朝日新聞-2014/05/11
長尾和宏 (ながお・かずひろ)
今日は、北海道の白老町(しらおいちょう)と言うところで講演をしました。登別市、室蘭市、苫小牧市、そして白老町の3市1町のケアマネ、介護職、市民が平穏死の話題でまじくりました。
講演前に、白老町のアイヌ民族博物館に立ち寄りました。そこでアイヌの歴史、言葉、文化、踊りを教えて頂いた。アイヌとは北海道やと東北の北部で暮らしてきた人びと。
独自な言語と文化を有しています。知っているようで知らないアイヌとアイヌ語について、勉強。「イランカラプテ」というアイヌ語は「こんにちは」のこと。
実はアイヌ語に由来している日本語がとても沢山あります。地名では、サッポロ、ワッカナイ、ノボリベツもアイヌ語。シシャモ、トナカイ、ラッコなどもアイヌ語なのです。
女性誌の「ノンノ」もアイヌ語で野に咲く花という意味です。北海道の先住民は1600年代松前藩から変化がありました。そして明治政府になりアイヌ語は使用禁止になったそうです。
さて、白老町は人口19000人の小さな町。朝、苫小牧駅から白老駅に行く電車は7時29分発のあとは10時台までなく、3時間に1本といった具合で驚きました。
「待つ」という話をしようにも、待てない自分がいたりして。在宅医療の話をしようにも、白老には2つの小さな病院と2つの開業医しかないと聞かされて、さらに驚きました。
「どんぐり」というグループホームを見学させて頂きました。鍵がかかっていないグループホームを、初めて見ました。ロビーで作業している入所者と会話をしました。
裏には入所者が土をいじる畑がありました。毎日、散歩や外出をしているそうで羨ましかった。ちなみに、すべて平屋なのは、さすが北海道です。
さらにポロトコタンという公園にも行きました。大きな村や湖であるそうですが、美しい公園です。綺麗な湖と雪を頂く山々と綺麗な桜に見取れていました。
講演終了後、焼き肉屋さんで参加者と「まじくり」ました。白老牛は、美味しかった!今は札幌まで移動中で、これから尊厳死協会の講演です。
長尾和宏 (ながお・かずひろ)
1958年、香川県生まれ。1984年に東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。阪神大震災をきっかけに、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業、院長をしています。最初は商店街にある10坪程度の小さな診療所でした。現在は、私を含め計7人の医師が365日24時間態勢で外来診療と在宅医療に励んでいます。趣味はゴルフと音楽。著書に「町医者力」「パンドラの箱を開けよう」(いずれも、エピック)「『平穏死』10の条件」(ブックマン社)「胃ろうという選択、しない選択」(セブン&アイ出版)などがあります。ツイッターでもつぶやいています。
http://apital.asahi.com/article/nagao/2014051100007.html
長尾和宏 (ながお・かずひろ)
今日は、北海道の白老町(しらおいちょう)と言うところで講演をしました。登別市、室蘭市、苫小牧市、そして白老町の3市1町のケアマネ、介護職、市民が平穏死の話題でまじくりました。
講演前に、白老町のアイヌ民族博物館に立ち寄りました。そこでアイヌの歴史、言葉、文化、踊りを教えて頂いた。アイヌとは北海道やと東北の北部で暮らしてきた人びと。
独自な言語と文化を有しています。知っているようで知らないアイヌとアイヌ語について、勉強。「イランカラプテ」というアイヌ語は「こんにちは」のこと。
実はアイヌ語に由来している日本語がとても沢山あります。地名では、サッポロ、ワッカナイ、ノボリベツもアイヌ語。シシャモ、トナカイ、ラッコなどもアイヌ語なのです。
女性誌の「ノンノ」もアイヌ語で野に咲く花という意味です。北海道の先住民は1600年代松前藩から変化がありました。そして明治政府になりアイヌ語は使用禁止になったそうです。
さて、白老町は人口19000人の小さな町。朝、苫小牧駅から白老駅に行く電車は7時29分発のあとは10時台までなく、3時間に1本といった具合で驚きました。
「待つ」という話をしようにも、待てない自分がいたりして。在宅医療の話をしようにも、白老には2つの小さな病院と2つの開業医しかないと聞かされて、さらに驚きました。
「どんぐり」というグループホームを見学させて頂きました。鍵がかかっていないグループホームを、初めて見ました。ロビーで作業している入所者と会話をしました。
裏には入所者が土をいじる畑がありました。毎日、散歩や外出をしているそうで羨ましかった。ちなみに、すべて平屋なのは、さすが北海道です。
さらにポロトコタンという公園にも行きました。大きな村や湖であるそうですが、美しい公園です。綺麗な湖と雪を頂く山々と綺麗な桜に見取れていました。
講演終了後、焼き肉屋さんで参加者と「まじくり」ました。白老牛は、美味しかった!今は札幌まで移動中で、これから尊厳死協会の講演です。
長尾和宏 (ながお・かずひろ)
1958年、香川県生まれ。1984年に東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。阪神大震災をきっかけに、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業、院長をしています。最初は商店街にある10坪程度の小さな診療所でした。現在は、私を含め計7人の医師が365日24時間態勢で外来診療と在宅医療に励んでいます。趣味はゴルフと音楽。著書に「町医者力」「パンドラの箱を開けよう」(いずれも、エピック)「『平穏死』10の条件」(ブックマン社)「胃ろうという選択、しない選択」(セブン&アイ出版)などがあります。ツイッターでもつぶやいています。
http://apital.asahi.com/article/nagao/2014051100007.html