は3月25日。

相次ぐ崩落など様々な困難を乗り越えて、いよいよゴールです。

そしてそのゴールは、「治山ダム」という役目の始まりでもあるのです。


そうそう、この現場の「工事の目的」(のメイン)はこんなのでした。

「地域住民の生活を災害から守る」

ご苦労さまでした。

(といいながら、私がいっぱいダメ出しをしたせいで、資料の修正に追われる担当さんたち...^^;)

(宮内)




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 地域に貢献し、地域と共に生きる。

  「より良いモノをより早くつくる」をモットーに、

    災害復旧工事から「モネの庭」まで幅広い分野の土木工事を施工しています。


 発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで、住民のために工事を行う。

  (有)礒部組は三方良しの公共事業を実践しています。


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