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居留地近くでパイプライン建設、米先住民らと建設会社側が衝突

2016-09-06 | 先住民族関連
AFPBB News-2016年09月05日 15:21 発信地:キャノンボール/米国

米ノースダコタ州キャノンボール近郊で、石油パイプラインの建設を進めるブルドーザーに向かって抗議する先住民族の人々とその支持者ら(2016年9月3日撮影)。(c)AFP/Robyn BECK
【9月5日 AFP】(写真追加)米中西部最北のノースダコタ(North Dakota)州にある先住民スタンディングロック・スー族(Standing Rock Sioux Tribe)の居留地近くで3日午後、石油パイプライン建設に反対する先住民ら数百人と建設会社の作業員や警備員が衝突した。先住民たちは、先祖ゆかりの聖地を建設作業員らが破壊していると非難している。
 問題となっているのはノースダコタ州の広大な草原の中にあるキャノンボール(Cannon Ball)と呼ばれる地域。スタンディングロック・スー族の居留地からは1マイル(約1.6キロ)も離れていない。スタンディングロック・スー族は、先祖の聖なる埋葬地や祈りの場、文化的な遺物などを建設作業員らが掘り返し、破壊していると主張している。
 キャノンボールにおけるパイプライン建設は、建設会社側の判断で中断されているが、反対派のデモ隊は3日、新たな掘削が行われているとの情報を入手。フェンスを突破して建設会社が雇った警備員との間で小競り合いとなり、警備員側は犬数匹と催涙スプレーで応戦した。スタンディングロック・スー族の声明によると、デモ隊はブルドーザーに乗った作業員とにらみ合いになり、作業を中断させたものの、2マイル(約3.2キロ)にわたって先祖の墓地が破壊されたという。
 デモ参加者の1人はAFPに対し、建設会社側が「トラックやブルドーザーで私たちを押し返そうとした」と述べた。負傷して血を流す人や、犬にかまれた痕がある人もいた。モートン郡(Morton County)保安官事務所によると、警備員にも3人の負傷者が出た。
 スタンディングロック・スー族はパイプライン建設によって飲み水が危険にさらされ、先祖伝来の遺跡が破壊されると訴え、計画中止を求めて裁判を起こしている。全米各地の先住民が支援に駆け付けており、居留地近くにキャンプを張って数か月にわたり抗議を続けている。(c)AFP/Nova SAFO
http://www.afpbb.com/articles/-/3099819

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千歳川でアシリチェプノミ 秋告げるサケに祈り

2016-09-06 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2016年 9/5)
伝統にのっとった漁法でサケを捕らえる=4日、長沼用水取水口
 千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は4日、新しいサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」を千歳川の長沼用水取水口=千歳市蘭越=で行った。苫小牧や恵庭、伊達などからも集まった仲間と共に、しきたりにのっとってサケを捕って祈り、秋を告げる神からの贈り物に感謝をささげた。
 千歳川とつながった水路の清流にはサケが放されていた。同協会の若手会員、佐々木翔太さん(22)が丸木舟の上から狙い見定めて、先端にかぎを付けた木製のもり「マレク」を素早く一突き。雌が水面に上がって魚体をばたばたとしならせると、大勢の見学者から歓声が上がった。
 舟に引き揚げてから棒で頭をたたき、魂を神の国へ返した後、いろりを切った川岸の儀礼の場に持ち込んだ。火の神「アペフチカムイ」に供えた。民族衣装に身を包んだ会員と山口幸太郎市長ら来賓ら約50人が座って見守る中、祭司を務めた石辺勝行さん(71)が祈りを唱えた。
 人の命をつなぐ大切な命が巡る季節の中でふるさとの川を上ってきた。参加者らは祝いの料理を会食し神々や祖先と喜びを分かち合った。
 千歳アイヌ文化伝承保存会と苫小牧アイヌ文化保存会による古式舞踊「ウポポ」「ホリッパ」の披露が続き、希望した人たちがマレク漁を体験した。
http://www.tomamin.co.jp/20160942270

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