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アイヌ刺しゅう人気 札幌や伊達からも参加

2016-09-24 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 9/23)

講師の指導を受けながら刺しゅう作品を作る受講者(左)
 白老町の中央生活館で今月からアイヌ刺しゅう講座が始まり、一般参加を含む20人がタペストリー作りを楽しんでいる。北海道教育委員会が主催するアイヌ文化の普及事業。道アイヌ協会を通じて道内の各協会で開催しており、白老会場では先着順で20人が受講中。11月下旬まで全10回で作品を完成させる予定だ。
 講座の事務局を務める白老アイヌ協会によると、道教委主催のアイヌ刺しゅう講座は毎年人気が高く、今年も定員を上回る応募があった。地元をはじめ、苫小牧市や札幌市、伊達市など町外者も多く、8割以上が一般参加組だ。
 札幌市在住の宮崎知保子さん(65)は「おおらかで自然と調和している模様が好き」と語り、白老町での受講を希望。伊達市の葛西結花さん(56)は「昨年まで虎杖浜に住んでいた。伊達市では刺しゅう講座がなく、こちらで受講することにした」と笑顔で話した。
 今年度は町内の河岸麗子さんと菅野節子さんの2人が講師、熊野昭子さんが助手として受講者を指導。会場では和やかな雰囲気で作業が行われ、講師が分かりやすく縫い方などを説明していた。
 白老アイヌ協会では10月から、古式舞踊と民族楽器ムックリの基礎講座も開催予定。11月上旬まで全6回のプログラムで参加者を募集している。問い合わせは白老アイヌ協会 電話0144(82)7739。
http://www.tomamin.co.jp/20160942823

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沖縄や被災地など、「消滅危機方言」守る議論スタート(動画)

2016-09-24 | アイヌ民族関連
fnn-news.com-09/23 23:36
沖縄や、被災地など、消滅の危機にある方言を守るための議論が始まった。
文化庁は、2009年にユネスコ(国連教育科学文化機関)が、「極めて深刻な消滅の危機にある」と指摘した、アイヌ語や、沖縄の方言など、8つの言葉と、岩手・三陸地方を中心とした、東日本大震災の被災地の方言を守るための議論を始めた。
茨城大学が、つくば市に避難している福島県民を調査したところ、同郷の人との会話で、方言を使う機会が「減っている」との答えが57.5%と、3年前より、およそ17ポイント上昇したということもあり、文化庁は、過疎化・高齢化が進む地域や、被災地の情報を収集し、方言の保存につなげたいとしている。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00337118.html

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消滅危機の方言を守れ!ユネスコ指摘で文化庁が強化(ニュース動画)

2016-09-24 | アイヌ民族関連
テレビ朝日-(2016/09/23 11:52)
 アイヌ語や八重山方言など消滅の危機にある言語や方言など、地域文化を守るための協議会が開かれました.
 文化庁の会議では、ユネスコから消滅の危機にあるとされた国内8つの言語のほか、東日本大震災で人口が減少した岩手県沿岸部の方言について、関係者が意見交換しました。八丈方言による小中学校の授業や奄美方言で伝えるラジオニュースなど、普及に向けた取り組みが報告されました。文化庁は文化芸術立国を掲げ、各地の方言の保護・継承を進めています。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000084053.html

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アイヌ新法へ決意新た シャクシャイン法要祭 新ひだか

2016-09-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/23 07:00

シャクシャイン像の前で礼拝する参列者たち
 【新ひだか】アイヌ民族の英傑を追悼する第70回シャクシャイン法要祭(実行委主催)が22日、日高管内新ひだか町の真歌公園で開かれ、道内各地から約千人が参列した.
 公園内にあるシャクシャイン像前でカムイノミ(神への祈り)をささげた後、加藤忠・北海道アイヌ協会理事長は「皆さんの協力で、アイヌ民族の生活を支える新法をぜひ制定したい」とあいさつ。大川勝・新ひだかアイヌ協会会長はシャクシャイン像が老朽化したため、「(建て替えで)来年は新しい像を見せたい」と述べた。
 芸能交流会も開かれ、地元をはじめ、道東などの保存会が各地で伝承している古式舞踊を披露した。
 シャクシャインは真歌を拠点に不平等な交易でアイヌ民族を圧迫した松前藩と戦ったが、1669年10月23日に同藩との和睦の席で殺された。(飯島秀明)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0318999.html


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人々の幸せ、神に祈り 旭川 アイヌ民族伝統舞踊に5千人

2016-09-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/23 07:00

観客も飛び入り参加して盛り上がったシカリウポポ(輪踊り)
 アイヌ民族の文化を伝える第59回こたんまつりが22日、アイヌ民族の聖地として知られる神居古潭(旭川市神居町)で開かれ、親子連れら約5千人が訪れた.午後からは神々に祈りをささげ、人々の幸せを祈願する儀式「カムイノミ・イナウ」が披露された。
 旭川チカップニアイヌ民族文化保存会などの実行委主催。儀式では伝統衣装をまとったアイヌ民族ら約20人が歌に合わせて動物の動きをまねた伝統舞踊を次々と披露。「シカリウポポ」(輪踊り)には観客も飛び入り参加し、軽快にリズムを刻んだ。最後は祭りに使ったイナウ(木幣)を石狩川に流した。
 ニュージーランドから訪れ、踊りの輪に加わったマオリ族のキャシー・リバモアさん(40)は「すごく美しい祭り。自然や生き物とのつながりを大事にしている」と英語で話した。
 会場は昨年の2倍の露店10店が並んだ。伝統楽器ムックリの制作体験コーナーや、エゾシカ肉の煮込みハンバーグ丼などのコーナーが来場者の人気を集めた。(山村晋)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0318992.html

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豪のアイヌ遺骨 東大から流出 頭骨2体を確認

2016-09-24 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年9月22日 北海道朝刊
 オーストラリアのメルボルン博物館で確認されたアイヌの遺骨について、東京帝国大医学部(現・東京大医学部)の小金井良精・名誉教授(1859〜1944年)が、豪州などの先住民アボリジニの遺骨と引き換えに送ったことが豪州の研究者の調査で分かった。「東大に豪州の男女の頭骨を保存している」との論文があることも判明。東大は「アボリジニ遺骨の所在は調査中」としている。
 豪州・国立大のガレス・ナップマン研究員がアボリジニ遺骨調査を進める中、メルボルン博物館でアイヌの頭骨2体を確認した。
 一緒に保管されていた小金井氏直筆の手紙や税関の書類によると、小金井氏は1935年7月にアイヌの男女1組の資料として下あごがない頭骨1人分と複製一つを同博物館に送った。小金井氏は36年9月にも、同大医学部解剖学教室の「Yokoo」氏が同年夏に収集した頭骨1人分を追加で送っていた。
 一方、同教室の助教授を務めていた横尾安夫氏の1943年発表の論文には「東大解剖学教室に保存の六個の濠洲(豪州)人男女性頭骨」との記述がある。このうち同博物館からは、アボリジニの遺骨2人分が日本に送られた可能性があるという。
 小金井氏はドイツ留学を経て東大の解剖学講座の教授を務め、日本の解剖学の草創期を築いた。アイヌの遺骨を用いた人類学的研究で知られ、1888〜89年には道内各地の墓地などから大量の遺骨を収集した。【三股智子】
http://mainichi.jp/articles/20160922/ddr/041/040/004000c

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アイヌ民族の英雄しのび法要祭 北海道新ひだか町

2016-09-24 | アイヌ民族関連
共同通信 2016/9/22 16:56

シャクシャイン像の前で行われたカムイノミ=22日、北海道新ひだか町
 江戸時代に松前藩の収奪に抵抗し、蜂起したとされるアイヌ民族の英雄シャクシャインをしのぶ法要祭が22日、北海道新ひだか町の真歌公園で開かれた。北海道各地から集まったアイヌと和人(アイヌ以外の日本人)が共に祈りをささげ、民族共生に思いをはせた。
 アイヌの首長だったシャクシャインは寛文9(1669)年、松前藩の不公平な交易方針などに抵抗して一斉蜂起し、同10月23日に松前藩との和睦の席で謀殺されたとされる。法要祭は天候を考慮して命日の約1カ月前に当たる秋分の日に開かれ、今年で70回目。
http://www.47news.jp/news/2016/09/post_20160922165605.html

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【海外発!Breaking News】吊るされた2000体もの不気味な人形 呪われた人形島(メキシコ)

2016-09-24 | 先住民族関連
livedoor-2016年9月23日 19時10分

メキシコシティ中心部から南へ約30キロのところにあるソチミルコ(Xochimilco)は、先住民族ナワトルの言葉で「花の野の土地」を意味し、運河が非常に多いことで知られる。1987年にユネスコの世界文化遺産に登録され、その美しいのどかな村落に魅せられて毎年たくさんの観光客が訪れる。しかしそこには船でのみ辿り着けるという「人形島(La Isla de la Muñecas)」と呼ばれる不気味な島が存在する。
人形島には古びた2000体もの人形が、島の木々や家の壁などに釘で打ち付けられ吊るされている。その光景は異様だ。
この地が呪われた島として知られるようになったのは、1950年代にある少女が運河で溺れ亡くなったことがきっかけだった。英メディア『Mirror』によると、少女の遺体を発見したのは、その当時の島の所有者であったフリアン・サンタナ・バレラ(Julian Santana Barrera)氏だったという。
数日後、バレラ氏は遺体を発見した同じ場所で少女のものと思われる人形を見つけることになる。人形を手に取ったバレラ氏は、少女に哀悼の気持ちを込めてそれを近くの木に吊り下げた。
しかしバレラ氏は島のあちこちで、浮かばれずさまよう少女の魂を目にしたり、もがき苦しむ少女の声を聞くようになった。そして浮かばれない少女の魂を鎮めるため、バレラ氏は島のありとあらゆる場所に人形を吊るし始めた。
悲運は重なるもので2001年、バレラ氏は少女が亡くなった同じ場所で溺れ死亡した。
バレラ氏が亡くなるまでの50年間で集められた人形の数は、捨てられた人ものを拾い集めたものや、噂を聞きつけて持ち込まれた人形を含め2000体を超える。一部は小さな小屋に集められ、一部は木々に釘で打ち付けられているが、どれも色褪せて劣化しなんとも不気味な雰囲気を醸し出している。
カヌーを使い2時間かけてこの島を訪れた写真家のセバスチャン・ペレス・リラさん(24)は「ここはとても静かで平和です。でもこれだけたくさんの人形を見ていると、誰かに見つめられているような気がしてどうにも落ち着かなくなってくるのです。この異様な恐怖感は来てみないとわからないと思います。色々な場所を旅していますが、違った意味でいい経験になりました」と語っている。
出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
http://news.livedoor.com/article/detail/12056280/

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ドキュメンタリー映画「ツンドラブック」へのご協力を!

2016-09-24 | 先住民族関連
レイバーネット日本 2016年9月23日 (金)
*レイバーネットMLから
根岸です。
以下の映画の上映会を12月にやります。いろいろ資金繰りも大変なのですが、ロシア極北東で暮らすわずか1万5千人の先住民チュクチ族の暮らしを記録した映画です。その雄大な自然と過酷な気候条件の下で生きる彼らの姿に、生きることとは何か、自由とは何かを考えさせられます。
また当日、文化人類学者で探検家、医師の関野吉晴さんの講演もあります。関野さんは、グレートジャニーで人類400万年の旅を、人類が歩いた道とは逆のパタゴニアからアフリカまで、近代的な乗り物を一切使わないで歩いています。その道程のなかでベーリング海峡をカヌーで横断し、チュクトカ半島を旅しました。その話も聞けると思います。
上映料は1000円ですが、賛同もしていただけますとなおありがたいです。
ドキュメンタリー映画「ツンドラブック」
上映会 12月18日(日)2時 日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(大ホール)
映画「The Tundra Book」 (2011年 ロシア 105分)
極東ロシア、北極圏のツンドラ地帯にチュコト半島は位置します。そこでトナカイを追って暮らす遊牧民チュクチ。この映画は、72歳のVukvukaiを通して、チュクチの人々の生活を映し出しています。雄大なツンドラの景色と過酷な自然。観るものを圧倒するドキュメンタリー映画です。そしてまた、ロシアという大国のなかで進められる同化政策の現実があります。
監督の紹介 Alexsei Vakhrushev 
 1969年、ロシア チュクチ自治管区首都アナデリ生まれ。ウラジオストックの演劇学校、モスクワの映画学校を経たのち、「Time When Dreams Melt」でデビュー。96年に「Birds of Naukan」。ともにアジアの極北東で暮らす先住民の生活や苦悩、希望を描く。「The Tundra Book」も含め、ミュンヘン国際映画祭、シカゴ国際映画祭等、多くの賞を獲得。現在新しいドキュメンタリーを制作中。
日本版制作への協力のお願い
 パリのCOP21で観て以来、この映画を上映したいと考えてきました。地球上にはチュクチのように生きている人々がいます。貧困はなく、過酷な自然のなかで互いに支え合うことで生き抜く術を持っているのです。チュクチの生活を守ることは、私たち自身の生きる権利や自由に生きることへの担保につながることだと考えています。
上映は営利目的ではなく、自主上映によるものです。編集、字幕や告知等に費用がかかりますので、皆様の協力をお願いいたします。
賛同とカンパのお願い
賛同金 個人1口 1000円  団体1口 3000円
銀行振込口座 ゆうちょ銀行 「ツンドラブック」日本上映委員会
記号 10180 番号 59756641
(他行からの振込:支店名 018(ゼロイチハチ) 口座番号59756641)
*もしくは、ゆうちょ銀行に口座がない場合、こちらの方が便利です。
郵便振替口座    00170-7-696612  「ツンドラブック」日本上映委員会
*賛同者として名前の公表を希望しない方は、お振込の際、お知らせください。
問い合せ先
 「ツンドラブック」日本上映委員会 根岸 恵子 080-5443-7825
 FAX 03-3688-6088    e-mail tundrabookjp@yahoo.co.jp
HP https://tundrabookjp.wordpress.com
よろしくお願いいたします。
http://www.labornetjp.org/news/2016/1474622091408staff01

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塚洋介「夢を見ることに飽きたことなんてない!」ライブシネマ『怪獣の教え』開幕!

2016-09-24 | 先住民族関連
T-SITEニュース-2016年9月23日 (金) 17:00

ライブシネマ『怪獣の教え』窪塚洋介
2016年9月21日(水)、東京・Zeppブルーシアター六本木にて、ライブシネマ『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』が開幕した。2015年11月に初上演された本作は、『青い春』、『空中庭園』を世に送り出した映画監督・豊田利晃の舞台初演出作品。演劇と音楽、そして映画を融合させ、ライブ作品に仕上げた舞台として大きな話題となった。今回の公演は、約1年ぶりの再演となる。その初日当日に囲み会見と公開ゲネプロが行われ、演出・脚本・映像の豊田と、キャストの窪塚洋介、渋川清彦、太田莉菜が登壇した。
今回の再演について、まず豊田が「新しいシーンが1つ増えて、尺も前回は1時間40分ぐらいだったのが、2時間ぐらいになっています。この作品は、役者、音楽、映像、照明、音響と、全てが本番でないと完成しないので、セッションのようなスリリングなところがあるんです。そこを楽しんでもらいたいですね」と初演からの違いと見どころをアピール。
続いて、窪塚は「増えたシーンは、僕が演じる天作の独白みたいな場面なんですけど、そこが今回、一番楽しんでやれたところですね。毎日が映像・音楽・演技のセッションなので、今日はこうしてみようとか、この位置でセリフを言ってみようとか、楽しんで稽古をやってきました。毎公演、全部違ったものになると思います」と追加シーンや再演にあたっての演技の変化について説明。
また、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-サイレンス-』(2017年全国ロードショー)にも出演している窪塚は、「役者として映画で学んできたことを全て出せる場所っていうのは舞台だと思うんです。今まで映画やドラマをやらせてもらって、結果、自分の力を最大限に発揮できる場所っていうのは舞台なのかなという気がしています。編集も効かない同じ板の上で、例えば、外国人タレントと共演しても、その人とも同じ土俵で勝負できる場所なんですよね。そういう意味でフェアな場所だと思うし、自分自身が全身全霊で全てをぶつけられる場所なんです」と舞台について強い思いを披露した。
一方、自身の映画デビュー作『ポルノスター』から豊田と付き合いのある渋川は「豊田さんは映画の時と顔は変わらないですね。舞台稽古のときでもカチンコを持って、“用意、ハイ!”と言っていて、顔は変わりません。常に和ましてくれるんですけど、やっぱり本番に入ると厳しくて、顔が変わりますね」と、舞台演出時の豊田の様子を明かすと、豊田が「結局、顔は変わるって話だよね(笑)」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。
そして、太田は「作品を観ることで、人によって感じることや受け取り方は様々だと思うんです。今回の舞台を観たお客さんの多くが、幸せでも苦痛であったとしても、ある意味で夢の中にいるということが体験できる特別な2時間になると思います」と本作のキーワードでもある“夢”を絡めて、見どころを語った。
豊田も参加している音楽ユニット「TWIN TAIL」と、オーストラリア先住民族の管楽器ディジュリドゥの奏者で画家としても活躍するGOMAが担当する音楽。その音楽と、舞台で展開される迫真の演技、演劇の背景としてだけでなく動画でも表現される映像演出により、セッションのようなライブ空間「ライブシネマ」が生み出された。そんな本作の、よりパワーアップしたセッションを、ぜひ生で体感して欲しい。
ライブシネマ『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』は、9月21日(水)から9月25日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演される。
(取材・文・撮影/櫻井宏充)
http://top.tsite.jp/news/stage/o/30598387/?sc_int=tcore_news_geinou

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世の中も演劇の概念も破壊する熱狂のライブシネマ開幕!窪塚洋介主演『怪獣の教え』ゲネプロレポート

2016-09-24 | 先住民族関連
okmusic UP's-2016.09.22 10:45提供元:SPICE

2015年11月、横浜で初演され、興奮と称賛を巻き起こした伝説的舞台『怪獣の教え』が、2016年9月21日(水)からZeppブルーシアター六本木に“上陸”する。
2015年11月、横浜で初演され、興奮と称賛を巻き起こした伝説的舞台『怪獣の教え』が、2016年9月21日(水)からZeppブルーシアター六本木に“上陸”する。
演出・脚本・映像は、『青い春』『ナイン・ソウルズ』『空中庭園』『クローズEXPLODE』で知られる映画監督の豊田利晃。出演は、来年公開の映画『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューを果たす窪塚洋介。そして、豊田作品に欠かせない渋川清彦、さらに本作で初舞台を踏んだモデル・女優の太田莉菜。強烈なオーラを持った3人が、観る者の胸に巨大な“杭”を打ちつけていく。
公演に先立ち、同日、マスコミ向けの公開ゲネプロを実施。その震撼のステージの一端をレポートする。
物語の舞台となるのは、“東洋のガラパゴス”と呼ばれ、古代の風景を今なお現世に残す神秘の島・小笠原諸島。この『怪獣の教え』は、豊田監督が父の死をきっかけに訪れた小笠原諸島で、その大自然に魅入られ、心を奪われたことから端を発する。
東京での生活への違和感。進化しすぎた文明へのアンチテーゼ。現代日本社会への怒りと警告。「本当に怪獣がいるんじゃないかと思った」と語る小笠原諸島での暮らしから見えてきた豊田監督の“リアル”がここにはつまっている。
それを体現するのが窪塚洋介、渋川清彦、太田莉菜の3人だ。
物語は、15年前、故郷の小笠原諸島を捨て、東京へと渡った天作(窪塚洋介)が久しぶりに小笠原諸島へ戻ってくるところから始まる。久々の帰還を歓迎するのは、従兄弟の大観(渋川清彦)だ。かつて親友のように共に過ごした天作と大観。しかし、天作は再会を喜ぶ素振りなどまるで見せない。それどころか何かから逃れるように性急に「船を出してくれ」と大観に頼みこむ。かくして、ふたりは一隻の船に乗り、“ボニンブルー”の海へと繰り出す。
圧巻なのが、従来の演劇の概念を覆す独自の演出だ。豊田監督は、本作を「演劇と映画と音楽が融合した“ライブシネマ”」と銘打った。その看板を証明するかのように、冒頭から象徴的なシーンが続く。
まず開演を待つ会場に絶えず流れる波の音。その中で、現実と虚構の狭間を縫うように舞台上に現れたのが、オーストラリア先住民族の管楽器ディジュリドゥの奏者・GOMAだ。背景には青い海とホロスコープ。地球のうめき声のような、あるいはまだ言語を持たない原始の人々の祈りのような低い音が、観客を東京から1000km南の小笠原諸島へといざなっていく。
そこに現れる天作。詩的なモノローグが、窪塚の独特の韻律にマッチしている。まるで太平洋にぷかりと浮かび、たゆたうような不思議な酩酊感に包まれていると、突然大音量のロックサウンドが耳をつんざく。豊田監督も所属する音楽ユニット・TWIN TAILによる生演奏だ。そこに豊田監督自らがDJのようにスイッチングしているという小笠原諸島の映像が入り乱れる。その圧倒的空間は、演劇というよりロックバンドのライブそのもの。まだ幕開けから10分と経っていないはずなのに、痺れるような絶頂感が身体の奥底から溢れ出す。この瞬間、豊田監督が胸を張って答えた“ライブシネマ”の意味を誰もが知ることになるだろう。
そして、改めてその実力を見せつけたのが、俳優・窪塚洋介だ。欺瞞と放射能で汚染された東京を捨て、ある“夢”を果たそうとする天作のキャラクターは、自らも「自分そのもの」と認める通り、まるで窪塚洋介がその場で自身の言葉を発しているようにさえ見える。そのエネルギーの何と底知れぬことか。謎に満ちた帰郷のシーンから、大観と話す屈託のない表情、そしてクライマックスの叫びまで、全編に渡って観客の視線を惹きつけて離さない。
思えば、窪塚洋介という俳優の登場は、まさに時代を震撼させる“怪獣”だった。熱狂的な信者を生み出したドラマ『池袋ウエストゲートパーク』のキング役から、初主演映画『GO』や『ピンポン』の鮮烈な演技まで、ある一定の世代にとって、窪塚洋介という存在は時代のアイコンであり、青春のカリスマだった。俺たちの世代には、窪塚洋介がいる。そのことに言い知れぬ誇りを覚えた者も少なくないはずだ。
近年、なかなかメジャーな作品で彼の演技を見ることはかなわないが、この『怪獣の教え』を見れば、窪塚洋介の持つ輝きが何ら衰えていないことを、それどころかこの腐敗した時代の中で決して汚れることなく、さらに無垢で硬質な光を放っていることに驚かされることだろう。それほどまでに天作というキャラクターと窪塚洋介はシンクロし、観る者の心臓を直接手掴みで揺さぶってくる。
もちろん、愚かなほどの陽気さで天作と対をなした渋川清彦、そして形容しがたい存在感で作品に説得力を与えた太田莉菜の好演も称えたい。
クライマックスは、「衝撃」という言葉が陳腐に思えてしまうような天作の魂の叫びで客席を呑みこんでいく。初演から一転、キャパシティが一気に広がることで、作品世界が損なわれてしまうことも危ぶまれたが、そんな心配は杞憂でしかなかった。むしろ、この理屈を超えた破壊力の前では、約900席のZeppブルーシアター六本木でも狭いくらいだ。きっと呼吸を忘れ、その結末にのめりこんでしまうことだろう。
そして、すべてが終わり、Zeppブルーシアター六本木を後にした瞬間、振り返るとそこにそびえたつ巨大な六本木の高層ビル群に、叫ばずにはいられなくなるはずだ。
観客にとっての『怪獣の教え』は、そこから始まっていく。
公演情報舞台『怪獣の教え THE TEACHINGS OF KAIJU』
■日程:2016年9月21日 (水) ~2016年9月25日 (日)
■会場:Zeppブルーシアター六本木
■演出・脚本・映像:豊田利晃
■出演:窪塚洋介 渋川清彦 太田莉菜
■音楽:TWIN TAIL (中村達也:Dr、ヤマジカズヒデ:Gt、青木ケイタ:Sax&Fl)/GOMA(Didgeridoo)
■公式サイト:http://kaijuno-oshie.com/
<あらすじ>
小笠原諸島の青い海。海の上を漂う一隻の船。船の上には二人の男。
国家の秘密を暴露して、政府から追われる天作(窪塚洋介)。パラダイスで生きることの葛藤を胸に抱く、島育ちのサーファーの大観(渋川清彦)。東京で事件を起こし、島へ逃げて来た天作は従兄弟の大観に船を出してくれるように頼む。無人島にでも隠れるのだろう、と大観は思っていた。しかし、天作の目的は、祖父から教えられた、『怪獣』を蘇らせることだった。一隻の船に乗り込むと二人は海へ出る。昨夜、二人は世界の島を転々としながら暮らす、アイランドホッパーのクッキー(太田莉菜)と出会った。 クッキーは怪獣の教えの秘密を知っていた……。
http://okmusic.jp/#!/news/136861


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