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【温故地震】都司嘉宣 根室沖の地震津波(1843年)

2014-05-19 | アイヌ民族関連
MSN産経ニュース-2014.5.19 09:27
被害避け集落移転したアイヌ
 悪夢のような東日本大震災から、早くも3年以上が過ぎた。津波で壊滅した市街地も、将来に向けて安心して住めるように再建が計画され、一部では大規模な建設工事が始まっている。市街地全体を高台など安全な場所に移転するのも、有効な選択肢の一つだ。
 江戸時代以前の津波で、このような市街地全体の移転が行われた例を、筆者はこれまで3例しか知らなかった。明応7(1498)年の明応東海地震における三重県鳥羽市と静岡県伊豆市、宝永4(1707)年に起きた宝永地震における高知県土佐清水市の計3例だ。ところが最近の古文書研究で、北海道根室市のアイヌが、津波の後に集落全体を移転していた例が見つかった。
 アイヌは字を持たなかったため、自分たちの歴史を書き残していなかった。だが、明治維新以降は北海道にも日本の官庁が置かれ、幕末期に発生した事柄をアイヌの証言に基づいて記録している資料が存在する。そんな資料の一つ、「根室一等測候所報告」に次のような文章があった。
 「天保14(1843)年に根室沖海域で発生した地震の津波で、根室沿岸の各地で漁業用の建物が流された。一番被害が大きかったのは花咲(はなさき)で、ここにいたアイヌの住居50軒以上と漁業施設、倉庫などがすべて流失してしまった」
 花咲とは、北海道の東端から東側に突き出た根室半島の南岸の集落で、太平洋に面していた。測候所報告の記述は続く。
 「津波による大被害後、花咲に住んでいたアイヌは根室半島を北上、横断して北岸の穂香(ほにおい)に全員が移住した」
 穂香は根室海峡に面しているため、太平洋沖の千島海溝付近で起きる地震津波の直撃を受けない。アイヌは経験的に、安全な場所だと知っていたようだ。
 花咲については、津波から13年後の安政3(1856)年に立ち寄った蝦夷地の探検家、松浦武四郎が当時の様子を紀行文「廻浦(かいほ)日記」にこう記録している。
 「花咲は昔、アイヌの住居が30軒以上あり漁業施設も多かったが、今はわずかになってしまった」
 つまり、花咲に住んでいたアイヌは、津波に再び襲われるのを恐れて穂香に移り住み、安心できる住居を構えて戻らなかったのだ。
 これらの検証により、日本では江戸時代以前に、津波による壊滅的な被害で集落全体が移転したケースが4例あることが分かった。津波防災の先進的事例として、アイヌに深く敬意を表したい。(つじ・よしのぶ 建築研究所特別客員研究員=歴史地震・津波学)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140519/scn14051909270002-n1.htm

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スイス人女性、海外に持ち出された先住民の文物を返却/台湾・台東

2014-05-19 | 先住民族関連
フォーカス台湾 2014/05/18 15:13【社会】
(台東 18日 中央社)45年前に台東県の離島、蘭嶼で宣教活動をしていたスイス人女性が、別の宣教師らによって外国に持ち出された台湾原住民(先住民)のタオ族に関連する文物を地元に返却した。一部は17日から国立台湾史前文化博物館(台東市)で展示されている。
エリーザベト・ゲシュヴィントさん(69)は、地域の生活や教育水準の向上に尽力し「タオ族の父」と慕われたアルフレート・ギーガー(紀守常)神父(1919~70年)の後を継ぎ、24歳の時に蘭嶼で活動。タオ族の女性に裁縫を教えたり、男性には彫刻の技術を指導するなどした。
今回返却された文物にはギーガー神父が収集したタオ族の伝統的な木造船であるチヌリクランなど文物約200点。エリーザベトさんは、蘭嶼の貴重な品々は安価で取引されてしまうケースがあることから、タオ族の人のためにもこれらを元々あった場所に戻すべきだと思い立ったという。
台湾史前文化博物館での展示初日にはエリーザベトさんやギーガー神父の友人らも駆けつけた。今後は返却された文物の管理などを、タオ族の人が同日発足させた「紀守常文記念教基金会」が行うという。
(盧太城/編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201405180003.aspx


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保護動物のマレーグマを救出、違法な食用売買を摘発

2014-05-19 | 先住民族関連
アジア エックス 2014年05月19日 09:26
マレーシア
〈ジョホールバル〉
野生動物国立公園局は5月13日、ジョホールバル市ジャラン・トゥン・ラザクの商店で食用として売られそうになっていた保護動物のマレーグマを救出したと発表した。同局は1週間にわたる一斉取り締まりを行っていた。商店にいた5人が逮捕された。
救出されたマレーグマの健康状態は良好で、同局では経過をみて野生に返す方針。マレーグマは「熊の手」料理のために違法に捕獲されたもので、悪徳レストランで秘密裏に1杯あたり400~900リンギ(約1万2,600~2万8,300円)で売られているという。
保護動物を違法に捕獲・飼育・殺害した場合、罰金10万リンギ(約314万円)以下、禁固3年以下、もしくは両方が科される。オラン・アスリ(先住民)が食用に狩る分は合法とされるため、密猟者がこの規定を悪用するケースが後を絶たないという。
http://www.asiax.biz/news/2014/05/19-092624.php

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タタール追放70年で集会=高まる反ロ感情-クリミア

2014-05-19 | 先住民族関連
時事通信 (2014/05/19-07:18)
 【モスクワ時事】ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島では18日、第2次大戦時の1944年5月に行われたソ連独裁者スターリンによる少数先住民族タタール人追放から70年を迎え、タタール系住民が集会を開いた。
 タタール系住民はナチス・ドイツの「スパイ」のぬれぎぬを着せられ、約20万人が中央アジアなどに追放され、飢餓などで多数の死者が出た。タタール系住民は3月の住民投票を棄権するなどロシア編入に反対したが、こうした感情は歴史問題に起因する。
 集会は、追放を「ジェノサイド(集団虐殺)」とみなすタタール系住民が毎年行っているが、今年は反ロシア・デモに発展するのを恐れる当局が初めて禁止。ただ、中心都市シンフェロポリなどには数百人が集結し、警官隊とにらみ合った。
 ロシアはタタール系住民の懐柔を図る一方で、当局に批判的なタタール系指導者ムスタファ・ジェミレフ氏には4月、5年間の「入国禁止」処分を通告した。プーチン政権による抑圧は追放の歴史と重なり、反ロシア感情が高まっている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051900041

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タタール人:追放70年 クリミアでは集会禁止

2014-05-19 | 先住民族関連
毎日新聞 2014年05月18日 22時27分(最終更新 05月18日 22時45分)
 【モスクワ田中洋之】ウクライナ南部クリミア半島の先住民族クリミア・タタール人がソ連時代に中央アジアに強制追放されてから70年となる18日、首都キエフで追放による犠牲者を追悼する集会が開かれた。クリミアのロシア編入に反対し、クリミア入りを拒否されているタタール人指導者、ジェミレフ氏も参加。数百人の市民はウクライナ国旗とタタールの民族旗を掲げて市内を行進した。
 一方、クリミアでは当局が16日にウクライナ東部・南部の情勢悪化を理由に大規模集会を来月6日まで禁止する措置を出し、タタール人組織が18日にシンフェロポリ市中心部で計画していた集会が中止された。このため地元のタタール人は市郊外で追悼の祈りをささげた。当局側は追放70年で反ロシア感情が広がることを警戒しているようだ。
 ロシアのプーチン大統領は16日、南部ソチでロシア寄りのクリミア・タタール人代表らと会談し、待遇改善を約束するなど「懐柔策」に乗り出している。
http://mainichi.jp/select/news/20140519k0000m030054000c.html

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鶴岡八幡宮でフラダンス奉納 ハワイ住民と異文化融合

2014-05-19 | 先住民族関連
2014/05/17 20:24 【共同通信】
 米国ハワイ州カウアイ島の住民が17日、来日を機に神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮でフラダンスを奉納した。国内のフラダンス愛好者約50人も集まり、普段は神事が行われる舞殿で異文化の融合を楽しんだ。
 奉納したのはカウアイ島で古典的なフラダンスを継承する団体の代表ケハウラニ・ケクアさん(51)と生徒。ハワイ先住民の文化では、他人の土地に入る際にフラダンスをささげて許しを得る風習があるという。
 日本で一般的なフラダンスよりも重心を低くして踊るのが特徴。ケクアさんが打楽器と歌を担当し、生徒4人が力強い振り付けを披露した。
http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051701001723.html

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フラダンス奉納 神奈川・鎌倉の鶴岡八幡宮で異文化融合

2014-05-19 | 先住民族関連
MSN産経ニュース 2014.5.17 21:11
 米国ハワイ州カウアイ島の住民が17日、来日を機に神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮でフラダンスを奉納した。国内のフラダンス愛好者約50人も集まり、普段は神事が行われる舞殿で異文化の融合を楽しんだ。
 奉納したのはカウアイ島で古典的なフラダンスを継承する団体代表のケハウラニ・ケクアさん(51)と生徒。ハワイ先住民の文化では、他人の土地に入る際にフラダンスをささげて許しを得る風習があるという。
 日本で一般的なフラダンスよりも重心を低くして踊るのが特徴。ケクアさんが打楽器と歌を担当し、生徒4人が力強い振り付けを披露した。
 横浜市戸塚区の岸本弘之さん(51)は「フラダンスも神事も、神様にささげるという点では共通しているので、意外と違和感がなかった」と驚いていた。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140517/kng14051721110005-n1.htm

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鶴岡八幡宮でフラダンス奉納-ハワイ住民と異文化融合  

2014-05-19 | 先住民族関連
富山新聞- (5/17 20:25更新)
 米国ハワイ州カウアイ島の住民が17日、来日を機に神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮でフラダンスを奉納した。国内のフラダンス愛好者約50人も集まり、普段は神事が行われる舞殿で異文化の融合を楽しんだ。
 奉納したのはカウアイ島で古典的なフラダンスを継承する団体の代表ケハウラニ・ケクアさん(51)と生徒。ハワイ先住民の文化では、他人の土地に入る際にフラダンスをささげて許しを得る風習があるという。
 日本で一般的なフラダンスよりも重心を低くして踊るのが特徴。ケクアさんが打楽器と歌を担当し、生徒4人が力強い振り付けを披露した。
http://www.hokkoku.co.jp/newspack/kurasi2014051701001723.html

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ウクライナで人権侵害深刻化=親ロシア派が誘拐や脅迫-国連

2014-05-19 | 先住民族関連
時事通信-(2014/05/16-20:24)
 【ジュネーブ時事】国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は16日、ウクライナに関する報告書を発表し、同国東部で親ロシア派による誘拐や拘束などが相次ぎ、人権侵害が深刻化していると懸念を表明した。ロシアが編入したクリミア半島での少数先住民族の人権問題にも憂慮を示した。
 報告は4月に続き2回目。親ロシア派武装勢力が事実上支配するウクライナ東部ドネツク州スラビャンスクなどで、報道関係者や親ロシア派と対立する政治家の拘束や脅迫、殺害が相次いでいると懸念。現在も「少なくとも17人が拘束されているが、実際の人数はもっと多い可能性がある」と指摘した。
 一方で「対テロ作戦」を展開中のウクライナ軍も親ロシア派の失踪に関与したとの情報があると報告。暫定政権による親ロシア派に対する嫌悪キャンペーンは「危機を制御不可能な事態にエスカレートさせる恐れがある」と警告した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051600884

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1万2000年以上前の少女の骨、米先住民起源たどる手掛かりに

2014-05-19 | 先住民族関連
〔AFP=時事〕(2014/05/16-13:37)
【ワシントンAFP=時事】メキシコ・ユカタン半島で1万2000年以上前に穴に落下して死亡したとみられる10代少女の骨から、最初期アメリカ先住民の起源に関する新たな手掛かりが得られたとの研究論文が、15日の米科学誌サイエンスに発表された。
 米テキサス大学などの国際研究チームにより「ナイア」と名付けられたこの少女の頭蓋骨は、アメリカ大陸でこれまでに発掘されたものの中では最古で、保存状態が最も良いものの1つだという。
 ナイアの遺骨は2007年、サーベルタイガー(剣歯虎)、オオナマケモノ、ホラアナグマなどの骨とともに、水面下約41メートルの水中洞窟の底に沈んでいる状態で発見された。
 スペイン語で「ブラックホール」を意味する「オヨ・ネグロ」と呼ばれるこの地域は、ナイアが落下した約1万2000年~1万3000年前は地上の乾燥地帯だった。(写真はメキシコ・キンタナロー州トゥルムにある洞窟オヨ・ネグロ」で調査を進めるダイバー)
 氷河の融解で海面上昇が起き、洞窟はこの8000年間で水に覆われた。
 当時15~16歳だったと考えられているナイアは、一緒に見つかった動物たちと同様に、ただの水たまりに見えた穴に滑り落ちてしまったのかもしれない。
 ナイアの骨盤には骨折した形跡が見られることから、落下時の衝撃で即死したことが示唆されると米ワシントン州在住の考古学・法医学人類学者、ジム・チャターズ氏は指摘する。
 ナイアの頭蓋骨からは、小さく細面の顔、広い間隔の目、突き出た額、外向きの歯が見て取れる。この外見についてチャターズ氏は「アメリカ先住民の容姿とはほぼ正反対」だと語った。
 だが、ナイアのあばら骨と歯から見つかった遺伝子マーカーは、母方の遺伝系統が現代アメリカ先住民の一部と同一であることを示した。
 ■アジアの起源
 ナイアは、ベーリング地峡として知られる陸塊を越えて、アジアからベーリング海峡を横断して移動してきた人々の血を引くことを、今回の論文は示唆している。
 テキサス大のデボラ・ボルニック助教は「今回の研究が初めて提示しているのは、このような顕著な特徴を持つパレオ・アメリカン(古代アメリカ先住民)もまた、現代アメリカ先住民と同じく(当時は陸地だった)ベーリング海峡を渡ってきた人々に直接結びつく可能性がある証拠だ」と説明した。
 アメリカ先住民について一部の専門家らは、もっと最近になってから、おそらく欧州、東南アジア、オーストラリアから移り住んだと思われる人々の子孫だとする説を提唱しているが、今回の結果はこれに反するものだ。
 ワシントン州で発見された9800年前の「ケネウィック人」の頭蓋骨と骨格の化石に関する研究で最も良く知られている考古学者のチャターズ氏は「私もかつては、移住が複数回起きたとする説の支持者の1人だった」と話す。
 チャターズ氏は当初、頭蓋骨が典型的なアメリカ先住民の顔とは似ていなかったため、ケネウィック人は欧州からの移住者の子孫と考えていた。
 だがナイアのDNA分析などを含むその後の研究によって、最古のアメリカ先住民はどこから来たかに関する同氏の考え方が変わったという。
 ナイアに関する研究を進めている国際研究チームは、ナイアのミトコンドリアDNAから「mtDNAハプログループD1」と呼ばれる遺伝子マーカーを特定した。
 ボルニック氏は「ハプログループD1は、アジア系統に由来するものだが、現在ではアメリカ大陸でのみ見られる」と説明。「アメリカ先住民の約11%がこの遺伝系統を示している」と付け加えた。
 現時点での研究チームの分析は、パレオ・アメリカンとして知られる他の古代人がベーリング地峡以外の場所から来た可能性を排除できないが、今回の証拠はその可能性の裏付けにはなっていないとボルニック氏は指摘している。
 チャターズ氏によると、ナイアはアメリカ大陸で発見された旧人類の中で6番目に古いという。
 今後の研究はナイアの核DNAの配列を調べることを目的としており、ナイアの先祖に関する詳細がさらに明らかになるとみられている。【翻訳編集AFPBBNews】
この記事の英文はこちら【英文時事コム】 http://jen.jiji.com/jc/eng_afp?k=20140516031267a
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20140516031267a

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太平洋教会協議会、インドネシア支配下にある西パプアの自由を求める

2014-05-19 | 先住民族関連
クリスチャントゥデイ 2014年5月16日01時42分 記者 : 行本尚史
西パプアの先住民族は、選挙や国民投票のような普遍的に受け入れられた過程を通じて、自分たち自身の未来を決めることを許されなければならないと、太平洋教会協議会(PCC)のフランソワ・ピーアータイ総幹事は15日、来週フィジーのビティレブ島西部の都市ナンディで開かれる、脱植民地化に関する国連会議を前に呼びかけた。
「教会指導者たちが2013年に(ソロモン諸島の首都)ホニアラで会合を行い、インドネシアに土地を占領され続けている西パプアの人たちを含む、全ての太平洋諸国の民族自決を求めた」とピーアータイ総幹事は述べた。
オーストラリアから200キロ北にあるニューギニアの西半分である西パプアの先住民族は、戦後にオランダによって独立を認められながらも、1969年にインドネシアに併合されて以来、自由や天然資源、そして命を奪われてきた。彼らの中にはクリスチャンも多い。
西パプアの独立を求める運動団体「フリー・ウェスト・パプア・キャンペーン」は、公式サイトで、過去50年間のインドネシアによる支配下で今日まで50万人の文民を含む先住民族のパプア人が殺されてきたとしている。
彼らが住むニューギニア島の西半分にあたる地域は、インドネシア領イリアンジャヤと呼ばれ、2002年にパプア州と改称し、翌年に西イリアンジャヤ州が分離した。かつてそこは1885年からオランダ領とされ、1942年から3年間、日本軍によってその北部海岸が占領された。
「今こそインドネシアは国際法や条約に従って、西パプアの民族が自分たち自身の未来を決めることができるようにする時だ」と同総幹事は述べた。「彼らは自分たちの土地や鉱物およびその他の資源をどのように使えばもっともよいかを決めることを許されなければならない」
ピーアータイ総幹事は、自決によってもなお西パプア人がインドネシアとの関係をもつのを選ぶことは全く可能だと語った。「これは受け入れられうることだが、しかし私たちは(西パプアの)人々の意思が行われるようにしなければならない」
脱植民地化に関する国連委員会(C24)が会合を行う時、それはマオヒ・ヌイ(仏領ポリネシア)と、脱植民地化される領土に関する国連のリストにそれを戻すことについて議論を行うことになる。
西パプアはそのリストにないが、PCCは来週から太平洋諸国の指導者たちに対し、C24のリストに西パプアを含めることを支援するよう陳情する。
「私たちはこの地域におけるインドネシアの影響について十分意識しているが、インドネシア軍による人権蹂躙や違法拘留、拷問、そして殺害が続いていることからすれば、この問題について沈黙し続けることはできない」と、ピーアータイ総幹事は述べた。
「どの教会も不正義に対して声を上げる義務があり、そして私たちは各国政府に対し、この呼びかけに耳を傾けて行動を起こすよう求める」と同総幹事はさらに述べた。「私たちはとりわけC24の太平洋諸国代表であるフィジーとパプアニューギニアの政府に対し、この地域の民族の叫び声を聴き、正義が確実に行われるようにするよう求める」
同総幹事は、この行動が太平洋諸島フォーラム事務局とメラネシア先鋒グループ、そして太平洋諸島開発フォーラムのメンバーに陳情すると述べた。
「オーストラリアとニュージーランドがこの地域で真の協力者として認められようというのであれば、彼らもまた、それらの国々の教会とともに、西パプアの自決を支持しなければならない」と彼は述べた。
究極的には、PCCは太平洋諸国が西パプアが脱植民地化される領土の国連リストに加わるようにする動きの先頭に立つことを望んでいる。
西パプアの牧師でインドネシア教会共同体の共同議長であるカレル・フィル・エラリ博士は、昨年10月30日から11月8日まで韓国の釜山で開かれた世界教会協議会(WCC)第10回総会で西パプアの独立を訴えるとともに、「日本人は第二次大戦中にたくさんのパプア人を殺した」「私は渡辺信夫牧師を知っている」と語った。
日本キリスト教会の渡辺信夫牧師は、西パプアに関する2005年の講演文の中で、「西パプアの人から見れば、テテ・ワタナベという日本人が来て日本の戦争罪責について語っていたことは、歴史としては継続せず、それは消されて、昔話しの一つになってしまった」などと記している。
2012年6月には、世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事が西パプアを訪問した。また、西パプアの問題は、WCC第10回総会で公的課題に関する声明文に含められた。
また、世界改革派教会共同体 (WCRC)が昨年2月26日にフェイスブックで伝えたところでは、パプア福音キリスト教会がWCRC加盟教会に対し、パプア人の恣意的な逮捕や拷問についての報告に応答するよう、国連難民高等弁務官事務所と国際人権機関に呼びかけてほしいと強く求めていた。
西パプアでは、米国アリゾナ州フェニックスの鉱山開発会社フリーポート・マクモランが1973年から銅山開発を行ってきた。西パプアの先住民族はそれに伴う環境汚染やインドネシアによる弾圧を受けてきた。
一方、チリ領ラパ・ヌイ(イースター島)と米国のグアムもC24のリストリストにない。PCCによると、これらの島々の人たちはともに自決権を求め始めたという。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/13318/20140516/pacific-conference-churches-free-west-papua.htm


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メキシコで1万年以上前の少女の頭骨発見-米先住民の祖先か

2014-05-19 | 先住民族関連
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2014 年 5 月 16 日 11:42 JST
By ROBERT LEE HOTZ
 彼女は暗い洞窟の中でたった一人で死んだ時、10代の少女だった。
 この少女の骨の化石を分析した科学者チームは15日、それが新世界でほぼ完全な形で発見された最古の人骨で、遺伝子も採取されたと述べた。メキシコ・ユカタン半島の水没した洞窟の深い底で発見されたもので、南北米大陸の最も初期の定住者と、現代のネイティブアメリカンとのつながりを示しているという。
 少女の頭骨は約1万2000年前のもので、そこから採取された特異な遺伝子マーカー(遺伝学的解析で標識として用いられる遺伝子)は、アジア北東部からベーリング地峡(現在のベーリング海峡付近で、氷河期は陸地化していた)を横断して北米大陸に渡った最初の狩猟採集民たちが、現在生きている多くのネイティブアメリカンと同じヒト集団に属しているとの証拠を提供するものだという。
 頭骨の歯から採取した母系DNAを分析した米テキサス大学の人類学者デボラ・ボルニック博士は「それは南北米大陸を通じてみられる血統だ」と述べた。
 人類学者、遺伝学者、そして洞窟ダイバー16人で構成される国際チームは15日、この分析結果を米科学誌サイエンスで発表した。
 追加的な研究によって確認されれば、この少女の骨は、南北米大陸という新世界に定住した人々の起源とその子孫をめぐって学者たちが白熱した議論を100年以上展開してきた問題を解くカギになる。他の説には、最も初期の定住者は南太平洋から舟でやって来たとの見方、あるいはスペインからカヌーで大西洋を横断したとの見方などがある。
 今回の研究プロジェクトを指揮した考古学コンサルタント会社(ワシントン州ボセル)、アプライド・パレオサイエンスのオーナー、ジェームズ・チャターズ氏は「これはこの問題を解くための一歩だ」と述べた。
 それでもなお論争が終息する公算は小さい。スミソニアン自然史博物館のパレオ・インディアンプログラムのディレクターで考古学者のデニス・スタンフォード博士は、今回の研究で特定された早期定住者は北米大陸の西側に定住していた公算が大きく、その他の地域に定住した人々の問題は残ると述べた。
 同博士は「東部沿岸では西部沿岸と全く異なった動きがある」と述べた。
 発見された頭骨は15歳ないし16歳の少女のもので、標本として「HN5/48」と正式に指定されたが、頭骨を分析した研究者たちは彼女を「Naia(ナイア)」というニックネームで呼んでいる。ギリシャ神話の「ナーイアス(水のニンフ=乙女の妖精)」からとった名称だ。
 ナイアの骨は過去と現在を体現している。
 研究者たちによれば、ナイアは現代のネイティブ・アメリカンとそれほど似ていない。むしろ、現代アフリカ人、あるいはオーストラリアないし太平洋の島々の先住民に似ているという。こうした差異から、最初の原始アメリカ人と現代のネイティブアメリカンは同じ血統でないとの説が有力だった。
 しかし研究チームによれば、ナイアの頭骨から採取した母系DNAを3つの研究所がそれぞれ別個に分析して得られた証拠により、彼女は現在生きている多くのネイティブアメリカンの祖先であることが判明した。彼らは「ハプログループD(Y染色体)1」と呼ばれる特異な遺伝的特徴を共有しており、その特徴は現代では南北米大陸の先住民にのみ見られるという。
 研究者たちの推測によれば、ナイアは恐らくのどの渇きを癒そうとして、洞窟の暗闇を手探りで進んでいくうちに穴に転落して死亡した。今日、洞窟は水をたたえていて水深が140フィート(約42メートル)以上ある。氷河が溶けるにつれて水面が上昇したためだ。
 ダイバーたちは2007年に水没した洞窟を発見した。洞窟の底には剣歯トラ (絶滅したネコ科の動物)や、メガテリウム(オオナマケモノの一種)など更新世後期に絶滅した動物の骨が散乱しているのが見つかった。ナイアの頭骨は水中の岩棚の上で見つかったという。
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304408504579564831808026354

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米大陸、最古級の頭蓋骨発見 1万2千年以上前の少女

2014-05-19 | 先住民族関連
2014/05/16 03:00 【共同通信】
【ワシントン共同】2万6千~1万8千年前にアジアから北米に渡った人類の子孫とみられる最古級の頭蓋骨を、メキシコ・ユカタン半島の地底湖で見つけたと、メキシコや米国の研究チームが15日、米科学誌サイエンス電子版に発表した。
 15、16歳の少女で年代は1万2千年以上前と推定。採取した遺伝子は現代の先住民インディアンや、アフリカから出た人類のうちアジアから北米に広がった人々と近かった。かつて陸続きだったベーリング海峡を渡った人々が南米まで広がったとチームはみている。
http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051501001620.html

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豊穣の海、セントローレンス湾の恵みはいつまで享受できるか

2014-05-19 | 先住民族関連
ナショナル ジオグラフィック日本版  2014年5月15日 
 川底の堆積物や落ち葉をさらいながら、いくつもの河川がカナダ東岸のセントローレンス湾へと流れ込む。その元をたどれば、何百キロも離れたモントリオールや、米国ニューヨーク州の原生林までさかのぼることができる。流れ下ってくるすべてのものを受け止めながら、セントローレンス湾は、世界屈指の豊かな生態系を育んでいる。
 この湾は、地質学的に見ればまだ新しい部類に入る。1万9000年前、一帯は厚さが2キロ近くもある氷に覆われていた。やがて大地が隆起し、氷が解けて湾が水で満たされると、セントローレンス川からは淡水魚が流れ込み、大西洋からは海水魚、ウニやヒトデ、プランクトンやクジラなど、さまざまな生き物がやって来た。
 ここで最初に採集生活を始めたのは、カナダ沿海州の先住民族、ミクマ族の祖先だった。彼らは9000年前までには現在のノバスコシア州やニューファンドランド島に移り住み、アザラシやサケ、チョウザメなど、豊富な海の幸を享受していた。
 16世紀になると、ヨーロッパの漁師たちが湾を訪れ、地元住民と交易を始めた。そして湾がもたらす恵みにあずかろうと、しだいに先住民の居住地の周りに住み着くようになった。タラの群れが来ればこぞってボートを出し、セイウチが現れれば狩人たちがすぐに後を追った。
北米の「水産業」を生んだタラ漁の恵み
 ヨーロッパ近海の漁場ではその頃すでに乱獲が進み、多くの種、とりわけ大型の海生哺乳類の数が減少していた。そんな海から来たヨーロッパの漁師には、セントローレンス湾の恵みはあまりにも豊かに思えた。
 かくして、米大陸初の「水産業」が幕を開ける。漁獲量の単位は数千匹から数万匹、数百万匹へと増加。17世紀までには、タラやクジラなどが数トン単位で欧州に輸出され、その総額はメキシコ湾から入ってくる金や銀の価値を上回るほどになった。
 だが、やがて個体数が減り始める。無限と思えた海の幸にも、限界はあったのだ。
 タラはもはや希少で、群れが絶滅寸前となっている海域もある。
 逆に数を増やしたのがロブスターだ。水産資源はほかにもあるが、目下はロブスター漁がこの地域の住民の暮らしを支えている。もちろんこれも無尽蔵ではないが、今のところは豊富にいる。
 恵みを求めて海に集まってくるのは、漁師だけではない。環境保護活動家たちは反対しているが、海底に大規模な油井を掘削する計画も進行中だ。
 セントローレンス湾は変わってきたし、これからも変わり続けるだろう。気候変動の影響で海水温が上昇し、塩分濃度が低下するおそれもある。仮に今すぐ漁業を中止したとしても、個体数は種によって増えたり減ったりすると考えられる。海の恵みはしだいに乏しくなり、かつての輝きを失った。だがそれは、これまでの人間の営みによる結果なのだ。
(ナショナル ジオグラフィック2014年5月号特集「セントローレンス湾 豊かな海の恵み」より
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20140514/397210/?rt=nocnt

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行程表受諾「まだ」=クリミア避難民、7000人-ウクライナ大使

2014-05-19 | 先住民族関連
時事通信(2014/05/15-23:11)
 【ジュネーブ時事】ウクライナのクリメンコ・ジュネーブ国際機関代表部大使は15日、東部の緊張緩和に向け欧州安保協力機構(OSCE)が提示したロードマップ(行程表)に関し、「ロシアがまず約束を果たすべきだ」と述べるとともに、ウクライナがまだ受諾したわけではないと明らかにした。国連欧州本部での記者会見で語った。
 行程表は(1)暴力停止(2)武装解除(3)国民対話(4)選挙-が柱。OSCEのブルカルテル議長(スイス大統領)は先に、ウクライナ、米ロ、欧州連合(EU)の首脳が行程表を前向きに評価したと語っていたが、クリメンコ大使は「(受け入れの)交渉はまだ続いている」と強調した。
 また、ロシアが編入を強行したクリミアからウクライナ本土に逃れた少数先住民族タタール人やウクライナ系住民が、約7000人に上ると指摘。ロシアによる人権侵害を非難した。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201405/2014051501106

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