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ベネズエラでマドゥロ政権と闘う国民たち「自由のためには妥協しない」

2016-09-02 | 先住民族関連
HuffPost Mexico 2016年09月02日 13時53分 JST 執筆者: Teresa Villa

治安部隊の前で国旗を両手に持って抗議するデモ参加者
深刻な経済危機が続く南米ベネズエラの首都カラカスで、ニコラス・マドゥロ大統領の罷免を問う国民投票の実施を求めて大規模デモが起きた。
8月以降、カラカスでは幻滅した何万人ものベネズエラ国民がデモ行進をしている。選挙管理委員会に早急に国民投票を実現させ、ニコラス・マドゥロ大統領が政権にとどまるべきかどうかを国民に決めさせようとする反政府派のキャンペーンの一つでもある。
現在ベネズエラは、過去200年の間でも類を見ない最悪の不景気にあり、犯罪率が急上昇し、生活必需品の不足が深刻化している。
「ベネズエラはすでに崩壊している。経済的、社会的、政治的危機に直面している」と、ベネズエラの人権擁護活動家リリアン・ティントリ氏は言う。夫のレオポルド・ロペズ氏は強硬派の反政府リーダーでもある。ハフポスト・メキシコ版によると、2015年にロペズ氏は抗議運動で「暴動を扇動した罪」により投獄されている。
「最悪なのは、薬品も食料も手に入らないことです」と、ティントリ氏は北西部の都市バリナスからの電話で語った。現在ティントリ氏は、バリナスからカラカスへ向けて非暴力のデモ行進を先導している。
他のベネズエラの活動家たちと共に、ティントリ氏は3月以来大統領解任の国民投票を要求してきたが、国の選挙管理委員会は度々延期を繰り返している。事態を先送りさせることが与党にとって最も都合が良いからだ。投票を2017年1月まで遅らせることができれば、仮にマドゥロ大統領の罷免が成立しても、代行として副大統領が任期いっぱいの2019年末まで大統領の座にとどまる権利を得て、権力が維持できるからだ。
野党が望む早期の国民投票が実現すれば、体制を一新する好機となる。世論調査では圧倒的多数の国民がマドゥロ大統領の退任に票を投じることになる。
「政府と国政の仕組みの変革を求めています。新しい人材を、そして、国民から尊敬され何よりも民主的なリーダーを、私たちは求めています」と、ティントリ氏は語った。
ニコラス・マドゥロ政権は、世界各国から人道的な援助を求めようとしない。危機に直面していることを認めていないからだ。
――リリアン・ティントリ
「ラ・サリーダ」と名付けられたマドゥロ退陣を求める抗議運動は、政治腐敗、国の安全保障、経済不振の立て直しに失敗した現政権を批判する声が次第に高まって始まった。
商品がほとんどないスーパーマーケットに入るために1マイルもの列を作って待ち、停電を我慢し、国民が日々の生活のやりくりに四苦八苦している今、マドゥロ氏の支持率は下降の一途をたどっている。
「4人家族を食べさせるには最低賃金は16ドル(約1650円)が必要だ」と、ティントリ氏は説明する。
ロペズ氏やその他の政治犯を弁護する仕事に加えて、ティントリ氏は政府に対し、人道援助の窓口を開いて医療品などの国際的な支援を受け入れ、必要としている国民に支給するよう要求している。しかし、彼女の努力にも政府は聞く耳を持たない。
「マドゥロ政権は人道的な援助を求めようとしない。危機に直面していることを認めていないからだ」と、ティントリ氏は語る。政府が非常事態を宣言しようとしないから、他国の支援組織からの物資が入ってこない。
9月1日の大規模デモは国民の怒りを公に示すことを目的としている。世論調査会社「DatinCorp 」のマネージャーであるヘスス・セギアス氏はベネズエラのラジオ局RCMのインタビューで、カラカスの人口の34%にあたる125万8000人がデモ行進に参加すると語った。アマゾン川流域の州に居住する先住民族の住民代表も国会議事堂へ出向き、不満を表明し、マドゥロ大統領の退陣を要求する。
政府によるこれまでのデモ鎮圧により、近年は反対派が一般大衆を先導することが難しくなっている。2014年には、強硬路線の反政府リーダーであるロペズ氏、アントニオ・レデツマ氏、マリア・コリナ・マチャド氏の呼びかけによる抗議運動が警察の反撃にあい、43人が死亡している。
ロペズ氏は死者の出た抗議運動を招集・参加した罪で14年の懲役に服している。ティントリ氏によると、執拗な肉体的心理的虐待を受けながらも、ロペズ氏は獄中で耐えていると言う。
「レオポルドは忍耐強い人です。頑張っていますよ」と、ティントリ氏は語った。「レオポルドは『リリアン、彼らは僕を靴箱の中に封じ込めることはできても、僕は決して彼らに屈しないし、自分の自由のために妥協したりしない。僕の自由は、ベネズエラの自由なのだから』と言っています」
ロペズ氏の投獄以来、ティントリ氏はアメリカのジョセフ・バイデン副大統領、メキシコのクラウディア・ルイス=マシュー外務大臣、スペインのマリアノ・ラホイ首相といった国際社会の要人と面会し、夫や他の政治犯たちの釈放に向けて支援を求めている。
人権団体アムネスティー・インターナショナルはロペズ氏を「良心の囚人」と認め、即時釈放を求めている。同団体の調査担当カロライナ・ヒメネス米大陸副長官は8月初旬、「レオポルド・ロペズ氏は、ベネズエラ政府に異議を唱える者全てを対象とした、卑劣な『魔女狩り』の犠牲者だ」と述べた。
「容易なことではありませんでした」と、2人の子供をもつティントリ氏は言った。「レオポルドと他の人たちを支え、世界中にベネズエラがどんなことになっているのかを伝えなければなりません」
「治安の悪さ、今の政府、土地や会社の強奪のために亡命や強制立ち退きを強いられ、離れ離れになった多くの家族がいます」と、ティントリ氏は続けた。「こうした家族たちが全員、そして私の家族も、また会える日が間もなくやって来るのだという思いを、日々の慰めにしています」
ハフポスト・メキシコ版の英訳より翻訳・加筆しました。9月1日にローンチしたハフポスト・メキシコ版はこちら
▼画像集が開きます
http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/02/venezuelans-are-marching_n_11828638.html

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ダブルスタンダード

2016-09-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/02 05:00
米国の先住民族インディアン「ラコタ・スー」の人々の名前は変わっている。成長後、背が高い、足が不自由、目が見えない―といった身体的な特徴に対して、「雲をつかむ男」「木の足(義足)」「盲のふくろう」など新しい名前がつけられる。「世界の名前」(岩波書店辞典編集部編)に学んだ▼日本なら差別的だと批判されかねない。そんな表現が堂々と使われるのは、それらの特徴を卑下も蔑視もしていないからだという▼相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件で、警察は犠牲者の実名公表を見送った。障害者への差別や偏見に苦しむ遺族の要望を受けての異例の判断だ▼「命の重さに変わりはない」「どんな障害者も生きる権利がある」という怒り。「子供が障害者であることを知られたくない」という恐れ。その間で遺族はどれほど悩んだか。匿名発表の是非はともかくとして▼大切な子供を突然奪われただけでなく、一人の人間として名前も明らかにしてやれない二重の悲しみを、差別の残る社会は遺族に負わせた。「障害は個性」と言われる。しかし、誰もが本当にそう思っているのか。そこに命のダブルスタンダードはないか▼障害者は亡くなった後まで差別される。そんな社会をラコタ・スーならどう見るだろう。事件から1カ月余。あれほど騒がれたのに、いまはそれほど話題に上らない。それも気に掛かる。2016・9・2
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/opinion/season/2-0080688.html


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縄文人は東アジア人と比べ、遺伝的に特異な集団だった!

2016-09-02 | アイヌ民族関連
NEWSALT-2016/9/2 天本 レオ

国立遺伝学研究所および総合研究大学院大学の斎藤成也教授らは、福島県北部にある三貫地貝塚から出土した3000年前の縄文人の奥歯からDNAを抽出し、核ゲノムの一部について解読に成功。縄文人が現代の東アジア人と比べて遺伝的に特異な集団であったことが明らかとなった。これまで縄文人のDNAは、ミトコンドリアDNAの情報しか得られていなかった。今回はその数千倍にあたる核ゲノムのDNA配列1億1500万塩基対を決定した。この研究成果は、日本人類遺伝学会の英文論文誌『ジャーナル・オブ・ヒューマンジェネティックス』電子版に掲載された。
このゲノム情報を現代人と比較したところ、大きくアフリカ人、西ユーラシア人、東ユーラシア人にわかれる中で、縄文人は東ユーラシア人にもっとも近かった。縄文人と東ユーラシア人だけで比較したところ、ヤマト人(東京周辺に居住する日本人)は縄文人と中国人(北京周辺に居住する中国人)の中間に位置し、ヤマト人はこれら2集団の混血であるといえる。さらに、日本列島3集団(アイヌ人、オキナワ人、ヤマト人)と中国人を比較した場合、縄文人はアイヌ人にもっとも近く、ついでオキナワ人、ヤマト人、中国人の順となった。
縄文人が現代人の進化的多様性の中でどこに位置するのかを推定するために、東ユーラシアの現代人5集団、西ユーラシアの現代人5集団、パプアニューギニア人、南米先住民、アフリカの現代人2集団のほかに、シベリアの古代人2個体とデニソワ人も加えた系統樹を作成した。その結果、東ユーラシアの現代人5集団がひとつのグループにまとまり、それらの共通祖先集団と南米先住民がまとまった後に、縄文人、パプアニューギニア人、シベリアの古代人1がこの順でグループに加わった。
南米先住民より縄文人が後ということは、新大陸に人類が渡っていったとされる1万5000年ほど前よりもさらに前に縄文人の祖先集団は分岐したということであり、きわめて古い系統であることを物語っている。また、縄文人の系統からヤマト人への混血があったことも推定され、ヤマト人に伝えられた縄文人ゲノムの割合は15%程度であることが明らかになった。
今回、縄文人の核ゲノムの一部が解読されたことによって、縄文人が現代の東アジア人と比べて遺伝的に特異な集団であったことが明らかとなった。今後、縄文人ゲノムデータを充実させ、それらを比較解析することによって、縄文人のたどった進化史が明らかになり、日本列島人の起源と成立を知ることにつながると期待される。
画像提供:総合研究大学院大学
http://newsalt.jp/science/%E7%B8%84%E6%96%87%E4%BA%BA%E3%81%AF%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E4%BA%BA%E3%81%A8%E6%AF%94%E3%81%B9%E3%80%81%E9%81%BA%E4%BC%9D%E7%9A%84%E3%81%AB%E7%89%B9%E7%95%B0%E3%81%AA%E9%9B%86%E5%9B%A3

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アイヌ民族 アート集大成 阿寒湖温泉で30人作品展

2016-09-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/02 07:00
 【阿寒湖温泉】木彫や刺しゅうなど、釧路市阿寒湖温泉地区で制作活動を続けるアイヌ民族作家の作品を主に集めた「アイヌアート展」(阿寒湖温泉アイヌ文化推進実行委主催)が1日、阿寒アイヌコタンのアイヌ文化伝承創造館で開幕した。同館の多目的ホール化を目指してリニューアルしたオープンイベントで、伝統技術に裏打ちされた古典芸術から現代アートまで楽しめる。
 阿寒アイヌ工芸協同組合が所有する同館は、木彫り体験などの場として使われていた。同地区は、アイヌ民族関連の美術品を収集・展示する「(仮称)国立アイヌアートミュージアム」の整備を国に求めており、「整備に向けた後押しも兼ね、情報発信の場にしよう」と改装した。
 アイヌアート展には、いずれも地元の彫刻家の藤戸竹喜さん、滝口政満さん、床ヌブリさん(故人)、日高管内平取町の工芸作家貝沢徹さんらの招待作品のほか、同地区で腕を磨く若手作家の作品を含めて30人の計68点が展示されている。
 JR札幌駅に設置されている藤戸さんの木製モニュメントを小型化した木彫や、精巧なウロコ彫りが特徴の貝沢さんの作品のほか、故砂澤ビッキさんらが制作したアイヌ民族の生活を再現した木彫もある。高さ3メートル30センチもある滝口さんの木のレリーフは圧巻。
 ほかにもアイヌ民族の女性に引き継がれてきた美しい刺しゅうと、刺しゅうを現代風にアレンジしたものや、ネックレスなどの装飾品など多彩な展示だ。同地区のアイヌアートの集大成ともいえる内容で、実行委は「若い人たちの刺激になれば」と話す。
 オープンに先立ち1日、来場者と展示物の安全を祈り、アイヌ民族の伝統儀式のカムイノミ(神への祈り)が行われた。入場無料。11月27日まで。午前9時から午後5時。無休。(山崎真理子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0311501.html


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「遺骨返還に国際的後押しを」 アイヌ協会理事長、考古学会議で

2016-09-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/02 05:00
 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は1日、京都市内で開催中の世界考古学会議の全体会合で演説し、世界各地に研究目的などで渡ったアイヌ民族の遺骨について返還への協力を呼び掛けた。会合では同様の問題で先進的に取り組んでいる米国などの先住民族から提言が寄せられ、国際的に連帯することを確認した。
 世界考古学会議は86カ国・地域約1800人の考古学者が意見を交換する世界最大規模の学会で、東アジアでの開催は初めて。8月28日から2日までテーマ別で分科会を開いている。そのテーマの一つである先住民族問題は関心が高いことから全体会合の議題となった。
 加藤理事長は国内の大学や博物館で約1600体のアイヌ民族の遺骨が保管され、ドイツなど海外でも複数の遺骨が確認されていると説明した上で「全容は未解明のままだ」と指摘。「国の責任の下で、発掘された時の姿に戻すことが、あるべき慰霊の姿だ。日本の取り組みに国際的な後押しをしてほしい」と訴えた。
 ハワイ先住民族の考古学者アウリ・ミッチェルさんは、法整備によって6千体以上の返還が実現していると報告し「先住民族に関する知識が世代間で継承され、国民にも広く理解されている」と述べた。米スミソニアン国立自然史博物館で遺骨返還を担当する米国の先住民チョクトー族のドロシー・リパートさんは、先住民族自らが返還に関わることの重要性を説いた。
 世界考古学会議の先住民族問題に関する分科会でまとめ役を務める北大アイヌ・先住民研究センターの加藤博文教授によると、オーストラリア国立大の研究者が8月30日の分科会で、オーストラリアの先住民族 アボリジニ とアイヌ民族の遺骨をかつて日本とオーストラリアの研究者間で交換したことを示す資料があると報告。分科会として遺骨返還の連携態勢をつくる方向で調整している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0311554.html

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市民弾圧、政府を批判 辺野古、高江でNGO声明

2016-09-02 | ウチナー・沖縄
琉球新報 2016年9月2日 05:03
 スイスジュネーブで13日から開催される国連の第33会期人権理事会に向けて、人権団体ヒューマンライツ・ナウ(東京)は8月29日(現地時間)、日本政府が辺野古と高江で、平和的に抗議活動を行う市民らを深刻な暴力で弾圧していると批判する声明を提出した。声明は日本政府に、市民に対する暴力的な排除と過度な警備の中止を求めた上で「県民の自己決定の場への参加を保証し、米軍基地の集中を解くべきだ」などと訴えている。
 日本は2017年に、国連の人権理事会による全般的な人権状況審査「普遍的定期審査(UPR)」を控えており、辺野古新基地建設や高江のヘリパッド建設現場における市民の強制排除などが厳しい国際世論にさらされる可能性がある。
 国連の人権理事会に詳しい琉球大学の島袋純教授によると、声明の提出は47の理事国を持つ人権理事会への問題提起の意味を持つ。島袋教授は「声明の内容がすぐに議題になるわけではないが、世界中に日本の人権状況が伝わることで、今後の改善勧告につながる可能性もある」と話した。
 声明ではその他に(1)集会の自由の保証(2)報道の自由の保証(3)沖縄県民を先住民族と認める-ことなどを訴えている。ヒューマンライツ・ナウは、国連と協議を行うことが認められた国連特別協議資格を持つ日本のNGO。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-349050.html


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ドイツで放置 アイヌ遺骨問題=中西啓介(ベルリン支局)

2016-09-02 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年9月2日 東京朝刊

ドイツの学者、ルドルフ・ウィルヒョウが描いたアイヌの頭骨のスケッチ(19世紀末の民族学誌のコピー)
早期返還、外交で解決を
 明治維新期の1860年代、欧州には日本に関する情報が次々ともたらされた。中でもアイヌ民族は「地球上で最も原始的な民族」とみなされ、人類学の研究対象になった。研究者たちは、当時普及していた頭骨を計測する方法で人種の特徴やその系譜を解明しようとした。時は流れ、研究拠点だったドイツの首都ベルリンには、北海道やサハリンで「収集」されたアイヌの遺骨が多数保管されたままとなっている。
 日本では今、アイヌの言語や文化を取り戻そうという動きが進む。国会は2008年に「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」をしている。そうした中で内外の研究機関に「収蔵」された遺骨の返還運動は、アイヌ復権への中心的な課題となっている。私はドイツに「放置」された遺骨の取材を通じ、返還運動の加速を願うようになった。遺骨をアイヌの本来の儀式で弔うことは、今を生きるアイヌにとって先祖とのつながりを取り戻すことでもあるからだ。
墓を発掘し収集、乏しい人権意識
 ドイツでかつてアイヌ研究を率いたのは、医師でベルリン大教授のルドルフ・ウィルヒョウ(1821〜1902年)という人物だ。医学や人類学を発展させた彼の元には、アイヌを含め1万体以上の人骨が集められた。明治期、ベルリン大には日本からも多くの医学生が留学した。その一人が、帝大医科大(現東大医学部)教授の小金井良精(よしきよ)(1859〜1944年)。ウィルヒョウとも交流した小金井は帰国後の1888年以降、アイヌ研究に没頭する。資料収集のため、北海道各地で墓を「発掘」した。
 日本の人類学界では当時、日本人の起源について活発に議論されていた。小金井は石器時代の日本人と、アイヌの頭骨を比較。1903年にドイツ語で書いた論文で「大日本帝国はかつてアイヌ帝国だった」と、アイヌが日本の先住民族だと結論付ける先駆的な研究成果を発表した。だが一方で、研究手法には先住民族への配慮が欠落していた面がある。
 ウィルヒョウは執筆した頭骨収集マニュアルに、「墓は人骨標本採集に最適な場所」と記載していた。当時、彼の依頼を受けたドイツ人旅行家が札幌でアイヌの墓を盗掘し、頭骨を収集していたことも確認されている。ボン大のウールシュレーガー博士は取材に「人権意識が乏しかった。研究のためという目的が手段を正当化していた」と、研究倫理の問題点を指摘した。
収奪に無頓着な社会風潮も一因
 実はドイツでは20世紀初め、頭骨測定は、人種差より個体差の方が大きいことが分かって下火になった。だが、日本では戦後もアイヌの頭骨計測が続く。北海道大を中心に国内12大学には現在も1600体以上が収蔵されている。遺族などの同意を得ずに行われた収集や、複数の遺骨をまとめて一つの箱に保管した例もあり、身元確認が困難になっているのだ。
 もしアイヌ以外の日本人の墓で同じようなことが行われていたら、明治期でも大問題になっただろう。なぜアイヌの場合は許されたのか。北海道大大学院の小田博志教授(人類学)は、アイヌが置かれた歴史的背景をこう指摘する。「明治2(1869)年に蝦夷地が北海道に改称され、開拓使が設置されて以降、アイヌは言葉や文化だけでなく、土地や狩猟の権利も奪われた。遺骨の『収集』はそうした収奪過程の中で行われたのです」。アイヌの権利を奪うことに無頓着な社会風潮があったわけだ。
 海外では近年、迫害された先住民族との和解の一環として、遺骨の返還を政府が支援する例がある。オーストラリア政府は国内外の博物館や研究機関に対し、収集されたアボリジニなど先住民族の遺骨や人体資料の返還を要請している。過去の過ちを正す政策として、既に独英などの研究機関と返還で合意している。アイヌの遺骨返還交渉でも参考になる事例だ。
 かつてドイツに集められた多数の人骨は、人種間に優劣があるという思想に基づく研究の対象となり、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の論理的裏付けに利用された。取材では少なくとも17体のアイヌの遺骨が収蔵されていることが分かった。
 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長(77)は「遺骨(の放置)はたとえ一体でも人間の尊厳の問題だ」と訴える。だが、独政府は「返還(するか否か)は所有財団の判断」と距離を置く。独側の指針では返還には「不適切な収集」の裏付けが必要になる。正確に遺骨の由来を全て特定することは現実的には困難だ。外交手段による解決を早期に模索すべきだ。
http://mainichi.jp/articles/20160902/ddm/005/070/010000c

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ホンデュラス・グアテマラ:襲われる環境保護活動家たち 鉱山開発、伐採、ダム反対運動で

2016-09-02 | 先住民族関連
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本 2016年9月2日 00時00分
ホンデュラスとグアテマラで環境保護活動家への攻撃がエスカレートしている。大規模な採掘、伐採、水力発電プロジェクトから環境を守ろうと闘っている個人やコミュニティが、中傷、脅迫、暴行を受け、殺害されている実態を、アムネスティは調査報告書で明らかにした。

自主調査の結果「化学物質を使った採掘に98%が反対」と書かれた看板(ホンデュラス)
国際NGOグローバル・ウィットネスによれば、2015年、世界で環境保護や土地の権利に取り組む活動家の殺害は185件あり、うち65%にあたる122件はラテンアメリカ諸国で起きている。グアテマラで10件、ホンデュラスでは8件で、人口比でいえば地域ワースト1、2位となる。
ホンデュラス
今年3月、先住民族レンカ族のリーダーである活動家ベルタ・カセレスさんが殺害された。彼女は先住民族の団体COPINHの創設者で、グアルカルケ川のダム建設反対運動の先頭に立っていた。環境への悪影響を懸念してのことだ。ベルタさんたちの運動で、グアルカルケ川をせき止めて水力発電所を建設する事業計画は中断を余儀なくされた。ベルタさんはこの功績で、環境分野のノーベル賞といわれるゴールドマン環境賞を受賞している。
ベルタさんは運動を開始した2013年から殺害の脅迫を受け取っていたが、当局は捜査をせず、保護策も取らなかった。
ベルタさん殺害から2週間後、COPINHのメンバー、ネルソン・ガルシアさんが射殺された。捜査は進んでいない。6月には、姉妹団体のレスビア・ウルキアさんが殺され、2人の男が逮捕されたが、起訴には至っていない。
ベルタさん殺害事件の真相追及に取り組む人たちも襲われている。弁護士のオフィスが荒らされ、ベルタさんの関連資料が盗まれた。ベルタさんの事件の記事を書いた記者も撃たれた。
グアテマラ
グアテマラでは、環境保護や土地の権利に取り組む活動家が、誹謗中傷にさらされている。活動をやめさせようと、でっち上げの罪で起訴されることもある。
今年初旬、鉱山開発に反対する団体のリーダーが脅迫を受けた。同じ頃、全国紙に「人権団体はテロリストだ」と鉱山会社の役員が非難する全面広告が掲載された。
活動家を取り巻く状況は、ラテンアメリカでは総じて厳しいが、緑や水を守ろうとする人たちにとっては、まさに命がけだ。そして、当局の保護は心もとない限りだ。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000104.000005141.html


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メキシコ:先住民族の土地を守ろうして投獄された活動家が釈放

2016-09-02 | 先住民族関連
アムネスティ・アップデート http://www.amnesty.or.jp/
2016.9.1 通巻 732号 ━━━
活動家イルデフォンソさんが、9カ月もの収監の末に、遂に釈放さ
れました!イルデフォンソさんは、先住民族の土地を守ろうと、政
府による違法な伐採に抗議の声を上げてきました。
http://goo.gl/e1GIQ5
□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発 行:公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
連絡先:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町2-12-14
晴花ビル 7F
TEL:03-3518-6777 FAX:03-3518-6778
E-mail: info@amnesty.or.jp
■ アムネスティ日本のブログ
http://amnestyjapan.blogspot.jp/
http://www.labornetjp.org/news/2016/1472721261664staff01


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豪の雄大な一枚岩「ウルル」をドローン撮影(映像)

2016-09-02 | 先住民族関連
BBC9月1日(木)17時23分
オーストラリアの有名な一枚岩「ウルル」(エアーズロック)の雄大な姿を、ドローン(小型無人機)が撮影した。ウルル・カタジュタ国立公園の先住民族の指導者たちが、上空からの撮影を特別に許可した。
http://news.biglobe.ne.jp/international/0901/bbc_160901_3881719228.html

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アイヌ工芸品を訪日客にPR 新千歳の展示スペース刷新

2016-09-02 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 9/1)

新千歳空港でリニューアルしたアイヌ工芸品の展示スペース
 アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)は8月31日、新千歳空港国際線ターミナルビル2階にあるアイヌ工芸品の展示スペースをリニューアルした。来道した外国人観光客への情報発信を強化する。
 展示スペース(約50平方メートル)は通路を挟み、到着ゲートと向き合う場所に設けた。これまで同じフロアの南側にあったが、より目立ちやすい場所に移設した上で展示物も充実させた。
 独特のアイヌ文様が入った木綿製の衣装やアイヌ語で「マキリ」と呼ばれる小刀、たばこ入れなど同機構の所蔵品を展示。伝統の舞踊や文化を紹介する映像も流し、中国語や韓国語など外国語に対応したパンフレットも置いた。
 同機構は展示物を不定期で更新する方針。橋本裕二事業一課長は「外国人観光客が増えている新千歳空港でアイヌ文化の発信に努めたい」と話していた。
http://www.tomamin.co.jp/20160942179

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昭和の白老、風景写真など募集 年明けの企画展示に活用-アイヌ民族博物館

2016-09-02 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 9/1)

写真提供を呼び掛けるアイヌ民族博物館の職員
 アイヌ民族博物館は、来年1月中旬から開催する企画展に使用する昭和時代の風景などの写真を募集している。白老や登別地区で撮影した町並みや祭りなどの季節催事、工場や学校など時代と地域が分かるものが対象。募集期間は1日から10月31日。提供写真は後日返却する。
 博物館は来年1月15日から2月19日までの約1カ月、企画展「アイヌ語地名を地形で巡るシラオイ・ノボリベツ~宇宙-人文学とアートで読み解く風景と人の記憶」を開催する予定。衛星画像や古地図、文献などを駆使して虎杖浜地区を中心とした過去の地形を復元。現在の地形と対比しながら当時の人々の暮らしぶりや、アイヌ語地名が名付けられた背景などを紹介する。
 関連企画として、白老や登別などのフィールドワーク時の写真を展示する予定で、町民などから提供を受けた写真も紹介する計画だ。
 募集する写真は明治から昭和にかけて人々の生活や海岸沿いの地形、催事の様子などが分かるものが対象。主に白老駅周辺や虎杖浜、登別駅周辺、富浦地区のものを求めており担当者は「みんなの白老、みんなの登別として記憶の場をつくり上げたい」と話す。
 博物館ではこのほか、複数の関連企画も行う計画。10月1日には竹浦・虎杖浜地区の海岸で清掃活動を行いながら、芸術作品の素材を集める「海の宝ものを集めて舟をつくろう」を開催。飛生アートコミュニティーの国松希根太代表を講師に招き、流木や漂着した外国製の空き缶、空き瓶などを使った”アートの舟”作りも行う。募集定員は60人で中学生以下は要保護者同伴。参加者対象の「海の宝舟作りワークショップ」も2017年1月14日に開催する。
 写真提供などに関する問い合わせは、アイヌ民族博物館 電話0144(82)3914。担当は立石さん。
http://www.tomamin.co.jp/20160942185

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アイヌの文化を学ぶイベント 理解深めて ならまち通信社主催、奈良で県内外30人参加 /奈良

2016-09-02 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年9月1日 地方版
 アイヌの文化を学ぶイベント「アイヌに学ぶ 歌と踊りと物語」がこのほど、奈良市内であった。「ならまち通信社」(同市)が主催し、県内外から約30人が参加。アイヌの歌を聴いたり、祭りの踊りを体験したりし、連綿と伝えられてきた独特の文化への理解を深めた。
 ならまち通信社で活動する作家・詩人の寮美千子さんは2005年にアイヌをテーマにした絵本「イオマンテ めぐるいのちの贈り物」を制作し、同通信社はアイヌ文化振興・研究推進機構の委託でアイヌ民話選も編さんした。今回のイベントは「多様な文化を知ることが平和へつながる」(寮さん)との思いから企画。講師に北海道でアイヌの歌や踊りを伝えるグループ「フンベシスターズ」メンバーのたかひとみさん、原田公久枝さんらを招いた。
 たかさんが伝承者として活動を始めるきっかけは、祖母の語りの録音テープを聞いたこと。それまで祖母からアイヌの歌や物語を聞いたことは全くなかった。講演で、たかさんは「子供や孫には日本人のように暮らしてほしいと思っていたのかもしれない。だが、祖母の中にもアイヌの物語が流れていた。なんとしても次の世代に伝えなければと思った」と振り返った。
 また、原田さんは「天から下ろされたものに役割のないものはない」というアイヌに伝わることわざを引き、「私の使命はアイヌの文化を伝えること」と締めくくった。

アイヌの踊りを踊る参加者ら=奈良市で、日向梓撮影
 会場では、捕獲したクマの魂を天に送り返す儀式「イオマンテ」などの祭りを紹介したり、十勝地方のアイヌに伝わる歌や踊り、独特の節回しで物語を語る「オイナ」などを披露したりした。さらにアイヌの踊りのワークショップもあり、参加者は全員で声を上げ、大きな身ぶりで踊った。
 友人と共に参加した奈良市の川井徳子さん(58)は「アイヌの方々が残そうとしている民族の誇りや伝統から学ぶべきところがたくさんあると思う。良い勉強になった」と語った。【日向梓】
http://mainichi.jp/articles/20160901/ddl/k29/040/515000c

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総研大、縄文人の奥歯からDNAを抽出して核ゲノムの配列を決定

2016-09-02 | アイヌ民族関連
マイナビニュース-[2016/09/01]周藤瞳美
総合研究大学院大学(総研大)は9月1日、縄文時代の後期~晩期の福島県・三貫地貝塚から出土した縄文人の奥歯からDNAを抽出し、その核ゲノムの一部を解読することに成功したと発表した。
同成果は、総研大遺伝学専攻の大学院生 神澤秀明氏(研究当時、現在は国立科学博物館研究員)、斎藤成也教授らの研究グループによるもので、9月1日付けの科学誌「Journal of Human Genetics」に掲載された。

左から、国立科学博物館 神澤秀明研究員、総合研究大学院大学 斎藤成也教授
これまで縄文人のDNAについては、ミトコンドリアDNAの情報しか得られていなかったが、同研究グループは今回、約3000年前まで続いた三貫地貝塚にて発見された縄文時代の人骨の大臼歯からDNAを抽出し、次世代シークエンサーでその塩基配列を決定した。縄文時代という古代のDNAであるため、バクテリアなどの生物が侵食しており、大部分はヒト以外の配列だったが、数%はヒト由来のものであったという。
このヒト由来の古代DNAの塩基配列は、200塩基弱と短く、大部分は40~180塩基の長さにおさまっている。同研究グループは、古代DNA特有の死後の塩基変化などを統計的にチェックすることで、大部分の塩基配列が古代DNAであることを確認している。さらに、現代人のDNAが混入していないかどうかをミトコンドリアDNAの配列を決定して調べ、6%以下の混入が予想された2サンプルの塩基配列を合体した1億1500万塩基について、三貫地縄文人のデータとして解析した。
まず同データを、主成分分析法を用いて現代人のゲノムデータと比較したところ、大きくアフリカ人、西ユーラシア人、東ユーラシア人にわかれるなかで、三貫地縄文人は東ユーラシア人にもっとも近く位置していた。さらに、三貫地縄文人と東ユーラシア人だけで比較したところ、ヤマト人(東京周辺に居住している日本人)が三貫地縄文人と北京周辺の中国人にはさまれた位置にあり、ヤマト人はこれら2集団のあいだの混血であることが示唆された。

三貫地縄文人(赤点)と他の人類集団ゲノムデータとの遺伝的近縁関係を主成分分析(PCA)で示したもの (C) 総研大・国立遺伝学研究所
また、三貫地縄文人のゲノム塩基配列を、東ユーラシアのさまざまな人類集団の全ゲノムSNPデータと比較したところ、ヤマト人は、縄文人と東アジア北方の集団との中間に位置しており、日本列島3集団および北京の中国人と比較した場合、全体の遺伝的多様性をもっとも大きく示す第1主成分では、三貫地縄文人はアイヌ人ともっと近く、そのあとはオキナワ人、ヤマト人、中国人の順となる一方で、第2主成分でみると、三貫地縄文人はオキナワ人やヤマト人に近くなっていたという。
さらに縄文人は、現代人の祖先がアフリカから東ユーラシアに移り住んだころ、もっとも早く分岐した古い系統であること、そして、現代の本土日本人に伝えられた縄文人ゲノムの割合は15%程度であることも明らかになっている。
同研究グループは、ほかの縄文時代の遺跡の出土人骨からもDNAを抽出し、すでに多くの核ゲノムDNA配列を得ており、これらのデータをもとにして、縄文人の日本列島における多様性と他の集団との系統について、さらなる詳細な研究を進めていきたいとしている。
http://news.mynavi.jp/news/2016/09/01/074/

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縄文人「核ゲノム」 三島・遺伝研教授ら一部解読

2016-09-02 | アイヌ民族関連
静岡新聞(2016/9/1 07:10)
 国立遺伝学研究所(三島市)の斎藤成也教授(59)=同市=らのグループが、縄文人の細胞内に存在する「核」のDNA配列「核ゲノム」の一部を初めて解読した。縄文人の進化の歴史に加え、日本人の起源の解明にも期待が掛かるという。1日付の国際科学誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティックス」電子版に発表した。
 斎藤教授によると、遺伝情報を伝えるDNAは細胞内の「核」と「ミトコンドリア」とに存在しているが、ミトコンドリアの一部の配列しか分かっていなかった。斎藤教授らは、福島県北部の三貫地貝塚から出土した縄文時代の人の奥歯からDNAを取り出して解析した。
 縄文人のゲノム情報を、現代人を大きく分類した「アフリカ人」「西ユーラシア人」「東ユーラシア人」と分けて比較したところ、東ユーラシア人に近かった。進化の系統を調べると、古代の東ユーラシア人が幾つかの集団に分岐する過程の中で、縄文人が最初に分岐したことも判明した。時期は少なくとも約1万5千年前以前の可能性が高いという。
 また、縄文人のゲノム情報を現代の日本人と比較したところ「アイヌ人」、「オキナワ人」、両者を除いた「ヤマト人」のうち、「アイヌ人」に近く、「ヤマト人」とも遺伝的な共通性が確認されたという。
 斎藤教授は「これまでに得られている古代や現代の人々のDNAデータも活用し、日本周辺の古代人の移動や混血の歴史を一層明らかにしたい」と見据えている。
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/277155.html

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