(北海道新聞 10/09 15:00)
【江別】アイヌ文化伝承者で、19歳の若さで生涯を閉じた知里幸恵(1903~22年)の生涯を演じる舞台劇「神々の謡(うた)」が6日、アートスペース外輪船で開かれた。東京の劇団「ムカシ玩具(おもちゃ)」の女優舞香さん(29)が、20人の役を1人でこなす熱演に、会場は圧倒された。
江別市民にアイヌ文化や幸恵の活動に理解を深めてもらおうと、実行委(安念智康委員長)が初めて主催。約240人が鑑賞した。
音楽を担当するいわさききょうこさん(30)の幻想的な電子ピアノの演奏のなか、舞香さんが舞台に登場。幸恵と家族などを、口調や表情を変え、身ぶり手ぶりを交えながら20人の役を熱演した。
なかでも、幸恵が心にため込んでいたアイヌ民族の思いを吐き出す場面は、苦悶(くもん)に満ちた表情で刀を振り回す激しいアクションで、会場は息をのんだ。
観覧した出口良枝さんは「見応えがあり、幸恵さんの存在や、アイヌ民族の歴史を知るきっかけになる。若い人にも見てもらいたい」と話していた。
また、公演前日の5日には「アイヌ神謡集」などを朗読するワークショップが、アートスペース外輪船で開かれた。舞香さんが講師を務め、参加者約30人がアイヌ民族の衣装を着て、1人で複数の役を演じる「スイッチング」を学んだ。(竹内桂佑)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/324078.html
【江別】アイヌ文化伝承者で、19歳の若さで生涯を閉じた知里幸恵(1903~22年)の生涯を演じる舞台劇「神々の謡(うた)」が6日、アートスペース外輪船で開かれた。東京の劇団「ムカシ玩具(おもちゃ)」の女優舞香さん(29)が、20人の役を1人でこなす熱演に、会場は圧倒された。
江別市民にアイヌ文化や幸恵の活動に理解を深めてもらおうと、実行委(安念智康委員長)が初めて主催。約240人が鑑賞した。
音楽を担当するいわさききょうこさん(30)の幻想的な電子ピアノの演奏のなか、舞香さんが舞台に登場。幸恵と家族などを、口調や表情を変え、身ぶり手ぶりを交えながら20人の役を熱演した。
なかでも、幸恵が心にため込んでいたアイヌ民族の思いを吐き出す場面は、苦悶(くもん)に満ちた表情で刀を振り回す激しいアクションで、会場は息をのんだ。
観覧した出口良枝さんは「見応えがあり、幸恵さんの存在や、アイヌ民族の歴史を知るきっかけになる。若い人にも見てもらいたい」と話していた。
また、公演前日の5日には「アイヌ神謡集」などを朗読するワークショップが、アートスペース外輪船で開かれた。舞香さんが講師を務め、参加者約30人がアイヌ民族の衣装を着て、1人で複数の役を演じる「スイッチング」を学んだ。(竹内桂佑)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/324078.html