(北海道新聞 10/21 15:00)
【白老】産卵期を迎えたサケの海から川への遡上(そじょう)がピークを迎えている。町内のウヨロ川はサケを間近に観察できることから、町内の団体が主催する観察会のほか、旅行会社のツアーなどで東京や大阪など道外からも多くの人が訪れている。
バシャ、バシャ-大きな音と水しぶきを立て、数百匹のサケが川を泳ぐ。「動きが早くて、迫力がすごかった」。19日に開かれたアイヌ文化について学ぶイオル体験交流事業「川のイオル」(白老モシリ主催)に参加した萩野小3年の谷野峻介君(8)は興奮した様子で話した。
町観光協会によると、昨年から同協会で受け入れている「ウヨロ川鮭遡上見学ツアー」は阪急交通社(大阪)やクラブツーリズム(東京)などが企画。今年は昨年の倍以上の約720人が参加する見込みという。
道立総合研究機構さけます・内水面水試(恵庭市)によると、ウヨロ川のサケの多くはシロザケ。産卵を終えたサケは死に、川底に死骸が残されるが、キタキツネなど陸上動物の餌となり、生態系が維持されるという。同水試の卜部(うらべ)浩一研究主任(39)は「自然繁殖したものが遡上する川は少ないが、ウヨロ川はサケの自然繁殖に適した流域環境が維持されている」とウヨロ川の河川環境の貴重さを説明する。
一方、密漁も後を絶たない。9月下旬、町内の別の川でサケの卵を密漁・所持した疑いで、登別市の男性が逮捕された。ウヨロ川でも卵だけを取り、捨てられた死骸が多く見られ、苫小牧署はパトロールしている。
11月下旬にサケの観察会を予定している町内のグループ「めむの会」の有田勝彦さん(71)は「産卵行動も見られるのがウヨロ川の特徴。ありのままの自然の姿を感じてほしい」と話していた。(池田裕樹)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/326768.html
【白老】産卵期を迎えたサケの海から川への遡上(そじょう)がピークを迎えている。町内のウヨロ川はサケを間近に観察できることから、町内の団体が主催する観察会のほか、旅行会社のツアーなどで東京や大阪など道外からも多くの人が訪れている。
バシャ、バシャ-大きな音と水しぶきを立て、数百匹のサケが川を泳ぐ。「動きが早くて、迫力がすごかった」。19日に開かれたアイヌ文化について学ぶイオル体験交流事業「川のイオル」(白老モシリ主催)に参加した萩野小3年の谷野峻介君(8)は興奮した様子で話した。
町観光協会によると、昨年から同協会で受け入れている「ウヨロ川鮭遡上見学ツアー」は阪急交通社(大阪)やクラブツーリズム(東京)などが企画。今年は昨年の倍以上の約720人が参加する見込みという。
道立総合研究機構さけます・内水面水試(恵庭市)によると、ウヨロ川のサケの多くはシロザケ。産卵を終えたサケは死に、川底に死骸が残されるが、キタキツネなど陸上動物の餌となり、生態系が維持されるという。同水試の卜部(うらべ)浩一研究主任(39)は「自然繁殖したものが遡上する川は少ないが、ウヨロ川はサケの自然繁殖に適した流域環境が維持されている」とウヨロ川の河川環境の貴重さを説明する。
一方、密漁も後を絶たない。9月下旬、町内の別の川でサケの卵を密漁・所持した疑いで、登別市の男性が逮捕された。ウヨロ川でも卵だけを取り、捨てられた死骸が多く見られ、苫小牧署はパトロールしている。
11月下旬にサケの観察会を予定している町内のグループ「めむの会」の有田勝彦さん(71)は「産卵行動も見られるのがウヨロ川の特徴。ありのままの自然の姿を感じてほしい」と話していた。(池田裕樹)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/326768.html