山陽新聞 (2016年09月16日 21時51分 更新)
棟方の作品に見入る美術ファンら
版画家・棟方志功(1903~75年)を紹介する井原市立田中美術館(同市井原町)の特別展「棟方志功―平櫛田中を『先醒(せんせい)』と呼んだ板画家」(山陽新聞社共催)が16日、同美術館で開幕。訪れた美術ファンが、棟方の作風を特徴づける勢いのある線や面、ふくよかな女性像を描いた作品などを堪能している。
棟方は青森県に生まれ、自作を「板画」と称した。木に生命の息吹を宿らせる制作姿勢を、自らに先んじて貫いた先輩として、井原市出身の彫刻家・平櫛田中(1872~1979年)を「先醒」と呼び、親交を深めた。作品や書を贈り合ったほか、棟方は田中100歳の祝いに駆けつけ、田中も棟方の個展をたびたび訪ねている。
会場には棟方の女人像、神仏や自然、文学をテーマにした版画や絵画、交流のあった芸術家の作品など約100点を展示。棟方が田中の文化勲章受章を記念して制作した版画「二菩薩(ぼさつ)釈迦(しゃか)十大弟子」全12枚、アイヌの祭りに着想を得た幅7メートル、高さ2メートルの大作「花矢の柵」などが並んでいる。
総社市の男性(80)は「作品から、がむしゃらに版木と向き合う棟方の心が感じられるようです」と話していた。
会期は11月6日まで。前期(10月10日まで)、後期(同12日から)で一部展示替えがある。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
http://www.sanyonews.jp/article/416701
棟方の作品に見入る美術ファンら
版画家・棟方志功(1903~75年)を紹介する井原市立田中美術館(同市井原町)の特別展「棟方志功―平櫛田中を『先醒(せんせい)』と呼んだ板画家」(山陽新聞社共催)が16日、同美術館で開幕。訪れた美術ファンが、棟方の作風を特徴づける勢いのある線や面、ふくよかな女性像を描いた作品などを堪能している。
棟方は青森県に生まれ、自作を「板画」と称した。木に生命の息吹を宿らせる制作姿勢を、自らに先んじて貫いた先輩として、井原市出身の彫刻家・平櫛田中(1872~1979年)を「先醒」と呼び、親交を深めた。作品や書を贈り合ったほか、棟方は田中100歳の祝いに駆けつけ、田中も棟方の個展をたびたび訪ねている。
会場には棟方の女人像、神仏や自然、文学をテーマにした版画や絵画、交流のあった芸術家の作品など約100点を展示。棟方が田中の文化勲章受章を記念して制作した版画「二菩薩(ぼさつ)釈迦(しゃか)十大弟子」全12枚、アイヌの祭りに着想を得た幅7メートル、高さ2メートルの大作「花矢の柵」などが並んでいる。
総社市の男性(80)は「作品から、がむしゃらに版木と向き合う棟方の心が感じられるようです」と話していた。
会期は11月6日まで。前期(10月10日まで)、後期(同12日から)で一部展示替えがある。月曜(祝日の場合は翌日)休館。
http://www.sanyonews.jp/article/416701