先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

一針一針に思い込め 北広島の倉島さん、アイヌ刺しゅうで最高賞

2016-09-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/07 11:09

アイヌ工芸作品コンテストで優秀賞を獲得した倉島さん
 【北広島】アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)主催のアイヌ工芸作品コンテストで、北広島市の主婦倉島美栄さん(77)の刺しゅう作品「のれん(カパラミプ仕立て)」が、一般作品部門で最高賞に当たる優秀賞に輝いた。倉島さんは昨年、同コンテストの奨励賞に選ばれており、2年連続の受賞を喜んでいる。
 コンテストには木工や織物など約190点の応募があり、8月に受賞が決まった。
 作品の大きさは縦約1メートル70センチ、横約1メートル10センチ。指導を受ける北海道アイヌ協会優秀工芸師の石井美香さんに文様をデザインしてもらい、自身で全体の構図を考えた。
 倉島さんは昨年9月に左手を骨折したが、痛みを押して藍染めの木綿布に文様を縫い付けた。
 倉島さんはもともと手芸やパッチワークを趣味にしていた。2010年に市内で開かれたアイヌ刺しゅうの講座に参加。「家族の無事を祈って一針一針に心を込めて作る」と聞いて感銘を受け、技術を磨いてきた。12年には地域の主婦らとアイヌ刺しゅうを学ぶサークル「ウレシパ会」を作り、月2回集まって創作を続けている。
 倉島さんは「好きでやっているだけ。これからも会の仲間と楽しみながら作品を作っていきたい」と笑顔で話していた。(谷本雄也)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0313434.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「先住民研究、人権に配慮を」 アイヌ協・加藤理事長が訴え /京都

2016-09-08 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年9月7日 地方版
 世界考古学会議第8回京都大会で1日、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長が講演した。
 12大学に1600体分以上、北海道内外の13博物館などに少なくとも73体分のアイヌ民族の遺骨が保管されているとの政府報告に触れ、「収集経緯の記録が判然とせず、頭骨と体の骨が一体化しないものもあり、返還自体ままならないものが多い」と現状を報告した。
 また、これまでの国内での考古学や人類学には、先住民族問題としての視点が足りなかったと指摘。「人としての尊厳を欠いたままアイヌ民族の人骨や副葬品が取り扱われてきた側面がある」と述べた。
 先住民族の存在が厳然と位置付けられるためには、研究成果の社会還元が必要だと強調し、各国の考古学者らに対し「倫理や社会、人権に配慮した取り組みと社会発信をしてほしい」と訴えた。
http://mainichi.jp/articles/20160907/ddl/k26/040/600000c

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上林リツ氏と瀧口政満氏に文化賞/釧路市教委

2016-09-08 | アイヌ民族関連
釧路新聞 2016年09月07日
 釧路市教委は6日、釧路の文化振興への貢献をたたえる今年度の釧路市文化賞に上林リツ氏(93)=茶道=、瀧口政満(75)=木彫=の2氏を選出したと発表した。授賞式は文化の日の11月3日を軸に調整している。文化賞は1955年に制定され、昨年度までに文化賞は47個人・11団体、文化奨励賞は44個人・21団体をそれぞれ顕彰している。上林氏は釧路市生まれ。51年に茶道を始め、市内の自宅で茶道教室を開設している。阿寒高校の生徒や春採中学校の保護者向けに指導したり、裏千家淡交会釧路支部参与として後進の育成に尽力したことなどが評価された。瀧口氏は満州奉天生まれ。44年に肺炎による高熱で聴力を失い、東京教育大学教育学部(現筑波大学)附属ろう学校高等部を卒業。67年に阿寒湖温泉に移住した。シマフクロウやアイヌ民族が儀式で使う木製の祭具などを制作するなど、木彫家としての幅広い活動が評価された。    
http://www.news-kushiro.jp/news/20160907/201609071.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ民族儀式「アシリチェプノミ」 伝統漁具使いサケ捕獲

2016-09-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/07 05:00、09/07 08:16 更新

マレクを使ってサケを捕獲する千歳アイヌ協会の佐々木翔太さん
 【千歳】サケを迎えるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェプノミ」が4日、市蘭越の千歳川で行われ、見学に訪れた約180人がアイヌ文化への親しみを深めた。
 千歳アイヌ協会が、文化継承のため毎年続けている。この日は、川にチプ(丸木舟)を浮かべ、協会の最年少会員の佐々木翔太さん(22)が儀式のために放たれたサケを伝統漁具マレク(銛(もり))を巧みに使って捕まえた。
 参加した会員は、サケを儀式用のいろりの前に置き「今年もたくさんサケが捕れますように」などとアイヌ語で話しながらトノト(お神酒)をささげた。
 同協会によると、チプを使ったアシリチェプノミが見られるのは全道で千歳だけという。市内の末広小5年西川隼斗君(11)は「小学校でアイヌ文化について習った。銛を使った魚の捕り方とか昔ながらの生活の知恵がすごい」と感心していた。(高木緑)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0313297.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする